ほぼ30代からの心理学

心の空白を何で埋めるか?3 ~今の自分と生きていく~

心理カウンセラー浅野寿和です。いつもありがとうございます。

 

心の空白を何で埋めるか?3 ~今の自分と生きていく~

 

よろしければお付き合い下さい。

 

前回、前々回からの続きです。心の空白を何で埋めるか?

心の空白が埋まらないとき、それは自分の成長を何だか感じられないとき、外からの刺激や今の自己概念で物事を選び続けているとき、なのではないでしょうか?と書きました。

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さて、何だか満たされない、何をやっても満たされない。

その感覚を作る感覚、僕は「人目を気にする」といった感覚が大きく影響していると思うんですね。

特に日本には「世間」という言葉がありますよね。調べてみると世間という言葉、このイメージはとても独特で、実態があるようでないような、しかし、ある種一つの人格を持っているような存在にもなっています。

「世間に申し訳が立たない」「世間に謝罪する」

私達はどこか、その当事者ではなく、何かとても大きな人格を常に意識しているような感じですね。これも文化なんだろうと思うんですけれど。これを集合無意識と呼べばそうなるのかもしれませんけれど、ここはちょっと難しいところです。

すると、どうしても私達は幼い頃から、どこか自分の中の決定感より、世間のようなとても大きな「目」を意識して、その中のルールで生きようするのかもしれません。

昔、こんなニュースを見た記憶があります。

ある僕の地元の高校が制服制度を改め、私服化するというのです。個性を重視する観点からのことなんでしょうね。ただすぐには完全移行せず、制服でも私服でも可、という移行期間があった。

そこで実際に私服を着てきた子供はやはり少数。勝手知ったる習慣のせいもあるでしょうが、どこか「誰かの目」を意識していた子供さんも多かったのではないか?と思います。

ただ驚いたのは、この事実を知った保護者さんでしょうか?「もっと個性を出してもいいのに」とお話になっていたこと。

その当時、まだ若かった僕は思い切りツッコミましたよ、自分の中で。
学校という組織の中で生きていくには、それぐらい気を使う子がいても普通だろうなぁ、と。

やはり私達は、家族、兄弟間、地域・コミュニティ、組織、社会・・・いろいろな世界にある「倫理観や守るべきルール」以上のものをどこか意識して当たり前に生きている。

これ、おそらく「私が自立して一人で生きていく」ために不可欠な物、と僕は感じています。

これを乗り越えて、自分らしく生きていらっしゃる方もおられると思いますが、人との調和の中で生きていく事を感じれば、私達が「子供→オトナ」として生きていくプロセスで、どうしても必要になるものなんでしょう。

ただ、もしほぼ30代以降になって、あなたがこの価値観で選ぶものがあなたの心の空白を埋め、自分自身の成長を実感させてくれるか?あなたの「自己概念」を変えるものになるか?といえば、どうなんでしょう?

カウンセリングの現場にいると

【自立(一人)で生きる】→【自分を認めて生きる】→【更に一人になる】
【自立(一人)で生きる】→【自分を認めて生きる】→【もっと一人になりたい】

とお感じになっている方も少なくない気がします。

これ、分離感ですが、こうお感じになるということは、あなたがかつて自立した時、周囲との軋轢を感じながら一人で頑張ってこられた証拠なのかもしれません。

が、これは大きな心の空白を作っても不思議ではないような気がします。

あなたが自立するときに培った社会での生き方は、確かに20代までの「勢いの中」にあっては全能感ににた感覚を刺激することがあります。どこか何事も一人でやり遂げることに意義を感じるわけです。

それが心の空白を作るなら、きっとその発想が今のあなたには合わなくなってきている。
もちろん、あなたが自立していることが間違っているわけじゃないですよ。

ただ、この生き方「だけ」では、あなたに心の空白が出来る。

どこか今のあなたは「昔のあなた」ではなくなっているのではないでしょうか?
心は成熟すると、どうしたって繋がりを求め始めますからね。

そして、もし、あなたがここで自分の成熟さを受け入れられないとしたら、きっとあなたは自分の意志で自分の心をコントロールして更に自立するかもしれません。これはとても消耗するやり方だと思います。

実はここに「あなたが一人の人間として、人と関わることへの何かしらの葛藤がある」と、自立する選択ばかり使ってしまいます。

男性は「あなたにとって権威との関係性」をチェックしてみるといいでしょう。
女性は「あなたの同性の横のつながりの葛藤」についてチェックしてみるといいかもしれません。

気づくべきはやはり、あなたの心、自己概念が「あなた以外の人との関係性の変化」にさらされているということ。そこに逆行して更にあなたが自立してきたプロセスをトレースしても、やればやるだけ燃え尽きるかもしれません。

【自立(一人)で生きる】→【自分を認めて生きる】→【分かち合いながら生きる】

こんな感じがきっと理想。ここで感じる喜びは確かに心を満たす気がします。

だから、心の空白を乗り越えていくには、実は「今のあなたでいい」という発想が大切になります。
あなた自身が成熟していることを受け入れて、「今のあなたで生きていく」と、自分に許して人と分かち合う。

だとすれば、昔、あなたが思い描いた理想のオトナや、尊敬に値した成熟したオトナは、その当時、どう振る舞い、どう人と、あなたと関わっていたでしょうか?

おそらく、今、あなたが「いい意味で」、かつて思い描いたあなたの大人像を現実化させるときなのでしょう。
その意識を持ち、自分に成熟さを許し、そのあなたで人と関わることが求められているのかもしれません。

そう考えると最初のテキストに書いた

『心の空白。それはどこか、「もう自分の中で帳尻合わせができない」という感覚。
今までのように家族を愛し、仕事を愛し、友人を、コミュニティを愛しても埋まらない。
今まで培ってきた、家族、仕事、友人などに愛されても満たしきれない。

そんなちょっと手強い感覚』

は、もうあなた一人の世界だけでは心が燃え尽きる。
そんな心のプロセスに来たことを知らせてくれているのかもしれませんね。

 

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