日常に使える心理学

幸せになりたい。しかし・・・。~僕自身の葛藤から~

心理カウンセラー浅野寿和です。いつもありがとうございます。

それでは今日のコラムです。よろしければお付き合いください。

*私たちカウンセラーは身体的な病気を治療することはできませんし、お薬を処方したり薬に関する話はできません。今日のコラムは、心理的なお話であるという前提でご覧ください。


例えば、自分に直しきれない病気がある。寛解はしても完治はない、ような。

時に、こういった身体的な問題が、コンプレックスとなり、未来への漠然とした不安を作り出すことがあるようです。

「恋に結婚に前向きになりたい。本当は幸せになりたい。でも自分には・・・。」

この感覚ってどこか幸せや私が望む人生に対する、強烈なブレーキとなることは多いかもしれませんね。

また、自分自身を縛るもの、制限になることもあるかと思います。

なったことがある人しかわからない。そんな部分かもしれませんね。

そこで今日は僕自身のお話をします。僕の中での葛藤が、何か参考になればと思い、皆さんにお見せしたいと思います。内容が若干刺激的な部分もあるかもしれませんので、辛くなったら読むのをやめてくださいね。

さて、僕は強いアトピー・アレルギー体質を持っていて、この問題はいつも自分の人生につきまとってきたんですよね。

一度は重度化し、死をも意識する時がありました。その後、僕はお医者様と、心理学と癒しの世界を通じて、日常では大丈夫なほどに回復。その後、今の仕事に変え、恋愛をし、結婚をし・・・と、今に至るのですが。

最悪な状態は脱した後でも、僕の中にどうしても未だに引っかかるものがあったんです。

それが子供のこと。自分の子供を持つことに関する抵抗です。

詳しいこと、正確なことは専門の方にお聞きいただきたいと思いますが、どこかでいつも頭の中をよぎるのです。

「自分のとても強いアレルギー体質がもし自分の子供に伝わったとしたら・・・」と。

この思いが医学的に正しいかどうか?は別にしてです。

何故そう思うか?といえば、僕の子供時代からのこの病気との格闘は・・・正直筆舌に尽くしがたい苦しみがあったからです。

自分にこの痛みが来るならいいんですよ、自分のことだから。しかし、自分の大切な人にこの苦しみを与えると思うと、どうにも辛いのです。

もし、自分の子供にそんな思いをさせてしまうとしたら・・・。
子供にあの苦しみを与えるとしたら・・・。
自分が子供を欲したことで、子供を不幸にしたら・・・。

そんな声が心の中で聞こえるのですね。

そしてこの声こそ、かつて病で苦しんだ時、僕自身が両親にぶつけた言葉の跳ねっ返り。

「生まれてくるんじゃなかった。何で産んだんだ・・・」と子供が言うとしたら・・・。

今思えば、僕がそう感じている時、両親が自分を責め、どれだけ苦しんだかが分かります。

そう思うだけで時々、忸怩たる思いが自分の中で溢れてくるのですね。

自分を責めてしまう気持ちと、両親に申し訳ない気持ちと、未来に対する不安に板挟みになってしまう感じ。この感覚がずっと僕の心の中に居座っていました。

だったら、そんな負の遺産を自分は残すべきではないのではないか?と。
また、そんな自分と結婚した妻に申し訳ない・・・とも思うこともありました。

もちろん今は昔よりも医学の発達はありますし、必ず子供に伝わると限ったことではないでしょう。僕自身も全力で子供を守ろうと思う意思もあります。

しかし、そう思っても今もどこかブレる自分がいるのは確か、なんです。

ここで消えないのは「罪悪感」そのもの。

病が酷い時は「自分は毒だ、特別にひどい状態だ、もうダメだ」と真剣に思い。
病が軽快して未来を眺めることができる時でも、「ダメだ、自分は誰かに迷惑をかけてしまう」と感じる。

結局終わりのない感覚が自分の中に生まれてくる。

そしてまた、人と社会と分離~距離をとりたくなる~したり、誰も信じることができなくなりそうになるのです。

「どうしたらいい?どう生きたらいい?何が正しくて俺の何が悪い?」

そう思っても、誰も答えはくれない。自分で見つけるしかない。そんなことは分かっている。

でも分からない。もういい、何も考えたくない。・・・でも、幸せに生きたい。

もちろん、今思えばこういった迷いや被害者意識は好きで持っていないし、それが自分を救う選択肢ではないどこかで知っていましたよ。

しかし、過酷で受け入れがたい現実の中で、自分の心がその負のマインドに染まっていく・・・そんな状態を僕自身長い間経験してきました。

しかし、今は僕自身こう思います。

本当に、自分に罪悪感が相応しいのか?と。本当にダメな人間なのか?と。

何度も何度も自分の心を見つめなおす内に、そう思える選択肢が自分の中で出来上がってきました。

・・・俺はどうして自分は子を持つことをここまで怖れるのか?

行き着いた答えは、「その子の未来を守りたいから」

誰に何と言われようと、それが自分の中の真実だと気づきました。(←この考え方、大切です、テストに出ます(笑))

しかし、自分が罪悪感に苛まれているうちは

「こんな自分が子を持たないでおくか」
「自分が子を持ち、子が苦しんだ時、自分のエゴで子を苦しめた、と自分を責めるか」

しか選択肢は残されていない。

そんな時に、悪意などなくても「お子さんは?」と人に尋ねられたら、傷つく自分しか感じられないでしょう。そしてそう聴いた相手に気まずい思いをさせ、そうさせてしまった自分をまた責めるかもしれない。

また、「これだけ悩んでも答えが出ない。この苦しみ、誰もわからないのだろうな・・・もう誰も僕には必要ない。分かったフリされるだけで頭にくる」と感じることしか残らないかもしれない。

しかしそれは全て「間違い」である。

何が間違いか?といえば、僕がそう感じて生きてきたことではなく、その根底にある「罪悪感」が間違いである

かつて僕はそう我が師匠に気づかせてもらったのです。

少なくとも心の世界では、僕にまだ見ぬ未来の子供のことを愛し守ろうと思う気持ちがなければ、これだけ悩み、自分を責めなどしない。

自分に罪悪感など相応しくない。

これが自分の腑に落ちないと、本当の心の声は聞こえないんですよね。そして立ち上がる力も湧きはしない。

でも、その罪悪感ですら、全て、愛から始まって、いつからか辛さと自分への疑いが産んだ罪悪感にすり替わった僕のマインドの影響なのです。

あぁ、しまったと思いました。それが分かった時。

こんなにも子供のことを考えるほど大切に思っているのに、きっと未来に不幸が起きると僕の心が真剣に信じていたことに気づくのです。

であれば、未来にどれだけ子供を救う覚悟を理性的に感じていても、心は不幸に向かっていると思うからこそ、自分が動き出せなくなるはずですよね。

そこからです。ようやく、自分に子供がいてもいいのではないか?と思えるようになってきたのは。

今、僕がカウンセラーという仕事をさせていただくと、身体的な問題や、自身のコンプレックスでも、僕とは状況は違えど、似たような感覚・感情をお持ちの方とお会いすることがあります。

例えば、あなたに何かコンプレックスなどがあったとして、それで幸せな恋愛ができると思えるのか?結婚や出産、育児や仕事に関して前向きになれるか?

男性(異性)に近づくだけで怖くなるのは、恋愛して結婚して・・・その未来に自分という存在に失望され、別れが来てしまうのではないか?と思うかもしれない。

でも、そう思うのは罪悪感ゆえ。

本当は相手の想いに答えてあげられないかもしれない、という愛情から来ているのではないでしょうか?

例えば、自分はいい親ではない、自分はいい社会人ではない。

こんな自分では、相手のために何もできないのではないか?相手に迷惑をかけるのではないか?実際にそうじゃないか!と感じるかもしれないですよね。

しかし、その自分に罪悪感を向けそれに飲まれれば、相手のことを思えば思うほど、自分を責めてしまうかもしれないですよ。

過去のエゴに支配されていた時の事実はまず横において、本当のあなたの想いが大切なのです。

だから僕は「問題の始まりですら、愛である」と思うのです。

ただ、愛があるから苦しむのではなく、愛が、いつか自分を責めることで、疑いや罪悪感にすり替わってしまうから問題が起きるのだと僕は思うんです。

そして人の心は・・・特に悲しみが多ければ多いほど、そうなってしまいやすいものだと思うんですね。

そんな想いを持っておられる方を僕がお会いすると、皆さんこうおっしゃる事が本当に多いのです。

「他に辛く苦しんでいる人はたくさんいるのに、自分はこんなことで挫けてしまっている」

時にそれは世界レベルで自分が悪いと責めている時があるんですよ。「世界には貧しい人がたくさんいるのに私は・・・」と。

きっとそうしなければ、辛さを感じる自分を保つことができないのかもしれないですね。そのお気持ちはなんとなく僕なりに分かります。でも、そう思う必然性はどこにもないんです。

今は果てしなく見える自分の中の気持ち。

何度も何度も気持ちを洗い流して、その向こうに見える、自分の中の本当の思いと心の中で繋がり続けることができれば、きっとあなたは自分を、人を許せるでしょう。

それは何にも変えがたいあなたの財産になると思います。痛みが才能に変わる瞬間です。カウンセリングの中で僕はこの「今は痛みになっているあなたの才能」によく出会います。

また、たとえ心の中で何度も不安を感じたとしても、その不安に流されない生き方、心豊かに生きていくこともできるでしょう。それこそ本当の強さではないでしょうか?

カウンセリングや癒しの世界に身をおくメリットはここにあると思いますよ。あとはあなたの勇気、前に進みたいという、少しの勇気だけなんですよね。

最後になりますが、僕には未だ子供がいないんです。未来にどうなるかも分かりません。

あとは妻のために・・・という思いだけが残る感じでしょうか。

また、今は子供がいなくても、過酷な状況にあるお子さんの気持ち、それを見ている親御さんの気持ちはどちらも分かります。

これが過去の僕から今の僕への、最大のギフトだと思っています。

ということで、今日は僕の内面の葛藤を書いてみましたが。

どこか僕と出会ってくださるみなさんが、自分を高めて愛していくこと。それでもやってくるだろう辛い時に、自分を許すことを選んで生きられるようになれればいいな、と。

僕はいつもそう思いながら、カウンセリングをさせていただいているんですね。

と、今日は長くなってしまいましたが、ここまでです。最後までご覧いただきありがとうございました。

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