日常に使える心理学

マザコンと言ってもいろいろあるようです。

マザコンと言ってもいろいろあるようです

男性心理を見つめる上でやはり大きく出てくる「母」という存在。恋愛にも結婚生活にも大きく影響するこの要素について今日はテキストを書いてみたいと思います。

さて、いきなりですが。一般的にいう「マザコン」ってどうもあまりいいイメージがないようですよね。

母にベッタリ。いつまでも自立できなくて甘えていて弱い。いつも母親が一番で私をないがしろにする。

 

マザコンというとどこかそんなイメージがつきまといやすい言葉のようですよね。あまりよろしくないイメージといいますか。ただ、心理的にみていくとそれだけとも言い切れない部分が出てくるようなんですよね。

 

たしかに上に書いたような男性もいらっしゃるかもしれません。しかしこれは「マザコン」であっても、「癒着」と「甘え・依存」いう心理的要素が強いようなのです。どこか男性と母親との(お互いの)心の距離感が近すぎて問題が起きることってあるんですよね。

 

心理学の世界ではとても有名なジークムント・フロイトという先生がマザコンについて説明されておられますが、それを誤解を恐れず簡単に書くと「マザーコンプレックス(マザコン)とは、子が母との相互の愛情に対して疑いを持たない、感じない状態」と言われております。

 

また、これもまた心理学の世界では有名なグスタフ・ユングという先生は「これは人類共通の無意識(集合的無意識)である」と説明されておられます。

 

もちろん学説は諸説ありますし異説もあろうかと思いますが、どうも心理学という側面から見ていくと「マザコン=甘え・自立できていない」といった要素だけであるとは言い切れないようなのです。

 

そして「いつも母親にべったりな男性」ばかりが存在しているわけではない、というのも事実。

 

では、そのような多くの男性にとっての「母」とは一体どういう存在なのか?その母の要素を男性がパートナーである女性に映し出しているとすれば、一体何を映し出しているのでしょう?

 

男性にとっての母親。

 

これはどうも大きく分けて2つの側面を持つようです。

 

1「自分を愛し自分を慈しんでくれる存在。自分の理解者であり、どこか依存心を表現できる存在」

2「守るべき存在であり、喜ばせたい存在」

 

これは男性に限ったことではないのですが、私たちは子供時代に「両親を助けたい・喜ばせたい」と願っていることがとても多いようなんですよね。

 

例えば、小さな子供が両親のお手伝いを一生懸命にする。両親に「今日はちょっと静かにしてね」と言われれば、その通りに我慢する。そんな光景を今でも日常で見かけることがあるかもしれませんが。

 

多く、私たちは自分が頑張ること、我慢しいい子になることで「両親から愛されようとする」という解釈をすることが多いようなんですよね。でも本当にそれだけなのかなぁ?と思うのです。

 

どうして両親のお手伝いを自分の意思で一生懸命するのでしょうか?「静かに」と言われて沸き上がる子供の好奇心を抑えるけるのでしょうか?

 

きっとそれは子供にとって辛いことかもしれませんし、苦しいことかもしれませんよね。

 

どこか私たちは、自分が頑張る、我慢することが両親にとって「いいこと」であり、それをもって両親を愛そうとしていたのではないでしょうか?

 

仮にそう考えていくと、どうも私たちは子供時代「とても両親を愛していて」「自分なりの愛を与えよう」としていたのかもしれません。

 

そのために自分で我慢する、自分が行動すると、あの小さな体と心で決断していたようなのです。(決断でも、そうするしかなかったという強烈な我慢や抑圧があるならそれはつらい痛みになるかもしれませんが。)

 

男性にとっての母親、それも「自分の愛を与え、喜ばせたい」と思う存在であるのですよね。だからこそ母親を喜ばせることのできる大きな男になりたいと感じる男性は少なくないようなんです。

 

男性が自立し、自分が決めた生き方を通じて成功し、母(女性)を喜ばせられる人間になる。そしてそう生きようとする自分を認めて欲しい、見守っていてほしい。決して甘えたいだけでも、理解して欲しいだけでもない気持ちがそこにはあるのかもしれません。

 

そして、そのような気持ちを理想のパートナーに男性は無意識で映し出していることがあるのかもしれませんね。

 

そう、恋愛でこんなことって起こりませんか?

 

男性の中にはあなたに何も相談せず、何事も一人で決めてしまう人っていません?人の話を聞いているんだかどうなんだか?よくわからない人。

 

女性からすれば、2人のことなんだから少しは相談して欲しいし、勝手に決めないでよ!と言いたくなる時ってないでしょうか?

 

まぁこれって男性が陥りやすい罠の一つでもあるんですけどね。何事も一人で頑張ろうとするが故に、パートナーの気持ちを悪意なくすっかり見落としてしまうという。それがいいかどうか別にして、男性がこのような行動に出る理由は一つこのあたりに求められそうです。

 

もちろん自己中心的すぎるのは問題かもしれませんけど、どこか「自分で決断していかねば」という発想が、男性にそのような言動をさせていることもあるようなんですよ。もちろん例外はありますよ。

 

そしてそこにはパートナーである女性を守ろう、愛そうという発想が根底に眠っていることが少なくないようです。もちろん女性からすればそんなふうには思えないというもの本音だと思うんですけどね。

 

そういえば以前、我が師匠がこんな言葉を話しておりました。

 

「男性の愛情は全て女性に向けられている」

 

その言葉を初めて聞いたとき、僕自身男性でありながら「ホンマかいな・・・」「それは言い過ぎじゃ・・・」と思ったものですが、仲間の男性との関わりの中で「そうかもしれない」と思うようになったんですよね。

 

例えば、いろいろな事情があって「自分は自信がないんです」「今は頑張ろうと思っても気持ちが続かないんです」という男性がいたとしましょう。

 

そのような思いを抱えた男性って、積極的に恋愛したり女性と関わろうとするでしょうか?

 

おそらく答えはノーだと思うんです。甘えたいだけの男性は別として、むしろ自分から女性を敬遠したり、仮に女性から愛されたとしてもその愛を疑う可能性はものすごく高いように思うんです。

 

そんな男性ってこう思っていることが多いようなんですよね。

 

「どうせこんな自分では、愛想つかされるに決まってる。他にもっといい男性はいっぱいいるし。それ以前に女性に愛されるなんて全く思えな い。」

 

そんな男願い下げ、と思われる女性のお気持ちもあるでしょうが、どこか男性自身もそう感じていることってとても多いんですね。

 

そう考えると、男性の愛情が前を向くときというのは、女性を愛せる、与えられると感じているときで、それはある意味で男性が自分のためだけに生きている状態ではないのだろうなぁ、と。

 

そしてその前を向ける感覚は、過去に母との関係で抱いた感情がルーツになっていることが多いものだと心理的に考えられるんですよね。

 

また男性がどう女性を愛するか?は、男性が母との関係で喜ばせることに成功した経験とリンクしているようで。

 

母が頑張ってもなかなか喜んでくれなかったとすれば、彼は女性に対してかなり頑張って愛しつづけたり、逆にいつも頑張りすぎて愛することにウンザリしている可能性がありますし。

 

喜び上手な母であれば、簡単に喜んでくれると感じるかもしれないし、逆に女性が喜んでくれないとフラストレーションを溜めるかもしれません。

 

この辺りが彼の価値観になってくるんでしょうね。

 

もちろんそんな過去のことをすっかり忘れて、自己中心的になっている男性もいるかもしれませんけどね。どうあれ男性がいつも求めているものがあるとすれば、自分がパートナー(母)を喜ばせるだけの強さと、愛する人の笑顔なのかもしれませんね。そして頑張っている自分を認めて欲しいという気持ち、と。

 

このように男性と母親とパートナーの心理的な構図ってこのような側面も持っているんですね。男性がパートナーに母親の存在を映し出したとしても、決して甘えたり理解を求めようとするだけの要素じゃない、ということなんです。

 

一度こういう側面から、あなたと彼と、彼の母親との関係を見つめてみると、いろいろ分かることがあるかもしれませんね。

今回は以上です。皆さんの何か参考になれば幸いです。最後までご覧いただきありがとうございました!

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