心理カウンセラー浅野寿和です。いつもありがとうございます。
それでは今日のコラムです。よろしければお付き合いください。
あっちを立てればこっちが立たず・・・。
そして気がつけば、自分に大きな負担がのしかかる。
仕事で対人関係で、どこか、相手の事や周囲のことを考えすぎて、結果、自分が追い込まれることってありません?
僕は前職時代、特に20代のころはよーくこの窮地に陥りました(笑)
仕事と割り切っていても、どうにも人より仕事量や顧客対応量が増えてしまう。こっちは目一杯・必死にこなしているわけですが、結果、仕事を回してしまうもんだから、周りはドンドン仕事をふってくる。
その当時は仕事に対して義務感で向き合っていることが多かったですから、「やるべきこと」の山積み状態ですぐにイッパイイッパイになる。
でもそうは言いにくい(笑)言うのはどうも憚られる。感覚的には「言うのが怖い」んですよねぇ。
とはいえ、内心、どこか仕事ができる奴と認められたい思いもあってなかなか言い出せない部分もあり、どうも人に振られた仕事はなかなか断りにくかったんですよね。
そんな自分が「もう無理!」という時って、結構怒りモードばかりで。職場でトラブったこともいろいろありましたね・・・(遠い目)
まぁ、今になって思えば何事においても、断りが苦手。若い頃はNo!を自分に向けられると傷つきやすかったですし。(その分営業で苦労しましたが、慣れることもありましたけどね。)
きっと相手も大変だろうな、と思えば思うほど、気を使いすぎてしまうなんてパターンがありましたね、なんて思うんですけども。
気を使いすぎる人って基本的にいい人だと思うんです。
周りに気配りをして、周囲との調和を図る、平和や安定を望むいい人なんです。
ただ、それもやり過ぎると、調和や平和のために、あなたが勝手に周囲の荷物を背負いすぎてしまいます。本来あなたが背負わなくてもいいかもしれないものまで背負ってしまう。
要は、自分のことを殆ど考えず、周囲の事に意識の大半を向けている状態。これが癖になっている感じですね。
なので、ビジネスで大きなトラブルなんかが起こると、会社(上司など)と先様の間で板挟みになってひたすらに悩む。
友人との間でのトラブルがあれば、お互いの友達を思う気持ちが強い分だけ、どうすればよいか?わからなくなる。下手をすればどっちにもいい顔することになり、何故か自分が後で手痛いしっぺ返しを食らう・・・とか。
そんな自分を「優柔不断」なんて評価してしまうこともあり・・・。
どこか自分以外の意見を絶対、相手の意見は変えられないと思いこむ部分があるので、あなたの気持ちだけ取り残されてしまうなんてこともあるかもしれませんね。
もちろん、そんなあなたの責任感や使命感という部分では、とても評価が高くなるのです。だからこういうタイプの方って、上司受けがいい人が多いと僕は思います。
でもこの状態で評価されても・・・ちょっとシンドイだけと思いません?
さて、気を使いすぎる人にはちょいとした弱点が生まれやすいものだと僕は思うんですよね。
それが孤独と分離。
あなたが気を使いすぎると、周囲は「あなたのことがよくわからなくなる」のです。
気を使うということは、「あなたの本心は別のところにある」ということですよね。
その部分、周囲も薄々そのことに感づきはじまると、周囲があなたに気を使い始めます。
仕事でも「頑張ってますね」とは言われるけど「最近どう?」とは言われない、そんな感じでしょうか。
だから、どこか助けもなかなかやってこなくなったり、どうにも背負うものが増えてしまうのかもしれません。
助けてくれるのは、あなたと同じ気を使うタイプの人か、親や兄貴・姉貴分のように気づく人だけでしょうか。何となくあなたの気持ちが分かるから、ですね。
そういった方の心理を見ていくと、周囲に迷惑をかけないことが愛される秘訣になっていることって少なくありません。
むしろ、幼少期に大変そうだった両親を助けたい、負担を掛けたくないとか。
どこか離れ離れになっている家族の繋がりを大切にしたい、取り戻したいと願う、そんな愛情からこのパターンが生まれていることもあります。
だから、自分を責める必要はないんです。あなたは間違っていない。ただ愛する手法を変えればいい。
そして「幸せ」という概念に、「自分」を数に入れることが必要なんですね。
また、気を使うがゆえに、人に助けてもらった時に感じる「申し訳無さ」・・・罪悪感。
これをゆっくり「ありがとう」に意識して変えていければ、きっと楽になります。
そもそもいい人なんですから、もっと人と支えあうことができますよ。
まずは気づくことから始めましょう。
「何でこうなっちゃうんだろう・・・」という悩みの中にいても、理由がわからないとシンドイですからね。
自分が人に気を使いすぎて、分離してるな、罪悪感を感じているな、と気づけば、そこから変化する選択肢は選べるものですからね。
まぁしょうがないなあ・・・と、焦らずゆっくり気長に前に進めば、結構開き直れるものですよ(笑)
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