■カウンセリングサービスの浅野寿和です。いつもありがとうございます。
【土曜更新】 『想いを伝える、ということ ~妻と僕ともう一人の父の話~』
全8回の予定・今回が第3回目。よろしければご覧くださいませ。
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*この連載テキストは、2011年7月に開催された「カウンセリングサービス・名古屋感謝祭」で好評をいただき、「ダウンロードサービス・きくまる」でもお聴きいただける、私の講演を一部テキスト化したものです。
■僕は父が病気になり、今から手術をするという話を聴きつつも、「父に会いに行くことを望まない妻」を見て、ハッとしたんですよね。
僕自身、彼女の過去を知っていたからこそ、「彼女が恐れていること」に何となく気づいたんですね。
「あぁ、妻は父が怖いんだ、父の言葉で動けなくなっているんだ、と。」
だからこそ、僕は彼女のパートナーとして彼女に何かしてあげられないだろうか?
なんとか二人を繋げることはできないだろうか?僕にできることはないか?カウンセラーという仕事を生業にしているのだから、尚更どうにかできないか?などなど、いろいろ考えはじめたのです。
僕なりに色々なことを考え、色々なことを彼女に話した記憶があります。
あーでもない、こーでもない。あぁしろ、こうしろ・・・。
しかし、それらの言葉は彼女の気持ちを変える力を持ってはいなかったのです。
本当にむつかしい問題の答えってすぐに出てきてはくれませんね。
僕はその答えを見つけるまで、随分と時間を費やした記憶があります。その時、色々なことを考えました。
例えば。
僕が義父に「妻がお父さんに会いたがっています。だからお父さんから『こちらに来てくれないか?』と妻に言ってもらえませんか?」
とお願いしても、おそらく義父はきっと言わないような人。
義父はその場で僕の願いを聞き入れたようにし、しかし妻にその言葉を伝えることはないだろう。それはうまくいかない。
一方、妻に向かって「そんなこと言ったって親じゃないか!会いに行けよ!」
と、怒ってみたり、優しくなだめたとしても、きっと彼女は傷つくだけで動かない。それは彼女にとってただの説教で、無駄でしかない。
さてはて・・・。
一体、僕はどうしたらいいんだろう?
そう考えに考えた末・・・ある時、僕にひとつのアイデアが浮かんだのです。
次回へ続く。
***
*講演版「想いを伝える、ということ」はこちらでお聴きいただけます!>>>
*このテキストは2011年7月に開催された、カウンセリングサービス名古屋感謝祭での私の講演の一部をテキスト化し、加筆修正を加えたものです。講演内容をテキスト化した性格上、一部文章として適切ではない表現がありますがご了承ください。
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