心理カウンセラー浅野寿和です。いつもありがとうございます。
旅行中、温泉に浸りながらボケーッとしてたら、フットこんなことを思いつきました。
というコラムです。
休んでいるのに心の話ばかり考えている僕は、相当心理が好きなんでしょうねぇ・・・。
よろしければどうぞ。
ネガさん・ポジさんの法則
心理を学ぶと、必ずといっていいほど出てくる考え方。
「全てはバランスでできている」
自分自身の心も依存心と自立心、男性性と女性性、などいろいろな要素のバランスでできている、という考え方ですね。
どちらか一方に偏ったマインドを持っている人はいない、という考え方。
だから、
いわゆるネガティブな気持ちとポジティブな気持ちも
その内面でバランスが取れているものなんだろうと思うんです。
普段はすごく怖がりなんだけど、一度決めると突っ走るタイプ。
普段はすごくポジティヴなんだけど、一度悩みはじめると底をうつまで沈むタイプ。
まぁいろいろな形でそのバランスは出てくるのかもしれませんね。
ただ、カウンセリングの現場にいると
どうしても恋愛や対人関係の中で
「私はいつも落ち込んでしまいます」だとか
「パートナーがいつも不満そうな表情をしてしまいます」
「選ぶパートナーがこまったちゃんばかり」
といった、お話を伺うことがあるわけです。
そんなお話について、温泉に浸かりながらぼーっと考えていたところ
「あぁ、そうか」
と思いついた話が今日のコラムなんです。
そうそう
対人関係にも「心のバランス」は作用しているよね
という話なんです。
*
例えば、あなたのパートナーが「いつも不満そうな顔をしてストレスを溜め込んでいる」としましょう。
すると「もう少しいい表情できないの?」「いつも不満そうにして・・・こっちまで嫌な気分になるわ~」と感じることがあるかもしれません。
例えば、同僚のヒサコちゃんはいつも「遠慮がちでビクビクして悩んでいそう」だとしましょう。
すると「どうしたの?」と思う人もいれば、「何いつもビクついてんのよ」と思う人がいるかも知れません。
もちろん私のことも同じように見ると・・・
「私、いつも耐える恋愛ばかりしているんです、普段は結構明るいタイプだと思うんですが」
「私のパートナーはいつも遊び人ばかりなんです。いつも他の女性の影があって・・・」
「私は彼ができるとつい依存的な気持ちが強くなるんです。マズいとわかっているんですが・・・」
こんなお話につながるわけですけどね。
これ、全て「自分が対人関係のバランスをとるため」に行っていることだとしたら
どう思います?
半ば無意識的に、です。
これを僕は勝手に「ネガさん・ポジさんの法則」と命名したんです(笑)
*
人は人との間で、何かしらの役割を担うことが多いんです。
・私は苦労する人、悩む人、問題を持つ人
・私は人を助ける人、ヒーローになる人、愛される人
そういった役割を勝手に担うんです。対人関係のバランスをとるために。
*
例えば、あなたのパートナーが「いつも不満そうな顔をしてストレスを溜め込んでいる」というケース。
すると「もう少しいい表情できないの?」「いつも不満そうにして・・・こっちまで嫌な気分になるわ~」と感じることがあるかもしれません。
が・・・。
それがあなたとのバランスをとるために担っている、相手の役割だったとしたら・・・
これは
そのパートナーはあなたに「嫌な気分にさせること」で、何かを実現しようとしたり、お互いのバランスをとろうとしている、なんてことも考えられるんです。
まぁぶっ飛んだ話ですよね・・・。
しかし、相手を嫌な気分にさせるなんてメリットのないことを、あえてパートナーや人の前で行うとしたら・・・何の意味があるんだろうと僕は考えるんですよ。
ここで心理学独特の考え方を持ち出すと、なんとその「理屈」が通るんですよね。
つまり、相手の行動に何の意味もないような気がしますが
あなたを嫌な気分にさせ、なんだよ~と「あなたに言わせる」ことに意味が出てくるんです。
それぐらい「自分が嫌な役割を担えばいい」とそのパートナーは思っているかもしれない。そこで対人関係のバランスをとろうとしている、なんて考え方です。
これを「ネガさん」の役割、と僕は勝手に命名しています。
だから、こういった人ほど「そんなに一緒にいるのが嫌なら、自分から離れていけばいいじゃないか」といった言葉を口にする可能性があるわけです。
君がいい気分を感じればいい、楽になればいい・・・という感覚をどこかに含めつつ、ですね。
*
例えば、同僚のヒサコちゃんはいつも「遠慮がちでビクビクして悩んでいそう」なケース。
すると「どうしたの?」と思う人もいれば、「何、いつもビクついてんのよ」と思う人がいるかも知れません。
が、そのヒサコちゃんは「いつも問題を抱えている人」を役割として担っているとも考えられるのです。
これも「ネガさん」の役割です。
彼女がいるから、実は「彼女ほど悩んでいる人はいない」という環境が整っているのかもしれない。
だとすれば、そのヒサコちゃんはいいか悪いかは別にして、無意識的に「問題を抱えて悩む人」を自分が担当することで、その場を整えている、とも考えられるのです。
なので、ヒサコちゃんを心配したり励ましても、なかなかその性質に変化が起きないし、ヒサコちゃん自身も「自分って遠慮がちで・・・」と悩んでいても、その悩みを手放せないことも起こりえます。
「もし、自分が変わってしまったら、どのように対人関係のバランスを取ればいいのか、わからない」
そういった不安があるからですね。
このように、
どうやら対人関係の中で、その人の深層心理の動きとして
「ネガさん」その逆の「ポジさん」という役割を担い
そこで対人関係のバランスがとられていることも少なくないようなのです。
この話の続きはまた次回に。
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