カウンセリングレポート

カウンセリングの実際5 ~パートナーを理解するということ~

心理カウンセラー浅野寿和です。いつもありがとうございます。

今日もコラムを更新します。

よろしければお付き合いください。

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随分と数回のカウンセリングを通じて心の状態が落ち着きを見せることもあったCさん。

しかし状況はまだ好転していないわけですから、苦しい日々が続きます。ご主人の態度はまだCさんと向き合っている状態だとは言いがたいものでした。

また、Cさんのケースを担当させていただきながら、どこか引っ掛かり、気になること、感じていたことがありました。それをCさんにお伝えしていったプロセスについて書いてみたいと思います。

正直言いますと、僕はCさんのお話を聞いていて「ん?」と引っかかっていた話がたくさんあったのです。

別にCさんを疑っていたりダメを出しているわけじゃ全くありませんよ。そうではなく「ん?何かあるな?」って感覚ですね。

では僕がどこからその感覚を感じていたのか?というと、Cさんの言葉のウラに見え隠れする「ご主人の心の動き」でした。

僕は男性なので、カウンセリングの中で「男性特有の心の動き」に敏感になることがよくあるんですね。

カウンセリング中に男性心理の分析だけじゃなく、男性的な心の動き~それは態度や言動にはなかなか現れない部分~を捉えて言葉でクライアント様にお伝えすることが多いんですよ。

今回の場合、特にCさんからお聞きした、「二人が出会う前から今に至る話の中に見て取れた」ご主人の心の動きに関しては、もしかするとCさんが気づいていないかもしれない、と感じていたので、率直にお伝えしたんですね。

▼では今回、僕が感じたことを率直に書いてみます。

男性だって女性に愛されているかどうか不安なものです。特に結婚した妻との関係がうまくいかないとなれば尚更。

もちろん男性は、表面的な言動で「不安で仕方ない」と狼狽えるような事は少ないかもしれませんが、心の中はそりゃ複雑かつ辛い感情にあふれていても不思議じゃありません。

だとすると、今回の場合はCさんのご主人ですが・・・そのご主人の不安って一体どこに行ったのだろう?と気になっていたわけです。

そこでCさんにご主人様ってあなたから見てどんな人なんでしょうね?というお話を詳しくお聞きしていきました。
Cさん曰く、恋愛中のご主人は色々細やかでマメでやさしい人だったそうです。いろんな気遣いができる男性。そして友人関係などのつながりをとても大切にしている方であると。

(もちろんココには書けない内容まで、実際のカウンセリングではもっと詳しくお聞きしているんですけどね。)

そんなご主人が浮気しているという事実。

Cさんからお聞きしたたくさんの情報から読み取れるご主人の心理。

もちろんご主人がどんな心理状態であっても、実際その部分は表面化する事が少ないものではあると思います。ご主人様の態度からこの感覚はなかなか感じ取れない。特にパートナーとの間では見えないことが多いもの。

何故ならお互いにどうしても夫婦であるから、相手を客観視できなくなることもあります。それぐらい「パートナーである」という観念は強力に作用するのです。

そして何より、お互いに自分の気持ちで精一杯になってしまっていますからね。

冷静になればよくよく分かることも、感情的に流されて見過ごしてしまうことってたくさんあると思うし、それはある意味仕方のないことだと思うんですよね。だから第三者の意見が大切になったりするんですけども・・・。
ここで僕はCさんのお気持ちに加えて、ご主人様の気持ちについてもより深く考え始めたんです。もちろん何が良くて何が悪いという判断は手放している発想なんですが。

僕がCさんと長くお話をさせていただいてずっと感じていたことがあったんです。

それが「おそらくご主人のその本質は今も変わっていないのかもしれない?」という部分。

もちろんそのことを一番ご存知なのはCさんなわけで、ご主人のその優しさが浮気相手の女性に向かっていると考えただけで、悲しみや怒りが吹き出すはずでしょう。
▼ただここで僕が考えていたことはそうではなく・・・。

「もしご主人がそもそも優しい人や愛したい人であれば・・・」というどこか性善説的な仮説に基づいた予見だったのです。

ご主人の「自分自身との約束、決意」や「その愛」から背くとき、本当に過酷な感情に苛まれることがあるはずだということを考えていました。
もちろん誰だって「愛したい人だ」と僕達は考えている部分があるのですけれども。

するとパートナーと向き合うだけで感情的になってしまって、できれば会いたくない、逃げたいと思うようになってもおかしくはない。

そこで、Cさんに最近のご主人の態度や浮気相手への接し方をお聞きすると・・・あることが分かってきます。

「そういえば主人は、浮気相手にとても強く、半ば強引に・・・積極的に迫っている、そんな電話の声が聞こえてくるんですね。そんな話を聞かされても女は喜ばないと思うんですけどね・・・。」と、おっしゃっていました。

この話を聞いて・・・もしかするとご主人は
必死に逃げているかも?印象を受けたんですね。

何から逃げているか?と言えば、それはCさんから。

もっと言えば、ご主人の中にある「Cさんを愛している」という気持ちから。

自分が愛しても、相手がこっちを向いてくれない・・・。そんな感覚があるのかもしれない。であれば、これは典型的な「ハートブレイク」の心理だと感じました。恋愛で言えば「失恋」の心理。

「ご主人がCさんにフラれた」

もし仮にそう感じていたとすれば、そりゃ次の恋に向かうのも納得です。結婚していなければ、普通に別れが来て、次の恋に向かっていてもおかしくない状態だと言えないわけではないですからね・・・。

それぐらいご主人は「怖い」のかもしれない。悲しくて切ないのかもしれない。

自分が愛している人から愛されなくなることが、です。

もちろん、ご主人の浮気は決して歓迎されるべきことではなく、夫婦関係でのルール違反であることは明白です。ただそのことをご主人自身もわからない人ではないだろうとも思うのです。お互い大人なのですから。

だとすれば、そこにCさんのご主人が感じている罪悪感がある。

罪悪感を感じると私たちは自分を許せなくなります。裁きたくなり、自分を苦しい辛い方向に追い込んでいきます。

また、愛されることから逃げたくなります。愛などいらないと言いたくなるものです。そしてどこか孤立し誰にも触れられたくない、理解されたくないと感じるようになります。

そんな状況で唯一自分に触れることを許すのは「自分と同じような状況や感情を感じてくれる人」・・・つまり浮気相手だけになる。

だから浮気相手と離れられなくなる。心理的には癒着や共依存的な状態が生まれることも少なくありません。

そしてこの状態が長く続けば続くほど、こんがらがった感情の糸は更に固く、解けないものに変わっていく・・・そんなイメージを僕は持っているんですけどね。
▼だとすれば、ご主人が何より確かめたいものは・・・

このカウンセリングの実例は数回にわたるカウンセリングをまとめたものです。また、この事例はお客様の許可のもと、プライバシーに配慮する前提で掲載させていただいているものです。

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