浅野さん
こんばんは。
先日4年交際した彼氏とお別れしました。同棲はしておらず、それぞれ一人暮らしです。今は彼との思い出に触れる度、涙が止まらずまともな生活が成り立たないほどぼーっとした毎日を過ごしています。4年の間に、すれ違いなどから彼から距離を置きたいと言われ1~2ヶ月連絡を取らないことが何度かありました。
それでも何気ないメールをどちらかがすることで、元に戻ったりということを繰り返しました。
しかし、私はそれでも彼との結婚を望んでいましたが、彼は、望んでいないだろうと思い私から別れを切り出しました。
別れを伝えるのに、面と向かってでは、私がまともに話せる自信がなかった為、手紙に書いて渡しました。
内容を簡単に言うと、
・今までありがとうということ、
・色々影響を受けたり、色々な場所に連れて行ってもらえて感謝しているということ、
・本当は彼と結婚したいと思っていたのに、私が彼に甘えていすぎて彼の気持ちが離れて行ったんだよね、という事
・私といる意味を感じていないように思ってるいうこと
・幸せにしてくれる人に出会ってほしいという事
渡してから数日たつのですが、特に連絡などもありせん。
彼がどういう気持ちでいるのかはわかりません。もしかしたら傷ついているかもしれないし、逆に、はっきり別れると言われて肩の荷がおりたのかもしれません。
彼とはやはり価値観など合わないところがあり、擦り合わせや歩み寄りも思うようにできなかったので、このままお付き合いを続けていてもどうしたらうまくいくのか分からず悩んでいました。
もちろん最初はお互いを好きになって、こんなおわりになるとは思っていなかったです。
交際が進むに連れて、私の嫌な部分が本当に受け入れられなくなってしまったのかもしれません。
そんなこんなで、前置きが長くなってしまいましたが、彼との思い出(楽しかった事も、些細なけんかも)を思い出す度に感じる苦しみから解放されるにはどうしたらよいのでしょうか?
あの時はあんなに楽しかったのに、、とか、なんでこうなっちゃったの、とか、後悔、敗北感、悔しさ、反省、無力感、と同時に、彼の大好きな部分、私に向けてくれた愛情、嫌いな部分もごちゃまぜになって思い出されます。
彼に認められなかったという気持ちや、これからの人生を共にする事を諦める事、もう愛せない事、愛されない事、もし私から別れを切り出さなかったら、未来は変わってたか、とか様々な考えが大波のように寄せてきます。
浅野さんのこのコーナーの他の記事も、何回も何回も読み(特に直前の26日の記事や、11月25日の記事)、感情の整理が少しづつ出来ているのですが、まだまだ暗闇のどん底にいる私をもしかしたら救ってくださるかもしれないと思い、ひと筋の光を求めて投稿させていただきました。
どうぞ宜しくお願いいたします。
ネタ募集ネーム:ayaさん
ayaさん、ネタのご協力ありがとうございますm(_ _)m
ご質問読ませていただきましたけど、今本当に大変なときではないでしょうか。「今は彼との思い出に触れる度、涙が止まらずまともな生活が成り立たないほどぼーっとした毎日を過ごしています」と書いてくださってありますし。
どうかゆっくりとあなたの時間を大切に過ごしてもらいたいなと願っております。
とにかく今が大切なとき。まともな生活が成り立たないほど、今は無理できないときってことでしょうから。
だから、僕からもあまり多くのことはお伝えするよりは、ポイントを絞って回答させていただくほうがいいのかなと思っています。
それでは僕なりの回答です。よろしければどうぞ。
別れた彼を感じると苦しみを感じる
今回のご質問は「彼との思い出(楽しかった事も、些細なけんかも)を思い出す度に感じる苦しみから解放されるにはどうしたらよいのでしょうか?」ですね。
それぐらい今が辛いってことなんですよね。
僕も、今回いただいたご質問はなんとも切ないお話だなって感じています。
あなたの方から別れを切り出されたようですし。しかも、彼が結婚を望んでいないだろうとお考えになって。
ホント彼に気持ちを伝えるには相当な勇気が必要だったんじゃないかなって思うんです。
ただ、どこか覚悟していたこととは言え、別れの後ではつい「なんでこうなったの?」という気持ちや、「自分を責めちゃう気持ち」、「あんなに幸せだった時があったのに・・・」という思いが溢れてきてしまうんですよね。
もちろんこのような状態になることにも意味があるのですけど、渦中にいるととにかく辛いし、自分を見失っちゃいますよね。
長く一緒にいた、本当に好きな人と別れたならば、やはりその彼との生活は自分の一部のように感じることもあるでしょう。
だからこそ別れが、ただのハートブレイク(傷心)以上の「身を切られるような痛み」にだってなることがあると思うんですよ。
心の中深くまで入り込んでいたパートナーと別れる決断をするって、それほどまでに痛いものだと思います。
なにより自分から「もう彼のために何もしない(愛さない)」と決断したことで、「彼が好き」という気持ちをかき消さなきゃいけなくなります。
その結果、ついつい苦しくて、自分を責めたり、自分を追い込むようなことを続けてしまうことも少なくないものですよ。
もしこの世で最も辛いことがあるとしたら、僕は「自ら、愛する人のことを愛さない」と決ることだと思うぐらい。それぐらい辛いから、苦しみを感じるし、切なさが溢れてくるものだと思うのです。
でも、僕たちはそんなに完璧で強い存在ではないから、愛さないと決めた苦しみを抱えきれず持て余してしまうこともあるんです。
そのとき、つい昔の記憶を思い出してしてしまうものなのでしょう。
このような溢れ出す感情こそ「未処理の感情」と呼ばれるもの。
今まで我慢していた(隠していた)未処理の感情が、彼を愛さないと決めた途端に溢れ出してきている状態といえるのです。
・・・なんですけど、まぁ理屈は何の癒やしにもなりませんな。
つまり、過去を振り返ってしまうこともまた事情があり「致し方ない(しゃーない)こと」ですよ。
だから、過去のことを思い出す自分や、苦しみを感じる自分を責めないでいただきたいな、と願っています。
なぜなら、未処理の感情がこれだけ溢れるのは、あなたが今まで「彼を大切に思って頑張り、愛してきた数」だけ溢れてくるものだろうな、と僕は思うのです。
4年という時間のなかであなたが彼を思い、彼のことを愛おしんできた分だけ、忘れられないし、辛くなるのではないでしょうか。
限界だった自分に気づいて受け入れることも「癒やし」
ただ・・・ここからが本題なんですけどね。
もし、あなたが彼との関係の中で「別れたほうがいいんじゃないか」とお考えになったとしたら。
もし、あなたが「結婚を望まんでいないであろう彼のために別れたほうがいいんじゃ」とお考えになっていたとしたら。
あなた自身も、その考えに至るまでにかなり悩まれたのではないでしょうか。
一言で言えば「気持ちの限界」だったんじゃないでしょうか。
ご質問を読ませていただくと、僕にはそう思えるのです。
「最初はお互いを好きになって」はじまった関係だからこそ、やっぱり最後まで愛したい気持ちが強かったのではないでしょうか。
たとえ、二人の違いが浮き彫りになり、このまま続けていても・・・と悩んだことがあったとしても、それでも彼のそばにいると決めたのはあなたなのではないでしょうか。
そのあなたが「もう愛さない」と決断したのなら、その時点であなたも限界だったのではないでしょうか。
もしそうだとしたら、まずその自分を丁寧に受け入れて癒やしの目を向けてみてはいかがでしょうか。
限界を迎えることは罪ではありません。もう無理だと思うことで自分を恥じ、罰する必要ななんてありませんよ。
もちろんハッピーな結末を望まれていたのでしょうが、一つの恋愛の「結果」が出なかった(あなた的には結果が出せなかった)ことで自分を疑うってのは(気持ちは僕なりに理解できるのですが)ちょっと違う気がするんです、僕は。
一般的には「何事も結果が全て」といいますけど、こと恋愛や対人関係の問題で結果ばかり求めてもいつもいい結果が出るわけじゃないですよ。
どうしても人の気持ちは変わるもの。彼の気持ちも、そしてあなたの気持ちも。
辛いし切ないことですけど、それも現実に起こり得ることなんです。
ただ、どんなに気持ちの変化が起きたとしても一つだけ確かなことがあるとしたら、それが「あなたが彼のために最後の最後まで心を尽くした」という事実じゃないでしょうか。
どうしようかと思い悩みながら、それでも彼との結婚を望んだあなた。痛みを伴う決断を使ってでも、最後まで彼のことを思い続けたあなたは、きっと素晴らしい人なんですよ。
今はその自分を大切にするときではないかな、と僕は思うのです。
だから「私も限界を感じていたのかもしれない」と思っていいんです。
気づきたくなかったかもしれないけど、なにより限界を迎えるほどに頑張ったのはあなた自身ではないでしょうか。
どうか自分なりに心を尽くしたこと、それだけの思いがあなたの中にあることを認め、ゆっくりとでも受け入れてあげてくださいね。
とはいえ、今はさまざまな気持ちが溢れてくると思います。
自分を受け止めようと思ってもそれがうまくできないこともあるし、つい自分を責めたり後悔してしまうこともあるでしょう。
そんなときは、どうかあなたが信頼できる人のそばにいてください。それだけで少し気が楽になることもあると思いますし。
また、信頼できる人に話を聞いてもらってもいいし、感情を受け止めてもらってもいいですよ。
今は答えを求める時期ではなく、気持ちを丁寧に紡ぐとき。あなた自身の心を尊重するときです。
だからこそ、どうか一人でいない事を考えてみてくださいね。
僕からあなたにお伝えしたいことはこの点だけなんです。
きっとこの先に「私はどうして愛を受け取ってもらえなかったの?どうして彼は私の気持ちを受け止めてくれなかったの?」という気持ちが出てくるかもしれませんけど、それはもうちょいと気持ちが落ち着いてから扱っていく気持ちですよ。
今は、自分を認めて許していくこと以外のことは考えなくてもいいんじゃないか、とさえ思っています。
むしろ、あれこれネガティブな情報を取り入れないほうがいい時期です。
別れに至った理由、愛が届かなかった理由なんて考えなくていいんです。
大切なのは、あなたが彼の前でどんな自分であろうとしていたか、です。
その自分をいつか「誇れる」ように、ゆっくりと自分のために時間を使って癒やしていってみてくださいね。
今回は以上です。
ブログ上ではカウンセリングができず、テキストで情報をお伝えすることしかできなくて申し訳ないです。僕もなんとももどかしいのですが、少しでもあなたの気持ちが楽になればいいな、と願っております。
そしてプロのカウンセリングが必要だと思ってくださるなら、僕たちカウンセラーにお手伝いさせてくださいね。
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