アサノのコラム

ぼんやりコミットメントという手法

これは僕がまだカウンセラーになる前の話です。

ありとあらゆる悩みを抱え、何とか楽になりたくて、自分が幸せになりたくて心理学と癒しを学んでいた、そんな頃。

僕自身、「コミットメント」という言葉があまり得意ではありませんでした(笑)

「コミットメント」とは腹をくくる、決意する、という意味。

ただ、悩み多きその当時の自分は、

心に余裕がなく、どこか毎日がしんどすぎて、

コミットメントという言葉の響き~覚悟する・自分を追い込む~というニュアンスを、自分の外から(つまり他人から)耳にすることに抵抗感があったんです。

「今、自分を立て直すために、頑張らなきゃいけないことぐらい分かってる。だからワザワザコミットメントなんて言葉を聞きたくないな」

と、正直感じておりました(笑)

ま、素直じゃなかったわけですね、ハイ・・・。

もちろん今は、この「コミットメント」という言葉の意味が自分なりに分かりますし、コミットメントの有効性も理解しているので、「好きな言葉」の一つになっているのですが

その当時の僕は、「コミットメント=義務感」のように感じていたような気がします。

「自分は常に不足していて、至らなさがあるから、それを埋めるために覚悟して向き合わなければいけないことがある」

この理由の分からない、自分をただ惨めにする信念(心理学の世界に出てくるイラショナル・ビリーフのようなもの)を、書き換えていくことこそ、僕の癒しの道のりで、今もそれを継続しているわけです。

ただ、本当にしんどい時というのはどこか

自分の未熟さや、やるべきことに押しつぶされそうだから、少しでも楽になれる、希望が感じられるような時間がほしい・・・。

と思うものだと思います。

僕の場合、そう思うこと自体、「根性なしの弱音ばかりの男」だと感じて、恥ずかしくて誰にも本音を言えませんでしたけどね(笑)ま、もちろん根性なしでもなんでもなかったですし、結局は相談する勇気の必要性を痛感したのですが。

なので、僕は今になってもカウンセリングの場で、あまり「コミットメント」という言葉を多用しない感じなんですけどね。(もちろん必要な場合はちゃんとお伝えしますよ。)

仕事で、恋愛で、夫婦関係で、アタマで分かっていても、コミットメントできない時。

それはそれなりに理由があるものだと思います。

今まで自分なりに頑張ってきた。けれど限界や壁がやってきた。

本当は頑張りたい。
本当は誰かを許したい。
本当に幸せになりたい。

けれど、そう思うキモチがもうついてこない。

そんな時、「何かできない自分を責める心理パターン」「罪悪感」が、

「コミットメント」という言葉を使って、コミットできない自分が悪いというカタチで、自分自身を傷つけすぎることもあるようです。

もし、今のあなたのコンディションでは、強いコミットメントがしきれないのであれば。

「ぼんやりコミットメント」という手法もあるのではないかなぁ?と僕は感じています。

というか、結構しんどい時期が長かった僕自身、

実は、この手法を使い続けて、自分の夢だった心理カウンセラーになり、それで生活をし、そして結婚をし・・・心理学を学んでいた頃に「自分には手に入らないかもしれない」ものを全て手に入れました。

***

コレは全くの余談ですが、最近、ときどき「どうやってカウンセラーになったのですか?」という質問を、心理学を学んでいる後輩のみなさんや、心理学やカウンセリングに興味を持ってくださった方から、お受けすることがあります。

その時、同じ心理学の世界にいるものとしては、とても嬉しい質問だなと感じつつ、どう回答したらいいか?分からないなぁ~と正直思うことがあるんですよ。

たまに「気合だぁ!」とジョーク混じりに真剣に話すのですが(笑)実際は違います。

こう見えて、僕は昔からスポ根的な発想、嫌いじゃないけど、感覚的に合わないんですよね(笑)

だから、「努力した!頑張った!」と思うことって、あるにはあるんですけど、そんな多くないんです。

むしろボヤ~っとイメージしていただけで、ここまで来ちゃった・・・というのが僕の実感だったりします。

***

ここで僕が言う「ぼんやりコミットメント」とは、こういったやり方です。

1 「こうなりたい」自分をひたすらぼんやり想像し続ける。できれば具体的な場面を想像するとなおよし。

2 「こうなれたらいいなぁ~」という思いに、否定や批判は一切しない。

3 自分のイメージに対する他人の同意を、必要以上に求めない。

4 なりたい自分になれることだけをぼんやりイメージし、具体的な可能性はあまり考えない。

そしてできれば宣言しましょう。「私は◯◯になる」、と。恥ずかしがり屋さんの場合、最初は心の中で強く思うことだけでもいいかもしれません。

そうすると続けているうちに、今までにはない発想、分かること、感じることが必ず増えるんですね。

それを積み重ねるだけで、なりたいイメージに対する感覚も変わって、「好き」「やる気」「情熱」が少しづつ湧いてくることがありますから。

それからもう一回、再度コミットメントする。少しずつ行動に移す。

もちろん人間ですから実際に行動すれば、うまく行くときもあれば、失敗することもあるでしょう。

なので、自立の罠を外す・・・一人で頑張らない、自分をケアできる場所を持つ。

失敗してもいいや、と思える、そんな場所、環境を作っておく。(家族や仲間を味方にしたり、カウンセラーに相談する、などなど。)

・・・するとそのうち徐々に力がつき、自分ができることが増えていきます。

そこでは、いくつか成功体験を積めますから、その体験が次のチャレンジに勝手に導いていってくれますよ。

大事なことは

「何もできない自分」「ダメな自分」という感覚に埋もれ続けて、必要以上に自信やいい意味でのプライドを失わないこと。

それが達成できるならば、この方法以外でもOKなんですよね。

ただ、ぼんやりコミットメントって、実現不可能な妄想とは違います。

より現実的で、しかし今の自分ではどうにも届かないかもしれないことを想像するといいんです。

なので、あまりにも非現実的なことや偶然性の強いことには効果を発揮しないでしょう。

また、イメージする対象も、

「そもそもあなたの興味が無いものはイメージが難しい」ので、そういう場合はイメージ対象を変えることが必要かもしれませんね。

あと、この方法は正直、自立的にガツガツ頑張る方法に比べ、時間がかかると思います。

なので、現実がなかなか変わらないと、周囲や人、自分を批判し責めないことも大切ですね。

(何かを責めると自分のイメージに冷水をかけた状態になるので。むしろイメージを作っている時は、人の批判をあまり意識しない方がいい。)

この方法は、時間はかかるけれど、誰かを何かを責めること、自分でもう無理だと諦めること・・・

それを感じさせる無力感や罪悪感などの感情の影響を、極力避けながら未来を見続ける

そんな手法だと僕は思っています。

特に自分に厳しい評価を与えがちな方、どうしても自分を卑下するのが癖になってる方などは、一度試していただけるといいのかなぁ?と思います。

何か参考になりましたら幸いです。

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