恋愛・夫婦の心理学

手放すべきは過去だけではなく?

例えばこんなケース。

最近、彼がちょっと不機嫌なんですよね。なんか冷たい言動が増えてきたっていうか、距離を感じるんですよね。

私は何事も頑張ろう!と思うタイプで、彼はどちらかというと平和を好む人。

ただ彼の優しさや緩い感じが好きで、一緒にいるとホッとできるなーって。そう思って一緒にいるようになったんです。

昔から彼はいつも私に言うんです。「そんなに頑張らなくてもいいよ」「僕といる時はリラックスしていて欲しい」って。

私、彼の前で毎日頑張ってるつもりはないんですけどね。いつもどおりの私でいると、最近彼はちょっと不満げなんですよね。かといって元気にしていても同じ、なんですけど。

私、そんなに疲れているわけでもないし、彼の前で背伸びしているわけでもないんですけどね・・・。

そういえば昔、大好きだった彼がいて。その彼は何事にも熱意を持って頑張る人で。私も本当に彼が好きで、お互いに高め合える関係がいいなって、そう思っていたんです。

だから、私の事も彼の事も・・・仕事にプライベートに沢山頑張って・・・今思うと背伸びしちゃってたような、そんな恋愛をしていたことがあったんですね。

私が頑張るたびに彼は私を愛してくれたし、褒めてくれたんですよ。凄いねって。だからもっと彼のためにって私もまた頑張っちゃって。

でもまぁ、その彼とは疲れちゃって別れることになったんですけど。

そして出会った今の彼。

まぁお互いタイプが違うからそもそも合わないって言えばそうなのかもしれないんですけどね。

でも、彼が冷たくなったのは気になって。彼は私のことを嫌いになっちゃったんでしょうか?それだけが気になってるんですよね。
過去の体験で未来を予測する。

私達の過去の体験からくる予測は、私たちにとって自分の身を守り、危険を回避する方法の一つになることは多いですよね。

特に、過去に良い体験から導き出される「成功の秘訣」は、私なりの幸せを導くメソッドになるでしょう。

これが恋愛で顔を出すことは本当に多いものです。

どこか自分の過去の体験から、恋愛パターンや失敗しないであろうルールを自分で作り、そのパターンやルールに則ってパートナーと関わる。

その結果、いつもうまく行けばいいんですが、そうではないケースもある。

ま、上手くいかないケースを「相性が合わない」「考え方が違う」と言ってしまえばそれまでなんですが。今、目の前にいるパートナーとの未来を考えていくなら、そう割り切るよりは、ちょっと考えてみてもいいことがあるかもしれません。

「目の前にいるパートナーは、あなたがどんな状態になれば愛が届いている、と感じるタイプなのか?」

これは私たちが学ぶ心理学でいう「受け取る」ことに関わるテーマなんですけどね。

例えば、

ある男性にとっては、あなたが何かに打ち込み頑張っている姿に「承認」を与えることを愛情だと感じているかもしれません。

またある男性にとっては、あなたが毎日ゆったりと過ごしている姿を見て、自分は愛情を与えられていると感じるかもしれません。

別の男性は、あなたに訪れる苦労や大変な出来事を自分が手伝ったり、代わりにこなすことが愛情だと感じているかもしれません。

この他にもいろいろな例があると思うんですけどね。

この相手がどんな時に愛情が届いている、と感じるポイントに何となく気づいておくと、パートナーに対して上手に反応してあげられたり、パートナーからの愛情を感じる機会も増えるので、恋愛での不安や怖れを感じる機会は減るかもしれません。

何より男性に対して愛情を否定することなく、「私はこうして欲しいな」と自分の思いも伝えやすくなるかもしれませんよね。

また、あなた自身の彼との接し方も(意図的にではなくとも)恋愛には多大な影響を持ちますね。

例えば今回のケースのように、過去に付き合った男性が、何事にも頑張る姿勢を好むタイプであれば、その彼は、あなたが前向きで頑張っている方が喜ぶでしょうし、お互いに価値観を共有できた感覚が繋がりや親密感を育めるでしょうね。

ちなみに、この彼の傾向は、彼にとっての「自分の感情との付き合い方」を示している部分があるんですね。どこか「自分の感情をぶっちぎって頑張ることをヨシ」としている部分が見て取れます。

またこのタイプは「自分が頑張り成功することで、周囲に幸せという影響を与える」カタチで愛情を表現する事が多く、人にガッツリ寄り添い続けることはしないでしょう。

このようなタイプの男性とお付き合いして、彼に好意・敬意を持っていると、女性側も「彼と同じような要素を持つ」ことがあるんです。学習するわけですね、大好きな人から。

今回のケース場合でいえば「自分や他人の感情に強い意識を持たない感じ、どこか気持ちに左右されない生き方」のようなものを学んでいる可能性がありますね。

ただ、今の彼は前の彼と違う・・・。

今回の彼はどこか、「あなたに過剰に頑張らせたり、あなたに辛い思いをさせる(と彼が感じる)ことをヨシとしない、女性には楽をしていて欲しいと思う」タイプだと考えていいと思うんです。

今の彼は、昔の彼よりも「感情的」に愛情を表現する男性である可能性は高い。

すると、女性が過去の男性との間で身につけた「頑張り方」「感情の扱い方」が、彼にとっては「彼女に愛情を持って行っても伝わっていない」と感じる要素になっている可能性があるんですよね。

まぁ、時には男性側が「女性を頑張らせてしまうような、楽をさせてあげられないような、そんな自分が不十分なのかもしれない」と勝手に想像して無力感を感じるケースも考えられます。

今回のケースで彼が冷たくなった理由の一つはこの辺りにあると考えられますね。

自分はあなたの役に立っていないと感じているのかもしれません。そしていつも悪意なく彼に無力感を感じさせているあなたに、彼は機嫌を悪くして若干自分の気持ちをアピールしているような状態かな?と思います。

なので、この場合、女性側が男性側の意図をどう汲み取りコミュニケーションを取るか?で、今後は随分と変わってくると思うんですね。

もちろんこの場合は男性側も女性を理解しその意図を汲み取ることも必要でしょうね。

今回のケースようなカタチじゃなくとも「過去の恋愛」で培われた恋愛パターンが、今の恋愛に影を落とすようなことはとても多いと僕は感じています。

過去の男性は手放せていても、恋愛での心理パターンは手放せていない、そういったケースも多いように思います。

昔の彼は、昔の彼女はこうだったから・・・。

そう感じることに殆どに悪意などないでしょうね。それは僕なりに理解しているつもりです。

ただ多くの場合、コレは「自分が失敗しない手法~心理的な防衛~」である場合が多いもの。今、目の前にいるパートナーのためではない、という部分はポイントかな?と思います。

逆に自分の過去の手法を少し手放して、目の前にいるパートナーに、心理的にもっと近づいたり、彼をもっと信頼し、あなた自身を委ねる部分を持てたとしたら、もっと強い親密感を感じられるようになるでしょうしね。

そういう意味では、自分と違う恋愛観や愛し方を持っているパートナーとの出会いって「自分を成長させ、より強い親密感を感じるチャンス」だとも考えられますね。

その相手の愛し方を学び、自分の中に取り入れても、今までのあなたが否定されるわけじゃないですから、より心の幅が広がった恋愛ができるようになるかもしれませんしね。

(もし人のやり方を受け入れることが自分を否定すること、と感じるならば、それは心理的には劣等感や屈辱感が影響していることが多いもの。その裏に隠れた罪悪感や無価値感、恥への抵抗が問題であることが多いです。

そんな時は、あなたはそんな劣等感や屈辱感、その裏にあるネガティヴな感情がふさわしい人間なのか?をまず考えてみてほしいと思います。

むしろ今までの自分を否定することなく認めていれば、相手のやり方を認めることは比較的容易になります。)

「自分のやり方を手放す」

これは人の深みや心の成熟さを培うにはとてもよい方法なんですよね。すると更に多くの愛情をあなたが感じられるようになると思います。

「私は相手の愛情をちゃんと受け取れているだろうか?」

こう考えられる人って、本当の意味で心に豊かさや成熟さを持っている方なんだろうな・・・僕はそう思うんですよね。

今回は以上です。最後までご覧いただきありがとうございました。

カウンセリング・セミナーのご案内
カウンセリングを受ける

なりたい自分になるカウンセリングが人気!
心理カウンセラー浅野寿和のカウンセリングのご利用方法はこちら。

カウンセリングのご案内ご予約可能時間のご案内

ワークショップで心理を学ぶ!

10月18日に(日)心理学ワークショップを開催します!
毎回「なるほど!」というご感想をいただく浅野の心理学ワークショップ。男女、年齢問わずたくさんの皆さんにご利用いただいています。
今回はZOOMを使ったオンラインワークショップなので、ご自宅など皆さんのお好きな場所から参加できますよ!

疲れた心を整える心理学ワークショップ 【10月18日(日)開催】10月18日(日)「疲れた心を整える」スペシャルZOOMワークショップ 2020年10月18日(日)に、ZOOMでのオンラインワークシ...

 

 

ブログ上であなたの質問にお答え

ブログ読者の皆さんからのご質問に浅野がブログ上お答えする「ネタ募集コーナー」は現在も継続中。よろしければあなたの訊いてみたことを↓のページから送ってくださいね。

ネタ募集企画のお知らせカウンセリングサービス・心理カウンセラー浅野寿和です。 いつもご覧いただきましてありがとうございます。 さて唐突ですが、この度このブ...