心理カウンセラー浅野寿和です。いつもありがとうございます。
いやー今日の大阪は冷えます、冷えてます。つめた~いですねぇ。
だからこそカウンセリングルームは温めておきますね、あったか~くしてお待ちしております。
それでは今日のコラム。よろしければどうぞ。
今日はまずは僕の知人の話から
僕の先輩に人格者、と呼ばれるにふさわしい男性がいます。
彼はとにかく人のために与え尽くす人。性格も豪快ですが穏やかで、僕もホント尊敬している方なんです。
が、その方がある時大病を患われたんですね。ほんとうに大変な病だったと聞いています。
もちろん今は奇跡的に回復を見せて元気にされているんですよ。
ただ、僕はその男性が闘病中に僕は一度会っているのですが・・・その時の彼は、まるで別人だったんですよね。
目が釣り上がり、言動も荒く、今までにない攻撃的な雰囲気。もちろん今までになく弱気でもありましたが、そこを隠して奮い立たせていたのでしょう。
もちろん彼もそれぐらい辛い治療を受けておられたと僕もすぐ理解はできましたけど、でもその当時、心理を学び始めた頃だった僕は、とにかく驚いたことを覚えています。
「苦しみはこんなに人は変えるものなのか、あの人でさえも」と。
豪快で穏やかな人が、まるで全くの別人になったかのような印象でした。
そしてその男性自身がどのような気持ちだったんだろう・・・と僕も想像するんです。きっと弱音、吐かなかったんだろうな、と想像していますけど。
人はそのココロに辛い感情を溜め込んでしまうと、そのご本人も辛ければ、その人を見る側も印象を大きく変える。
そういった状況が生まれるのかもしれません。
ある女性のカウンセリングをさせていただいた時の話です。
ご相談内容は「お仕事の対人関係」と「彼」のこと。
ザックリ書きますと、彼との関係は距離ができ、仕事のでも上司から毎日叱責されることは増えた、というお話。彼女にとっては仕事でもプライベートでも悲しいことが多すぎたのでしょうね。
しかし、彼女は僕との会話の中で「私が頑張ればいいんですけど」と常におっしゃっていましたっけね。
では、どうして真面目にがんばっている彼女が上司からいつも叱責されるようになったのでしょう。
そして、どうして彼女は彼との距離ができていたのか。
僕はこう考えていました。
多くの人は情報の8割程を「視覚」で得ているそうです。
そして人によっては、情報を得る時に「視覚」を重視するタイプの方もいます。
また女性よりも男性ほど、感じるものより「視覚」の情報を重視します。
上司・彼、どちらも男性で、資格重視で情報を得ているからこそ、今の彼女の印象を彼女の全てだと感じていたようなんですね。
彼女は頑張りすぎて、その本来の素晴らしさも優しさも誠実さも、うまく表現できなくなるぐらい、心の余裕を失っていたんですね。それでもさらに頑張ろうとしていたので、どんどんと彼女の印象はかたくなっていってしまったようです。
もちろんそれも努力の裏返しなんで否定されるべきことではないと思いますが、彼女は少し「自分自身の影響力」に意識が向いていなかったのかもしれませんね。
私がどんなエネルギー、雰囲気を出しているか、ですね。
ただ・・・それもある意味僕は意識しづらい話なんだと思うんですね。
そもそも自分がどう見られているかを感じ取るって、「私、自意識過剰?」ってネガティブに感じちゃいやすいですもんね。
***
彼女には徹底的に緩んでいただいたり、リラクゼーション系のセッションをおすすめしましたし。
そもそもの「頑張っていないとダメ」という思い込みを作るものを徐々に解放していただきました。
これによって徐々に彼女の印象がどんどん柔らかくなっていき、彼女の本来ある内面の温かさ、穏やかさと、印象が一致しはじめます。
彼女という人がより分かりやすく人に伝わるようになっていったんですね。
また、パートナーシップの原則
『パートナーシップとは、そこにいるお互いの感情が共鳴し、その感情を分かち合うことで成立している』
この彼女の感情の共鳴の部分がより穏やかになり、彼の彼女に対する印象や、彼が彼女の傍で感じるものが変わっていったようですね。
あなたが辛いとき、我慢することが悪いわけではないんです。
が、あまりに辛いのに更に我慢をすると、あなたの印象が変わってしまう。
そんな時はココロを緩める方向に持っていくと、あなたらしさもまた取り戻せるようですよ。
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