恋愛の心理学

「恋愛」と「家族の役割」 〜家族を助けられない自分に価値はないと感じてしまいます〜

家族を助けられない自分に価値はないと感じてしまいます

<浅野さんへの質問>

浅野さんお疲れ様です。
家族の役割とパートナーシップに関することで、自分で自分がどうしたいのかわからなくなってしまいました。

私は小さな頃からいつか自分の家族はバラバラになってしまうのではないか?父と母は別れ、兄弟も別々に暮らすことになり、一家離散の危機が来るのではないか?という怖れを持っていることを初めて知りました。

そんな怖れから、いくつもの家族の役割を背負い、未だに役割を全うすることに意固地になってしまっています。

しかし、そんな沢山のものを背負いきれもせず、完璧にこなせない自分なんて大嫌いだ!こんな私愛されるはずがない!と思い込み、、。

そんな状態で素敵なパートナーシップを望んで見ても、男性=父は理解してあげるべき対象なので、どうしても自分が下に入って「大丈夫ですか~?」「心の乱れはありませんか~?」と恐る恐る尋ねているような図しか想像ができません。

愛されたいのに受け取りを全力で拒否している自分や、役割を辞めたいのに手放したくなくて必死な自分を見て、おバカさんだな~と思うのですが、なんとなく向かうべき方向は見えていても、どうしたらその幸せに向かって行けるのか答えは出ません。
頑固な自分を手放すにはどうしたらいいのでしょうか。

(匿名さん ※原文のまま掲載してます)

ご質問ありがとうございます~。ではではお答えしますね。

今日はまず家族の役割についてから解説しますね。

家族の役割とは

家族の役割のシンボル

私達の学ぶ心理学では

「家族にはいくつかの役割」があり、誰かが何かしらの役割を担っている、と考えています。

それは家族を「助ける」ための、私たちの、そして家族それぞれの選択なんですよね。

ただ、この家族の役割のパターンは、家族内の話にとどまるわけではなく、学校や職場などの対人関係、はたまた恋愛・男女関係にも影響を与え、引き継がれていくもの。自らが作る「新しい家族」でも再現されようとします。

だから、このパターンに気づいておくことは確かに有効なことですね。

ただ、この役割は本来「苦しむ」ためのものではなく、「家族を助けるため」に自らが無意識的に選択するものなんですよ。

その役割の影には人ぞれぞれの才能が多数隠れているものです。

ただ、例えば、家族内の「役割」を担い続けることが、すなわちその人の幸せなのか、といいますと、そうとも限らないようです。

家族のことを思う気持ちはいいんですよ。

ただ、本来は自分に注ぐべきエネルギー、時間、を、家族のために使ってしまうと、自分が幸せではなくなってしまうことも考えられます。

それが「自分を縛るルール」になっていたり、「こうあるべき」という自分が作った枷のようなものになることもありますから、そのあたりはバランスよく物事を見るほうが良さそうですよね。

恋愛まで家族の役割を持ち込むと不安になることが多いです

いくつもの家族の役割を背負い、未だに役割を全うすることに意固地になってしまっています。

やめられないのは、「家族がバラバラになってしまうのではないか?」という不安が理由なんですよね?

だとしたら、現実の家族がどうか、よりも、「あなたの心の中の家族」はどうなっているのか?を見つめていくほうが良さそうです。

何が良くて何が間違っている、ではなく、あなたの心の中にあるそのイメージをちゃんと見つめていくこと。

そもそも家族の役割は家族を助けるために選ぶものだから、あなたの心の中で「助けなきゃ」という感覚が完了したり、手放すことができることで、役割を手放すこともできるものだと思います。

鍵は・・・不安でしょうか。あなたが感じている何かしらの不安が、こういった状態を作っていることが多いようですよ。

頑固な自分を手放すなら嫌わないことから始めよう

頑固な自分を手放すにはどうしたらいいのでしょうか。

まずは、頑固な自分を嫌わない、しゃーないよなぁ、と見つめることでしょうか。

頑固な自分を手放すって、まるで心の問題をなくすようなイメージになりかねませんけど、そもそも問題なの?と僕は思っちゃう。

あなたなりにご家族を思う気持ちがあることを、わざわざ否定的に見る必要ってあるのかな、と。

だから、今、あなたが、頑固な自分であることにも事情があるわけですよね。

そこはちゃんと大切に扱ってあげてほしいな・・・と思うんです。

これが、自分を心のある程度自由にする方法の一つ、その入口なんですよね。

家族の役割から自分自身の価値を見つめてみよう

そんな状態で素敵なパートナーシップを望んで見ても、男性=父は理解してあげるべき対象なので、どうしても自分が下に入って「大丈夫ですか~?」「心の乱れはありませんか~?」と恐る恐る尋ねているような図しか想像ができません。

なるほど、たしかにそうお感じになるかもしれませんね・・・。

では、家族の役割から自分自身の価値を見つめてみてはいかがでしょうか。

例えば、あなたがお父さんに与えているものってなんでしょうね?

安心感、肯定的な姿勢、理解者であること

人と人をつなげる才能、誰かを率先して受け止める才能、いろいろです。

いろいろあると思いますけどね。

何かしら自分の才能が見えてくると、それを活かして恋愛に挑もうという気持ちも芽生えやすいもの。

それが結果的に家族の癒着などを手放すことにもなるかもしれませんね。

だから、ぜひ問題意識にとらわれるだけでなく

そこからあなたの学び、も深めてみていただければいいのかな、と思っています。

なにか参考になりましたら幸いです。

ABOUT ME
浅野 寿和
カウンセリングサービス所属心理カウンセラー。名古屋を中心に東京・大阪・福岡で〜旅人のように〜カウンセリング・セミナーを開催。心理学は現実で使えてなんぼ、がポリシー。
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