恋愛・夫婦の心理学

今カレか、それとも心惹かれるカレか。どちらを選べばいいかわならない時の処方箋。

今カレか、それとも心惹かれるカレか

今日の記事はこれが正しいという答えを書いているわけではありません。

ただもし「罪悪感が愛の皮を被って存在している」としたら、この悩みの答えはなかなか出ないこともありますよ、というご提案のようなもの、と思ってください。

数年前、私は大失恋をして傷ついていました。それは今でも思い出したくないほどの出来事で、当分恋愛は無理だと思っていました。

そんな私に寄り添い、いつも気にかけ、話を聞き、受け容れてくれたのが今の彼なんです。辛いとき、苦しいとき、彼の優しさが私の支えになっていて、そんな彼に私も好意を寄せるようになりました。

付き合い始めて1年半、彼との未来を私も考え始め、きっとこのまま彼と結婚し、穏やかな家庭を作っていくものだと思っていたんです。

しかし、あるとき、仕事関係で出会った男性が私のことを好きだ、と伝えてきたんです。

もちろん私の気持ちは今の彼にありましたから、その男性の気持ちはいつもお断りしていたんです。きっと軽い気持ちで声をかけてきたのだろうと思いましたし。

しかし、彼は本気だったらしく、何度も何度も私に気持ちを伝えてくるし、会おうと誘いかけてくるんです。

その男性は今のカレと違って、とても男らしい魅力を持った人。今のカレとは正反対のタイプなんです。

最初はその男性の断っていた私も、次第に彼の熱意に押されて会うようになり、私も相手から好きだと言われたこともあって、徐々に気持ちが惹かれ始めていきました。

こんなことを相談するのは気が引けるし、自分でもすごく嫌なんですけど、今のカレのことがどんどん受け容れられない気分になってしまいました。今までの彼の優しさも鬱陶しく感じたり、会うときも冷たい態度をとってしまったり。最近は連絡するのさえ面倒に感じるようになっています。

そして、いつも考えてしまうのはその男性のことばかり。

今のカレは私を支えてくれた人、という思いがあり、すごく感謝しているんです。でも、今は好きと思えないんです。

ただ、もし、私がその男性を選んだら、今のカレを傷つけることになると思うと、今のカレには何も言えずにいます。でも、その男性とも会い続けている私がいて、今のカレを傷つけているのは私だとも思います。

きっと自分は最低なことをしているのだと思います。でも、どうしたらいいかわかりません。

本当に今のカレはいい人なんです。

一体私はどうしたらいいのでしょうか。

とても優しくて一緒にいれば幸せになれそうな彼と、男性的な魅力に溢れ、愛情を積極的に表現するている彼。

どちらを選べばいいの?というご質問。ほんと悩ましい状態ですよね。

さて、いきなり先に答えを書くとしたら、「どちらを選ばれてもいい」ということになります。

まさに「なんやそれ」という答えですけど、まぁまぁちょっと先の話を読んでいってくださいまし。

実際、あまり言わないことですが、例えばこのようなご相談を僕が伺って、「んーこっちの彼のほうがよくないです?」と伝えたとしても、おそらく悩みが深まるだけではないでしょうか。

そもそも決められていたら悩まないよ、と思いませんか?

このような悩みを抱えているときほど「人の意見がさらなる葛藤の材料となる」場合が多いものです。

もちろん「私にはもう決められないから信頼できる人の意見に従う」というのなら話は別かもしれませんが、なかなか自分の恋愛や未来について人の意見に従うことって難しいですよね。

だとしたら、このようなお悩みってまさに「自分で決められない」ということそのものなんだと思うんです。

そして、この「決められない」という部分に、何かしらの感情の影響がある、と見つめる感じですね。

そもそも今カレか、それとも魅力を感じるカレか、という悩み自体を心理的にみれば「葛藤状態が続いている」となります。

相反する感情がぶつかってるようなイメージですし、考えがシーソーのようにギッコンバッタンし続けている状態ともいえそう。

だから僕がもしこのようなご相談をいただくとしたら、「あなたの後悔がないようにされればいいですよね」とお伝えしますし、「後悔のない選択ができる」ような心のサポートをさせていただくことになるでしょう。

「どうしたらいい」ではなく「どうしたいか」を自分で決められるような心の状態になればいいってことですね。

 

どうして後悔が生まれるのか

このご質問を読むと「今カレを選んでも、魅力を感じるカレを選んでも、どっちにしても後悔しそう」とお感じなのかな、と僕は思うんです。

意識的には「今カレとの関係を解消すれば、今カレが傷つくし、それで私も傷つく」と思われているわけですけど、その話はもう少し後で解説しますよ。

まずは「どちらを選んでも後悔しそう」という部分について見つめるほうがいいのでしょう。

つまり、今カレ、魅力を感じるカレ、どちらを手放しても、また、どちらかを選んでも、なんだか私が後悔しそうだと思うなら、それは「今はまだ自分の意志で決めていない」ってことかもしれません。

今カレには冷たい態度をとっているけれど、それは私の本意ではない。
魅力的なカレが積極的に関わろうとしてくるから会っている。
そのカレと会うことに喜びも感じつつ、罪悪感も感じている。

ここに「私」がいない感じですね、

すると、自分の思いよりも、周りのことを気にしすぎ、罪悪感を感じて辛くなっちゃうんです。

だから悩みが深まり、こんなはずじゃなかったのに・・・と感じるのかもしれません。

ならば、この「自分で決められていない状態」から、どれだけ早い段階で抜け出すかがポイントになりそうです。

おそらくこの手のご相談をくださる方って、そもそもは「ちゃんと愛したい人」なんです。ちゃんと愛したい人だからこそ、自分の心が揺れること、誰かを傷つけることが許せないんですよね。

しかしどちらに決めてもスッキリしそうにないし、自分の選択が後で後悔につながったらと思うと、考え込んでしまうものかもしれません。

その葛藤たるや、なかなかしんどいものだと僕も思いますし、そのお気持ちは大切に伺わせていただきたいと思うのです。

 

実はもはや関われなくなっていることに気づいてみる

この手の悩みを作るものは、葛藤だけでなく、罪悪感でもあります。

ここでの罪悪感とは

今カレを裏切る、傷つける、という罪悪感。
魅力を感じるカレに中途半端なスタンスでいる、という罪悪感。
どちらも選べていない自分に対する罪悪感。

そう、右を向いても左を向いても罪悪感、なんです。これ、ハマるとめっちゃ辛いですよね。

だから、実際に今カレだけじゃなく、魅力を感じるカレにも自分から積極的に行動できなくなってしまうことも。

どこか魅力的なカレ任せにせざるをえない、みたいな感じですね。

自分から〇〇したいとは言えないし、相手の意見はそのまま飲み込まないと、従わないとと感じやすくなるわけですよね。

だから、そのカレがどんどん盛り上がっていけばいくほど、自分の気持だけが取り残されて、一緒にいても辛くなるなんてことも有り得る話です。

んーさらに切ない話になってきましたね・。

 

今カレが傷つく、という思いに隠れた癒やすべき感情

また、今カレへの塩対応って、「申し訳ない」と思った分だけ強くなりますよね。

もし、ここで今カレをふって傷つけたら、と思えば思うほど申し訳なくなちゃう。

今カレからもらったモノは優しさで、私が与えるモノは痛み、と思うなら、そりゃ辛いですよ。

誰かに「彼が傷つくのは彼の選択だから」と言われても、辛いときに優しく寄り添ってくれたカレの優しさを思うと、ついつい心苦しくなってしまうものかもしれません。

 

ただね、ちょっとドライな話なんですけども。

実際、今カレがどれだけ傷つくかなんて、今カレにしかわかりませんよ。今カレ自身も、そうなってみないとわからないと思います。

つまり、今カレがひどく傷つくのではないか、という思いって、実際にそうなる可能性があるから考える部分と、「実は自分の投影だった」という部分に分かれると思うんです。

例えば、明らかに冷たい態度をとれば相手は傷つきますね。ただ、人によって傷つく度合いも違う、と言えますね。

それと同じと言えば同じなんでしょう。

今回のケースでは、あなた自身が大失恋して大ダメージを受けたことがあるわけですよね。

その自分の心の傷が既に癒やされているなら、「傷つくとすごく辛いし、そんな思いはしたくないし、誰にもさせたくない。でも、自分が復活したようにいつか癒やされることもある」と思えるものでしょう。

しかし、その傷が癒やされていないと、「きっと相手はひどく傷つく、立ち直れないほど傷つく。私はその加害者になる」と感じてしまうものなんですね。

ここに加害者意識からの罪悪感があって、実は私って自分が幸せになるために誰かを傷つけようとしているとんでもない悪人なんじゃないか、と感じる可能性があるわけです。

人によってはこの罪悪感を否認するために「そんなの人の勝手」と割り切っている場合もありますが、今回のケースではこの罪悪感を感じたくないと思うがゆえに、今カレと向き合って話すことを避けているような感じではないでしょうか。

そして、魅力的なカレと会っているときだけ、その罪悪感を感じないので楽なのかもしれない。

 

だとすれば、まず向き合うべきは、自分の傷なのかもしれません。

過去の失恋、過去の経験などから「私は好きな人に愛されない」「思いが叶わない」と感じているとしたら、今カレにものすごくひどいことをすると感じますし、そもそも自分でどちらを選ぶか決められなくなっちゃいますもんね。

それがもっと深くなると、自分は愛されてはいけないと感じ始め、恋愛自体を楽しめなくなることも有り得る話。

そうなると、今後、魅力的なカレにずっと愛されるかどうかも不安になっちゃうかもしれませんしね。

これも全部自作自演の要素が強いので、自分を癒す、見つめる方が良いと思うんです。

あなたの良さ、優しさ、素晴らしさを取り戻していくといいでしょう。

その方法としては、自分の長所を見る、認めることなんですけど、おそらく今回の場合は、それ以上に罪悪感や不安のほうが強く出ると思うので、その気持ちを誰かに受け止めてもらうこと、共感してもらいながら、癒やしを進めたほうが楽だとは思いますよ。

 

今できるベストを尽くすために、愛することを考える

さて、今日はさらに突っ込んでイなことを書いちゃいますけどね、あえてですが。

もし、今カレと向き合えない申し訳なさが強くて苦しいなら、こう考えてみるといいですよ。

「今の私でカレを幸せにできるのかどうか」と。

ごめんなさい、随分痛い話ですよね。しかし、罪悪感は妙な幻想を作り苦しみを生み出すので、あえてハッキリ書いてみました。

きっとあなたも今カレを本当に大切に思ってこられたのだと思います。だからホント、こんなことを書くのは心苦しい部分もあります。

また「そうか、今の私じゃ今カレと向き合えないから離れよう」と思うなら、それが僕のお伝えしたいこととは違います。

少なからず、今までの二人の関係は続いてきたのでしょうから、それはきっと真実ではないでしょう。

僕がお伝えしたいことは「今カレを選ぶにしても、別れるにしても、ちゃんと向き合ってありがとう、と言える私になることは、自分のため、愛した人のためになりますよね」ということです。

もし、今カレと別れるなら、今カレに嫌われよう、逃げようとするじゃなく、ちゃんと卒業しましょ、という感じです。

そもそも嫌われようとしている自分って、自分でも肯定しがたい自分になっちゃいますからね。

 

これは僕の経験上の話ですが、今カレと向き合えない人って、おそらく次のカレにものすごく期待をします。苦しんだ分だけ「だから全てを受け容れて欲しい」って思いが強まります。(今カレに出会って優しさに甘えたくなった時、そう思いませんでした?)

が、その内面では罪悪感が残っちゃうので、実際はその愛が受け取れなくなっちゃうんです。

次のカレに愛されても、なんだか申し訳ないような、喜べないような、足りないような感じがするんです。いわば彼の価値を実感できないままになってしまうんですね。

そして、あなた自身に相手を喜ばせる愛や影響力があると感じられていないと悩み続けてしまうものです。

あなたにはきっと魅力もあるし、素晴らしさも、優しさもある。

ただちょっと恋愛で辛いことがありすぎて、自分を見失っちゃったのかもしれませんね?

ただ、そうであっても、あなたには幸せがふさわしいのでしょう。

もし自分に幸せがふさわしいのであれば、どんな人にも感謝を向けられると思えるものです。

そう思えるように自分を見つめ、その上で今カレ、魅力を感じるカレとも向き合い、少なからず感謝は伝えたほうが、あなたの本当の気持ち(今カレか、魅力を感じるカレか)に気づけると思うんですけど、さて、いかがでしょうか。

 

そして、もしそう思えたら、きっと「今カレも同じ、幸せがふさわしい人だ」と思えると思いますよ。

つまり罪悪感とは、「今カレを傷つける私はひどい人間だ」とだけ、あなたに感じさせるのではないんです。

「私も、そして今カレも、傷つくだけ傷ついてつらい思いをする」としか感じさせないのです。

私や今カレを救い、愛し、慈しむ人などいない、と感じさせるんです。

だから、罪悪感が強い状態で一人で考えても、どの選択肢も誰かが不幸になるようにしか思えないのです。これが罪悪感の生み出す幻想の一つですよ。

この考え方は、今カレだけでなく、魅力を感じるカレに対しても同じです。

 

だから、こういったお悩みって「どちらを選んだら幸せになれるのか」ではなく、「私は誰に愛を注ぎ、幸せにしたいのか」と考えることがポイントです。

なぜここで「愛することを考えたほうがいい」と書いたかといいますと、少なからずこの葛藤状態では、今カレ、魅力を感じるカレ、どちらから愛されても素直に受け取れないでしょう?

それぐらいあなたは愛されているんです。

今は苦しいかもしれませんけど、あなたは愛されています。

だから、その愛を受け取って、あなたが自分を罰したり苦しむのではなく、今カレ、魅力的なカレとちゃんと向き合って、あなたが愛する人を決めることを考えてみてください。

決めるために、自分を見つめ、癒やすことに取り組んでみてください。

どんな人の愛にも罪悪感で返さないようにするために。

もちろんこの答えを出すにはしばらく時間が必要かもしれません。

僕も実際にご相談いただいた事例を思い返すと、そう簡単に答えは出なかったな、と思います。

なぜなら、きっとあなたも優しい人だからです。自分と関わる人を傷つけたくないと思っているでしょうから。

しかし、心には否定形がないので、傷つけたくない、は、傷つける結果を導きます。

その結果、あなたも傷ついてしまうかもしれません。

ならば、自分を向き合いながら、「あなたが誰を愛するか」を決めることを目的にしてみてください。

すると、次を決断でき、取るべき責任も取れますし、愛すること、愛されることを喜べる自分になれるでしょう。

 

以上、長くなりましたがなにか参考になれば幸いです。