ほぼ30代からの心理学

「何をどう伝えたか」より「どの方法でどんな気持ちを、相手にどう伝わるかまで考えたか」が重要です

「何をどう伝えたか」はコミュニケーションではない!?

「私はそんなつもりで話したわけじゃなかったのですが、相手にはネガティブな意味として伝わったようで・・・」というご相談があります。

相手を非難するつもりはなかったんだけど、相手のことをダメだと伝えていないんだけど、そんな風に理解されたら、私は何も言えないじゃない。

そんなお声も伺います。

別件ですといわゆる「言った言わないで揉める」なんて話もありますね。

私はこう伝えたのに、どうして分かってないの?俺はこう伝えているのにどうして!のようなできごとの積み重ねで、関係性がこじれにこじれていく、といったね。

とにかくコミュニケーションって難しいものです。

ただね、コミュニケーションって「言った言わない」のことではないんですよ。言った言わないは一方的な情報伝達の話ではないでしょうか。

コミュニケーションってキャッチボールだから、「自分が何を伝えたか」も大切ですけど、「相手に何が伝わったか」「これをこの方法で言えば相手に何が伝わるだろうかという想像」がとっても大切になるんです。

ここを見逃すと「そんなつもりで言ったわけじゃないんだけどなー」という問題が起こりやすくなる。僕は臨床経験の積む中でつくづくそう思うようになっています。

 

もし別れ話をLineで伝えたとしたら

例えば、あなたに今パートナーがいて、何の問題もなく過ごしていたとしましょう。

しかしある時、突然「もう別れよう」と相手が言い始めた。

その話を、Line(テキスト)で伝えられたとしたら、さてあなたは何をどう感じるでしょうか。

もちろん口頭で伝えられても、実際に会って伝えられても、電話であったとしても、嫌なものは嫌だし、そこで感じるショックや辛さにそんなかわりはないでしょう。

ただ、別れ話(二人の今後のこと)をLine(テキスト)で送ってきた相手に対して、あなたはどんな感情を向けるでしょうね。(もちろんLineが悪いわけじゃないですよ)

おそらくあまりいい感情を向けないのではないでしょうか。

時には、「こんな大切な話をLineで済ませようとするなんて!」と(相手の本心はわからないけれど)その話を聞いた手段によって自尊心がガッツリ傷つくこともあるのではないでしょうか。

 

何が言いたいかといいますと、「自分がどの方法で相手に気持ちを伝えるか、その手段によっても、相手に与える印象や感情が大きく変わるんですよ」ということ。

自分の伝え方次第で、自分がどんなつもりで伝えたか、という気持ちの部分がとにかく伝わりにくくなっちゃうんですよね、ということです。

自分の気持ちをただの「情報」として伝えるだけなら、どんな方法を使っても伝わる内容に大差はないでしょう。問題は「相手にどのような感情を感じさせることになるか」です。

特に読み手の想像に任せる要素が大きいテキストで、大切な話や自分の気持ち、ネガティブな話をするってことは「自分の気持ちを丁寧に伝えず、相手の想像に委ねている」ようなもの、とも考えられるわけですよ。

つまり、自分の気持ち、伝えたいことを誤解されるリスクが高い方法を自分で選んでいる、というわけです。(よほど丁寧にテキストを書かない限り)

 

ただまぁ、もし別れ話をLine(テキスト)で送る側の気持ちを考えるとすると。

面と向かって別れを伝えると気まずいから、自分がより安全で便利なLine(テキスト)で伝えたほうがいい、と考える人もいるかもしれませんね。

その気持ちもわからなくもないのです、僕も。

が、自分の意識ばかりにとらわれて、そこに潜むリスクに気づかずにいると、相手を必要以上に傷つけたり、自分の気持ちを誤解されたり、やたら揉めたり、お互いの気持ちが上手く伝わらずにフラストレーションを溜め込むことにもなるんですよね。

 

この方法で、この言葉で伝えると何が起きるだろうか、という想像力は大切

だから、コミュニケーションって「自分が何をどう伝えたか」だけでは終わらない、と僕は考えています。繰り返しになりますが、それは情報伝達です。

そんなの相手の理解の問題でしょ?と言われれば、たしかにそうとも言えますよね。

人によって理解の方法も違うし、どれだけ丁寧に伝えてもダメなときはダメってこともあります。

ただ、例えばあなたにとって大切な人との関係であれば、相手の気持ちや、相手の人柄や性格を知った上で、どの方法でどんな情報を、どれだけの表現を使って伝えるか、というところまで考えておくほうがいいのかも、と僕は思うのです。

とかく悪い影響が少ない事務連絡程度なら、どの方法で伝えてもあまり変わりはないのでしょう。

が、ネガティヴな気持ち、相手に言いにくい言葉ほど、自分がどんな気持ちになるか以上に、「どの方法でどう伝えると、どんな気持ちが相手に伝わるか」という想像力はある程度必要になると思いますよ。

さらに言えば、どのような言葉を使って自分の感情を表現すると、相手の理解が進むか、も考えておく必要があるんです。

 

もちろん自分の気持ちに余裕がないときほど、相手のことを考えられなくなりますから、一概にこれがダメなことだと言えるわけではないと思います。

気持ちに余裕がないなら、まずは自分を整えることが求められるだけですよ。

また、相手のことがよく分からなければ、投げるボールも選べないものです。それもある意味仕方のない話です。

ただ、自分のルールと考え方だけで相手に伝えたつもりになっちゃうと、後々のリスクが高いでっせ、とお伝えしたいわけでございます。

特に、ネガティブな気持ちをテキストだけで伝えるのは、僕は避けたほうがいいだろうなーといつも思います。

なぜなら、自分の感情を上手に伝えるために、多大な労力と時間を要しますし、読み手の想像と感情のあり方次第で誤解されてしまう可能性が高いから。

つまり、いいにくいことほど丁寧に、自分の感情や真意が伝わるように、相手を見て伝えるほうがお互いのためになるのではないか、と僕は思うのです。

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