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恋愛・夫婦の心理学

なぜ愛しい人と分かり合えないことがあるのだろう。その答えの1つを考えてみた。

愛しい人と分かり合えない理由が、あなたの判断と正しさだったとしたら

ご無沙汰しております。カウンセリングサービス・心理カウンセラー浅野寿和です。

この数日、ブログを更新しない日々が続き申し訳ありません。ん?浅野はどうした?と思ってくださる方もいるようで、ご心配をおかけしました。

またいつものようにぼちぼち書いていきますので、よろしければご覧くださいね。

では今日のコラムです。よろしければどうぞ。

なぜ愛しい人と分かり合えないことがあるのだろう

別れたいというパートナーの話を聞いたときも、日常の中でパートナーと衝突するときはも、僕たちはついつい「本当はパートナーと分かり会いたいのに、わかりあうことができない」と悩むことがありますね。

自分の気持ちがパートナーから離れているならいざ知らず、お互いがまだ相手のことを大切に思う気持ちが残っているのに、意見が衝突したり、別れ話が出てきたり、お互いに望む未来の違いですれ違ったり、自分とパートナーの気持ちが一致せず、切ない気持ちになることもあるようです。

最近、そういった話をたくさんお聞きするんですね。

僕の目からしても、「お二人はちゃんとまだ愛しいっている」けれど、ずっとお互いの考え方が変わらず、主張する気持ちも変わらなかったので、わかりあえない状態になっているんだなと思えるケースって実際にあるんですよね。

思いの根っこは、お互いに相手のことを愛していて、相手の幸せを願っている。そしてその幸せの中に私がいることが理想。

しかし人それぞれ、愛し方や愛情の込め方は違いますから、相手に理解してほしい気持ちも違う。

自分なりの思いが相手に伝わっていないと感じた時、僕たちはパートナーに不満をぶつけるもの。

そうなるとなかなかパートナーとは分かりあえなくなってしまいます。

もちろん、自分自身の気持ちも大切にしてもらえてないと思うものなのです。

自分なりに考えた良かれと思った愛し方

多くのみなさんが、「自分なりに良いと思ったことを相手に与えること」が、愛情だと感じていることが多いです。

それは確かに真心と言えるのかもしれない。

ただ愛情には、「相手の気持ちを考えてその気持ちに寄り添うこと、受け取ること」という形もあるのです。

しかし、自立男子・女子や愛したい女子に代表される、「与えたい」皆さんは

自分なりに良いと思ったことを相手に受け取ってもらえないことで、不満を感じることが多いんですね。

だから、なかなか、相手の気持ちを考えたくなくなる。

相手の気持や言葉の中に「自分に向けられた愛情がある」ことは、どこか理解はしていても、受け入れることがなかなか難しく感じている方が多いようです。

例えば、こんなケース。

彼はこう言います。

「今の自分は仕事もうまくいっていないし、これから先もどうなるかわからない。〇〇の事は今の好きで嫌いになったわけじゃないけど、一緒にいない方が君のためになると思う。」

彼女はこう言います。

「辛い時も一緒にいるのがパートナーでしょ。そんなことで私は別れないよ。」

彼はこう言います。

「君は僕の気持ちがわからないんだね、いつもそうだった。最後まで僕の気持ちは理解してくれないんだね。」

彼女はこう言います。

「そんな言い方ないんじゃない。ひどいよ。どうしてそんなひどいことが言えるの?」

彼はこう言います。

「確かに別れると言っている事はひどいと思う。でも俺は俺なりに考えたんだ。それをひどいって言うなんて、俺に甘えすぎなんじゃない?そんなに自分のことがかわいいわけ。」

彼女はこう言います。

「何言ってるの?意味わかんない。私はあなたのことを考えているんじゃない、2人のことを考えて言ってるのよ。」

彼はこう言います。

「それって自分の思いを押し通したいってことじゃないの?もういい、やっぱり別れたほうがいいと思う。俺は自立した女の子がやっぱり好きだ。」

・・・。

うーん。書いていて僕が辛くなってしまうのですが、それはそれとして。

これ、詳細を解説しなくても、何がどうすれ違っているか分かりますよね。

彼は、自分の仕事の不安があって、その不安が解決できないことで彼女に迷惑をかけられないし、彼女が辛い思いをする事は自分が望んでいないので自分のそばにいない方がいい、と言っています。

彼女は、そういった辛いことがあるときに、手に手を取って一緒に頑張っていくのがパートナーじゃないの?何かっこつけてんのよ、と思いつつも、彼と別れたくないからこそ、彼の気持ちが離れていくことを怖れているわけですよね。

すると彼は、彼女の言動に、自分なりに悩んで考えた結論を否定され、自分の気持ちをないがしろにされたと思うので、彼女を批判的に捉えるようになります。

しかし彼女は、自分の愛情にケチをつけられたと思いますから、「ひどい」といいます。そりゃそうですよね。

ただ、この発言を聞いた彼は、「自分なりに考えた結論を大事にしてもらえなかった」と思うでしょうから、「どうせ君は別れたくないだけでひどいって言ってるんだろう?」と思うようになったという話。

彼女からしたら、そりゃそうなんだけど、ちょっと意味が違うよ、という気持ちになると思うんです。

そもそも彼女からすれば、彼の考え方(自分がダメだから別れたい)が意味不明ですから、彼はどうして私の愛情をはねのけるのか?別れようとしているのか?・・・やっぱり私のこと好きじゃないんだ、と感じ始める、というわけですね。

彼は、その不安そうで感情的な彼女を見て、彼は彼女のことを「ひどく自己中心的で依存的だ、自分のことしか考えてない」と、捉えるわけです。だから、これも「恋愛あるある」なんですけど「ちゃんと自立した女性がいい」なんて風に話すわけですね。

しかし、彼のこの言葉は、彼女の「自分の意思で彼を好きになり、彼のために一生懸命愛情を注ごうとしていた」という愛情やプライドを真っ向から否定することになりますから、彼女は一体どうしたらいいかわからなくなるのは当然でしょうね。

同時に、彼女のなかで、彼が離れていってしまうという不安が自信のなさを刺激しますから、自分の気持ちもぐらついてしまい、彼に感情をぶつけたくなったり、気持ちをわかってもらいたくなってしまうのは、まぁしゃーないこと、だろうと僕は思います。

これが執着と言えばそうなのかもしれないけど、僕は、女性の気持ちを考えれば「そりゃ意味わからないし、自分のことも見失っちゃうよね」と思っちゃうんですけどね。

この前提には、「自分なりに考えた良かれと思った愛し方」が存在します。

これは確かに「自分なりに考えた愛」のように感じるものです。

だから、僕はその気持ちも否定はしたくないと思いながらカウンセリングをさせてもらってます。

ただ同時に、これこそ僕たちの心理学でいう「判断」「正しさ」と呼ばれるものかもしれないぞ、と感じるんです。

この判断や正しさは、実は自分では愛のように思いますけれども、実は愛とは全く違う作用するものなので、関係性がうまくいかなかったり、愛しい人と分かり合えない状態を作る理由になるのです。

自分の思いを突き通したくなることも「この感情だけは感じたくない」と感じているから

では、この判断や正しさとは何のためにあるのでしょうか。

僕たちの学ぶ心理学では「本当に感じたくない感情を感じないようにするため」に存在すると考えます。

今回の事例でいうならば

彼は彼女(女性)の前で、情けない自分を見せて、自分に何の価値もないような、誰かの負担になっているような自分を感じることが嫌なのです。(罪悪感)

彼女は、彼の話を聞いて、自分自身が彼の喜びになりたいと思っているのに、彼の意思でそれを拒絶されることが何より辛く、それこそ自分は好きな人のためになることができない、ちっぽけな存在だと感じることが嫌なのです。だからひどいと言っている。(無価値観)

お互いに「これだけは感じたくない」と感じている感情を心の中に隠し持っていて、その感情の中に落ちることが嫌だから、相手に「自分なりの意見をどうかわかってほしい」と言いたくなるのです。

ここでは、自分自身が、自分の都合で、自分の感情的な理由で、相手に自分の思いを飲ませたいと思ってますから、「自分は相手のことを本当に考えていない、愛していない」とオートマチックに感じるものなのです。

つまり、どちらも自分の本当の気持ち「本当は相手のことが大切だ」という気持ちを自分でスルーして、自分のわがままで、相手のことを愛していない存在だと感じてしまうわけです。

だから、相手に「愛がない」だとか「あなたは自分のことしか考えていない」「私のことを大切に思っていない」と言われると、「本当に私はそういう存在かもしれない」と自分を疑い始める、というわけですね。

しかし実際は、そういったひどい自分を感じたくないからこそ、判断や正しさを使ってきたわけですから、お互いにパートナーの発言は「自分がこれだけは感じたくないという感情を感じさせるもの」となり、相手のことを批判したくなるわけです。

でもよくよく考えてみれば、そもそも自分が判断や正しさを使った時点で、この結論は導かれるものだといえます。

僕たちの心理学にはこんな言葉があります。

「あんな風になりたくないなと思うと、あーなってしまう」

自分自身が判断や正しさを使い、あたかも相手のことを考えているように、自分が感じたくない感情ブロックしているとすれば、そもそも「自分は相手のことを愛しているようで、愛していない」という自分が知っている、という状態になるわけです。

だから、自分なりの思いをわかってもらえないと、ひどく傷つくのです。
自分はやっぱり愛のない人間だと感じてしまうんです。

ここでは、自分のパートナーが、自分のことを理解していないように思いますが、本来は「自分が最悪の感情を感じ、愛される価値がない自分を感じること」が嫌なだけであり、「自分自身のことを誤解しているのは自分」なのです。

が、なかなかここには気づくことが難しいようですね。

この話、こうやってテキストにしてもいまいちピンとこない人がいらっしゃるかもしれないな、と僕が思うほど、お伝えすることがなかなか難しい話なのです。

それはわからないことが未熟、ということでは決してありません。

それほどまでに僕たちの心は、「この感情だけは感じたくない」という強烈なブロックを作ることがあって、「言われてもピンとこない」という状態になるわけです。

それはある意味、仕方がないことですし、それほどまでに今まで嫌な感情を感じても、自ら抑え込みながらも頑張ってこられた方だ、と考えることもできるのですよ。

本当は理解したい愛しい人の気持ち

もし、愛しい人とわかりあえたければ、相手の気持ちに気付くことが必要です。

これを僕たちの学ぶ心理学では「相手の愛情を受け取る」こと、と表現します。

ただ、闇雲に頑張って相手を理解しても、なかなか理解しきれないことかもしれません。

なぜなら、人の愛情を理解する(感じ取る)には、「自分には愛される理由も価値もある」「私は誰かの喜びになれる」という「自尊感情」が感じられていることがある程度必要だからです。

※その理由は「投影の法則」にありますが、この部分は別の機会にお話します。

これを僕たちの学ぶ心理学では、「自分を受け取る」と表現します。

僕の表現でいうならば、ちゃんと自分を理解し、自分の愛を理解し、自分なりに人の喜びになれる感覚を知り、心に余裕を持っている状態になることが愛しい人と愛しあい、心を通わせるために大切なことです。

「自分の何がダメか」「自分のどういった部分が問題を作っているのか」という問題意識だけにとらわれていると、相手の気持ちはおそらく見逃すことになるでしょう。

自分にも、いいところも、愛しい人と善意で向き合ってきた部分があるはずです。

しかし、現実がうまくいかないという事実を前に、自分に罰を与えていたり、自分だけ頑張って無理をすればいいんだと思ってるうちは、あなたの愛しい人の愛情や思いを見逃すことになるでしょう。

だから常に自立し、自分の判断や正しさに頼って生きざるをえなくなるのです。

もちろんその生き方を批判する事は誰にもできません。

僕もいつもそう思っています。

しかし、もし自分が愛しい人と分かり会いたいと思えたり、自分が選んだ人と幸せに生きていきたいと願われるならば。

今、あなたが感じた判断や正しさを作るものが、実は自分の根っこに眠る愛情から生まれているものだということを理解してみてください。

自分なりに良かれと思って考えたことが、たとえ相手を傷つけている形になったとしても、もしあなたが真剣に相手のことを考えて伝えた言葉があるならば、

「自分はどうしてこう考えたのか、なぜこう感じたのか」

と、一度、自分自身を振り返ってみてください。

その上でこう考えてみてください。

この考え方は、2人を幸せにするものか、それともどちらかが傷つき勝ち負けがつくものなのか。

この考え方は、自分だけ傷つけばいいと言う考え方(罪悪感)ではなかっただろうか。

本当に自分が愛しい人に伝えたい言葉は、思いは、どういったものなのだろうか。

もしあなたの判断が、自分自身や相手、誰かを傷つける判断だったとするならば、それは愛ではなくて罪悪感です。

愛は誰も傷つけません。しかし罪悪感や無価値感は誰かに不幸や罰を与えます。

もし愛しい人とわかりあえない理由があるとするならば、おそらく愛の皮を被ったが罪悪感や無価値感
があって、その感情を受け入れたくなくて必死に正しいことを考えているときだ、といえそうですね。

ABOUT ME
浅野 寿和
カウンセリングサービス所属心理カウンセラー。名古屋を中心に東京・大阪・福岡で〜旅人のように〜カウンセリング・セミナーを開催。心理学は現実で使えてなんぼ、がポリシー。
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