心理カウンセラー浅野寿和です。いつもありがとうございます。
それでは今日のコラムです。
よろしければご覧ください。
夫と、妻と、話が平行線で前に進まない。
・いくら話し合っても結局はお互いに感情的になってしまって、話し合いにならない。
・「もういいよ、別れればいいんじゃない?」と相手に言われてしまうと、何も言えなくなる。
・「あなたは私のこと何も考えていない」と相手に言われてしまうと、どうすればいいかわからなくなる。
そんなパートナーとの衝突についての話。
この状態、結構しんどいんですよね・・・。
こういったやり取りを続ければ続けるだけ、心の体力を削られるというか、どうにか持たせているパートナーへの気持ちをガツっと持っていかれるというか。
がっかり・・・という言葉では表せないほどの、削られ方をするかもしれませんね。
できればこういった状態からはまず抜け出しておきたいものです。
相手の心を削る方も、相手に心を削られる方も、どちらにもメリットはあまりない状態ですからね。
やりあえばやりあうほど、痛みや誤解、切なさで満ちてしまいますから、これは「言いたいことを言い合えているケンカ」とはちょっと違うと僕は思うんですね。
いわゆるパラレル、話し合ってもいつまでも同じことの繰り返し、平行線な関係についてのお話を僕なりに分析しますとね。
どちらもお互いの痛みや不安、罪悪感にしがみついている、からこういったことが起きると解釈できるんです。
これ、言い換えると、どちらも「パートナーに許されようとしている」、という構図にもなりえます。どこか二人の関係について「相手次第にしている」ということですね。
そして、相手の言葉をそのまま鵜呑みにしているし、自分自身の感情についても冷静に見つめられているわけではない、そんなケースなのかな、と思うんです。
***
例えば・・・。
以下、今、男性の浮気などの問題や、他にも喧嘩の理由があって、二人の関係はこんなにこじれている状況だと思ってください。
女性『あなたはどうしたいわけ?どう思ってるの?』
男性『そうやっていつもオレを追い詰めるだろ?オレだって悪いなと思っているし、ちゃんと考えてるよ』
女性『追い詰めるってなによ、あなたがいつも何も言わないからでしょ』
男性『オレだってちゃんと考えているし、だからこうして向き合っているじゃないか。オレにだっていろいろ都合があるんだよ。どうしてわからないかな。』
女性『それは私だって同じよ。だからっ!あなたはこれからどうしていきたいわけ?あなたがはっきりしないからいけないんでしょ。』
男性『そこ、ハッキリさせればいいのかよ?それが望みなのかよ?
・・・じゃもういい、別れたらいいんじゃないか?こんな関係にしたのはオレだし、きっと君はオレみたいな男じゃ満足しないし、幸せだと思えないんだろう?』
女性『・・・あなたはそれでいいの?』
男性『それでいいもなにも、君がはっきりさせろって言っているんじゃないか!』
女性『でたでた、人のせい。全部私が悪いっていいたいわけ?私のせいで別れたいって言うわけ?』
男性『そういうことを言ってるんじゃない。もうこんなに言い合いにしかならないなら、こんな関係無駄だって君がいいたいんだろう?』
女性『誰もそんなこと言ってないじゃない!なんでいつも私のせいなのよ』
男性『そんなこと俺も言ってないだろう、あー!もういい、話し合いにならん。』
女性『逃げる気なの!いつもあなたはそう、肝心なところで逃げる!』
男性『そうじゃない、もうこんな話し合いに意味は無いだろう、と言っているんだ!』
・・・そして永遠に続く。
***
どうでしょう、こうやってテキストにしてみると、見えてきませんか?
お互いが相手の気持ちを伺っている。相手次第で出方を変えているように見えないでしょうか?
だから僕は、相手に許されようとしているし、相手次第にしているようですよ、と書いているわけですけど。
あなたの意志はどこにあるの?とお互いに聞いている。けれど、自分の意思表明は・・・どうなんでしょうね?
ここにある分かりにくさが、どうやら信頼関係ではなく「平行線」を作っているようですよ。
もちろんそうなるには理由があるので、致し方ない部分もあるんですけどね。
そして、この言い合いの部分には、男女それぞれの感情の流れがあって、その部分を補足すると、もう少し分かりやすくなるかもしれませんけどね。
ということでこの続きは次回に。もうちょい突っ込んで話を書いてみます。
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