恋愛・夫婦の心理学

彼のことが好きなのに結婚に躊躇してしまう心理とその処方箋

彼のことが好きなのに結婚に躊躇してしまう私

今、私には彼がいて、今の関係が続けばいいなと思っています。

ただ、不安があって、彼と結婚するということに対して抵抗感を感じています。

彼はとてもいい人で、この人と一緒にいられれば幸せになれるかもと思うんです。でも、結婚を考えると嫌だと感じてしまうんです。

自分でもなぜそう感じるのか、理由がわからないんです。

彼のこと、そんなに好きじゃないのかな、と考えてもみました。確かに付き合った頃の気持ちは落ち着いていますが、彼はいい人だし、一緒に幸せになりたい気持ちはあります。

でも、結婚だけは躊躇してしまうんです。

どうしてなのでしょう。私に自信がないのかとか、自由が奪われるから嫌なのか、とか、いろいろ考えてみたのですが、納得できる答えが出てきません。

きっとこのままの関係を続けていければ幸せなんでしょうが、それって私のわがままのような気がして。

彼との一緒にいる時間も長くなってきて、きっと彼も結婚を考えていると思います。そう思うと、彼に申し訳なくて、彼のそばにいても楽しめなくなりそうなんです。

私、どうしたらいいんでしょうか。最近すごく悩んでしまっています。何かアドバイスをいただければ嬉しいです。

結婚に躊躇してしまう女性

今の彼のことが好きでも「結婚となると・・・」と躊躇される方のお話、伺わせていただいたことが何度もありますよ。

彼のことが明確に嫌いだったり、頼りないとか、今は恋愛がいいと思えているなら悩まないのでしょうが、この人とずっと一緒にいたいな、と思えば思うほど、この「結婚に対する対抗感」は深刻なものになりますよね。

さて、僕のようなカウンセラーの立場では、このようなケースは「結婚というもの」とそれに伴う自分自身の変化に対する抵抗の現れと見るのです。

今日はその観点から「彼のことが好きなのに結婚に躊躇してしまう私」というテーマを扱ってみたいと思います。

ちょっと複雑な観点から解説しますが、重要な恋愛・パートナーシップンにまつわる心の話ですので、よろしければご覧になってください。

私と両親の関係から「結婚への抵抗」を分析する

さて、恋愛や夫婦関係において、「自分と両親」との関係ってものすごく重要な要素になります。

今の恋愛や夫婦関係に大きな影響を及ぼすのです。

実は、僕たちの深層心理で「同性の親」との葛藤を抱えていると、自分自身が夫や妻、父や母になることに葛藤が出やすいのです。

いわば「そうなりたくない」と感じやすくなるんです。

例えば、女性が「母にわかってもらえなかった」とか「いつも母は自分ではなく父や他の兄弟ばかりかわいがっていた」といった経験をされた方の中には、なぜか「恋愛・結婚生活がうまくいかない」といった気持ちを抱える方がいらっしゃいます。

また、母親がとても犠牲的で、母が「女性としての喜び」より「家族のために生きる姿」を見て、私はそんなふうにはなりたくないな、とお感じになる方がいても不思議ではないのです。

これはどこか「私は母のような存在にはなりたくない」という思いを抱えている状態なのです。

自分の中にある母親のイメージがネガティブであればあるほど、結婚する(妻・母になる)ということに対しての抵抗感を生み出していることもあるのです。

だから「私は母のような子供を愛さないような存在にはならない」とか「ちゃんとパートナーや家族と向き合えるような存在でありたい」「女性として生き生きと生きていたい」という思いを強くされる方も少なくないわけです。

それはまるで「母を反面教師のような存在として捉え、その逆の自分になろうとする」ようなものですね。

実際、そのような動機であっても、実際にパートナーやお子さんを大切にされている方もたくさんいらっしゃるでしょうし、そういったみなさんは「自分がもらえなかった愛情を家族に与えている」わけですから、「自分の痛みや悲しさを愛に変えている人」であり、素晴らしいなぁと思っているところなのです。

もちろん自分らしいライフスタイルを追求して凛とした姿で生きていらっしゃる方もいて、素晴らしいなぁ、かっこいいなぁ、と思っているところです。

ただ、人によっては「結婚してもいつも自由で、独身時代の自分のような生活をしていたい」と強くこだわる方もいますし、「どうしても妻、とか、母、という自分になることに抵抗感がある」とお感じになる方もいます。

すると、女性の場合「幸せな結婚をして、妻になって、家庭を作って、母になって」といった状態になることに、今まで想像もできなかった抵抗感、不安を感じることになる方がいるのです。

このような心の状態が「結婚を望み、温かい家庭を持つことを希望される女性」に訪れるとしたら、そのご本人もなぜだろう?って悩まれると思うんですよね。

意識としては「幸せなパートナーシップを持ちたい」「いつか結婚したい」「子供を持ちたい」「温かい家庭に憧れがある」と思われているのに、自分自身が結婚を意識し始めた途端に怖くなったり、嫌だと感じるわけですから。

もちろんこれを一つのマリッジブルーのようなものとして捉えることがいいの場合もあるのですけれど、今回のようなケースの場合は「同性の親との間にある気持ち(葛藤)」について着目してもいいかもしれませんね。

そして、これは普段は感じない、いわば目に見えない葛藤の影響だから、気づかないといつまでも気づけないようなものでもあるんです。

「父から母を取っちゃった」という意識があると、更に結婚に恐れを感じる場合がある

さて、更に深く突っ込んだ話をします。これはさらに複雑なパターンです。

恋愛カウンセリングの中で「父が私を愛してくれていた事は自分でもよく分かっています」とおっしゃる方がいます。

お父さんが私をかわいがってくれた、という意識があるという場合の話ですね。

そんな女性の皆さんの中には、実はママとの葛藤・ママに対する罪悪感を持っている方がいます。

「え?母とは仲が良いんですけど」というお声も聞こえてくるのですが、そうであっても「母への葛藤・罪悪感」を持つ場合もありますよ。

「父は母より私を愛した。」

いわば「私、父、母」の三角関係の中で、母との父を巡る争いの中で勝っちゃったってことですね。

このタイプの女性は母だけでなく、日常の中で出会う女性から「責められるんじゃないか」「嫌味でも言われるんじゃないか」といった感覚を感じやすくなるのです。

自分は父に愛され、母から父を奪ってしまったという無意識の罪悪感が女性に投影されるので、私は目立つと女性に嫉妬されるのでは?とか、幸せになると攻撃的な視線を向けられるのではないか、と感じてしまうんです。

これは無意識の罪悪感の影響で「自分は罰されると感じている状態」と考えられます。

だから、男性より同性、つまり女性に対してめちゃめちゃ気を使う人が出てきたり、職場でも「男性は余裕で扱えるけど、女性は苦手」なんて感覚を持つ方も少なくないんです。

人によっては彼ができたとか、結婚するとか、いわゆる幸せ・お祝い事をひた隠しにしないと気まずい、なんてお感じになる方も少なくないですし。

逆に自分も同じで同性に対してめちゃめちゃ気を使って生きているので、同僚や友人があっけらかんと「今度結婚するの」と言っていると、もちろん「よかったねー」といいながら、どこかモヤモヤとした気持ちになったり、「私はそんな風にオープンに言えないわ」と思っちゃう人がいるわけです。

そういった「自分は幸せになると罰されるのでは?」といった感覚を感じている女性の中には「なんか一人のほうが楽」とお感じになったり、「恋愛はいいけど、結婚となると抵抗感がある」と感じ始める場合が出てくるのです。

え?今の彼は私を愛してくれているし、二人が幸せになるなら抵抗感がなくなるんじゃないの?と思われるかもしれませんね。

実はそこだけに葛藤や不安(未来への恐れ)が生じるわけではないんですね。

いわゆる「私、父、母」の三角関係で、母から父を奪ったという無意識的な感覚は、「今度は私が妻や母になると、奪われる側に回るのではないか」という感覚につながることがあるんです。

自分が奪った側なら、自分が奪われる側に回る(結婚して妻になる・母になる)ことに対して不安を抱く、といった感じです。

実際、このような目に見えない無意識的なものが、恋愛や結婚生活のトラブルを作る理由になっていることも少なくないのです。

子供ができてから急に夫婦関係が冷え込んだとか、夫がこっちを見ていない気分ばかり募ってきたとか、子供は可愛いけど心から愛せている気がしない、とかね。

まぁまぁそれが問題になっていないなら気にしなくていいのですが、今回の事例のような「彼のことが好きなのに結婚となると」と感じる場合には、少し気にしておかれてもいいのかなと思う次第です。

本当は一人の男性を愛しぬく人だから苦しむ

こういったご相談をカウンセリングルームに持ってきてくださる女性の多くは、とても愛情深くて真面目な女性が多いんです。

そもそも勢いで結婚できたり、自分の生き方を貫こうと思うなら、カウンセリングを利用されずとも処理できることかもしれません。

ただ、あなたが「いつも本気で男性を愛する人」だから、彼との関係を深めたいのに抵抗感を感じる自分を疑ってしまうのかもしれませんよね。

その状態を想像するだけで、僕はもう恋愛が楽しめなくなったり、好きだからこそ彼に罪悪感を抱えておられるのではないか、と想像していることもありますよ。

だから、この罪悪感を緩め、自分を許す、自分に幸せや親密な関係を許す、というプロセスが癒しになっていくんですよね。

彼のことが好きなのに結婚に躊躇してしまうときの処方箋

よって、実際のカウンセリングでは、じっくりお話を伺いつつも、両親との関係にまつわる感情、その癒やしをご提供したり、実際にいろいろなご提案をさせていただくことが多いんです。

特に「母とのコミュニケーション」はおすすめすることの一つです。

いわば感覚的に「母にとって私は邪魔な存在」といったものを、「母は私をすごく愛してくれた」といった感覚に換えることがいい感じなんです。

それにはあなたの主観的な思いを超えて、母の思いを知ることが重要ですし、母の愛に感謝して受け取ることが必要なんです。

ときには一人の人生の先輩として母の愛の大きさを知ることも大切なのですよ。

だから「私が生まれたとき、お母さんはどう思った」とかインタビューして、応えてもらえれば最高ですよねぇ。

自分の中で「母にとって私は愛すべき存在だったんだ」「私は愛される存在だったんだ」と感じること、それを受け容れることがこの手の罪悪感や葛藤を抜け出す一つの鍵になることも少なくないんです。

そういう意味ではもちろんお母さんをもっと好きになったり、一人の大人として比較対象にするのではなく尊敬できればいいですよね。

もちろんこれは一つの方法であって、全てではないのですが、どちらにしても「罪悪感〜私は愛されるべきではない〜」と感じる事情を手放すことがポイントです。

すると、相手の愛を受け取ったり、自分から愛することに抵抗感を感じにくくなりますし、彼や両親など、相手が自分に向けてくれている気持ちが「申し訳なさ」ではなく「嬉しさ」として受け止めることも可能になってきます。

こうなれば、かなり気持ちとして楽に「愛し合える」と思いません?

それぐらい、目に見えない「両親との葛藤」がパートナーシップに影響する力はとても強いものがある、ということです。

これを癒す方法があるとしたら、その深層心理の影響を無視せず、一人で抱え込ますに扱っていくことなのかもしれませんね。

ABOUT ME
浅野 寿和
カウンセリングサービス所属心理カウンセラー。名古屋を中心に東京・大阪・福岡で〜旅人のように〜カウンセリング・セミナーを開催。心理学は現実で使えてなんぼ、がポリシー。
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