カウンセリングレポート

カウンセリングの実際4 ~愛されないという思いの裏にある「怒り」~

心理カウンセラー浅野寿和です。いつもありがとうございます。

今日もコラムを更新します。

よろしければお付き合いください。


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さて、今日は少し話を戻します。

パートナーシップの中で不倫・浮気という問題が起きると、例えば浮気をされた側はとても強い心理的なショックを受けます。

まさに「心が痛い」といった状態になっていくことが多いのかもしれませんね。

カウンセリングの初期はとても辛い感情をケアしていくことを目的にすることが僕自身とても多いのですが、次第に心が楽になってくると・・・「怒り」が露わになってくることも少なくありません。

どこかショック状態で感じられなかった怒りが表面化してくるような感じでしょうか。

まぁもちろん怒りが表面化することは心理的なショックから少し立ち直った証でもある場合が多いので、プロセスが進んでいる証拠だとも考えられるんですけどね。

逆に言えば、パートナーに対する怒りが湧き上がった状態で向き合ってもケンカになったり、その場の感情で物事を決めてしまう、いわば「売り言葉に買い言葉」状態になってしまうことも少なくなくて、復縁を目指すならばあまり好ましい状態ではないと言えるでしょうか。

Cさんのプロセスでもこの「怒り」が湧き出てくる時期がありました。

特にカウンセリングの初期では、とにかく「本当に辛い」「苦しい」という感情をケアしていきます。

その後、ある程度カウンセリングをご利用いただきながら日常を過ごしていくうちに、いい意味で日常的に「気持ちが落ち着く」時期がやってくるんですよね。

すると、今まで気づかなかった怒りや不満感を感じて、僕に伝えてくださることもありました。
▼しかし、その部分を深く深く見つめていくとシンプルに「ご主人様に向けられた怒り」だけではないことが分かってきます。

どこか「代理戦争」的な心の構図が見えてきたんです。
「代理戦争」とはどういうことか?

Cさんと「ご主人」ではなく、Cさんと「浮気相手の女性」という構図。

Cさんの怒りは「ご主人そのものを攻撃」しているように見えて、実は「浮気相手の女性」であったり、「浮気相手を選んでいるご主人の意志」に対して向けられているということ。

しかし浮気相手を責めるという部分に関してはCさんのプライドが許さない部分や、この問題を大きくし表面化させてしまうリスクを感じてずっと我慢されてきたようなんですね。

その分、その怒りのエネルギーはどこに向かっていたか?というと・・・Cさん自身に向かっていた。

例えば、「自分にも悪い部分がある」だとか「女性としての魅力云々・・・」という感覚で必要以上にご自分を激しく責めるエネルギーになっていました。

心理学で言う「内向的な心の態度」をお持ちの方は、ここで随分と自分を責めてしまうことがありますし、自分を強く攻めた度合いだけ「自分を傷つけ、自分の価値を感じにくくなってしまう」側面を持つと僕は考えているんです。

また、このような状況でいくら「自分の価値を感じましょう」というお話ばかりに終始しても、またそんなセラピーしか取り入れないと、心はスッキリしないものだと僕は考えているんですね。

心が何かしらの感情でいっぱいに満たされている時~今回は怒りですが~、他の感覚や感情が入る余裕がなくなるもの。これをたとえるならば、飲めない水を無理やり飲まされているものです。

もちろん生きていれば、飲めない水を飲まなきゃいけない状況もあるかもしれませんけど、今回のケースではそれは逆効果。

あえてドライな意見を書けば、夫婦関係や恋愛では・・・飲めない水なら「飲まない」選択肢もあるはず。

だから必ず飲まなきゃいけない・・・つまり、無理をしてでも自分を癒して夫婦関係を続ける義務になっては意味が無い。

そうなれば逆にCさんにとってのパートナーシップや結婚、しいてはご主人への印象を悪いものにしてしまう可能性だって否めない。

なので、ここは無理をしていただくよりは、Cさんのご意見、今後どうしたいのか?を確認した上で、この感情をそのままにしておくことより、感情を開放する方向を目指します。

Cさんにとっての今の素直な感情を開放するようなセッションですね。出てくる感情を否定することなく、大切に一つ一つ開放していく、そんなプロセスです。

これは何度も何度も丁寧に行なっていったんですね。

▼とはいえ・・・これは僕の中での矛盾した発想でもあるのですが、実際に数度のカウンセリングを投資して「怒りの解放」だけを扱うことも、僕の中で少し考えどころでもありました。

何故なら、Cさんはとても落ち着いた雰囲気を持った成熟した女性の要素を多分にお持ちの方だったから、なんです。

もちろん、クライアント様の状態がよっぽど怒りに対する抵抗が強い場合や、怒りそのものが大きい場合などは、何度も時間を投資して丁寧に解放していくことを考えるんですよね。

ただ、今回のケースの場合、ずっと怒りばかり扱うことにを終始していても、Cさんにとってそれはまたしんどいことのように感じたのですね。

なので、ここでは感情の解放+自分の価値をちゃんと見ていくアプローチも同時に進行させていきます。

Cさんが女性としての魅力にあふれている。今は見失っているその部分を少しづつ取り戻すアプローチ。セラピーでもそのような「要素」を取り入れつつ、感情の解放を目的としたセッションを取り入れていきます。

ただ、魅力を受け取る部分に関しては、あまりセッションで無理矢理に進ることはありませんでした。

先にも書きましたけど、Cさんの中に今ある感情の方が大きい場合~今回の場合怒りですけどね~そちらのケアを優先させたほうがいいケースもある。

かといって、ずっと同じ場所にとどまり続けるのもまたしんどいことです。ここはちょっとバランスを見ながら、ゆっくりすすめていくことになるんですね。

それに魅力という素晴らしいものでも、心が慣れていないとなかなか受け入れがたいと感じることだって十分ありえます。

だから、Cさん自身も・・・「魅力がある?そう
なんでしょうか?」といった感じで、初めは疑いながら取り組んでいただいていました。

それでもいいんですね、最初は。

自分の魅力ってよく分からない、私たちは自分のことはやっぱりよく分からないものなんです。

それがいつしか、なんとなくそうなのかな?と感じられるようになるだけで、随分前進したことになりますからね。

そのように数度カウンセリングをご利用いただいて、随分と心の状態が落ち着きを取り戻して来られたCさん。

しかし状況はまだ好転していないわけですから、苦しい日々が続きます。

ただ、Cさんのケースを担当させていただきながら僕の中でどこか引っ掛かり、気になること、感じていたことがありました。それを実際に僕からCさんにお伝えしていったプロセスがあるのですが・・・

今回はここまでとさせていただきたいと思います。続きは次回に。

このカウンセリングの実例は数回にわたるカウンセリングをまとめたものです。また、この事例はお客様の許可のもと、プライバシーに配慮する前提で掲載させていただいているものです。

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