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彼が冷たい態度ばかりで困ったら
「彼が私のダメ出しをするようになって辛い」
「Lineを送っても基本既読スルー。短文でも返せないってどういうこと?」
「今まで順調だったのに、急に彼が冷たい態度を見せるようになり不安」
「体調が悪いのに『そりゃよくあることだね』とスルーされてめっちゃムカついた」
例を挙げれば枚挙にいとまがないわけですが、彼が冷たい態度を取るようになって困っている、いや「正直参っている」というお話を伺うことがありますよ。
ホント、ツラいし苦しいし、不安も強まりますよね。
ご相談者様の中には、彼にものすごい不満と怒りを抱えておられる方もいて、怒りなんて感じたくないんだけどついついそうするしかなくて悩まれている方もいます。好きな人に怒り続けてしまう自分ってなかなか肯定し難いですものね。
あまりに彼の冷たい態度を真正面から受け止めて来られた方や、ずっと辛い気持ちを我慢してこられた方の場合、もはや怒りは感じなくなり、ものすごい不安が出てくることも少なくないんですよ。
彼に対して言い返す気力や怒る元気もなくなっちゃうイメージですよ。
こうなると、特に自分自身に対する不安がワンサカ湧き出して来ることも少なくないんです。
「私、なにかやっちゃったのかな?彼に悪いこととしたのかな?」と疑いが強くなっていくこともあります。
彼と付き合うまでは自分に自信を感じられていたのに「自分ってそんなにダメなのかな?」と感じ始めて、気分の落ち込みが激しくなることもあるでしょう。
これがまぁ辛いし、何より困ることなのではないか、と僕は思うんですよね。
「私のこと<彼のこと」という状態が続いているからこそツラい
この状態で彼と向き合うコト自体辛いわけですが、それでも自分の中で「彼のことが好き」だという気持ちが続いている場合
「私のこと<彼のこと」
という意識が続いていくんですよね。
もちろん彼のことが好き、優先したいという気持ちを誰が責められましょうか。
執着だのなんだのと、いろいろ今の好きという気持ちに対して分析することもできるっちゃーできるのでしょうが、それぐらい「好き」「相手のために」と思えているなら、その気持ちを否定するなんてこと、まぁ僕には無理っすわね。
その「好き」には、ちゃんと価値があるんですから。
だから「好きなものは好きでいいですよね」が僕の考え方の基本なんです。(あまりに一方的な好きの場合は除く)
ただ、この状態を続けていくと、どんどん「自分のこと(ケア)が後回し」になってしまって、「彼が優しくなり二人がいい関係になるためにどうすればいいか」を優先するようにもなるんです。
そこでより強く頑張ろうとされる方のお気持ちも分かるんですが、やればやるほどなぜか二人の関係がこじれちゃうことも少なくないんですよね。
それでもいわゆる「ガッツ」で乗り越えられるならいいんです。まさに籠城した彼を愛で包んで陥落させることができるなら、それこそ「お見事!」なんです。
けれど、そうしたくても気持ちがついてこない場合もあるわけですよね。
人によっては眠れなくなったり、普段から不安ばかり感じ始めるような状態になった、というお話もたくさん伺うんです。
こんなときは、やはり自分のケアを優先していただきたいです。
自分の中の「好き」という気持ちは否定せず、しかし今までの自分の恋愛スタイルなどを冷静に見つめ直し、かつ、自分自身を大切にしていくほうがよりよい結果が出やすい、と僕は思うのです。
冷たい態度を取る男性心理・6選
そうはいえども、まぁ「どうして彼は冷たい態度を取るの?」という疑問は消えないし、この疑問が消えない限り不安も雪だるま式に増え続けていくかもしれませんよね。
だから「どうして彼は冷たいの?」という疑問を解消することも大切ですね。
もちろん実際にお話を伺わないと分析もできないわけですが、今回は、よくある彼が冷たい理由を取る心理的背景と簡単な対処法(ヒント)についてまとめておこうと思います。
1.疲れている/気持ちに余裕がない
仕事やプライベートなどの問題があって、一時的に男性の気持ちに余裕がないってケース。この場合はちょっと様子を見て関わると、もとに戻る場合もありますよ。
ただ、彼がずーっと忙しい場合は、まぁ対策を考えなきゃいけないこともありますね。彼が「今更連絡してもな〜」と思っている可能性も高いので。ま、そうであっても今までと変わらず普通な感じで連絡していればいいんですけどね。
2.別れたいと思ってる/今の関係に限界を感じている
これは最も悩ましく望まない理由になりますね。でも、実際にそういったケースもあります。
特に二人がある程度長い間付き合っている場合、彼が「あなたへの不満」「将来への不安」「そもそも別れたいと思った理由」を言えずに我慢している場合、冷たい態度が強くなることもあるのです。
つまり、二人の間に我慢やコミュニケーション不足が募った場合に起きやすいってことなんです。
3.そもそも自分がかまって欲しい
これはかまってちゃんタイプ、隠れ依存の男性に多いケースです。
「大人の依存=ロマンス」の法則から、素直に「めっちゃ好きだよ」などと言えればいいんですが、どこか自分に自信がなかったり、超絶恥ずかしさに弱い男性は素直に依存できず、その不満を溜め込んで生きている場合があります。
すると、親密な人(彼女や妻、家族など)にニーズ(要求)や不満をぶつけるという形で依存を表現する人がいるのですね。それがいいかどうかは別にして。
この場合は、彼のことが好きなら自分の気持ちにプライドを持って、何でもかんでも受け入れず、「いいことはいい、ダメなことはダメ」といった毅然とした態度でいる方がいいですね。
彼を頭ごなしに否定しちゃうと逆効果ですが、ちゃんと「いい悪い」の線引して対応することがコツですよ。
4.悪意なくジャレているだけ
これが最も勘弁してよ〜ってケースかもしれませんが、彼はあなたの気を引きたくてマイナスのストロークを続けている場合もあるんです。
ただ、まぁ彼がの言葉がいちいち心に刺さるので、聞いている側はめちゃめちゃ傷ついちゃうんですよね・・・。
この場合は、まず自分自身のケアを優先することです。かつ、もうちょっとお互いに理解を深め、二人の間に素直さやロマンスを求めていくといいでしょうね。
5.居心地の良い関係に「居心地の悪さ」を感じている
これは罪悪感の影響ですね。自分の内面似何かしらの理由で罪悪感が強まっていると、居心地の良い環境にいることで不安を感じたり、葛藤することが起こります。
「こんなに心地よくて幸せな環境にいてもいいのだろうか」と思うから、それをぶち壊したくなる。まるで「引き下げの心理〜自分の価値を高めず、相手の価値を下げることで心のバランスを取ろうとする〜」のようなものなんですよ。
この場合も毅然とした態度で、あなたは幸せになっていい人なんだよ、といったスタンスを崩さないほうがいいでしょうね。ただ、かなりの確率で相手が逃げる可能性もありますが・・・。
6.強い男でありたい(自立していたい)と思うタイプだから人を認めない
これは正しさ・観念の問題ですね。自立した強い男でありたいと思う人ほど、ネガティブな意識を強めます。だから「認める、許す=ダメになること」という誤解が強くなるんです。
心が強くなるのは自分に適度なプレッシャーを与えたり、なにかに勇気を持ってチャレンジするからであって、闇雲に自分を否定するからではないんですけど、そう考えている人も少なくないですよね。
この考え方が恋愛やパートナーの中で登場すると、パートナーを認めるなんてことはせず、やたら否定するようになるんですよね・・・。
ただ、このパターンには例外があって「ちゃんと相手や今の状況を理解し、あえて悪者になっている」ケースもあるんです。これはちょっと高度な考え方といいますか、心から相手の事を考えて、相手をたしなめている、キツイことを言っているのです。
この場合、彼はちゃんと物事を見る力があるわけですから、実はちゃんとフォローすべきところで手を差し伸べることもできます。なので、闇雲に厳しいことだけ話す人とはちょっと違う部分があるでしょう。
自分のケアを優先することを忘れずに
このようなご相談をカウンセリングルームに持ってきてくださる方って、実際にお部屋に入ってくださるまで毅然とされている方が多いんですけどね。
それはもう必死に自分を支えている感じが伝わってきますし、その状態こそが「今までのあなただったんですよね」って僕は思うんです。
その頑張って自分を支えている姿に、辛さや苦しさだけでなく、その方の強い意思と愛情を感じますし、僕もなんとかお支えしたいと思うばかりなんですよ。
だから「彼のことが好き」という気持ちを第一に、カウンセリングを進めさせてもらうんです。
ただし、カウンセラーとしては「自分を優先させる時間は作りましょう」とご提案させてもらってます。
これは上手な比喩ではないんですけども・・・
どんな格闘ゲームでも「相手の必殺技はガードしても自分のバイタルは微妙に減る」のです。(例:昇龍拳をガートしても少しバイタルが削られる)
またドラクエで例えるなら、相手からの痛恨の一撃をガードすれば確かに被ダメージは減る。が、通常より大ダメージを受けていることには違いないのですよ。だから何度もダメージを受けられないものです。
そして、ダメージを受けた後は宿屋に泊まる、もしくは、ベホマは欠かせない(^^;
つまり、愛する人からの冷たい態度を見続けていると、いくら防御力を高めて傷つかないようにしても、気づかないように仕事に夢中になっても、実感のないところで地味に心のバイタルは削られ、ダメージは蓄積しているものです。
だから、ちゃんと『自分で気づいてケアすること」が大切。
できれば、「めっちゃ辛い」と思う前にケアするのがベターなんですけど、でも皆さん頑張る方が多いので、なかなか気づかないのかもしれませんけど、それでも遅くないからケアしましょうね、ってお伝えしたいのです。
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今の恋愛のことはもちろん、彼の今後のことや、未来のこと、仕事、家族、お金、全てとても大切なものですよね。
しかし、何より大切なものは「自分」です。それ以上に大切なものはありませんよ。
幸せな恋愛ってものすごく大切なものです。幸せの優先順位としては高いものなのでしょう。でも、それが自分の全てではありませんよね。それは仕事もお金も同じでしょう?
しかし「自分」は大切なものであり、かつ、全てではないでしょうか。
自分がいなくなれば幸せも豊かさも感じられない。何も見えないし何も感じないでしょ?
つまり、自分がいいコンディションであること、いい気分であること、心に余裕を感じられていることが「幸せの土台」なんですよね。
もし、「彼のこと好き・大切にしたい」という気持ちがあなたが思う幸せの土台にあるなら、その主体である自分のことをもっと大切にしてみてはいかがでしょうか。
「いいや、私は彼を愛せていればそれでいいんです」というお声も伺います。
「もう別れたほうがいいんじゃないかと諦めそうになる自分が辛い」というお声も伺います。
「彼のことをちゃんと好きでいられなくなることが怖い」というお声も伺います。
「彼の愛情も、私の愛情も疑いたくない」というお声も伺います。
ただ、その不安は「自分を大切にしていないから生じているのだ」とお気づきでしょうか。
自分を大切にしていないとき、僕たちは自分の感じていることを大切にして「YES」と言えなくなってしまうものです。自分を雑に扱えば、その自分が感じていることに意味はないと思ってしまうものです。
だから、彼が好きだという気持ちが唯一の自分にとっての価値で良心だと感じるのです。
でも、きっとそんなことはないはずですよね。あなたの素晴らしさは消えていないし、それが全てだなんてことはないはずです。
だから「自分を優先してみてください」ってお願いしています。
それはわがままになることではなく、甘ったれることでもなく、自分のために時間やエネルギーをちゃんと投資してみてくださいねってことです。
気の合う友達と話す、エステに行く、カフェに行く、たまにはこってり系のスイーツを食べる、美容院に行く、気になってた本を読む、体を動かす、美を大切にする、なんでもいいんですよ。
気持ちが安らぎ、ときには喜べる時間をちゃんと作ることです。
とにかくゆっくり寝る、でもいいんですよ。
もちろんカウンセリングはその一つの方法で、自分の気持の揺れや不安が強いときのケア、心の支えになります。
自分のケアを繰り返していくと、きっと思えるはずですよ。
「私ってめっちゃ愛情あふれる素敵な人じゃない?(そう思うことがめっちゃ恥ずかしいけど(^^;)」
まずその自分に還ることからはじめてみてはいかがでしょう。
あなたが幸せを感じるには、あなたという存在が癒やされ、本来の自分に立ち返ることを考えてみてくださいな。
だから、「そもそもそれだけの愛情があるあなたがダメはなずないっしょ〜」と僕は思っておりますよ。
「そうは思えないんです」ってお声もよく伺いますが、そんなときは「もっともっと自分のことを優先してみて」ってお願いしています。
自分を回復させるために「自分への負荷も減らしましょう」ってお願いしていますよ。
まま、そのうち自分を整えたクライエントさまから
「浅野さん、私のこと褒めてくれません?いいところってどこです?浅野さんから見てどうなんですか?」
と、満面の笑みで(あんた、私の素晴らしさ分かってるんやろなぁというプレッシャーをかけられながら)質問されることになり、僕が冷や汗かくはめになるのでしょうが(^^;
それもまた僕にとっては嬉しいことなんですよ。
だって最初はそんなこと言えない自分だったじゃないですか、って思うのです。
あなたもぜひそんな体験をしてみてください。それがきっともっと上手に恋愛と向き合う秘訣になりますからね。
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