例えば、
「彼の過去が受け入れられません」
「彼の癖が受け入れられません」
「彼がお願いを聞いてくれない、それが嫌で受け入れられません」
いろんなケースの
「相手の○○が受け入れられません」というお話
僕もたくさん聞いてまいりました。
今日はこの「彼の○○が受け入れられません」という話を
ちょっとだけ深掘りします。
例えば恋愛のご相談の中で
「彼に変わってほしい・・・」
「彼のこういう部分が受け入れられない」
そういった思いを伺うことは稀ではありません。
そりゃそう思うこともありますよね~、なんて僕は思うのです。
が、同じ恋愛のご相談であっても
「彼に変わってほしい・・・とは思いません(きっぱり)」
というお声をお寄せいただく女性もいらっしゃいます。
「まぁ、彼はそういう人ですからね・・・(遠い目)」
どこか達観してます?的な方もいるとかいないとか。
同じ恋愛のご相談で
どうしてこんな違いが出てくるのでしょうか?
*
その答えはここから導き出せます。
「彼の○○な部分が受け入れられない・・・」
そう話している時。
実は「受け入れられないのは自分の一部」
つまり、「自分が自分の△△な部分を嫌っている」
その状態が続いている
ってことなんですよねー。
ここでのポイントは
彼に対して「嫌だわー」と思っている要素と
自分が受け入れられずにいる要素が
「同じとは限らない」ってことですね。
だから分かりにくいんですが・・・。
まま、自分が自分で隠したいと思うこと
例えば、コンプレックスなり恥なり恐れなりがたくさんあると、
つい、目の前の人のことを変えたくなるよ~
という話なんです。
*
もう少し具体的な話にすると分かりやすいと思うので、続きをば。
例えば
「付き合っていた彼がバツイチでお子さんがいることがわかった。
彼のことは好きなんだけど、その彼の過去が嫌で受け入れられない。
だから彼にはきれいスッパリ過去のことは忘れてほしい、と思っている。」
この場合、受け入れられないのは「彼の過去」
だからそれを変えたいと思うわけですよね。
こーいうのを「操る」って言います。
相手を操りたいわけです、自分の思うように。
しかし・・・よくよく考えてみれば
万が一、彼が「あれ?俺ってば結婚してたっけ?子供もいたっけ?」と
本気で忘れていたなら、そりゃそれで絶句しませんか?
つまり、彼が過去を忘れるとか、何かしら変わったとしても
実は悩みが解決しないケースって多いんですよ。
*
そんな時、僕はこんなお話をします。
「もしですよ、
彼があなたの隠しておきたい弱い部分を
それでいいやん、と、受け入れてくれたらどんな気持ちになります?
あぁ、この人って本当に受け入れてくれるんだな、と思いません?
そんな時、きっといい気分になることが多いですよね?
ちょっとホッとできたり、安心感を感じたり、守られている感覚がしたり。
もっと彼のこと愛したいなーって思いませんか?
これね、自分自身である程度できているといいんですけどね。
ただ、僕たちはこのように感じたいと願いつつも
「そんなね、私のこんな部分を見て愛してくれる人なんていないよねっ!」
そう思って生きている事が多いのかもしれない。
まま、自分が傷つきたくないからね。
この状態になると、
「自分のこーんな部分も、あーんな部分も、彼は愛してくれるとは思えない」
そう感じる人は少なくないのですね。
すると、
ここで「引き下げの心理」が登場する事が多いんですよ。
私だけじゃなく
「彼にも嫌なところがある」
「彼にも問題がある」
彼のダメなところに意識が行って彼の価値を下げるわけです。
こう感じないと、自分と彼の心理的なバランスが取れないんですよね。
私だけ問題があるって感じていれば、ねぇ・・・不安じゃないですか。
しかし、実際は彼と一緒にいたいから
「そこ!なんとかしてよ!」と言いたくなる(笑)
でもま、そういうもんだからね、人の心は。
だからこれもある意味「しゃーない」話なんです。
*
だとしたら、
あなたが抱えている「隠しておきたいサムシング」を
その見方を変えるなり、感情を癒やすなり
どんな形でも「まぁええか~」と自己受容(自分で受け入れる)できると
問題は解決していくことが多いんですよ。
自分を受け入れ癒やすほどに
彼の「ここが受け入れられない」という意識が薄れ
「まーしゃーないよなぁ、それも彼やしなー」
と受け入れることができるようになります。
その恩恵として
「自分の中の至らない部分や欠点を人は愛してくれるんやー」
と思えるようになるのでお得ですね!
自分が自分の欠点を受け入れていたり
まぁしゃーないよなぁ、と思えていると
人が「しゃーないよね」と言ってくれる言葉が肯定的に響くのですよ。
その結果
「なぁなぁ、うちの彼、すごいねん。
私がこんな風にしてても好きやで~って言うねん♡」
・・・まま、お幸せに、的な人になれるというお話でございます。
・・・ただまぁ、
自分を受け入れるって、言うは易し・・・なんて話もあるんですけどね(笑)
だから、これも自分の意欲とコツ次第ですね。
自分を癒そうだとか、受け入れようという意欲を持って望み
自分を受け入れる「コツ」を掴めば
ある程度楽にできるようになるんですけどねー。」
はい、長い話でした(笑)
*
ということで
「自分がどれだけ自分を受け入れられているか」が
「彼に変わってほしいんです」という人と
「彼に変わってほしい・・・とは思いません」という人の
心理の大きな「違い」と言えますね。
これを言い換えるなら
「あなたは自分にどれだけ寛容さを向けていますか?」
ということ。
その逆が「完璧主義」なんて話もあるわけですよねー。
なにか参考になりましたら幸いです。
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