
名古屋カウンセリングサービスブログにアップした記事のご紹介です。
例えばこんなケース。
「自分でやろうと思ったことなのに、なかなか行動できないんです」
「自分で決めたことをすぐ諦めてしまうんです」
そんなご相談をいただくことって、実はあるんですよ。
「なかなか悩んでいても人に相談できないし、話せば怒られそうだし、説教されそうで話せない。
けれど、自分でも何とかしたいと思っている。
別に行動したくないわけじゃないけれど、でもついそうなってしまう・・・。
それはなぜ?自分でも自分のことがよくわからない・・・。」
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そういったお悩みを抱えておられる方ほど
「もしかすると自分への投資が少し苦手なのかもしれませんね」
なんてお話することがありますよ。
自分が行動して、最もメリットがある人はだれでしょうか?
おそらく「自分」です。
たとえ誰かのために頑張ったとしても、その頑張りでいろいろな経験、学びを得ることができるのも自分です。
例えば健康的になろう、と毎朝ウォーキングするとしたら、それは紛れもなく自分のためです。
ただ、自分が決めたことができない、という方の心理を見つめると
「自分にエネルギーを投資しても、何も変わらないんじゃないか」
そう感じているケースって少なくないんですよ。
どこかで自分に自分で失望している、といえば分かりやすいでしょうか?
もちろんそうなってしまうにも事情があるので、だからダメってことではありません。
しかし、自分で自分に失望している・・・ちょっと切ないですよね。
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こういった状態、私達の学ぶ心理学を使って考えると、少し違った視点が見えてきます。
実は、私達が自分に失望している状態って
「かつて自分で自分に期待した時期があった」
ことをなんとなく意味していることが多いのです。
私達の心理学の中に「期待は失望の母」という言葉があるんですよね。
期待は多く失望につながる、と。
だからこそ僕は
「あなたは自分にどんな期待をしました?その期待は適正でした?」
そんなお話をさせていただくことも実際にあるわけです。
適正な期待は自分へのいい刺激になります。
しかし過剰な期待は、結果的に自分の判断を鈍らせる理由になるのです。
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僕たちは人を喜ばせたい生き物だから、つい自分に過剰な期待をかけることがあるんです。
親を喜ばせたいから、いい子でいよう、優等生でいよう。
パートナーを喜ばせたいから、もっと良い妻、夫、彼、彼女でいよう。
そんな風に。
そしてそれが実現できない自分に・・・失望するんです。
なんでできないんだ・・・と。そんな自分に意味を感じなくなる人もいるんです。
もちろんそうであっても自分は自分でいいんです。が、そう感じられないんですね、期待に応えようとしてしまうと。
だからここで自分への判断を見誤ってしまって、「自分は失望にふさわしい」「人を失望させる人」なんてイメージを作り上げてしまうんですよ。それこそ誤解なんですけど。
そんな自分に投資する意味、感じます?
そんな自分が今からなにか行動する意味、感じるでしょうか?
もちろん今の自分を立て直したくて、もう一度なにか頑張ろう、と、目標設定する人も多いでしょう。
しかしその頑張りが、「できて普通の私になれるもの」ならば・・・そこには喜びがありません。
だから長続きしないし、行動できない、といった状態になり、何もしなければリスクはない、の法則から、そのまま過ごしてしまうのです。
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こういった「分かっているのに行動できない」という、お悩みから抜け出すには「期待を手放す」ことをおすすめしています。
特に自分に期待をかけることより
「今できることをする」
そんな意識を持つことをオススメしています。
できないことはしゃーないのです。
できないことを今すぐできる私、を夢見ても、また失望します。
その「すぐ自分に期待をかけてしまう」あなたの心や考えの癖をまず知ることです。
次に、自分に失望している思いをどれだけ手放せるか、です。
そもそも人は誰かのために頑張って失望する事が多いもの。ではあなたが自分に失望したとしたら、誰のためにどんな頑張りを持っていたのでしょうね?
そんな「誰かの思いに応えたいと願っていた自分」に気づいて、その自分を認めてあげてください。
それだけでずいぶん、自分への失望が和らぎ、自分に価値を見いだせたることもあります。
誰かの期待に応えようとしたけれど、できなかった事情を理解し受け止めるだけでも、自分は自分でいいと思えることもありますから。
とにかく自分へのダメ出しをあの手この手でリリースして感じです。時には、自分に失望している自分をも「頑張った」と認めてあげてもいいぐらいなのです。
それぐらい自分に寄り添ってみてください。
ここで意味が見出せた度合いだけ、「あなたがこれから行う行動の意味」を感じられるでしょう。
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そしてもし、あなたの行動が誰かのためになっていると感じられたり。
自分がいきいきと生きることが、誰かの喜びとつながっていることまでわかれば、
行動できないことで悩むことは相当に少なくなるはずです。
それこそが自信、と呼ばれるものかもしれません。
とにかくもしあなたが「行動できない」自分のことで考え込んでしまうなら
自分をもっと理解するとき、なのかもしれません。
どうか自分を大切にしていただければ、と思います。
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