恋愛・夫婦の心理学

「どんな自分も受け入れてほしい」vs「受け入れてくれるな」の攻防

「どんな自分も受け入れてほしい」vs「受け入れてくれるな」

カウンセリングサービス・心理カウンセラー浅野寿和です。

いつもありがとうございます。

さて、今日のコラムは「愛したい女子」vs「愛してくれるな男子」の話でもあり

その逆ヴァージョン「彼女のためならなんでも男子」vs「触れてくれるな女子」の話でもあります。

よろしければどうぞ。

弱さを愛される怖れ、受け容れる怖れ

多くの人が「自分の良さ」を知ってほしいと願い、「自分の弱さ」は知られたくないと思っているものかもしれません。

自分の問題は自分で解決するし。人に頼るものではないし。

そう考える人ほどいわゆる常識的な発想をされているのだと僕は思いますし、カウンセリングで僕から「弱さを受け入れましょう」なんて提案をさせていただきますと、「それは無理でしょ」と思われる方も少なくないのでしょうね。

だから、いくら心を許したパートナーであっても「この自分の弱さだけは触れてほしくない」と思うことがあるようです。

どうしてそう思うのか、冷静になってみると自分でもよくわからないけど、でも触れてほしくないと思う。

それはまるで正座して痺れている足に他人に触れられるようなもの、と僕は例えるんですけどね。

もちろん、足が痺れて何も感じない状態なら、触られても「それがなにか?」となる。

ただ、少しづつジンジンとし始めたときに触れられると・・・・

「やめろ!!!一生呪うからな!」

とまではいかないまでも、さわるな!絶対に嫌!って気分になりますよね。

これ、僕たちの感情も同じような部分があるんです。

自分の感情が麻痺しているが如く何も感じない状態なら、人に関わられても平気、むしろ気づかないこともありえるわけです。

しかし、少しづつ感情を取り戻してくると(恋愛中、家族がいるなど)、そこは触るなよ、絶対にさわるな!といった気分になることもあるわけですよ。

だから、つい相手は愛してくれていると分かっていても逃げたくなることもあれば、自分の弱さを受け容れることが難しくなることもあるわけです。

それほどまでに僕たちは「弱さ」というものを受け容れることが苦手だ、といえるわけですね。

弱さを受け容れることが苦手だから、自立している(傷ついた男性性を使っている)とも言えるんです。

普段から無理をしがちで犠牲もいとわない
ハードワークを愛し、予定が埋まってないと不安になり
やるべきことがないと気分が沈み、落ち込んでしまう

そういったことが起きるのです。

それもこれも弱さを受け容れることが難しいから起きること、と考えられます。

人の役に立つ、自分を活かすこと以上に、この弱さを受け容れることは難しい。

難しいから、つい人と関わらなくなったり、弱さを人のせいにしたり、人に自分の弱さを受け入れてほしいと願うけど実際には逃げちゃう、なんてことが起きるんです。

それもこれも依存時代の傷~いかに愛されるかを学ぶ時代に負った、愛されないという痛み~がうずく度合いだけそうなりますね。

いわゆるカウンセリングやセミナーなどがご提供している「依存時代(子供時代)の傷を癒やす(受け容れる)意味」はここにある、といえそうですね。

 

「彼女のためならなんでも男子」vs「触れてくれるな女子」

稀に男性からこんなご相談をいただきます。

「僕は彼女のためなら何だってできると思うんです。

彼女は凄く努力する人だし、仕事も前向きに取り組んでいる人。ただ、彼女は今まで男性に凄くひどい扱いをされたことがあるそうで。

いつも寂しそうだし、ずっとそこが気になっていて。

僕は彼女を愛しているし、彼女のチカラになりたいし、そばにいて支えたいって思うんです。

だから彼女には何でも言ってほしいし、頼ってほしいし、辛いなら辛いって言ってほしい。

でも彼女は頑なで何も言ってくれないんです。それでケンカになったことも何度もあります。

最近は連絡すらあまり取れなくて。

彼女が心配です。どうにかして彼女と連絡が取りたいんですけど、どうすればいいか・・・。」

こういったお話を伺うと、僕はこうお話することが多いんです。

「なるほど、あなたは彼女が心配で、なにより大好きな彼女が手が届かないところにいってしまいそうで苦しいのかもしれないですよね。

あなたの思いは僕なりに理解できるんです。

ただね、もしこの関係をより良いものにしたいと願うなら、あなたのチカラの使い方と視点を変える必要があると僕は思うんです。

僕の見立てでは、彼女はあなたと一緒にいて嫌な気分を感じたくないのだろうと思います。

どう考えても、好きな人といるのに気分が最悪・・・これだけは避けたいですよね?

相手のことが好きだという自覚があるなら尚更に。

だから、彼女はあなたのそばにやってこない、という可能性って否定できないかな、と思うんです。

それはあなたが彼女のことを想っていないから、ではなく、彼女が良い気分になる瞬間を奪ってしまっているからかもしれません。

彼女が努力家でがんばり屋さんなら、もしかするとものすごく人の役に立ちたい欲求が強い人なのかもしれません。

逆に、人の役に立てない、一緒にいても意味がないと感じることが何より苦痛なのでしょう。

だから、彼女は彼女の生き方を選んでいる。

それほどまでに「弱い自分」を知られたくないし、触れられたくない可能性は否定できないかもしれません。

だから、彼女の生き方、それが人から見たら不器用で、そんなに頑張らなくても・・・と思えるような姿であってもの本人は必死なんだろうと僕は思うんですよ。

そこ、ちゃんと見ているかどうかって凄く大切です。

彼女がいい気分でいられる瞬間、ちゃんと作れていたかってすごく大事なんです。

むしろ、そこを見ないで、相手の寂しさや痛みばかり見て、それを受け入れようとすると、相手が苦しんじゃうこともあるんですよ。」

恋愛・夫婦関係がうまくいかないとき、実は自分の善意から、相手に嫌な気分を感じさせていないだろうか?相手に弱さに向き合えと言っていないだろうか、と考えることも時には必要です。

特に、こちら側が弱さ(役に立てない・無力感・愛されない感じ)を受け容れることを拒んていて、相手のためにという名目で相手に弱さを引き受けさせている場合が厄介なんです。

 

ここにタイトルを入れます

弱さを一方的に押し付ける関係はどうしてもうまくいきません。

それが相手を助けるという善意であっても、助けられている方がそれを望んでいるのかどうか、その同意はとったほうがいいんです。

そして、自分自身も弱さを認める勇気を持つことが求められる場合もあります。

いつも強がってしまったり、自分が嫌な気分にならないように相手の問題を突くようなことが続くなら、それは自分が弱さを受け容れることを拒んでいるからかもしれません。

では、そんなときどうしたらいいんでしょうか?

答えは「自己受容」なんです。

自分でその弱さを受け容れることができたなら、きっともっと楽に人と関われるし、恋愛もうまくいくようになります。

そもそもお互いが愛し合える関係なら、相手の弱さを受け容れることは容易なはず。

それが難しいなら、それこそ自分が弱い部分、嫌な部分を否定しているから、相手の弱さを是正するように迫ってしまうのです。

ただ、若い頃・・・というと語弊がありそうですが、何事もエネルギッシュになれる10代~30代前半あたりまでは、自分の弱さに蓋をして生きていることのほうが多いもの。

自分の強さを見出し、そこを強化してできることを増やし、どんどん自立していくんです。

それが人のためになっているという喜びが感じられれば、心が癒やされてハートを開くようになること多いですけどね。

そうではない場合(自分のことで手一杯だった場合)なかなか自分を開くことも、自分の弱さを受け容れることも難しくなるんです。

だから、いくら人が愛してくれていても、自分を愛させることを拒むわけです。

それが

ロックマンであり
元愛したい男子の愛してくれるな男子であり
今回登場した「愛してくれるな女子」なのです。

こういったお話を伺うと、みなさん強くなろうとしています。

もっと強く、よい自分になれば問題は解決するのだろうと考える。その発想に至るのも致し方ないことなんだろうと僕は思うのです。

ただ、こちらがいくら頑張っても関係がうまくいかないなら、それはまだ自分がベストを尽くしていないか、もしくは、強くなること、正しさを持ち込むことでは関係がうまくいかないんだよ、というサインかもしれません。

どちらかに弱さを一方的に引き受けさせる関係より、お互い良いところもあって、弱いところがあっていい、と認め会える関係になれればいいですね。

そこに行き着くプロセスとして、弱さや依存心を嫌っていないだろうか?とチェックしてみることも時には必要かもしれませんね。

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