心理カウンセラー浅野寿和です。いつもありがとうございます。
今日もコラムを更新します。
よろしければお付き合いください。
パートナーとの溝が深まっている、浮気の問題や、別れの危機についてのお話をお伺いするとき。
パートナーとの間でいろいろなぶつかり合い、例えば、ケンカや冷戦状態だとか、そういった状態を経てカウンセリングにお越しいただく方も少なくありません。
そして、やっぱり失いたくないパートナーだから、どうすればもう一度やり直していけるだろうか?と思われている方もいらっしゃるかもしれません。
パートナーとのトラブルがあると、多くの方がネガティヴな感情を抱えておられます。
嫉妬、劣等感、屈辱感、無価値感、無力感、罪悪感・・・それはさまざまです。
そして「パートナーが許せない」という感情をお持ちの方も少なくありません。
そりゃそうです。多くのパートナーシップのトラブルって、そもそもはパートナーを愛そう、大切にしようと思うお互いの試みの中で、すれ違っていった結果起こることがとても多いですからね。
自分の愛情を跳ねのけられた(自分のパートナーに対する気持ちを分かってもらえなかった)と思えば、アタマにも来るし、相手に詰め寄りたくもなるものです。
もちろんそう感じることも人としてとても自然なことです。
ただ、もう一度パートナーと向き合いたいと思う時。
今のあなたが見ている今のパートナーを、そのまま許そうだとか、愛そうだとか、許せない相手をそのまんま抱きかかえようとすることは、おそらく難しいことが多いかも・・・。
もちろん、やろうと思えばできなくはないでしょうが・・・
今のあなたの「愛せないパートナー」という認識・・・あなたの感覚、視点、発想を全く変えないまま、パートナーを受け入れようとする試みは、僕が思うに「準備不足」になりがちで、あなたの心の中にある「パートナーに対する本当の気持ち」をパートナーに悟られてしまうことがとても多いと思います。
一言で言うと、準備なくマラソン走っちゃ辛いですよ、という感じですかね。
そもそもケンカやパートナーと向き合えない時。
私達は「自分の欠点や至らなさを認めたくない分、相手の欠点を探そうとしますし、そう指摘するもの」だと思うんです。
これを「防衛的投影」なんて言葉で表現することもあるのですけども。
そしてこの防衛的投影の根っこの部分・・・「自分の欠点や至らなさ」をあなたが隠そうとする度合いだけ、あなたの行動はぎこちなくなったり、無理をしたり、自分を隠して偽ろうという感覚を持たなければいけなくなります。
なのであなたは、パートナーのことも、自分自身のことも、あなたが本当に見たいと思う真実の姿ではない認識を持ってしまいますし。
どこか自分の隠しておきたい部分がある度合いだけ、「相手を責める気持ち」を捨てられないままであることが多いはずです。
例えば、あなたにパートナーとどうしても別れたくない、という不安があったとして。
パートナーに気を使う
相手の言うことを聞く
ひたすら悪かったと謝罪する
自分を責めて反省しつづける
男らしくする、女らしくする
そういった試みの全てって、行動として間違っていることではありませんよね。
ただ、その動機に何かしらの不安やまだあなたが隠している「本音」があるので、あなたがどれだけ素晴らしい言葉を使い、そう振る舞ったとしても、その効果はかなり低減してしまいます。
また、パートナーはそのあなたの行動も見ていますが、何よりあなたの「不安」という感情や、二人の間に共鳴してしまっている感情、いわゆる空気や雰囲気をキャッチして、いい反応を返さない事が多いのです。
でも、この部分は目で見えるものではありません。あなたにも相手にも見えません。
感情はそもそも目に見えないですけどね。
ただなんとなーく感覚でわかるはず、上手く行っていないな、あなたの気分や雰囲気が重たいな・・・とか。過剰に上ずってるな・・・と。その感覚が、これ、です。
だから、ここで大切なのは今、どう振る舞うか?も重要ですが、それと同じぐらいに「あなたの気持ちがどうあるのか?」が大切なのです。
私達にとって、自分の中にある隠しておきたい気持ち、触れられたくない部分というのは、やっぱり常に「つきまとうもの」です。誰にだってあること、といえばそんなものです。
なので、その部分があるから「自分はダメなんだ」「愛されないかも」という認識はちょっと行き過ぎている場合も少なくありません。
むしろ、そういった理由を使って、あなたの深層心理に潜む罪悪感が、あなたを罰しているなんてことの方が圧倒的に多いのです。
もちろんそれはあなたにとって罰、だと認識されず、どこか当たり前の感覚に鳴っていたり、躾やルールのような自分を過度に律しているもの、としか認識されないことが多いと思うんですけども。
大事なことは、自分の中に欠点や隠しておきたい部分があってもいいのだ、という認識です。
それが理由なのではなく、
例えば、あなたが相手を愛したけど届かなかったと感じた無力感や、自分は愛されないのではないか?という不安を受け止めきれなくて行った「防衛的投影」、相手も悪いんじゃね?と思うようになった、その心の反応が問題なんです。
こういったケンカやトラブルを作る感情が沸き起こる少し手前のあなたを思い出してみてください。
あなたはパートナーをどう見ていたでしょうか?
あなたはパートナーとどう接したいと思っていたでしょうか?
あなたはパートナーにどんなことをしてあげたいと思っていたでしょうか?
それがあなたの本当の姿なのではないでしょうか?
この自分の中にある愛情を「真実」だと思い、しっかり受け入れるチャレンジをすることで、あなたはもっと気づくことになるでしょう。
自分って温かい、優しい、愛情のある人間なんだと。
そんな自分って、どこか凛としていたり、内面に燃えるような感覚ではないですが、ジーンと心に響くような自信を感じません?
そうなって初めて不安やネガティヴな感情をあまり選ばなくなれるものです。
そして、その目でパートナーを見たとき、あなたは相手の欠点を詰りたいと思うでしょうか?
そんな自分のまま、相手と向き合った時、何かしらの反応がパートナーから返ってくることってありえるかもしれませんね。
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