アサノのコラム

年末にふと思う、山登りのこと。

さて今日は大晦日。

早いもので今年も終わりですね。私自身、今年は東京に大阪にと出張カウンセリングを行ったり、名古屋にカウンセリングルームができたりと、いろいろ変化の多い、そして充実した1年でした。

それもいつもご利用いただく皆様のおかげと思っております。本当にいつもありがとうございます。

そして新年がみなさまにとってよりよい1年になりますように。また来年、皆様とお会いできることを楽しみにしております。

さて、自分のブロクですが読み直していると、どうも昨年の大晦日にも何だか妙なテキストをアップしていたようです。もちろん全く心理学と関係ないテキストなんですけどね。

年末に一つ書いておきたいことがあるのです。それは今年10年以上ぶりに登った山登りのこと。


■今年、弊社の社長に「業務命令」という形で、登山に行ったのである。この詳細は弊社社長ブログ「奥の太道」に記載されているので、ぜひ読んでいただきたい。

なぜか今年は、9月~10月に立山縦走、木曽駒(西駒)登山と続けて登山に向かったのである。

一応、あくまで一応ですが、少しだけワンゲルをかじったことのある自分に、社長からの登山にいくべし!という業務命令が出たのは9月初旬のこと。

突然に決まったその計画は、もう10年以上山から遠ざかっていた自分にとっては驚き、というか、「本当に登山するのか・・・大丈夫なのだろうか?」と真剣な悩みを抱えさせるのに十分なものであった。

私が山に登っていたころというのは、まだ20世紀なのである(笑)

その当時はブーツとヤッケ、シュラフにお金をかける時代?だったのか、今とは全く装備が違っていた。実際、登山グッズやウェアを買いそろえに向かって驚いたものだ。

トレッキングポール、サポートタイツ、アミノ酸、ハイドレーションシステム、ミリ単位の薄さのシェルジャケット。もちろん昔にもゴアテックスはあったが、なんだか見慣れないものがたくさんあった。

昔の登山や水は小さなポリタンクで持っていき、それがやたら重かった記憶があるし、トレッキングポールなんてなく、知っている限り富士登山の杖のぐらいしかなかったと思う・・・。

一つ一つ店員に確認して装備をそろえて行く姿は明らかに登山未経験者だったろう。それぐらいに変わっていた。というか、この10年以上登山に興味すらなかったのだから仕方ない。10年ひと昔、である。

■そんな私がどうして登山に向かったのか?

そう聞かれればいろんな答えが出てくる。

9月の立山縦走後、ある人から「山接待、お疲れ様」と言われたのであるが、確かにそういう「縦社会」的な事情があったことは否めない。それは弊社社長のブログに書かれているとおりである。

また、山が好き、というのも事実である。木曽駒山頂に立った時、体が震えるほどの爽快感を感じたのも事実。山は本当に素晴らしいのである、もちろん天気が良ければであるが・・・。

しかし、未だどこにも語られていない「私が登山に向かう決意をした最大の理由」があるのである。

今日はその理由を書き記しておきたいのである。

■そもそも登山というのは本当に「激しい」運動なのである。

登山者はゆっくり登っているように見えるけれど、そうしないとあっという間にバテてしまい地獄を見る、そんな本当に激しい運動なのである。つまり大量に発汗する運動であり、その半面、その汗に体温を奪われると大変!という難しい運動なのである。

なにより山は楽しいが、舐めていると大変なことになる・・・これはかつての経験から私の身に切り刻まれていることで、登山=覚悟がいるなぁ~という観念が私にはあった。

なので、私は付け焼刃だということは承知の上で、今回の登山が決まった後、10数年ぶりに自宅付近の手ごろな山に数度登り、トレーニングをしていた。ザックに何冊も分厚い本や水を積みザクザク山頂を目指して直登を上がりきる訓練をしていたのである。

しかし・・・である。

私に対して社長が送ってきた連絡、~それは初めての本格登山で立山縦走を目指すというお誘い~に、こう書かれていたのである。

「9月に立山縦走、雄山~別山にハイキングに行こう!

・・・・・・社長はいったい何を考えておられるのか?若干頭が混乱したのである。

確かに立山縦走は、どの登山ガイドブックにも「初心者向け」と書かれている。難易度も低い。その通りである。経験者の方なら分かると思うが、とにかく縦走なら楽にできる部類のコースなのである。

しかしそれは「登山者に向けられて書かれているレベル」であり「登山経験のない人間」に向けて書かれたものではない!

私が詳しく調べてみれば・・・おいおいかなりの距離歩くじゃないか・・・。しかも雄山登りだけじゃない!これは・・・まずいのではないか?そう私の脳裏にいやな予感がよぎったのである。

・・・・・。

正直、私も登山のお誘いを断ろうかと思った。何度も思った。

しかしこうも思ったのである。

「ハイキング・・・ではないのです、社長。ガイドなしの初登山は危険すぎます・・・。」

いくら社長が一人で北アルプスの枯沢まで歩けても、縦走とそれはちょっと違う。縦走は稜線歩き、悪天候や突風の危険が伴う。

稜線だって当たり前だが舗装されてるわけじゃない。ガレ場も多い。平坦なわけでもない。歩きにくいし、アップダウンも激しい。

何より地図読みも大事だし、一度上がったら自力登山が基本。降りられないなら登るな!が基本。

稜線途中で「ヘリ~」とか無理なんすよ~!

そう思うと・・・どうしても断れなかったのである・・・orz。

それは業務命令という側面もあるが、私は心底、社長の身を案じたのである!

もちろん、今となっては何とでも言えるが、私の中には社長の体を案じる気持ちが0.1%ぐらいあったことは間違いない事実なのである!

そして・・・実際立山でどうなったか?は、社長のブログに書かれているとおりである。本当に美しく素晴らしい景色を体感しつつ、最後の沢下りでバテてしまった(笑)明らかに体力と基礎トレーニング不足である。

しかしこうも思った。登山、久しぶりで堪えたけど・・・いいな。面白い!

さてはて、今後私はどんな業務命令を受け、どんな山に向かうことになるのであろうか?

そんな私を横目に、妻が保険のパンフレットをしっかりとり寄せている事実。それはいったい何を意味するのであろうか?

謎が謎を呼ぶ我々登山部。来年、何事もなく無事に活動を終えられればいいが・・・。

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