心理カウンセラー浅野寿和です。いつもありがとうございます。
さて、今日もちょっとしたリクエストをいただいたので、そのコラムをば。
よろしければどうぞ。
私は嫌だという気持ちばかり意識しても・・・
「パートナーにそれは嫌だからやめて欲しいと思うことがあるのですが、どうすれば伝えられますか?」
そういったお話は、男女問わず伺います。
あなたが「それはやめてほしい」と思うことがあるのに、パートナーの前で我慢し続けているとしたら、それはそれで問題になりやすいものですよね。
いわゆる「パートナーの嫌な部分を我慢している方」ほど、パートナーの良い部分ではなく、パートナーの嫌な部分しか意識しなくなることが多いもの。だから余計に嫌悪感が増すのです。
そして、あなたの我慢の限界に来た時、「お願いだからそれは辞めて」とだけ伝えている、そんなケースも多いようです。
ま、それで喧嘩になって大変だ、という話も多いんですけどね。
ただ、僕はこのご質問を伺うたび、んーリスキーだなぁ、といつも思います。
この発想を持つ時間が長ければ長いほど、きっとあなたもパートナーもダメージを受けるだろうと思うので。
僕にこういった相談してくださる方の多くは「私の嫌だという気持ちを相手に理解させるか」その方法を知りたくてご相談くださいます。
が、それはコントロール(相手を思い通りに動かしたい)、度が過ぎているとマニピュレーション(私は何も変わらず相手を操作する)なので、さすがの僕も「いや、それはあなたの気持ちを誤解されちゃうでしょう」とお伝えしています。
そう、あなた自身も「嫌なことを伝えることに囚われて」大切なことを忘れてしまっている可能性があるんです。
例えばこんなケース
以前、こんなご相談が実際にありました。
『夫がハードワーカーで体のことを大切にしてほしいのですが、言うことを聞いてくれません。』
『彼女がいつもふさぎ込んでばかり。元気になって欲しいけど彼女は自分を責めてばかりなんです。僕は今の状況なんとかしたいんですが・・・』
たしかに切ないお話ですよね。
きっとこういった関係になればお互いに疲れ果ててしまうでしょうし、なんとかしたいところですね。
しかしよーく考えてみると。
「あんたのそこが嫌だ」とだけ伝えて、納得したり、喜ぶ人は、ほとんどいない。
まぁ我が身のこととして置き換えてみれば分かりやすいですよね。
例えば、自分が作ったご飯を、パートナーに「これ嫌い」と言われるだけで気分は沈みがちですよね。
だからあなたも嫌なことを我慢して伝えないのかもしれません。
そもそも、相手の言っていることがどれだけ正しくとも「嫌だ」とだけ伝えられることで、自分のことを批判された、と感じることが多いでしょう。
相手にしてみれば「私の気持ち、僕の気持ちを何も分かっていない」と思わせる可能性大。
ハードワーカーな夫に「辞めて」とだけ言えば、相手は「自分のやっていることが悪いのか?」と感じて怒るかもしれない。
ふさぎ込んでばかりいる彼女に「元気になって、無理しないで」と伝えても、ふさぎ込んでいる私も辛いし、そんな私を心配されても辛いかもしれない。
恋愛や夫婦関係など「お互いのニーズ」が出やすい関係では、「嫌だと伝える方」も「嫌だと言われる方」も、あまりいい気分がしないので、不満や自己嫌悪を強めることにつながってしまいそう。
こんな時、「私が嫌だと思うことを伝える」だけでは、何かが足りないのです。
そして、実は、あなたが「お互いに自分の感情をよく知らないと(感じられていないと)」こういったことが起こるのです。
その結果、思考だけで考えて「どういえば私の思いが相手に伝わるだろうか」ばかり考えるので答えが出ないのかなぁ、と僕は思います。
では、そんな時どうしたらいいのでしょうか?
この続きは今日の20時に!
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