恋愛・夫婦の心理学

過去の恋愛から立ち直るための処方箋 〜私の覚悟を尊いと思えるように〜

例えばこんなケース

「昔、結婚を本気で考えた彼がいました。この人と結婚するんだって自分でも覚悟していたんです。

でも、その彼に『結婚は考えられない。君の気持ちが重い。』って言われて別れました。

その当時は辛かったし、長く悩みましたよ。けど、もう数年前のことですし、今はもう自分の中で決着がついているって思うんです。

彼が好きって気持ちは、もうないって言い切れます。

でも、あの彼と別れてからずっといい恋愛ができていないし、長続きしないんです。

遊び人だったり、そもそも結婚は考えられないっていう人もいたし、すぐに終わった関係もたくさん。

私らしくないなって思いながらも付き合った人もいます。

こうなっちゃったのもやっぱり別れの影響があるんでしょうか?それとも・・・。」

ある方が僕に

「結婚もしたいし恋愛もしたい。一人でいるのは嫌なんです。私、どうしたらいいんでしょう?昔のことが影響しているとは思えないんですけど、でもそうなんでしょうか?」

とお聞きになるので

「影響があるかないかは、きっとあなたが感じ取った、ということじゃないでしょうか?」

なんてふうに答えたら

「浅野さんは私の話を聞いてどう思ったんですか?」

って聞き返されたので

「あなたの感覚と同じかどうかはわからないけど、似ているかもしれませんね。」

と答えると

「だったらちゃんとそう言ってください!(笑)」

と突っ込まれたんですよね(^^;

もちろんすぐに「でも、自分でそう感じるとしたら、きっとその感情は処理できると思うんですけどね〜」と話を濁しましたっけね(笑)

 

最近こんなやり取りが増えているかも・・・すみませんねぇ。

本音を言えば、自分でそう感じるという部分を大切にしてもらいたくて、まぁいわば直球ではない話し方になることもあるんですよ。直球を投げるときもありますけど・。

また、とにかく繊細な気持ちの話だから丁寧に扱わせてもらいたいなーと思っているのですけどね。

そう言うと「ふーん。男の人ってみんな同じことをいいますね」ってツッコまれてしまい、僕が詰んじゃうことも少なくないんでね(^^;

これ以上はやめときましょう(遠い目)

と言いながら、今日はそういう話をしますm(_ _)m

過去の失恋の影響といえどさまざま

さてはて、過去の失恋が影響して、それからなんだか幸せな恋愛の波にのれないというお話はメジャーなご相談といえます。

しかし、そのお悩みの根っこ、心のあり方は実には様々です。

シンプルに「元カレ」という存在に執着しているパターンや、あのときの「恋」の感覚に執着しているパターンのように、いわばロマンスに執着しているケースもありますよ。

この場合はどこかで「私にはあんなロマンスは二度と手に入らないかも」と思っているパターンなんですよね。

それほどまでにめくるめくスペクタクルが繰り広げられた壮大なロマンスだったってことなんでしょう。

実際、このようなロマンスへの執着から、男性に求める理想が高くなったり、とりあえず付き合っておけばロマンスは手に入るかもと思って、相手より「恋愛することを優先」してきましたって方のお話を伺うこともありますね。

この場合は「ロマンスは二度と来ないんじゃないか」という思いを手放すために、なぜそう感じるんだろうって部分から癒やしを始めることが多いんですね。

ただ、この「ロマンスへの執着」という話ではどうにも次に進めず、過去の彼の手放しを進めても恋愛ができなくなっちゃってるってケースが存在するのです。

ココからが今日の本題。

「この人と結婚するんだって覚悟していたんです」

この言葉が意味するハートブレイクがあまりに大きく影響しているケースですね。

愛する覚悟がもたらしたもの

覚悟って言葉はそんな簡単に使われるものじゃないよね、って僕は思うんです。

「きっと彼と結婚するんだろうって思っていたんですけど」って言葉ならよく聞きますけど、「私も彼と結婚するって覚悟してた」って言葉は、そうそう伺わない言葉でもあります。

もちろん遠慮されておっしゃらない方も多いですし、その場合は僕が聞き返すこともあるんですけどね。

この覚悟が元カレの言葉、態度によって打ち砕かれちゃっている場合、これは当のご本人が自覚されている以上に引きずるものかもしれませんよ。

よく伺う例は「君の気持ちが重い」「その気持ちには答えられないし」「僕は本気になれない」「やっぱり無理だ」なんて男性の言葉が、女性の大切な「覚悟」を打ち砕いちゃってる状態。

これによって、いわば茫然自失状態になっておられる方が少なくないんですね。

自分の存在が一度「それじゃダメなのよ」って強く感じちゃっている状態ともいえます。だから、今まで信じていた自分の愛情や覚悟に疑いが入り込んでしまうんです。

そもそもね、この人とずっとそばにいる、結婚するって覚悟って、相当なものですよ。それは男女問わずですけど。

かつ、僕が知る限り、多くの女性が覚悟をする場合、「相手のことを受け入れる(すべて受容して愛する)」って覚悟まで決めている場合が少なくないんです。

それを「愛」と呼ばずになんと呼ぶのでしょうか。

それこそ身も心も、自分の人生をもかけた覚悟だったからこそ、元カレに「それじゃダメ」「それが重い」「それでは本気になれない」なんてカタチで跳ね返されたとしたら、自分の中核にある大切な感覚、それこそ自尊心や愛したいという思い自体に確信を感じられなくなっちゃうことも有り得る話だと思うのです。

人によっては「私という存在を否定された」って感じていても不思議ではないぐらいだと僕は思っています。

だから、いくら元カレへの感情を整理しても、自分の中の「覚悟」に対する癒やし・ケアが入っていないと、なかなか次の恋愛に進めないなんてことも起こり得るのです。

どこか自分を信じられないし、自分が確信を持って相手を愛し、受け入れ、覚悟して向き合うことの許可が出ないから。

いわば「自分が中途半端な感覚」のまんま付き合い続けることが辛くなっちゃうから、なんですよ。

だから、新しい恋に進んでも気持ちが楽になるのは出会ったころの一瞬で、それからは付き合うことで相手に申し訳ないって感じたり、本気で向き合えない恋愛に価値を感じられなくて自分から別れてばかり、なんてことも起きるんです。

これ、ホント超絶切ない話なんですよ。

愛がないわけじゃないから。

その愛に確信が持てなくなってしまっているということなんです。

ただ、そこに存在する痛みや自分への疑い(不安)というものはいわゆる失恋の痛みというレベルを超えてしまっている場合が少なくないんですよね。

かつ、この痛みや不安は、普段は気づかない、感じないように心の奥深くに沈められてしまうものなんです。自覚なきレベルまで抑圧される、って感じですね。

だから「どうしてあの別れから恋愛がうまく行かなくなっちゃったのか?」といった疑問を感じることにもなるわけですなぁ。

「私の覚悟って尊いものだよね」と思えるように

僕はこういった経験をした方に「自信を持てばいい」とか「自分を好きになろう」なんて話はあまりいたしません。

カウンセリングを何度も続けていった結果、そういったお話になることはありますけどね。

なにより「覚悟の尊さ」を見つめていただくようなアプローチを優先させていただくんです。できるだけ直球は避けて、しかし変化球であってもストライクになるようなイメージで。

なぜなら、覚悟が意味する「愛する」「与える」って、大きくて、偉大で、繊細なものではないでしょうか。

だから、そう簡単には一度入った疑いが消えてくれない。

実際には、気持ちをちゃんと受け止めてくれるパートナーと出会うなど、もう一度「覚悟して愛する」という経験によって、過去の痛みがしっかりクリアリングされていくことも少なくないんです。

だから、今、自分を支えるものが必要なことには違いないですが、丁寧に「自分を受け入れ、認めていく」プロセスが何より大切。

ただ、やっぱり直球で自分の愛情について見つめるとなると、過去に感じた痛烈な痛みをまた感じることが少なくないもの。その影響で前に進むことが難しくなっているのではないだろうか、って僕は思うんです。

だから、丁寧に自分の気持ちを整えていくサポートを僕も心がけているといえばそうなんです。(とはいえ、結構強く推すときもありますけど(^^;)

 

また、過去の恋愛で、私の覚悟が打ち砕かれていたとき。

本当はもっと相手のために頑張りたかったのに、NOを突きつけられて傷ついて何もできなかったとか、元カレの言葉を聞いて自分から愛することを止めたこともあるかもしれないですよね。

いわば、愛することを自分から諦めたなんて経験をお持ちの方もいるのです。

この場合、どうしても自分を責め、嫌ってしまう傾向が出てきますよ。だから自分が許せない、自分に失望してしまったという方もいるのでね。

でも、それは大切な覚悟があったからこそ、そうするしかなかったんじゃないのかな?って僕は感じるんですよ。

「自分で覚悟していたんなら貫きなさいよ」という考え方も確かにあろうかと思いますし、その意見も間違っちゃいないのでしょうけども、それはどこか男性性的な発想のような気がしていて。

今回取り上げている「覚悟」が意味すること、つまり「愛する」「受け入れる」「包み込む」といった要素は女性性的要素であって、その部分の気持ち、感覚ってとても繊細で柔らかいものだと思うのです。

だから、その自分自身の大切な感覚を相手に拒絶されれば、激しく痛むことも、ひどい無力さや自分の価値のなさを感じることがあっても不思議ではないと僕は思っています。

とても柔らかで、繊細で、温かいその感覚を「覚悟」という言葉に乗せて、元カレのために与えようとした私。

それが間違いだ、不足していると感じているなら、もう、どんだけの不安と辛さを抱えるか、想像できないでしょうか?

こうなっちゃったら、もう自分の愛をアテににすることも、愛する気持ちを前に押し出すことも難しくなってしまうものではないでしょうか。

僕は「それだけのことが起きていたんだから、急に無理しないほうがいいですよね」って思います。急がば回れ、癒やしを優先でってご提案してますよ。

 

少なくとも僕はそう思うので、実際のカウンセリングでこんな言葉をお伝えすることが少なくないんです。

「その覚悟は間違ってないですよね」

「あなたのその思いには素晴らしい価値がありますよ」って。

クライエントさん自身でも自分に語りかけてくださいね、ってお願いしています。

 

恋愛というものは相互作用でできています。どちらか一方の気持ちだけでうまくいくものではないものです。

だとしたら、相手にNOと言われた自分の愛情や覚悟が間違っていると決まるわけでもないのでしょう。

自分が自分の覚悟、愛情をどう見るか、どう扱うか。

それはもう一度、温かく柔らかな自分を取り戻すための大切なプロセスですよ。

 

繰り返しになりますけど、もう一度書きます。

「覚悟って言葉はそんな簡単に使われるものじゃないですよね」

そこにあなたの素晴らしさや大切な気持ちがあるのなら、もう一度丁寧に受け止めてみてはいかがでしょうか。

今すぐそう思えなくても、時間をかけて、丁寧に自分を見つめ直し、受け止め直すことこそ、本来の自分に立ち戻るプロセスではないでしょうか。

少なくとも僕はこの視点から皆さんのお気持ちを受け止めさせていただこうと思っています。

 

※本記事は2021/1/13にアメブロ・恋愛テクニックに投稿した記事の加筆修正版です。

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