心理カウンセラー浅野寿和です。いつもありがとうございます。
さて、今日も名古屋ルームでのカウンセリングデーでした。
ついついカウンセリングに夢中になると、ブログの更新時間が遅れてしまいます・・・いつもご覧いただいている方には、ホントすみませんって感じです。
では、更新が遅くなってしまいましたが、今日のコラム。
昨日の続きのような内容で、「僕のカウンセラーとしての所感」でもあるので小難しい(笑)要素が入っていますが、よろしければお付き合いください。
さて、昨日のコラムに
「無関心や見逃しは、私や相手のネガティヴパターンを強化する」
なんてことを書きました。
で、ですね。
いわゆる「まぁいいか。仕方ないかな・・・」という気持ちが、恋愛の中でどう影響するか?について今日は、一つのケースを想定して書いてみたいと思うわけです。
意外と僕のもとにお寄せいただくご相談としても、少なくないんですよね。
「大好きだった彼を別れてから、なかなか人が愛せない、好きになれない」というお話。
いわゆる「こじらせちゃいました」というお話から、「なかなか私の心の中から彼が出て行ってくれない・・・」というお話まで。
まぁどれも切なく切実なお話だと僕は思います。
そんな中、もう一回幸せになりたい、素敵なパートナーシップを築きたいと思われて、勇気を持ってカウンセリングをご利用いただく方にとって、どうもこの過去の恋愛の影響は大きいことが多いんですよね。
で、ですね。
僕自身、恋愛などのカウンセリングを長く続けていて、実感としてこう思うんですね。
「大好きだった人との恋愛がうまくいかなかった・・・」といった経験の後で。
「まぁいっか」を使って過ごしている方と、そうではない方の場合、どこかその方の心の回復度合いや自信の度合いがどうも違うようだ・・・ということ。
・・・ちょっと分かりにくいですね。もう少し説明させていただきます。
僕たちカウンセラーは「感情は感じることで解放される」と考えています。
つまり、過去のハートブレイクを、ゆっくりでも受け止めて気持ちの整理をしている方と、「まぁいっか、仕方なかったよね」と自分の気持ちを扱っている方では、失恋後の気持ちの整理の仕方が違う、と僕は思うわけです。
あ、僕は何が正しい間違っているという話をしたいわけじゃありません。
あなたが切ない気持ちを必死にやり過ごす方法にいいも悪いもないと僕は思っています。
ただですね。
どこか勇気をもって過去の恋愛の総括をしている方は。
もちろん失恋をしたばかりの時は、どこか思い出すたびに、確かに辛い気持ちもあふれてくるでしょう・・・。
けれど、その過去の恋愛の中で「幸せだった時期」や「彼や私が真剣に愛し合ったこと」、「彼にしてもらって嬉しかったことや、愛された経験」や「私が愛したこと」をちゃんと受け止めることもできるようになっていきます。
一口に失恋、といっても、それは全てが失敗ではなく、そこから学べることや、お互いが本気で愛し合った事実も含まれていることも少なくありません。
だから、切ない失恋後に「今はまだ恋愛は無理かも・・・」と思い、気持ちを整理している間、ちゃんと自分の気持ちや、今までの恋愛のプロセスに向き合っていると、
「私だって幸せになれるよね」
と思える心の材料が増えるんですよね。
だから結果的に、「まぁいっか、あの失恋もいい経験だったな、どこか学びになるよね」と思えるんです。
ここでの「まぁいいか」は、かなりポジティブな意味合いだと僕は思うんですね。
一方、切ない失恋の後で、どこか「んーちょっとあの記憶を思い出すだけで辛い、今は忘れよう。まぁもう恋愛はいいよね」という感じで時間を使ってきた方の場合。
どこか自分の気持ちに無関心でいる、そんな時間の使い方をしてしまうと、その後も「あの時失恋で感じた感覚」を心の中で隠してしまうことがあるんですね。
すると、その感情はあなたの心の中で開放されないままでいるケースもあり、次の恋愛に向かうときに、必要以上に「あの時の感覚」がよみがえってくることがあって。
それが未来の恋愛をあなたから遠ざける要因になっていることも少なくないんです。
時に、あなたが感じていたであろう気持ちにどこか無関心であったり、なかったことにしたいという気持ちを持つと。
あなたの中の不安や、恋愛に対するネガティヴな気持ちをより強めてしまう作用を持つことがある・・・そんな感じですね。
なので、結果的に「私が異性に愛される」とか「私はちゃんと人を愛せる人だ」と感じるより、不安や怖れを強く感じることがあって。
その気持ちを感じることで、どこか愛される自信を見失ったり、不安を感じる時間が長かったり、恋愛そのものや、自分自身への不信を感じる時間が長くなってしまうこともありえることかな、と。
だから、今のあなたに気になる異性ができたとしても、なかなか踏み込めないとか。
気持ちが入っていかない、好きって気持ちのスイッチがオンにならない。
まぁいろんなことが起こるのかな?と思うんです。
だから結果的に、本来は恋がしたくても、恋愛から遠ざかってしまう、と表現するといいでしょうか?
もちろん僕のサポートとしては、「本来、その方に人を愛する才能も、人に愛される価値も十分にお持ち」でしょうから、ゆっくりもう一度自分自身を許してくこと、あなたの可能性を感じ取っていただくような方向性を見つめていくんですけどね。
もちろん、心の問題は「何でも向き合えばいい、感じればいい」ってコトではない、と僕自身思っています。
時には受け止めきれない気持ちや、向き合うことが怖い気持ちがあっても不思議ではないと思うんです。
あなたが半端な気持ちで恋をしていなかったなら、尚更ですね。
そんな時は、ちゃんと心のプロセスを踏んで、あなたの心のケアをしながら、気持ちの整理や過去の総括をされた方がいいと僕も思いますし、そんなご提案を実際にさせていただくことがあります。
が、過去の失恋をあなたの中でどう扱うか?
あなたの気持ちを回復させていくプロセスをどの方法で進めていくか?
それによって「あなたのその後」が変わってくる・・・そんなこともあるのかな?とカウンセリングの現場にいると感じるんですよね、というお話でした。
次回は「まぁいいか」の夫婦編。
これはまぁ意外と多い、いわゆる「あるある」の話でありますが、よろしければどうぞ。
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