ほぼ30代からの心理学

【手放し】別れた彼を手放す方法を解説します

別れたあの人を手放す方法

「浅野さん、私は別れを選んだんですけど、これで本当に良かったんでしょうか」

そんなお声で始まるカウンセリングは

ちょっとも切ない、しかし美しいお話を伺う場でもあります。

今日はそんな「別れ」を選んだ私の気持ちと、手放しについてのコラムです。

最後に「別れた人を手放す方法」も解説しています。

よろしければどうぞ。

 

※「執着を手放す」に関する詳しい要点解説は次のページをご覧ください。むしろ一度ご覧になってからこの記事をご覧いただくほうがいいと思います。

執着を手放す 〜執着と手放しの要点解説〜執着の手放すと私が自由になる 「執着」という言葉ってどこかネガティヴに響きやすいようで だからこそ「執着を手放す」という言葉にも...

手放しはまず「今の素直な気持ちを認めること」からはじまる

私なりにパートナーのことを頑張って愛してみた。

パートナーのことを理解しようと努力もした。

しかし、なかなか伝わらない思いがあって、これ以上一緒にいても辛くなるような気がしてしまう。

もうこの人とは付き合えない。そう思う自分が日に日に強まっていく。

相談する友達もみんな「別れたほうがいい」っていう。

でも、私は気持ちが割り切れなくて、長い間悩んで悩んで。

そして、自分で別れを決めた。

すると、こみ上げてくる「これで本当のよかったのかな」という気持ち。

別れたことを後悔していない自分と、本当に良かったの?と思う自分。

その間で揺れるお気持ちをカウンセリングルームまで届けてくれる方もいらっしゃるんですね。

ただ、この状態はまだ「整理できない気持ち」が残っている状態とも言えるんです。

別れてよかったのか?という思いの正体

僕たちの学ぶ心理学では

「別れてよかったのか?」という思いは

私は愛しきれたのだろうか、自分なりのベストを尽くせたのだろうか?

という思いそのもの、だと考えます。

言い方を変えれば「私はパートナーを愛し、与え尽くせたか」という自分自身の気持ちなのです。

自分なりに、パートナーを愛せた、という実感があれば、「別れ」という決断に対する思いも前向きなものになります。

逆に、「愛することを自分がサボっていた」という実感があれば、「別れ」は常に公開になりやすく、「私は十分に愛しきれなかった」という罪悪感を抱えやすくなるのです。

ただ、この「自分なりのベスト」を判断する基準は人それぞれ違います。

「自分なりのベスト」とは、実際に自分が行った行動、それに伴う自分の感情・感覚によって、自分の中で決まるものですからね。

そもそも人の愛情を数値化することは難しいものですが

例えば、パートナーに100の愛情を与えた人であっても

「私は100も愛せた」と捉える人もいれば

「100しか愛せなかった」と感じる人もいます。

「100愛したことは事実だけれど、それで十分だったとは思えない」と、自分に厳しめの判断をする人もいるでしょう。

だから、「私はベストを尽くせていたのでしょうか」と人に聞いても、意外と答えは出ないことも多いのです。

その答えは自分の中にのみ存在するもの、なのです。

今からでも自分なりのベストを尽くせる

ただ、この自分のベストを今から作ることは可能なんですよね。

もう一度「私が心から相手の幸せを願うこと」ができるなら、別れたことに対する迷いや後悔を手放していくことができます。

それが、もう会うことはない相手であっても、イメージの力を使えば、もう一度「自分なりにベストを尽くした」感覚を得ることができます。

もし、あなたが一つの別れを通じて迷いや後悔を抱えているなら、次の手順で自分の気持と向き合っていくと、後悔を手放し、前向きな気分になりやすくなりますよ。

ある程度気持ちが整ってきたら「実際に手放します」

さて、じっくり時間をかけて、ある程度気持ちが整って、昔より元気になれたなと感じられたら、そろそろ「実際に手放す」プロセスに入っていきます。

具体的にその手順をお示ししますので、参考にしてみてください。

手放しのイメージと手順

1.まず、別れた相手に対して抱えている気持ちを、ちゃんと解放しましょう。

言いたいこともたくさんあったでしょうから。ここをごまかしてしまうと手放しが進まずに後悔することにもなるんです。綺麗事だけでは手放しって進まないので。

もちろん相手に直接あって伝えるのではなく、紙に書いたり、カウンセリングのセッションなどで解放するほうが安全です。

2.次に、本当に別れた相手に、あなたがしてあげたかったことを表現しましょう

別れた相手の幸せを心から願ってあげてください。それもイメージの中で伝えていけばいいです。
ここで遠慮するとなかなか手放しが進まないものです。

私はちゃんと愛せました、という「自分の愛情が完了した感覚」がポイントです。

3.出会えたことを感謝するイメージを持ちましょう。

パートナーに「ありがとう」と伝えてみます。そこで心が軽くなったり、いい感情を感じられればうまくいっている証拠です。

もし、別れた相手が誰か別の相手とすでに出会っているなら、イメージの中で、その別れた相手のパートナーに、このような祈りを支えてみてもいいですね。

『〇〇さん(くん)をどうか幸せにしてあげてください』

4.最後に、「ありがとう」という言葉とともに、相手のイメージを手放します。

「幸せになってね」とエールを送ってみてもいいですね。

ここでさらにスーッと心が軽くなったり、いい感情を感じられれば、うまく言っている証拠ですね。

※「うまくできない」「そんな気分になれない」と思ったときは一旦ストップです。

手放しのポイント

ポイントは、自分自身が今まで以上に大きな愛情を持った人間になる意欲をもつこと、なんです。

後悔や迷いは「私はうまく愛せなかった」「愛しきれなかった」という自己イメージを残してしまうんですよね。

だから、自分を肯定できずに、自分の決断を信頼できなくなるのです。

しかし、この恋愛、夫婦関係などを通じて、自分自身が愛を学び、そして別れという現実を受け止めるハートを持ち、その上で、しっかり相手の幸せを願うことができたなら、自分自身を誇らしく思えるようにもなりますね。

そもそも手放しは「パートナーを嫌いになること」「忘れる努力をすること」によてなされるものではなく、ちゃんと「感謝と愛によってなされること」なんです。

手放しは、自分へ、そして別れた相手へのギフト

この手放しのプロセスがしっかり完了できたなら、そこで自分自身もたくさんの学びや経験というギフトを手に入れることができます。

そして、少し想像してみてください。

縁あって出会い、共に時間を過ごした相手と別れることになったのは、私だけでなく相手も同じです。

別れた相手から、今までの感謝や「幸せになってね」というエールをもらえる相手は、どんな気分になるでしょうね。

そして、その相手の喜びを作ったのは私です。

この「私は相手の喜びなのだ」という感覚が、本当の意味での誇りや自信を作るものです。

この感覚があればあるほど、自分の決断を前向きに捉えることができるようになりますよ。

もしあなたが別れなど、自分自身の決断に迷っているならば、それまで自分が関わった人に対する感情を整理して、そして感謝し、その人達の幸せを心から願ってみてください。

それが自分自身への、そして相手へのギフトになりますからね。

ABOUT ME
浅野 寿和
カウンセリングサービス所属心理カウンセラー。名古屋を中心に東京・大阪・福岡で〜旅人のように〜カウンセリング・セミナーを開催。心理学は現実で使えてなんぼ、がポリシー。
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