恋愛・夫婦の心理学

恋愛や結婚を怖れ、悩み、遠ざける心理

恋愛や結婚を怖れ、悩み、遠ざける心理とは

日々いただくご相談の中に、以下ののようなケースがあります。

「彼(彼女)が一向に結婚を考えてくれません。私は結婚したいのに彼ははぐらかすばかりなんです。」

「今お付き合いしている彼がものすごく結婚したがっています。でも、私はまだそんな気にはなれませんし、恋愛関係を続けたい。彼のことは好きだから別れたくなんてないけど、結婚となると・・・。同棲でもいいじゃない?って思うんですけど、彼はなかなか納得してくれなくて。」

「自分に結婚願望がなく、このまま彼女の付き合い続けていいのだろうかと悩みます。結婚不適合者じゃないのか、と自分を疑ってもしまいます。」

「自分が恋愛をしたり、結婚する(子供を持つ)ということに現実感がなく、とてもできるとは思えないんです。恋愛や結婚を望む気持ちはあるんですけど。」

といった内容のものがあるんです。

ご相談いただく年齢層としては20代〜30代の方が多いでしょうか。

自分は結婚したいのに、相手がその気じゃない。
相手が結婚を望んでいるけど、自分がその気になれない。
自分はそもそも結婚願望がないのではないか。
自分が恋愛や結婚、家庭を持つなんて現実味がない。

どこか「本来は幸せを感じる」はずのできごとに対して、深く悩んでおられるわけですね。

実はこのような事例には、ある共通した心理の影響がある、といえるのです。

今日はそのあたりの話をサクッとまとめてみます。よろしければどうぞ。

 

未来のことを恐れる理由は「自分への不信」

僕たちは自分のことが信じられないときに、「自分には〇〇ができるのだろうか」と感じるものですよね。

それは恋愛や結婚だけでなく、仕事や対人関係、新しいことへのチャレンジでも同じです。

自分ならば、まぁなんとかなるだろう、と思えていたら(実際になんとかなるかどうかは別にして)恋愛や結婚について熟考するかもしれませんが、怖れを感じながら躊躇しないものなのです。

つまり、このような問題の多くは「自分のことをアテにできているかどうか」というテーマが隠れている事が多いのです。

 

自分のことをアテにできずにいると、人もアテにできない

自分のことをアテにしていない人ほど、実は「人をアテにすること」が難しくなります。

今の自分が人をアテにしていいのだろうか、と感じるのです。

だから、恋愛や結婚もどこか一人で頑張る想定しかしない人が出てきます。

そもそもパートナーシップはお互いがお互いを支え合う関係で、言っちゃえば「未だ不十分な者同士が支え合い、より心理的に成長していく場」でもあるのです。

が、自分の不十分さを感じる度合いだけ「自分(だけ)で頑張らないとなー」と思い込んでしまうので、より重く責任の強いものとして認識されるようになることが多いのです。

それゆえに「恋愛や結婚って大変なことなんじゃないの?」と思い込んでいる人、想いイメージを持っている人も少なくないわけですね。

だから、喜べないんです。本来はお喜びであるはずのできごとが、重く感じるのです。

 

隠れているのは完璧主義

このような気持ちになる人の心理的特徴こそ、完璧主義です。

何事もちゃんとできなきゃダメ、完璧にできなければ意味がない。

完璧にこなしてこそ大人であり、恋愛や結婚ってものはそもそもそういうものだろう。

それぐらい成熟した大人が培えるものだ、と思い込んでいる人って少なくないんです。

 

では、どうしてこのような完璧主義にハマることになるのでしょうか。

鍵は成長期にあります。

このような発想を持つ人からお話を伺うと、親御さんがとてもしつけや教育に厳しい人、ものすごくしっかりした人、世間的なステータスが高かった人、など、子供の目線で見ると「親がすごい」「完璧だ」と思えるような環境にいた人が多いんですよね。

もちろん、親御のことは尊敬しつつ、やたら良い子を続けてきていたり、子供時代から「大人になるってハードルが高くない?」と感じやすくなっている人が少なくないのです。

だから、社会に出ることをやたら不安に思ったり、未来のことに不安ばかり感じて辛い気持ちを抱えてきた人も少なくないのです。

そのような観念を持ったまま、自分が大人になると、どうなるでしょうか。

大人になりたくない、子供に戻りたい・・・と思う人が多いわけじゃないんですよ。

「私もちゃんと恋愛ができて、結婚ができて、大切な人のことを(父のように・母のように)愛せるのだろうか」

という疑問が強まって不安になり、「自分にはできるのだろうか」と悩むようになるんです。

だから、自分は誰かに頼っているようではダメで、頑張って成長しないとと考えるから、結婚や恋愛に自信がないだけでなく、「恋愛や結婚って人の人生を背負うようなものだから大変なことだ」としか考えないわけですよ。

 

ミスや失敗は許されないという気持ち

ただ、このような悩みには、一つ欠けている要素があります。

それが、失敗です。

完璧主義者というのは、どんな物事に対しても失敗・ミス、瑕疵を許しません。

つまり、自分が恋愛や結婚をするとしたら、決断する以上失敗やミスはありえない、と考えているのです。

そもそもいくら完璧主義に陥ったとしても、人はミスや失敗をするもので、それで普通なんですよ。(そもそも完璧主義に陥ること自体が誤解、すなわちミスのようなものですし。)

でも、このタイプの人は、自分の経験から、どこか「親ってすごい人・大人ってすごい存在」と思いこんでいる部分が強いので、「自分も大人になるために完璧な存在にならないと」と考えてしまうんですよ。

逆に言えば、親のダメダメさを見ると、非常にガッカリするという性質も持っていて、これが転じて「パートナーにも完璧を求め、不十分さを見つけるとガッカリする」という恋愛パターンを持つことも少なくないのですけどね。

ねぇ、そう考えるだけで、恋愛や結婚ってめっちゃ重いものなるし、大変なことだとしか認識できないと思いませんか?

そりゃー、結婚願望って持てなくなると僕は思うのですが、さて皆さんはどうでしょうか。

つまり、このタイプの人がいう「自分って結婚不適合者なんでしょうか」という言葉って、「自分は完璧ではないのですけど、いいのでしょうか」という風に僕には聞こえるんです。

だからその答えは「YES!」なんですよ〜。

そのままでいいじゃん、あなたにはあなたの良さがあるじゃん。

自分は自分でいい、親のようにならなくていいし、失敗だってするし。

それでいいって思えるようになることのほうが先で、完璧な大人になるなんて今すぐは無理だよ〜と僕は思うのです。

というか、そもそも完璧な大人ななんていないでしょう?

完璧を目指すより、「自分なりに誰かを思い、社会を思い、心を込めて自分なりに与えて生きている人」になればいいだけじゃないでしょうか。

これが全てにおいての自信の元になりますよ。

自分から与えて、受け取ることで、自分は自分でいいんだって思えるようになりますから。

 

最後に

ということで、このようなお悩みを持っている方には、僕はこのようなご提案をします。

もし聞けるなら、親(あなたが尊敬している大人)の失敗談や残念な話を聞いてみてくださいよ、と。

実は自分が完璧だと思っていたことが幻想だったと思えれば、「なんだ、それでいいのか」と思えるようにもなるのです。

ただ一点だけ注意点があって、「いつまでも自分を守る完璧な存在がいてほしい」という依存が残っていると、なかなか発想の切り替えがうまくいきません。

この場合は、「まずは自分は自分で生きていくんだ」という自立的な感覚も必要になりますので、その点お気をつけくださいませね〜。

 

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