例えば、
今まで面白いと感じていた仕事が急につまらなくなる。
幸せだったはずの結婚・家庭生活に虚しさを感じ始める。
ならば、余暇を楽しもうと気分を切り替えるが、なかなか思うように気分は晴れない。
目的を持って毎日を過ごそうと思っても、楽しめなくなってきた。
カウンセリングの現場にいると、そういったどこか「慢性的」な気分の上がらなさというテーマに出会うことがあります。
こういった状況の特徴が「特段、日常的に大きな問題がある」というわけではない部分なのだろうと僕は感じています。
逆に離婚の危機、浮気の問題、キャリアの再構築、経済的な問題、環境の変化など、何かしらの大きな刺激があれば、こういった部分にはハマらない事が多く、今やるべきことに意識は向かうと思いますからね。
むしろ、こういった慢性的な気分の上がらなさは、浮気や離婚の問題などを引っ張ってくることも少なくないなと考えています。つまり問題は停滞した日常を強く刺激するものでもある、と考えることもできるな、と。
「心の空白」
僕はそう表現しますが、どこか心のなかに虚しさ、無感動、何も感じないといった感覚が増えれば増えるだけ、私達は刺激を求めたり、自分の外からやってくる承認、愛情を求めるのかもしれません。
それはどこか、「もう自分の中で帳尻合わせができない」という感覚。
今までのように家族を愛し、仕事を愛し、友人を、コミュニティを愛しても埋まらない。
今まで培ってきた、家族、仕事、友人などに愛されても満たしきれない。
そんなちょっと手強い感覚があるな、とこの仕事をしていると思います。
まぁこういったカウンセリングこそ、個人的には大好きなんですが(笑)
そんな時、やたらにその「空白の原因」ばかり追求しても虚しさを掻き立てるだけ・・・というケースがあるんですよね。
何かしらの目標を作っても、理想や目標を作りモデリングをしても、収入を上げても、家族関係の改善をしても、たしかに楽にはなるけれど、どうにも埋まらない何かがそこにある、という感じ。
こんな時、僕はこう考えます。
私達は年齢を重ねると共にやってくる「自分自身の内面的な変化」に対応しなければ、実はこの「心の空白」はそこにありつづけたまま、になってしまうのでは?と。
もう、外からやって来る新しい刺激ではもう自分は変えられないのかもしれません。
あなたの意識を外に向け、新しい男女関係を求めても、新しい仕事を求めても、新しい生き方だけを模索しても、自分が一瞬変わった気分になっただけで、また元の感覚に埋没してしまう。
どれだけ成功報酬を「自分に」与えても感動できない。
車を変えても、家を買っても、新しい家具で環境を整えても、新しいパートナーを持っても変わらない。
また、かつてのように自分を追い込み目的を追いかけるだけでは、ただ虚しさと燃え尽きを感じるだけなのかもしれません。
「初心忘るるべからず」では、どうにもこうにも手が打てないような空白、と言えばいいでしょうか?
では、どうしてそうなってしまうのか?をカウンセリングをしていて僕なりに「心理」から見つめて考えると、結局は「あなたがかつて理想とした人間に、より近づいている」ということなんだろう、と思うことがありますね。
だから、今までの「あなたが思うあなた」=「自己概念」がブロックになっている、ということなのですが。
この続きは次回に。
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