恋愛・夫婦の心理学

パートナーシップと「フカンショウなパートナー」の話

心理カウンセラー浅野寿和です。いつもありがとうございます。

さて、今日から僕は大阪に来ています。

では今日のコラムです。よろしければどうぞ。

フカンショウ・・・つまり「不干渉」なパートナーシップの話。

『幸せなはずなんです。夫は優しいし理解もあるし真面目だし・・・申し分ない人だと思うんです。

でも・・・幸せではないんです。』

そんなご相談、実際にあるんですよ。

もちろん、幸せなはずなのに幸せじゃないんです、というご相談としていただくこともありますが・・・

『私、不倫中なんです。年下の彼がいるんです。それがパートナーに分かっちゃって・・・』

『毎日がつまらなくてもう別れたほうがいいんじゃないかって悩んでいるんです』

そんなお話からつながっていく話なんですけどね。

夫はいい人だけど・・・でもあまりに寂しすぎる。そんなお話も伺うこともありますね。

実はこういったお話に眠っている問題をつくるものって、そもそもの性的魅力云々の話もあるにはあるんですが、そもそも関係性の中に横たわる「不干渉」なんて要素が浮かび上がってくることがあります。

男性の中には(女性の皆さんにもありえるのかもしれませんが)「相手に干渉しないことが良いことだ」とお感じの方がいます。

相手に深く関わると、相手は不快だろう。

相手に深く関わると、自由がなくて鬱陶しいだろう。

相手に深く関わるって・・・どういうこと?

そんな感覚をお持ちの方が実際にいらっしゃるわけです。

そういった方は基本「自由主義」なんです。お互い自由がいいよね、それが一番だよね、と考えているフシがあるわけです。

だから悪意なくパートナーを「放置」します。

「君は君の好きにしたらいいよ」としれっと言い放ちます。

しかし愛し合いたいパートナーさんからすれば、それこそ「不干渉の放置プレイ」であり「愛のない行為」のように感じてしまうんですね。

そういったご相談を伺うと「あー、それって・・・寂しいですよね・・・そりゃ悩みますよね・・・」とつい僕からお伝えしてしまうような感じなんです。

しかし、対人関係やパートナーシップで不干渉主義を貫く方の中には、ここに善意(意識的なね)があるので、自分が相手を寂しくさせていることも、放置していることも、パートナーから関わり合いを求められても悪意なく相手を拒絶していることにも気づきません。

「ねぇ、あなたは私のことどう思っているの?」

そんな質問にも

「え?大事に思っているよ」

そう答えるのです。

しかし、いつまでたっても関わってこない。

こういった関係が続くとセックスレスの問題が起きたり、友達夫婦、時には老夫婦的な関係性になってしまうことがある。

この関係に耐えきれなくなった方が、不倫や浮気といった関係性に陥る、なんてお話もあるわけです。それがいいか悪いか別にして、そこには「愛し愛されたい」という僕達が持つある意味自然な欲求が横たわっていることもあるわけです。

だから、こういったご相談を伺うと、「そうですよね、親密感や愛し合う感覚ってほしいですよね」と僕も心情的には思いますよ。

***

では、この「不干渉主義」ってどこからやってくるのでしょうか。

一つ考えられるのは「自立の家族のパターン」です。

人との関係性はできるかぎり不干渉である方がいい、とお感じの方のお話を伺うと「そもそも家族がそれぞれの生き方を模索していた」というケースも多いものです。

家族が家族として一体感を持っていたわけではなく、父は父の生き方、母は母の生き方、子供は子供の生き方・・・どこかつながりやかかわり合いが薄かった、なんて過去をお持ちの方も多いんです。

すると「人はそれぞれの生き方があって、それを邪魔することなく生きることがいいことだ」と思うようになるし、それがいわゆる家族の文化的に「自然なこと」になるんです。

この感覚が恋愛や結婚生活の中に持ち込まれるので、「ね、君は君の好きにしていいよ、それがいいでしょ?」と考えるようになることもあるわけですね。

え?それって寂しくないの?とお感じの方もいるかもしれませんが、そのご本人からすればそれが当たり前なので、疑問にも思わないこともあるようです。

言い換えれば、いいも悪いもなく「関わり合うことで生まれる親密感・信頼感」がよくわからない方がいるんです。

だから、自分のパートナーが寂しい思いをしている、と理解できないわけです。

それぐらい自立していること、一人で生きていることが当たり前すぎるわけですね。

***

『幸せなはずなんです。夫は優しいし理解もあるし真面目だし・・・申し分ない人だと思うんです。

でも・・・幸せではないんです。』

こういったご相談を伺う時、僕がまずお伝えすること。

「あなたがそのパートナーさんを選んだ理由ってなんでしょうね」

別に責めたいわけでも追い込みたいわけでもないんです。しかし意外とパートナーを選んでいる段階で「どこか距離感のある関係に安心感を感じていた」ということも多いものなんですよ。

理由は「自分が相手に関わって嫌われることを怖れていた」「自分の内面に気づかれることを怖れていた」なんて感じで。

だからこういったご相談を伺う時ほど、あなたの自己価値、自己肯定感を高めるプロセスを進めることってとても大切にしています。あなたはあなたでいいんですよ、とね。

僕のクライエント様ならきっと「そうだそうだ」と思っていただけると思うのですが、もう嫌って言うほど(笑)あなたの良さ、素晴らしさ中心にカウンセリングを進めますね。

その上で・・・

『あなたのパートナーさんは「関わらないことがイイコトだ」と感じているかもしれないです。それぐらい「関わることの良さ」を知らないのかもしれません。

あなたに関わりたくない、ではなく、関わらないことで思いを伝えている、としたらどう思います?

ね、不思議ですよね。そんなことってありえるの?って思いますよね。

でも、悪意なくそう思う人もいるんですよ。だからここで相手を責めると意味不明で結論の出ない喧嘩になるかもしれません。

だとすれば、あなたはあなたとしてパートナーを愛し、相手は相手なりにあなたを思っていることになります。

あーもう分かりにくいですよね・・・。

ただ、ここであまり悲観的にならなくてもいいのかもしれない。あなたが自信を失う必要もないんです、実はね。

そして、もしあなたがそう思えるならの話ですが・・・あなたが関わることで相手に喜びを教えてあげると、関係性は変わっていくかもしれませんよ。

まぁ・・・今からその気になれるかはアナタ次第だと思うんですけどね。だから無理はしてほしくないし、じっくり考えてみるのもありですし・・・。

あなたがどちらを選んでも僕は応援させていただきたいと思いますよ。』

それぐらい人の思いの込め方、愛し方は千差万別なのかもしれません。

が、私達にとって親密感や受け容れ合うことで感じる喜びは大きなもの。そういった関係性を作ってくこともまた喜びかもしれませんよね。

ABOUT ME
浅野 寿和
カウンセリングサービス所属心理カウンセラー。名古屋を中心に東京・大阪・福岡で〜旅人のように〜カウンセリング・セミナーを開催。心理学は現実で使えてなんぼ、がポリシー。
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