恋愛・夫婦の心理学

私を愛してもちゃんとお返しできないよ 〜愛する人から遠ざかる人たち〜

最愛の人と出会えないというご相談

「婚活中なんですけど、なかなかいい出会いがなくて。」

「離婚して1年。そろそろ新しいパートナーをと思ってお付き合いするんですけど長続きしません。」

「いつも異性と出会うところまではいくのですが、何故か相手が去っていってしまいます。」

このようなご相談があります。なぜか僕のもとにはたくさんお寄せいただいている気がします。

「なぜこうなってしまうのでしょうか?」という疑問とともに、ですね。

もちろんカウンセリングではその切ない、やるせないお気持ちを伺うところから始まっていくわけですし、このような感情表現のプロセスが自分を見つめ直し、心理を理解し先に進むために超重要なものなんですが、それは実際のカウンセリングでの話。

今日は理屈っぽいですけど「なぜ最愛の人と出会えないのか」の心理的な理由についてお話です。

「最愛の人と出会えないのは、私に自信がないからでしょうか?」というお声を伺うことは稀ではありませんが、うーん、たしかにそれってあたっていると僕は思います。

自信がないから、積極的に行動できなかったり、与えることに躊躇したり、相手を承認することができないって考えるなら、たしかに筋が通っているな、と思うのです。

また「自己評価(自己肯定感)が低いから」という理由も、たしかに最愛の人と出会えない理由になりえます。

だから、このようなお声を伺うたびに「思っていらっしゃることはきっと間違いじゃないのだろうな」と僕は思うのです。

が、そのお声をじっくり伺い分析していくと、なんだか違和感を感じることも少なくないんです。

 

大人であればあるほど、もらいっぱなしに抵抗感を感じるもの

いいかどうかは別にして、大人になればなるほど、もらいっぱなしって状態を避けたいものではないでしょうか。

いわば、「何もさせてもらえない状態」ってことなんですけどね。

例えば最愛の人がいれば、その人のことを喜ばせたいと思う人って少なくないんじゃないでしょうか。

もちろん自分自身が失恋を経験したり、日頃からストレスを抱えていたり、心理的な痛みが溜まっていれば「いい加減に報われたい」という気持ちから「誰かに愛してほしい」とだけ思うこともあるでしょう。

が、自分のことを気に入ってくれたり、愛そうとしてくれる人がいるとしたら、自分からお返ししたいし、何もさせてもらえないとしたらショボンとしてしまうんじゃないでしょうか。

僕の学ぶ心理学では、人は自分から何もできない、させてもらえないような状況に居続けると、無価値感(自分には価値がない)や劣等感を感じやすくなるといいます。イメージとしては「卑屈さ」を感じやすくなる、って感じですね。

それぐらい、自分が何もできないことを僕たちは恐れるし、何もできない自分をそれでいいやん、とは思い難いもの。できれば「愛せる」「与えられる」「頑張れる」自分でいたいものなんでしょう。

たとえ「もういい加減、最愛の人と出会って私を愛してもらいたい」という気持ちがあったとしても、その気持ちの下には「愛する人のお役に立ちたい」という気持ちが隠れていることが多いものですよ。

そもそも多くの方が「好きなものは大切にする」でしょうし、そうしたいはず。愛するってことはそういうことじゃないでしょうか。

だからこそ、「私は最愛の人の役に立ちたい・喜びでありたい」という気持ちが満たされないときに、「自信がない」「自分って何なんだろう」と考えてしまうことが多いのです。

が、特に恋愛のお話を伺うと「愛される魅力がない私」=「自信がない私」と理解されている方に結構な確率で出会うのです。

もし、こう考えているとしたら、おそらく「自分の魅力アップ」を目指されることになろうかと思いますし、魅力アップが間違った手法だとも思わないのですが、その魅力は何のために使われるものなんでしょうね?という部分が僕は気になるんですよね。

これが僕の感じる違和感の正体です。

その魅力が自分が愛されるために使われるより、「愛するため、相手をいい気分にさせるため」となっているなら、きっと自分を誇らしく思えるものなんでしょうね。

それこそ自信を感じられるのではないでしょうか。

しかし、この魅力を「愛されない」という自分を覆い隠すものとして使うとしたら、さてどんな気分になるでしょうね。

 

自分は最愛の人を喜ばせられる人なのだと思えるとしたら

だから、「最愛の人と出会えない」というご相談の多くは「私って最愛の人の喜びになれるんでしょうか」というご質問だと僕は思っているのです。

僕はいつもこうお答えしています。

「おそらくポテンシャルとしては問題ないことなんですよ、きっと。そもそも僕が言うのもなんですけども・・・(すみません(^^;)

もしあなたにテーマがあるとしたら、「私は誰かの喜びになれない」という経験がもたらした、挫折感、失望感などが強すぎて、自分を信じられなくなっていることではないでしょうか。

そのあたりをチョチョイと癒やすと、また気分も変わってくると思いますよ。」

そして

「あなたがなりたい!と願いつづけることができるなら、きっとなれますよ(もちろん僕で良ければお手伝いしまっせ〜)」

そうお伝えしています。

「私は愛する人の喜びになれないんじゃないか、なにもできないんじゃないか・・・。」

大人なみなさんがもしそう思うなら、あなたはこのように悩まれているのではないかな〜と僕は思うのです。

「私のことを愛しても、ちゃんとお返しできないかもしれないよ」

だから、私のそばにいないで。私を愛さないでね。そう思うことってないでしょうか。

そう思えば、相手をつい遠ざけたり、こっちに来ちゃダメだよと思ったり、自分の内面を知られることが怖くなっちゃうのではないでしょうか。

人によっては、相手のことが大好きなのに「私はあなたのそばにいてはいけないって思う」と実際に言葉で伝える方だっているんですよ。

この心理が「最愛の人と出会えない」という現実を作っていることが多いように僕は思っています。

つまり「最愛の人と距離をおいているのは私」ってことです。もちろん無意識的にってことなんですけどね。

そして、どこか「私って欲張りかな」と思いつつも、「お返しできない」「上手に愛してあげられない」と本当の自分を見失っているからこそ、今の自分をまるっと許して欲しいし受け止めて欲しいと思うことってないでしょうか。

こういった依存心は程度の差はあれ、誰もが感じるものだと思うんですけど。

実際に「私の気持ちを受け止めてくれる人いないんでしょうか?(今好きになった人も受け止めてくれないし・・・)(体の関係を持っても受け止めてもらえないし・・・)」というお声を伺うことも多いですよ。

ただ、僕はあまりこの依存心だけにフォーカスしないカウンセラーなんですよね。

もちろん「そりゃそう思いますよね」と僕なりに受け止めさせていただきますし、悪いものだとは思いませんし、それこそ「しゃーない」って思うんですけど、その依存心の先の話はあまり扱いません。(扱うこともありますけど・・・)

なぜなら、その先には悲しみと孤独しかないだろう、と思っているから。

その悲しみや孤独をむげに扱うなんてことはありえませんけど、だからといって、クライエントさまを「誰も私を受け止めてくれない」と感じる世界に導くことが僕の仕事ではない、って思っちゃってますからね( ̄ー ̄)ニヤリ

そっちじゃないんですよ、幸せになるために進むべき道はね。めっちゃ気持ちはわかるけど、そっちじゃないよとお伝えしています。

 

僕は臨床経験から、このように考えているのです。

最愛の人に出会えないと悩まれている方は、「愛する人を喜ばせられない自分を嘆いているのではないか」と。

「受け止めてもらえない」とは、「私という存在=私の愛情を含めた私自身を受け止めてもらえない」ってことではないでしょうか。

ただ、最愛の人をちゃんと喜ばせることに自信がない私を受け止めてもらっても、「不安」しか感じないのかもしれません。

本当に?本当に大丈夫?って。あなたはそれでいいの?って。

だから、無意識的に自ら愛する人から遠ざかり、拒絶してしまうのではないでしょうか。

本当にあなたを受け入れ、愛してくれる人と距離を取るのではないでしょうか。

 

つまり「最愛の人と出会えない」「愛されない」という気持ちの根っこには「私はあなたにちゃんとお返しできないよ、ごめん」という罪悪感が存在するのだろうと僕は思うのです。

そして、その罪悪感を感じているから「自信がない」、すなわち「こんなだめな自分を愛してもらえるのでしょうか」と不安に思うのではないでしょうか。

 

でもね、僕はこう思うのです。

その罪悪感の量と、あなたの愛情の量って比例してないですか?と。

じゃなきゃ、無意識的であったとしても、あなたから遠ざかることなんてないでしょ?と。

今はまだあなた自身がそう思えないかもしれないけれど、そもそもあなたは「最愛の人を喜ばせられる私でありたい」と願われている方なのではないでしょうか、と僕は思うわけです。

少なくとも僕の元にご相談いただく方って「最愛の人をがっかりさせたい」と思っているようには見えない方ばかりです。

相手の喜びになる自信を感じられない自分を責めてらっしゃる方ばかり。(もちろんそんなこたーさっさと手放していいんですけどね)

じゃなきゃ、わざわざ時間をかけて僕のカウンセリングをご利用いただくこともないでしょうし、このブログも読んでいらっしゃらないんじゃないですか?なんて思っています。

 

あなたは愛情をただでもらっちゃ申し訳ないと思うような愛を与えたい人で、対等な関係を望んでいる人ではないでしょうか。

でも、もし「私を愛してもらっても、ちゃんとお返しできないよ」って感じているとしたら、なぜそう感じるのでしょうね?

ここがこの問題を解決するポイントになりますよ。

「さて、そのあなたの誤解、一緒に解いていきます?どうします?」

そこから「素晴らしいあなた」と出会っていただくプロセスがはじまるんです(もちろんクライエント様のご同意の上ですけど。)

このプロセスを進むことで「あぁ私って相手をこんなに喜ばせたいって思っていたんだ」という素晴らしい自分と出会うことができるんですよね。

 

もし、あなたが「最愛の人と出会えない」と悩まれているなら、こう考えていただくといいのではないでしょうか。

「私は最愛の人に何を与え、喜ばせたい人なんだろう?」と。

そして「私はそんな素晴らしい自分を、自分に許しているだろうか」「問題ばかり探してないだろうか」「足りないことばかり考えていないだろうか」と。

この許しの向こう側にこそ、本当の自分(あなたの個性、愛し方、オリジナリティ)がいると僕は思うんですよね。

 

※この記事は2020/12/16にアメブロ「恋愛テクニック」に投稿した記事のに大幅な加筆・修正を加えたものです。

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