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上手な自分癒やしの秘訣は「ある」を意識すること

例えば、「自分には勇気も魅力もない」と証明するには一生という時間が必要になるかもしれない

カウンセリングサービス・心理カウンセラー浅野寿和です。

いつもありがとうございます。

では今日のコラムです。よろしければどうぞ。

「ない」を証明することには多大な労力がかかる、という話

このたとえ話も僕が学んだことのひとつなのですが

たとえば、沖縄に生息する蛇の代表格と言えば、ハブ。

このハブが極北の大地、例えばグリーンランドにいる・・・はずがないですよね。多くの方が「いるはずないよ」と思われると思うのです。

ただ、「グリーンランドにハブは生息していない」ということを証明し続けるためには、継続的に調査しつづけないと証明できないと思いませんか?

逆に、ありえないことかもしれませんが、万が一グリーンランドにハブが1匹でも生息していたら、「グリーンランドにハブは生息している」ということを証明できるのです。

もちろんその後の検証云々という話は別にしてね。

このように「ない」ということを証明し続けるには、多大な時間と労力がかかるものだ、と僕は考えています。

この考え方はカウンセリングやセミナーの現場でもよくお話することです。

例えば、自分には魅力がないと証明し続けるココロの動きについて考えてみる

例えば、「私には魅力がないし、自信がないし、だから恋愛がうまくいかないし、彼の前でつい感情的になって「重いわ」って言われちゃうんですよね」という話があったとしましょう。

もちろん、このようにお伝えいただく方のお気持ちは大切にしたいし、あれこれ言いたいわけではないんですよ。

ただ、魅力がなくて自信がないから、彼に「重い」と言われていると考えているとしたら、僕はちょいと話の流れにズレを感じるのです。

恋愛でよく登場する「重い」という言葉。

これを僕の学ぶ心理学のエッセンスで表現するなら、「ニーズ」「心の傷」「罪悪感・無価値感」「怖れ」などを感じたときに、人は「重い」と表現することが多いようですよ。

ニーズとは要求。一方的に相手に求める気持ち。ときには奪おうとする気持ち。
心の傷とは「もう二度とこんな気持になりたくない、と感じる自分の中にある感情」のようなもの。
怖れとは怖さ。まぁそのまんまです。
罪悪感・無価値感とは、自分はだめで価値がなくて毒だ、という感覚をもたらすもの。

たとえば「あなたに振られたら私生きていけない」と言われ、もう重いわ、と感じる人は少なくないかもしれませんが、なぜ「重い」と感じるかというと、自分の中で抑圧している「自分も振られたら生きていけないかも」と感じている気持ちが存在するから。

言い換えれば「不安・怖れの類」ですね。この不安を目の前のパートナーが見せるので、「やめてくれよ、そんな自分も感じたくない気持ちを見せないでよ」と思うわけです。

だから「重い」と言いたくなる。

つまり、パートナーと関わる中で「相手のことが重いな」と感じるなら、それは「重い」と話している側が感じていること。

もし、自分自身が「パートナーに振られたら生きていけない」といった不安や、孤独になる恐れを全く感じていないなら、相手の言葉で重さは感じないものでしょう。

「そうなんだね~」とか「なんでそう思うの?」と思うだけ。

だから、相手が不安そうにしてても「別に大丈夫なんじゃないの?」と超善意でしれっと言えてしまう人もいるわけです。

それが人の心に寄り添っている言葉かどうかは別にして、ね。

もし、このような「自信がない」という話を僕なりに解釈するならば

「その人の中で、罪悪感や無価値感など、自分が感じたくない感情が強まっていて、その影響で『私、もう愛されないんじゃないの?』『私は誰も喜ばせられないんじゃないの?』と感じているから、この人と離れたら二度と恋愛できないんじゃないか、と思うようになっている」

と考えます。

そして、こうも考えます。

もし、自分が罪悪感や無価値感など、自分が受け容れがたい感情を強く感じているなら、そこで生じる気分の悪さや苦しさを誰かにわかってほしいと思うだろうな、と。

だから、相手に重いと感じさせる感情を見せて、それをわかってほしいと願うのだろう、と。

そう考えるなら、自分でも「重い」と感じる感情を表現せざるを得なくなっているのかもしれない。

だから、相手に「重い」と言われたときに、ネガティヴな意味で納得してしまうのかもしれない。

だとしたら、「重い」と言われること自体は、実は理にかなった話ではないか、と思うのです。

ただ、ここで考えるべきは「否定的肯定」の話。

いわゆる「私なんてたいしたことないのよ」と相手に言って、「そんなことないよ」と自分の言葉を否定してほしいと願う、あのココロの動きです。

だから、パートナーに「私はこんなに苦しいのに、どうしてわかってくれないの?」と思うはずなのです。

ただ、ここには1つの大きな罠があって、否定的肯定を実現するなら、やはり「自分には何かがない」という意識を持たないと難しいわけですよ。

だから、いわゆる謙虚さや社会文化のレベルを超えて、ガチで「自分には何かがない」という証明をし続けている場合もあるかな、と。

こうなると、その人の中で、ネガティヴな感情に関しては「ある」と感じ、「自分は誰かの喜びであり、そうなれるのだと感じる気持ち」が、「ない」と感じるようになる。

「自分は誰かの喜びにはなれない」という気持ちは、今の自分の内面では「あるもの」と感じるので、「ないことを証明することに比較して簡単だ」と感じる「私は愛されない」という問題探しや証明をずっと続けることになっているのかもしれません。

ただ、本来は「ない」という証明はとても難しいもの。

だから、自信がない、恋愛がうまくいかない、と悩みながら、自分は愛されないだとか、喜びになれないということの証明をずっと続けるわけです。

もちろん冷静に考えれば、そこに時間を費やしたい人はそうそういないと思うのですけどね。

こんなときは意識や考え方の大転換が必要になるわけですけど、こういった考え方・感じ方の癖って慢性的なものなので、なかなかすぐに変わってはくれないかもしれませんね。

ある程度時間をかけて変化させたり、いい意味で人の影響を受けたり、考え方を学ぶことが求められているのかもしれません。

上手な自分癒やしの秘訣は「ある」を意識すること

そもそも自分の長所も欠点も、実際に今の自分の中に「ある」ものです。

つらい気持ちも、いい気分も、自分の中に「ある」ものです。

また、自分に「ない」ものを人との比較の中で探していたり、「ある」ものを「ない」と否認することが辛いですよね。

だとしたら、今の自分の中に(長所も短所も)「ある」ものだ、と見つめたほうが、癒やしが進んでいくのだろう、と僕は考えているんですよね。

自分の中には、いい部分も、そうではない部分もあるよ、と。

その中で、自分のよい部分を伸ばしていけば、自分は更に人の喜びになれるわけですしね。

自分の欠点については、そりゃもう今までも、自分と関わる人は「欠点のある自分」を受け入れてくれていたし、自分も人の欠点を受け入れている部分があるわけですから。

まさに「お互いさま」で、今までも上手に支え合ってるわよねぇ、と、受け取っていくほうが楽ではないでしょうか。

自分に自信がないだとか、魅力がないだとか。

もし、そのような思いが強くて、自分のことを好きになれなかったり、より良い存在だと思えないなら、それはあまりに今感じている感情がネガティブなものに偏っているか、もしくは、自分自身が嫌な感情を感じたくなくて必死に防御しているか、のどちらかなのではないでしょうか。

最悪の気分になりたくなくて、ないものを探して、そこを埋めるように頑張って。

でも、自分の気持ちが晴れなくて、という繰り返し。

これもまた致し方ない人が持つココロの動きなんですけどね。

ただ、これこそ一生終わることのない「ない」の証明なのかもしれませんよ。

自分に何かが「ない」という嘆きは、どんな理由があるにせよ、一生終わらないかもしれません。

そんなときこそ、ちょっと視点を変えて

「今の自分を受け入れてみて、批判しないでいよう」
「それほどまで自分は最悪な気分を感じないために頑張っているのかもしれないな」
「それほど、自分は切ない気持ちを抱えながらでも、頑張って生きてきたんじゃないだろうか」
「だとしたら、もっと自分の中にあるものを見つめて、癒やしてもいいんじゃないか」

と考えて、実際に自分に対する理解を深めたり、抱えてきた感情を癒やしていくと、自分自身が楽になっていきますよ。

僕の臨床経験では、「ない」の証明や、その嘆きの根底には

「私は大切な人を幸せにすることができなかった」

という痛みと、それほどまでに「人を大切に思っていた自分」が存在するものだ、と感じています。

例えば

子供に辛く当たってしまう私は愛がない母だ、と嘆くお母さんにこそ、子供を愛したい気持ちがあるでしょう。

稼ぎが少ないと自分を責める男性の中には、稼いで誰かを喜ばせたいのだ、と思う自分がいるのでしょう。

彼に優しくできないという悲しみを感じる女性の中に、僕はいつも優しさを感じますよ。その優しさがうまく発揮できない自分にダメを出すほど、優しくしたいのではないでしょうか。

このような話を実際にクライエントさまにお伝えすると、「でも、私は結果を出していないじゃないですか」とおっしゃる方が多いです。

・・・ね、「ない」の証明をしているでしょ?

それこそ、本来の自分、偉大な自分を覆い隠すものではないでしょうか。

そして、この「ない」の証明の先には、自分への罰が待っている気が僕はします。

「自分には〇〇がない」という嘆きの中で、あなたは誰を幸せにしたい(できなかった)と思っていますか?

その事実に気づけば、もっと自分にふさわしい感情、態度、意識、ふるまい、行動があるときっと気づいていけると思いますよ。

ABOUT ME
浅野 寿和
カウンセリングサービス所属心理カウンセラー。名古屋を中心に東京・大阪・福岡で〜旅人のように〜カウンセリング・セミナーを開催。心理学は現実で使えてなんぼ、がポリシー。
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