恋愛と男性心理

彼の気持ちが分からない、ということ(後編)

この記事は2011年に投稿した記事の再編集版です。

前回の記事はこちら

彼の気持ちが分からない、ということ別れを切り出された私。そして彼がどうして別れを切り出されたのかがわからず悩む私。そんなあなたがもう一度前を向くためのヒントを僕自身の話からまとめています。よろしければどうぞ。...

前回同様、読者の方によってはチクっとする内容になるかもしれません。今回は僕自身の体験からの記事を書かせていただいていますが、ご覧いただいて難しいと感じたり辛い気分になられる方もいらっしゃるかもしれません。

「あぁ今は読めないな」と感じられたら無理をされずい止めていただければ、と思います。もう少し心が落ち着いてからご覧になってくださいね。

前回のおさらいから

当時付き合っていた女性に突然の別れを切り出された僕。

大きな不安に飲み込まれていた僕にカウンセラーさんが話してくれた言葉はこうでした。

君は彼女の不安を知らないのかもしれない。そして、自分の不安を払拭することに躍起になっている。
だから君は彼女の気持ちが「分からない」ことからはじめるしかないんじゃないかな?

 

パートナーの気持ちがわからない不安が執着を生む

パートナーの気持ちが分からないとき、強い不安や苦しみ、怖れを感じるものです。

そしてパートナーに「自分の気持ちを分かってもらえない」ということも、強い不安や苦しみ、怖れ、そして分離感や孤独感をもたらします。

 

その当時の僕が、「彼女が別れを切り出した理由が分からない」という気持ちと向かい合うと、僕は不安で苦しくて辛くて悲しくなった記憶があります。

だからこそ、この状態を何とか抜け出したい、できればもう一度彼女と向き合いたいと思ったんですよね。

ただその気持ち、今思えば、僕の不安から生じた「執着」だった気がします。

カウンセリングで話を聞くまで、僕は気づけなかったのです。

もし彼女も同じような気持ち、「僕の気持ちが分からない」「自分を分かってもらえていない」と感じていたとしたら、彼女も辛かったはずですから。

もし、彼女が僕に別れを切り出すずっと前から、そんな不安や恐れを抱えていたのかもしれなかったという事実に気づけないまま、僕が彼女との関係の再開を望んでいるとしたら、それは一体誰のための関係なのだろうか、と今の僕なら気づけます。

それは愛ではなく、執着だ、とハッキリ分かります。

しかし、その当時の僕には、その事実を理解するまである程度の時間が必要でした。

 

分からないから始める

あるカウンセラーが僕に話した「分からないからはじめる」とは

まず自分の中の「彼女の気持ちが分からない」という事実を知り、受け入れること。

そして、「彼女の気持ちがなぜ分からないのか」に気づくこと。自分のことばかり見つめていたことに気づくこと。

そして、それが本当に自分のやりたかったことなのかを見つめ直すこと。

もし、本当に彼女のことを愛したいと思うなら、今の自分が感じる感情や愛情を手掛かりに、相手が感じていたであろう気持ちをみつめていくということ。

自分には理解できない相手を理解するとき、最初に理解できることはただ「分からない」ことを受け容れること。

これってとても悲しくて残念なことでもあるけれど、でもその当時の僕が彼女の気持ちを知ろうとするために残された最後の手掛かりだったんですよね。

分からない、ということを受け止めるから、今まで彼女がしてくれていたこと、そばにいてくれた思いに気づける、ということ。

しかし、そこで自分の不安や現実に目を逸らし、相手を引き止めたい一心で「君の気持ちは分かったから」「僕が変わるから」と言ったところで、彼女の気持ちの前ではすぐに嘘だを見破られてしまうでしょう。

それは自分でもなんとなく分かっていた事実でした。

なにより僕の気持ち、発想の中に「自分の不安や思い」はあれど、「彼女の気持ちが存在していないこと」が、今起きた事態の本質を感じられていない証明でもありましたね。

だから、別れを切り出された僕ができることは、

どうしたら彼女を引き止められるかばかり考えることじゃなく

自分の不安に飲み込まれつづけることでもなく

自分の欠点を探してひたすら訂正し、相手に関係の再開を望むことではなく

「彼女の気持ち」を理解し、認め、感じることだった。

僕は、その彼女を本当の意味で愛しているのか?とずっと問われていたわけです。

そして、本当に相手のことを愛しているなら、相手の気持から目を逸らさないだろう?

もし、相手の気持から目を逸らすなら、それこそ自分の事情で、どんなことでも受け入れると口で入っているけれど、本当はその自信がないんだろう?

どこか自分でわかっていたことでした。

そこには、今まで「自分が愛されていた」と実感できないほどの自分への不信感が隠れていたんです。

言い換えれば、僕は心の中で、彼女の気持ちよりも自分への不信感を優先させていたということだったんです。

だから、彼女は別れを切り出した。

これ、ちょっとした皮肉とも言えますよね。

自分に自信がないからこそ自分を隠し、その結果自分の気持ちしか考えなくなった。

だから、彼女は別れたいといい出した。

その後、彼女との関係を必死につなごうとしていたけれど、自分に自信がないから相手の気持ちを理解できず、二人の関係が終わってしまったということなのですから。

今となれば、その当時の自分にちょっと残念な気持ちすら感じますが、でも仕方ないかな、とも思います。

それほどまでに僕は自分の愛情も、人の愛情も感じられない人間だったということですから。

 

もちろん、だれだって別れを切り出されれば不安にもなります。

その瞬間、自分の欠点が急に気になるでしょう。自分が愛されない理由をひたすら考え思い悩むことだってあるでしょうし、それはとても自然な心の動きなのかもしれません。

ただ、その後で「愛されること」ばかり見続けていると、自分を愛してくれている人の気持ちを見落としてしまうのかもしれません。

結果、あなたを愛する人が愛し疲れてしまい「もういいよ」という言葉が出てくることもあるでしょう。

もしそれが理由で関係が壊れていくとしたら、これほど悲しい話はないような気がします。

 

自己肯定感を感じられる自分になること

「私は愛される」「私は彼を本当に愛している」

あなたにこの思いがあれば、もっと胸を張って愛し愛されることができるでしょう。

そしてあなたを愛する人も楽になるものです。

逆に、自分への不信感や自信のなさばかりに心が支配されているときほど、恋愛はうまくいきません。

もし、あなたに急にパートナーから別れを切り出されたという辛いできごとがあったなら、もう一度パートナーとやり直したいと思うのであれば、まずパートナーを追いかけるより、自分と向き合うほうがオススメです。

闇雲に相手の気持ちに手を突っ込んでも拒絶されるほうが多くなるかもしれませんしね。

そして、もし彼の気持ちがわからないなら、「私は彼の気持ちがわからないんだ」という事実からもう一度初めて見るといいかもしれません。

あなたの中にどれだけ自信があり、彼への愛情があり、彼を思う気持ちがあったとしても、それだけを見ていれば相手の気持ちを見逃すことだってありますから。

ただ、この「分からないからはじめる」というチャレンジは偉大ですが、方向性を間違うと自分を否定し、また誰かに否定されているような感覚ばかり湧き出して、結果自分や誰かを責めてしまうことにもなりかねません

分からないから始めるとは、自分を責めることではありません。

何が見えていなかったのか、そしてこれからどう相手と関わるのかに気づくための最初のステップなんです。

だから僕たちは「分からないことは恥でもなんでもない」とお伝えしています。

むしろ、分からないことを分かった、と思っていることのほうがリスキーなんです。

 

最後に

最後になりますが、僕たちは愛情だけでなく、人を理解し受け止める強さやしなやかさを持っています。

ときには、相手の気持ちを受け止め、相手が直面している辛い現実や感じたくない気持ちを支え、相手が愛せない部分ですら愛すしてあげられるような強さを持っています。

そんな自分を否定し続けてきたとしたら、そりゃ自分の気持ちや彼女の気持ちが分からないわけですよね。

ただ、自分がわかっていないことに素直に向き合えるようになると、心はどんどん落ち着いてきて、あれだけ辛かった現実を冷静に受け止められるようになってくるんですよね。

それからようやく、自分のこと彼女のこと、分かることが少しずつ増えてくるんです。

彼女が一緒にいた理由も、どうして彼女が別れを切り出したのか?その理由も冷静に受け止められる準備ができてくるんです。

こうなってようやく彼女と冷静に向かい合えるようになった気がします。

正直、後悔もたくさんありましたが、彼女に感謝できることも増えました。

綺麗ごとじゃなくやっぱり手放しは辛かったですけど、彼女との関係にちゃんと区切りをつけることができたんですね。

もちろんこれは僕のお話ですが、実際のカウンセリングをしていて同じようなプロセスを経ていかれる方のお話をお聴きすると、みなさん同じようなことを話してくださいます。

もちろん私たちには現実を受け止める自由もあれば、受け止めない自由もありますからね。だからこれが正しいという答えなんて出せません。

ただ本当に相手のためを思って相手を理解しようとしたとき、勇気がいるけれど自分の不安を手放さなきゃ見えないものがあるのかもしれません。

そして、自分の気持ちと向き合うことができると「自分は今まで愛されていて、それぐらい魅力もあって、そして人を愛する力も備わっていること」に気づくことができるものだと思います。

僕たちカウンセラーは時として、そう感じられるまでとことんお付き合いさせていただくこともありますし。そう感じてもらいたいという願っています。

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