恋愛・夫婦の心理学

恋愛がうまくいかないパターンと「家族を助ける役割」の話

うまくいかないなーと悩む女性恋愛がうまく行かない。報われない恋愛を繰り返している。

そんなお悩みを抱えている方が全て自分勝手でわがままでプライドが超高い、というわけではない。

これは長くカウンセリングさせていただく中での僕の実感です。

例えば、周囲からの評価もよく、責任感があり、誠実で、リーダーシップも発揮できるのに、なぜか恋愛だけうまくいかないということは起こり得るだろうと思うのです。

具体的には

恋愛初期はとてもいい関係なのだけれど、しばらく付き合うといつもフラれてしまう。

相手に重いと言われてしまう。

付き合うと相手の気持ちがどんどん沈んでいく様子がわかる。

長く関係を続けられたことがない(関係が短期間で終わってしまう)。

このような恋愛を経験する中で、自信を失ってしまったり、自分に魅力がないのだろうかと感じて苦しい思いを抱えておられる方もいるやもしれませんね。

ただ、実際にお話を伺うと、その方が担っている「役割」が影響し、恋愛をスムーズに行えなくなっているケースもあります。

またこのような恋愛パターンは、いわゆるヤングケアラーと呼ばれる親や祖父母、兄弟などの介護や世話を担った経験をされてきた方の恋愛のなかにも見られることだろうと僕は考えています。

そこで今日は恋愛と「家族を助ける役割」についてコラムにまとめます。

あなたの幸せな恋愛のために、なにか参考になれば幸いです。

恋愛がうまくいかないパターンを作る本当の理由

さて、今日はまず「恋愛がうまくいかないパターン」について触れておこうと思います。

恋愛がうまくいかない、長続きしないといっても、その理由は人それぞれです。

本当に様々な理由でうまくいかない状態が生じるものです。

ただ、恋愛がうまくいかないパターンを作る本当の理由をご存じない方もいらっしゃるかもしれませんので、今日は先にお伝えしておきます。

恋愛がうまくいかない理由は、自信がない、魅力がない、といった部分だけではなく

あなたが「自分の幸せのために生きること」「人の愛を受け取ること」に強い抵抗を感じることにあります。

また、家族を助けるといった役割意識が強くなると、人の愛を受け取ること自体に強い抵抗を感じることにもなるのです。

今日はまず、人の愛を受け取ることへの抵抗感から話からまとめていきますね。

超ワガママな人であっても愛しあえれば関係は成立する

さて、最も皆さんがイメージしやすい「恋愛がうまくいかない人」って、どんな人でしょうか。

多くの方にとって「超ワガママで自分のこと以外興味がない人」がそれにあたると思いませんか。(その前提で話を続けますけども(^^;)

実際、自分のことしか考えられない人のそばにいると、しんどい思いをするかもしれませんよね。

しかし、なぜか(あなたから見て)「あの人って超ワガママ」と思える人にも、恋人がいたり、その人が結婚されているなんて事実を目の当たりにしたことはなかったでしょうか。

自分のことしか考えられないことがいいかどうかは別にして、実は(あなたから見て)自分のことしか考えてないと思える人でも、その人を愛してくれる人はどうやらいるらしいのです。

そんな人がいるから恋人がいるし、結婚もされているのでしょう。

こう書くと「私は人に迷惑をかけないように生きてきたし、人のためにと頑張ってきてたのにまぁ、世の中理不尽だー!ロマンスの神様なんていないー!ふざけんなー!」なーんてお感じになる方もいるかもしれませんよね。

だとしたら、そのお気持ち、個人的に理解できる気がするのですよ。

ホント「やってらんねー」「世の中理不尽なことだらけ」と思っちゃいますよねぇ。

むーん・。

自分の内面の話と外側の話を切り分けて考えてみると

ただ、この話って全て「自分の外側の話」だということにお気づきでしょうか。

例えば、「ワガママだと愛されない」「人のために与えないと愛されない」と思っている人がいるとしましょう。

もちろん人のために与えることは素晴らしいことですし、いわば愛される秘訣の1つです。それが間違っているとは到底言えないわけですよ。

が、あなたがどんな人で、どんな事情を持っていようと、今のあなたのことを愛してくれる人がいるならば(その人の気持ちをあなたが受け容れてもいいと思うならば)関係は成立しちゃうとも言えるんですよ。

あえて極端に自分の外側で起きる話をすれば、もし、あなたがどんな状態にあろうと、あなたがいいという人が出てきて、あなたが相手のことを受け容れるならば、そこで関係は成立する、ということなんです。

もちろん、人に与えたり、人を大切にできる人ほど好感を抱かれやすいのは確かですし、人を愛することによって僕たちは成長していくものです。

つまり、この話は「いい加減な人になれ」「人のことを全く考えない人になれ」という意味で書いているわけではないんですよ。その点は抑えておいてくださいね。

ただ、「自分がどんな人であるべきか」「私がどんな信念を持っているか」といった要素は、あなたが愛されるために絶対必要な要素ではない、ということなんです。

 

だとすれば、どこに恋愛がうまくいかないパターンを作る理由があるのでしょう。

そうです。

先に書いた「自分の幸せのために生きること」「人の愛を受け取ること」に強い抵抗を感じることに、恋愛や夫婦関係の問題が生じる理由がある、ということなのです。

あなたが「人から愛される」という部分を信頼したり、相手に任せる、委ねる、受け取るといった行動が取れない状態で恋人と向き合うことが、恋愛が成就しない理由になることが多いわけです。

ちょっとだけ想像してみていただきたいのです。

もし、あなたには愛される価値があるにも関わらず、しかし、相手の愛情などを受け取ることができないままでいるとしたら。

その恋愛関係はどのようなものになるでしょうか。

逆に言えば、あなたが相手に好意を持っているにも関わらず、相手に全く気持ちを受け止めてもらえなかったとして、さてあなたは喜べるでしょうか、という話だとも言えますね。

恋愛がうまく行かないパターンを作る「家族を助ける役割」

さて、もう少し突っ込んだ話を書いていきます。

全ての方がそうだというわけではないのですが、今までのプロセスの中でいわゆる「いい子の役割」「家族を支援する、助けるといった役割」を担っていた方がいらっしゃいます。

例えば、いつも家族のことを心配したり、家族のために家事分担をたくさん引き受けてきたり。

家族を心配させないために、自分が問題を抱えていても相談せず気丈に振る舞って過ごしてきたり。

大人なってからも家族のためにお給料を渡したり、お母さんの様子が気になって相談相手になり続けていたり。

そんな状態を続けてきたという方も実際にいらっしゃるわけです。

人によっては「そうするしかなかった」という状況もあるでしょうから、やはりこのような役割を担ったことが、その方にとっての問題だと誰も言えないのだろうと僕は思うのです。

ただ、この「いい子」「家族を助ける」という部分が自分の役割として定着してしまい変えられずにいることが恋愛や夫婦関係の問題を作ることがあるのです。

つまり、自分が担ってきた役割の影響で、人の愛情などを受け取ることができない状態が続いてしまうと、どうしても関係が冷え込んだり、お互いの気持ちを循環させることが難しくなるのです。

どこかで「私=与える人、助ける人」という役割意識が強い分だけ、「相手=受け取る人」という意識が強まってしまい、「私も受け取る側に回っていい」と思えなくなるのです。

たとえどれだけ愛されたいという願望があったとしても、それを満たすことに強い抵抗感を感じるわけです(これは罪悪感と言ってもいいでしょう。)

だから、人によっては「受け取る側に回ることはとても悪いこと(責任を放棄したこと)」のようにお感じになる方もいるんですよね。

だから、全く悪気などなくとも「一方的な関係」を作ってしまいやすいのです。

そして、相手の愛情を受け取らないという意味で、相手にハードブレイクを与えてしまうことにもなるのです。

悪気なく生じる一方的な関係とそのパターン

具体的には、

  • 友達にいつも気をつかう側、いつも誘いかける側に回っている。
  • 仕事もみんなを助ける側に回って、職責に見合わない負担を引き受けてばかりいる。
  • 誰かの役に立っていると実感できないと不安だから、いつも頑張ってしまう。
  • 自分が家族の中で担ってきた役割に誇りを持っている。
  • 誰かの役に立てない自分が許せず、失敗すると自分をひどく責めやすい。

そんな状態にある、といえるわけです。

だから、恋愛でも「相手を誘い、相手に合わせ、相手のために頑張る」のです。

が、その関係が長く続かない、相手から別れを告げられるとしたら。

もうね、激痛と言ってもいいほどの苦しい気持ちになったり、自分って一体何なんだろうと考え込んでしまっても不思議ではないと僕には思えるのです。

しかし、それでも「受け取る側になること」ができず、いつも恋人やパートナーに「与える側」にしかまわれない。

いわば、自分の役割から降りられなくなってしまうとしたら。

自分が苦しいだけでなく、ついつい恋愛の相手として「いつも自分を必要としてくれる人(手がかかる人)」もしくは「自分が強く必要とされない関係」ばかり選んでしまう人も出てくるんですよ。

ちなみに前者は「依存的なパートナー」となることが多いでしょうかね。

後者は「既婚者との関係や浮気」なんてパターンになることも少なくないですね。

役割を担ってきた自分は素晴らしい。しかし自分に課している制限には気づいてみよう。

多く家族を助けるという役割を担ってきた人が、ダメな人だとは言えないと僕は思います。

もちろん、家族を助ける役割を担うことが絶対的な価値だと承認することも(その方がより役割から降りれなくなってしまう理由を作るリスクがあるという意味で)僕は少し考えてしまいすが、しかし家族を助ける側に回ろうとしてきた人に愛がないとは思えないのです。

ただ、それが「役割(ロール・ルール)」となってしまうと、「それができて当たり前」という感覚を作ってしまいやすく、これが非常に苦しい制限になるのです。

そもそも「できて当たり前」という感覚は「できないとダメ」という感覚そのものなので、いわば自分を「できないと終わり」という制限で縛り付けることにもなるわけです。

このような感覚が恋愛のなかで発動するとどうなるでしょう。

どこか好きな人とお付き合いしていくこと、関係を継続させていくことで、自分自身が強い怖れや失敗できない感覚を強めてしまうことになるんです。

これ、相当に苦しいことだと思いませんか?

だから、ついつい自分から恋愛を遠ざけてしまう人もいるのではないでしょうか。

もうこれ以上頑張れないから、しんどいから、愛することばかり続けて燃え尽きてしまったから、もう恋愛は(本当は望んでいるけれど)いい、って思っちゃう人がいても不思議ではないと僕は思うのです。

もし、そんな状態にある人に他人から「もっと楽に考えてみたら」「肩の力を緩めてみたら」と伝えても、おそらく「分かっている、けどできない」とお感じになるかもしれませんよ。

むしろ、そんなことをしたらより自分は愛されなくなる、とお感じになるかもしれない。

だどしたら、「愛されたいし支え合いたい気持ちがある」のに、いつも自分が頑張るしかない」わけで、いつも苦しい思いを抱えるという状況が続くことになりかねないわけです。

これはちょっと想像をするだけでしんどいですよね。

でも、そんな役割意識の中で毎日頑張って過ごされている方、僕はたくさんいるんじゃないかな、と日々感じています。

役割である「支える私」から「支え合う私」への変化を目指して

もしあながた役割の影響で受け取れない人になっているとしたら、こう考えてみるのはどうだろう?と思うのです。

たとえあなたが役割であろうが、誰かのために頑張ってこられたのであれば、そんな自分を認め、満たし、人の愛を受け取れる自分へ変化していくことを考えてもいいんじゃないかな、と。

ここではできる限り「自分へのダメ出し」は控えてもらうほうがいいんじゃないか、と思うのです。(ダメ出ししちゃったとしてもしゃーないんですけども)

確かに、役割を担うと受け取れなくなると僕は書きましたけど、受け取れないことが悪いことじゃないんです。

受け取れないことは、お互いが切ない気持ちになることであり、分かり合いたいのに分かりあえなくなるだけなのです。

本当は相手のことを大切に想っているにも関わらず、その気持ちが伝わりにくくなるだけなのです。

その理由は「相手の好意や思いを受け取る」ということを通じて、「相手の愛情にも大変な価値がある」というメッセージを発することができなくなるからです。

 

だからこそ、ここでの役割を手放すためのモチベーションは、こんな感じで作るといいんじゃないでしょうか。

パートナーの愛情の価値を真に認められる自分になると決めてみる。」

これは「あなた以外の人を素晴らしい存在だと承認すること」に似ていますよ。

もうちょっと具体的な言葉で書くとしたら、「人の愛情に勝ち負けをつけない自分になる」と考えてみるといいんです。

私の愛情も素晴らしい。

相手の愛情も素晴らしい。

そう認めあえたときに、素晴らしいパートナーシップを得ることができると思いません?

どこか「助ける」「支える」という役割を担ってきた自分から、「支え合う私」への変化を目指してみませんか?

 

その最初の一歩は、「役割であれ家族のために、誰かのために必死こいて頑張ってきた私を認めること」です。

あなたが思っている以上に、あなたはいい腕とハートをお持ちではないかな、と思うんですよ。

なんせ人のために頑張ってきたキャリアが違いますからね。

その自分をちゃんと認めてねぎらったとき、きっと気づけるでしょう。

「もしかして、他の人も(私とまではいかないにしても)誰かのために(私のために)愛そう、頑張ろうと思ってくれるのかもしれない。」

それはもしかして、以前付き合った彼や彼女のことかもしれないし、あなたの友達かもしれない。

昔、私を愛してくれたおばあちゃんやおじいちゃんかもしれないし、お世話になった先生かもしれない。

誰か、あなたのことを大切に思い、接してくれた人がいたなら、その人の気持ちをちょっと考えてみてほしいなと思うのです。

その時、あなたは、一時であったとしても誰かと「支え合う」「思い合う」そんな関係を持てていたのかもしれませんよ。

この感覚がパートナーシップで感じられるようになれば、きっと素敵な関係を無理なく作っていけると思いますよ。

 

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