カウンセリングレポート

カウンセリングの実際7 ~家族にまつわる心理パターン~

心理カウンセラー浅野寿和です。いつもありがとうございます。

今日もコラムを更新します。

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さて、前回の記事では、Cさんが実際にご主人に手紙を書いた、というところまでで終わりました。

実際にCさんがご主人に渡してみると、最初は「めんどくさい」と読んでくれなかったそうです。

そこで「それは辛いですよね・・・。ただこの手紙、無理に読ませるものじゃないですから。時間があるときに読んでもらえるようにしてみては?」という提案をさせていただきました。

パートナーに対して手紙を書く意味はいろいろあります。

今ある自分の中の思いを伝えて、もう言葉では伝えきれなくなったことを相手と通わせる。そこでいくつかの誤解が解けることもありますしね。

そして感謝。感謝は自分を許す言葉。相手を許すことは自分を許すこと。伝えれば伝えるほどに自分が楽になるって効果があるんです。

とはいえ、この手紙と、そこにしたためた想い。

今は自分だけじゃなく相手も苦しいわけですから、この手紙で思いを伝えたからといってすぐに相手からの答えが出たり、態度が変化するわけじゃないことんですよね。じんわり大地に水がしみ込むようにじんわり染み渡っていくんですよ。だから少し時間がかかる場合が多いです。

もちろん手紙は後でちゃんとご主人様に読んでいただいたそうです。ただこっそりと・・・ね。目の前では読みにくい、読まないものですから。

それ以後、ご主人のCさんに対する態度は少しづつ少しづつ変化していったそうです。だからといってすぐにが浮気が終わるわけではないのですが・・・。
▼さて次は、彼女の過去について少しづつお話をお伺いしていったプロセスをご紹介します。

とはいえ、実際のカウンセリングでは必ず家族の話を聞くわけでもありません。また、家族のお話を伺いました、だからすぐその心理パターンについて扱う、といったわけではないんですね。

Cさんにとってとにかく今が過酷。だから、日常的にCさんの受ける心理的ダメージや状況に煽られる不安や怖れは本当に大きなものなんですよね。

実際にCさんは、カウンセリング中もご主人が浮気相手と電話しているその声を、その話の内容を何度も聞くことになるんです。聞くたびに傷つき苦しい思いをするわけですよね。

だからこそ、その感情のケアなしには前には進めないんですね。実際のカウンセリングでも、この感情のケアに十分時間を使っていきます。

それぐらい辛い、痛い、苦しい・・・。もちろんその気持ちに僕なりに感じながら、お話を聞いたり、こちらから色んなお話をしたり、またセラピーなどの手法も使いながら感情を消化していっていただきました。

時に焦りも出てくるのですが、その焦りも焦りとして受け止める。そんな時間の使い方です。

逆に言えば、ここで踏ん張って頑張り過ぎるとCさんのハートへの負担が増すばかりか、Cさん自身の「何とかしようと頑張る」心理パターンが強化されてしまい、うまくいかない現実を見て更に自分を責めてしまうことになりかねません。

そうなってしまうとここで「もういいかも・・・」と諦めてしまうことだってありえるわけですから。
▼さて、Cさんのご家族についてのお話をお伺いすると、いろいろまた分かってくることがあります。

ちなみに僕がご家族の話に注目したのは、Cさんがこのパートナーとの問題についてのお話を聞いた時、彼女の口から「手放し」や「執着」といった言葉をお聞きしたことがキッカケです。

Cさんはとても自立されていて、感情的にもタフな側面を持った方。今あるパートナーとの関係を見てもそれは一目瞭然でした。そんな彼女が「手放し」や「執着」という言葉を使う・・・。

もちろんCさんの内面にはパートナーを求める気持ち、愛を求める気持ちがあふれているのでしょう。それはよくよく分かります。

しかしそんな彼女が「手放す」といっても、表面的には愛する人との距離がある関係・・・どこか手放しているような状態が出来上がっているし、それ以前のよく似た状態が出来上がっていた。

だとすれば・・・Cさんはいつも愛情を「諦める」「愛されることを必要以上に求めない」人かもしれない。

そしてこの感覚が、Cさんとご主人との間だけで培われたとは・・・ちょっと想像できなかったんです。この感覚はその前からあったはず。僕はそう考えたんですね。
▼そこで詳しくCさんの家族構成などについてお聞きしていくといろいろなことが分かってきます。

例えば、Cさんは長女さんであり、ご兄弟がいらっしゃる。またお父さんがかつて「男の子」を欲しがっていたことを、子供の頃に聞いたというお話を
伺うことになります。

「お前が男の子だったなら・・・」

お父さんにとってはつい口から出てしまった言葉なのかもしれませんが、Cさにとってはずっと胸に突き刺さっていたようです。

私が男であったなら・・・この感覚は女性にとっての心理的なダメージ、そして「自立」を作るに十分な理由になります。

とにかく自分自身の存在についての「疑い」、つまり自己嫌悪が入り込んでしまう事が多い。そして、その疑いを晴らすべく何事も一人でどんどん頑張っちゃう傾向を持つようになるでしょう。

もちろん頑張る事が悪いわけじゃないんです。ただ自分で何事も頑張ってしまうので、求めることに対する苦手意識が強まる傾向があるんですよ。

またCさんの言葉や想いの中に、長男・長女さんタイプの典型的な心理パターンも伺うお話の中に見え隠れしていました。

多く長子さんの場合、家族の中での「責任感」と「自分の存在への疑いが入る」ケースは非常に多いものです。

これが長子さんの「家族の愛し方」であるケースが非常に多いとも。

どういうことか?と言うと、多く長子さんや自分よりも年下のご兄弟を持つ方は、こう言われて育つことがとても多いものです。

「お姉ちゃん、お兄ちゃんなんだから・・・」

実際にCさんもそのような部分があったようです。だからこそCさんは家族の中でもとても「遠慮される方」だったようです。

「私は大丈夫。私のことはいいから・・・」

そんな想いを持って家族と接しておられても不思議ではないと思うんですよね。

現に、Cさんがご結婚されてからCさんのお母様は色々とCさんを心配し、お母様なりの愛情で様々な物資を家に送ってきてくれていたそうです。が、Cさんはそれを見てどこか受け取ることに違和感を感じていたとおっしゃっていました。

「別に私は大丈夫だからそんな心配しなくていいのに・・・」

もちろんこの思いが悪い訳じゃありません。ただ、ここにはCさんの「自己嫌悪」が隠れています。おそらく遠慮や謙虚といった感覚としてCさんも捉えているこの感覚に隠れているんです。

自分が愛されることに違和感を感じたり、強い遠慮を感じているとき、私達の感覚の中では「自分を嫌悪する」感覚を感じているときが非常に多い。いや、ほぼ等しいと言っても過言ではない。

この感覚はきっとCさんの中で板についたものになっているはず。僕はそう感じましたし、自己嫌悪が強まる度合いだけCさんは家族の中でも自立していったはず。

そしていつしかその感覚がCさんの中での愛であったり、素晴らしい事のような感覚になり・・・それが両親から認められ愛される秘訣になり。

となれば必要以上に「自分自身は周囲からの要請には答えなきゃいけない、私はいつも頑張って受け止めないといけない」といった感覚が生まれてもおかしくない。

ひたすらに辛いこと、苦しいことを我慢する。

その愛される秘訣が今もCさんの中に、ご主人様との関係にも色濃く残っていたとしたならば・・・。
今回はここまでとさせていただきたいと思います。続きは次回に。

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