恋愛・夫婦の心理学

もう一度、素敵なパートナーシップを取り戻すプロセス 3 ~心を落ちつけることの大切さ~

心理カウンセラー浅野寿和です。いつもありがとうございます。

 

さて、今日も前回の続きのコラムです。

 

前回の実例に関する補足などを、書き進めていきます。

 

よろしければお付き合いください。


心理学の中に登場する「ネガティヴィティバイアス」という言葉。

バイアスとは簡単に言えば「偏り」を意味します。

ネガティヴィティバイアスとは、ポジティヴな体験やそこに伴う感情より、ネガティヴな体験やそこに伴う感情の方が思い出しやすい、そんな状態のこと。

どこか辛いときほど、辛い記憶やそこに伴う感情が、心の中で何度も繰り返され、なかなか消えてくれないような状態になるんですね。

これは僕の専門外の話になりますが、脳科学の話を学んでみると、偏桃体と大脳皮質のバランスの問題で、理性がネガティヴな感情に支配され、感情のコントロールがうまくできない状態になる、とも言われています。

こうなると僕の経験では、「自分をよいもの」と感じることがちょっと遠くに感じることもあるかな、と思うんです。もっと自信をもってと言われても、そう思えないこともあるかもなぁ、と。

と、考えてみれば。

どこか悲観的に物事をとらえたり、自己攻撃が強まってしまっているときほど、「こうすればいい」という発想って意外と無力で、すぐ消えていったりするんっですよね。

どこか「プラスの感情<マイナスの感情」という傾向が出てくる。

だからこの感情の状態をどこか横に置いて、ポジティヴシンキングをすると逆に心のバランスが崩れて苦しい思いをする・・・なんてことも起きることがあるようですよ。

これはクライエント様の状態にもよるのですが、最初から、ネガティヴな感情を感じて解放する・・・ということがいつも正解ってわけじゃなさそう。

心には、癒しには、プロセスがあって、基本的に「今、何が必要?」が大切だと僕は思っています。

昨日のテキストの補足ですが、あなたにあまりにネガティヴな思いが強いならば、まず心を落ち着け、今の状況をゆっくり見つめていける方向性を考えることが、結果的にいいこともあるんですよね。

さて、いわゆる恋愛やご夫婦など、パートナーシップのご相談って、結論だけ簡単に書けば、相手と関わることで解決していくことが多いんです。

でも、だからと言って、無理に関わることがリスクになる状況も意外と多いのも事実。

むしろ関われば関わるほど、辛い感情、苦い経験、分かり合えない感覚、分離感・・・いろんなものを感じて辛くなり、その感情を愛してくれていたはずのパートナーにぶつける、ということが起きないこともないのですね。

そうなるとお互いに求めあうどころか、傷つけあってしまうことにもつながります。

だから僕は「今はうまく関わろうとすればするほど、苦しむ?」「今ならお互いに関われるかな?」といった状況をすごく大事にします。

だからもうダメだ、となったり。

もっと必死にならなきゃ・・・と焦ることも多いのかもしれません。

なぜなら、パートナーシップのご相談だけじゃないけれど、私たちには「私はこう思う」と想いが付きまといますよね。

そもそも人は「自分の行動や選択を自分で決めたい」という欲求があるんです。

が、それを状況や他人から強制されると反発したくなるもの、ですよね?

まぁ「宿題やりなさい!」という親の声に恍惚感を感じていた子供時代を持っている方ってどれだけいるんだろうと僕は思うのですが(笑)

なので、相手の意見やあなたの置かれている状況での常識が、どれだけ自らにとってメリットがあり、プラスの提案であっても無意識的に反発してしまうんですよね。

これを「心理的リアクタンス」なんて言葉で呼ぶことがあります。

だから、あなたがどこかネガティブな発想に偏った状態で、かつ、いかにパートナーににとってもメリットのある提案をあなたがしたとしても。

パートナーも自らの行動を自分で決めたいと思っている度合いだけ、反発される可能性って低くはないと僕は考えています。

特に互いの信頼関係が薄れているときや、互いの気持ちの温度差、互いに共感しあえている感覚がズレているときこういったことがザラにおきます。

すると、あなたとしてはパートナーを思って起こした行動を跳ねのけられるので、さらに無力感や無価値観を感じるかもしれない。

相手もわかっているけど突っぱねたくなってしまうので、さらに罪悪感を感じるかもしれない。

そこで、あなたの心がダメージを受けていたり、辛い感情を抱えながら頑張ると、あなたのネガティヴな思い込みがさらに強まったり、ダメージが深くなって自信がさらに感じられなくなって、自分をアテにできなくなっていく可能性があるんですよね。

これは頑張っただけ、さらに苦しい思いを重ねることにもつながります。

もちろんあなたがある程度元気になって、今までの過去を手放す方向ですっきりするために、相手に思いを表現して完了させていくという話なら別なんですが。

ということで、どうにも今が苦しいならば。

感情の解放というより、今は今ある状況の理解をすすめたり、感情にはあえて触れずに、心を整えていくような方向性にカウンセリングが進むこともあります。

まぁ、怒りと悲しみと怖れの中で、さぁ自分を許し、相手を許しましょうって、最初からは難しいことだってあり得るのですよね。

なので、カウンセリングでいろんな話をしていただくだけでゆっくり心が整理されたり、いろんな事柄の意味を先に知っていただき、「これってこうなんだ・・・」と理解するだけで、不安が軽減されることも実際にあるんですよね。

なので、あなたの気持ちがあまりに苦しい時は、ゆっくりやっていきません?

できれば焦らず時間を使いませんか?

あなたの人生のプロセスにとって大切なことだから、丁寧に扱っていきません?

そんなご提案をさせていただきたいなぁ、と僕は思うのです。

という事で今日はここまで。

次回は「理解と許し」のプロセスについて書きますね。

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