よろしければお付き合い下さい。
前回からの続きです。
Cさんの表立って浮き彫りになっていた「会社での対人関係」のお悩み。
しかしその裏には「お子さんのお話が隠れていた」という部分でした。
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どうして僕がこの視点を持つのか?といえば、お子さんを持つ、というテーマは一人で抱えていても解決できない最たる問題の一つだからでもあります。
私が頑張っても、もう一人ではどうすることもできない・・・デットゾーンの心理です。
このテーマは自立の限界でもあります。
ここには疑いが常に存在します。
Cさんにとっての疑いは「きちんとご主人と向き合ってお子さんのお話をすること、そう向き合うこと」ことに対するものだったようです。何より話をすることがCさんにとっての一番の気がかりだった。
自立されてきた方、30代後半で結婚される方の中には、「結婚したばかりだから今のままでいいよね」とご夫婦で話しつつ、しかし女性が内面で「お子さんを産む」ということに対して意識されているケースって少なく無いと思うんです。
それは時に大きな不安や寂しさを刺激することもあるでしょう。
自分の意味を考えるときでもあるでしょう。
産むべきか、そうでなくともよいか?悩み出すと答えが出ないこともあるかもしれません。
もちろん「子供さんがいる、いない」という部分がテーマなのか?というと、僕はそう思っていません。
お子さんがいる人生、そうではない人生、何が良くて悪いと比較することを僕は仕事にしていません。
そもそも心の中に善悪判断などありませんから。
そうではなく、「あなたがちゃんと自分の中でやるべきことをやったと感じられるのか?そうではないのか?」という部分が大切なのです。
ちゃんとお子さんのこと、未来のことをお互いに話し合う、一人で抱えてガマンしない、ということが大切なんですよね。ここで諦めようとすればするほど苦しくなるのです。
何故僕が相互提案したいのか?と言いますと、人の心は不思議で、「私はやるべきことをやっていない」と思うと、自分を責めたり、罪悪感を感じるから、なんですよね。
この自分を責めることや罪悪感が、パートナーや他の人に写る(投影)の法則が存在するので、「やるべきことをやっていない感覚」を隠して持っているだけで、対人関係などで言われもないような不安や、罪悪感を感じ始める、って十分考えられるんですよね。
もっと一般的な例で言えば、あなたが仕事で大きなミスをして会社に帰る時、まだミスしたことを会社に報告する前から、どこか会社の人の目が「自分を責めているような感じ」がすることってありませんか?
これが投影です。あなたが自分を責め、罪悪感を感じているからこそ、責められると思うし、会社の人達に近づきにくいですよね。
これが僕の分析では、Cさんの対人関係での不安を作る理由、その一つなんです。
そこにお子さんの問題という大きく繊細な問題が覆いかぶされば、それは大きな心理的な負担がかかる場合もあるでしょう・・・。
ここではCさんに「肚をくくる」こと、つまり「コミットメント」が求められますね。
お子さんのことをちゃんとご主人と向き合ってお話し合いになる、その覚悟です。
特にほぼ30代以降の皆さんにとって、この問題は繊細で大きなことである一方、先送りにはできないことかもしれませんね。
しかし女性の皆さんにもCさんにもたくさんの不安があるわけですよね。
「なかなか口に出せない本音である」という部分が大きいように僕は思っています。
だから、どんどんこの話ができなくなっていく。話すことが怖くなっていく。
たとえ話せたとしても、しれっと何となく話してしまったり、ついつい感情的になって相手とケンカになってしまったり・・・と上手くコミュニケーションできない、といった問題が起きやすいわけです。
もう、揺れに揺れるココロがそこにあっても不思議ではありませんよね。
そんな時に鍵になるのが、パートナーとの信頼関係です。
と、僕のカウンセリングで登場するのが、「子供を持つということ」と「男性心理」なんですよね。
男性にとって子供を持つということ、パートナーが子供の問題と向き合うとき、一体どんな気持ちになりやすいのか?
この部分を僕はお話することが多いですし、だから「ご主人様ってどんな方ですか?」と慎重にお聞きすることが多いんです。そしてご主人との関係性に注目していくんです。
ということで続きは次回に。男性心理の部分、書き進めていきますね。
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