恋愛と男性心理

愛があるからこそ、愛する人の苦しみになることを恐れるのだ

彼が「自分の存在がパートナーの苦しみになっている」と感じているとしたら

今日のコラムは、最近僕がよく伺うケースの代表例について。

まぁこの話は超絶切ない結末になることが多いようなんですけどね。

お互いに自立した方同士の恋愛の中で起きる、気持ちのすれ違いについての話です。

よろしければどうぞ。

 

喜びでありたいから、悩む

大人であればあるほど、僕たちの心は「誰かの喜びでありたい」と感じるようになります。

自分を満たすことから、誰かを満たすことで喜びを感じるようになりますよね。

そこに愛があるのは間違いないわけです、

が、だからこそ苦悩することもあるのですよ。

 

例えばこんなケースが代表例。

『ある男性が女性とお付き合いした。その女性はどこか凛としていて自分の意志をハッキリ持っている人。

彼も彼女も、お互いを尊重できる関係がつくれていて、一緒にいて心地良い関係を作れていたと思っていた。

しかし、ある時から女性が「寂しい」「そばにいて欲しい」としきりに話し始めるようになった。(男性も仕事が忙しいことを「わかってほしい」と伝えるようになっていた。)

男性もその気持ちに応えようとしていたが、どれだけ応えても「寂しい」「そばにいて欲しい」という要求(男性からはそう見える)は止まることはなかった。

すると、次第に男性はこのように考え始めるようになった。

「今でも彼女のことは素敵だと思う。しかし、僕がいることで『あの凛として自分の意志をハッキリ持った彼女』をダメにしてしまっているのではないだろうか。

僕と一緒にいるから彼女は不安を口にするようになったのではないか?

自分に至らないところがあるんじゃないだろうか。

だとしたら、僕は彼女のためになっているのだろうか?素晴らしい彼女でいられないことで、彼女も苦しんでいるのではないだろうか?

(寂しいと口にする彼女の顔を思い出すと)今のこの関係は本当に彼女のためになっているのだろうか・・・。」

その後、考えに考えた末、彼は彼女に「別れよう」と伝えたのです。

もちろんその声を聞いて彼女は狼狽し、「どうして?」と彼に詰め寄っていきながらも、彼の気持ち(真意)がわからないまま。

そんなに私のことが嫌いになったの?私じゃダメだったってことなの?

彼に聞くと「そうじゃない、僕の問題だ。君は悪くない」という。

訳も分からず別れを告げられた彼女は、自分をさんざん疑うことになり、同時に深く傷ついていたのです。』

 

 

「最善手だ」と思ったコトはなかなか止められない

僕の学ぶ心理学では「私達は自尊感情〜誰かの喜びでありたい〜という気持ちがあるからこそ、自分が喜びになれないことで自分を疑い、苦悩し、罪悪感を感じる」と考えられています。

それこそ「自分がそばにいても相手のことを幸せにできないのでは」と感じたときに、そう感じるのですね。

この感覚、いわゆる言い訳、自分が愛する覚悟を持てない人が自分の向き合いたくない感情を覆い隠すために使われることもありますが、本気で「自分がいることが相手のためにならない」って感じている方も少なくないんですよ。

 

今回の事例では、彼が

「彼女の感情表現が止まらなかったこと=自分が受け止めきれていないのではないか、自分がいると彼女は感情的に(弱く)なってしまうのではないか、強い彼女でいられなくなってしまったことは自分の責任ではないか」

などと考えた結果、別れという発想に至ったというわけです。

今回のポイントは「彼女の感情表現=弱さの表現だと彼が認識した」という部分ですね。

たしかに彼女にとって弱い部分を表現していることには違いないのでしょうが、誰にでも表現できることではないでしょうし、彼だから受け止めて欲しいと思った気持ち二なんの罪もありませんよね。

が、いわゆる自立した男性は「人を愛するなら、関係をうまくいかせたいなら、「自分の強さ」を表現するべきで、弱さを表現しても意味がない」と考えていたフシがあるってことなんですよね。

確かにこれも間違っていないっちゃーそうです。

人を愛するときや支えるに、自分の弱さを表現しても相手の役には立てません。表現するべきはたしかに強さです。

だから、彼は「彼女に弱くなってほしくない」と思ったというわけです。それは彼女にとってデメリットだろうと考えた。

つまり「あの凛とした彼女を僕は弱くしてしまった、それが申し訳ない」と考えた。

かつ、「きっと彼女も辛いんじゃないか(弱さを表現している彼女の表情は冴えていなかったから)と思い込んだ」わけです。

ここに彼なりの価値観(正しさ)と、彼なりの思いやりがあります。

それが女性の感情表現の意味を正しく捉えているかどうかは別にしてね。

だから、彼にとってこの別れは「自分のためでもあり彼女のためのもの」と認識されるわけです。別れを切り出して彼女が辛そうにしていても、この選択が彼女のためになるんだろうと考えているわけです。

もう一度、強い自分を取り戻してほしい、というね。

もちろんこの考え方は「彼(男性)」の考え方です。それがいいかどうか別にして、彼なりの文化、価値観、経験の中から導き出された「最善の発想」です。

このような「自分の中で『これが最善手だ』と思うこと」は、なかなか止められないものなのですよ。

 

そこで、(彼女に罪や間違いはないのですが)彼女が「どうして?」「私じゃダメってことなの?」と彼に問いかけたところで、彼はその質問の意味を履き違えてしまう可能性だってあります。

例えば、彼は「彼女が『私じゃダメってことなの?』と言っているということは、彼女は『僕の前で弱い自分(感情的な自分)を表現したことを後悔している』ってことではないか」と考える可能性があるわけですよ。

だとしたら、「いいや、君が悪いわけじゃない。僕が悪いんだよ。君を弱くしたのは僕だ」なんて風に解釈して「僕の問題だ」という言葉を口にする可能性だってあるわけですよね。

もちろん彼女からすれば、最も信頼できる素敵な彼に気持ちを受け止めてほしかっただけで、よっぽど彼女の依存心が爆発していない限り、別に弱い自分になっている認識なんてないでしょうに。

ただ分かってほしかった、受け止めてほしかった・・・と思っただけでしょうに。

しかし結果が別れなら「一体何がどうなって別れに至ったのか」彼女も分からなくなるかもしれませんよね。

その結果「私じゃダメだったんだ」という、これまた真実ではない理由を使って自分を責めることになるとしたら、これはどれだけ切ない話になるのでしょうね。

 

まま、こういったお話を全て分析し、再解釈して、自分を責めず、割り切れない気持ちを消化しながら、もう一度自分らしさを取り戻してもらうお手伝いを僕はさせてもらっているのですけども。

今日はこんな感じ(結論が出ない感じ)で終わりますm(_ _)m

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