恋愛・夫婦の心理学

恋に破れた私をどう扱うかで、未来は変わる

恋に破れた過去の私がまだ心のなかで生き続けているとしたら

自分への評価の良し悪しは、実際の能力や価値などで決まるわけではない。

長くカウンセリングの現場にいますと、つくづくそう思うのです。

どれだけ素晴らしい価値があり、どれだけ素晴らしいキャリアがあったとしても、たった一つの大きなハートブレイク(傷心)や失敗が、「自分は素晴らしい」という「実感」を奪ってしまう。

だから、つい自分を信じられなくなったり、人と自分を比べるようになってしまうこともあれば、自分がどんな存在だったか思い出せなくなってしまうこともあるようです。

このようなことは仕事、対人関係の問題の理由として浮き彫りになることも多いものですが、恋愛や結婚がテーマのカウンセリングでも全く同じことがいえますよ。

たった一つの「本気の恋愛」が、失恋に変わったという事実が、自分の素晴らしさを感じられなくなってしまう理由になってしまう。

なぜあんな辛いできごとが起きたのか、どうして自分がこんな目に合わなきゃいけないのか。

考えてもでない答えを探しながら、知らず知らずのうちに「私って愛されないし、愛情が足りない存在なんじゃないか」という自己懐疑にハマってしまうことも少なくない話のようですよ。

こうなると、どれだけ「誰か」に好かれてもダメ。

「あのとき、私から離れていったあの人」から、もう一度愛され、私の愛を受け取ってもらわなければ、次にすすめる気がしない。

このような気持ちが、過去の恋愛に対する執着と結びついていることも少なくないようです。

個人的にはなんだかよく分かる気がするんです、この手の執着って。

もう一度自分(自信)を取り戻すには、もう一度、私が愛した人と向き合うしかない・・・。

そう思い込んでしまうことってあるのかもしれませんよね。

そんなときって、実は「恋に破れた過去の私」が、まだ自分の心の中で生き続けているようなものなのかもしれません。

忘れようと思っても、忘れられない。気持ちを割り切って、切り替えて、仕事やライフワークに目を向けても、どこか後ろ髪を引かれるような感覚がしたり、心のどこかで自分の心と体を使って誰かを愛したいのに、といった感覚を覚えることもあるんじゃないでしょうか。

実際、僕がそういったお話を伺ったことも一度や二度ではありませんしね。

それはもうとても切ない感覚ともに。

 

 

失恋で失った自信、なぜ取り戻せないのか

カウンセリングの中でこんなご質問をいただくことがあるんです。

「どうして仕事に夢中になったり友達との関係を高めるだけでは、過去の失恋(元カレ)の事を忘れられないんでしょう」

なにかに夢中になって頑張れば、自分自身をもう一度取り戻せるはずなのに、と思われていたのでしょうか。

このご質問はたくさんいただくのです。特にカウンセリングの初期ではなく、中頃の時期あたりになっていただくことが多いんですけどね。

 

僕はこのようにお答えすることが多いんです。

「それはきっと、あなたが過去に元カレを愛したこと、あなたが元カレに愛されたこと、どちらもあなたの努力や生きてきたプロセスの結果だと今は感じ取れないからかもしれませんね。」

 

誰かを愛するという行動、努力、意志は、間違いなく自分自身によってなされたものですよね。

ただ、失恋、ハートブレイク、挫折を体験すると、自分の行動、努力、意志を「意味のなかったもの」として無力化されてしまうことがあると僕は考えています。

決して意味がなかったわけではないのでしょうが、最後に出た結論が「失敗」「失恋」だったとしたら、今までの自分の選択や行動に意味を感じられなくなってしまうこともありえるわけですよね。

その無力化された自分の行動、努力、意志をもう一度「意味があるもの」として捉え直すことが癒しになるのですが、なかなかそう思えないものなのかもしれません。

自分の過去の努力(愛情)と今の自分が一致していない。

この状況が続くことが、失恋で失った自信を取り戻せていない状態だと僕は考えています。

 

愛したことは「価値」であると思えるように

ちょっと話はそれますけど、例えば仕事が続かなかった、というご相談を伺う中で、こんなお話をさせてもらうことがあります。

「あなたは確かに仕事が続かなかったのかもしれません。けれど、あなたが行った仕事が持つすべての要素で失敗したわけではないのではないでしょう。

一つの仕事の中にも様々な要素があります。その要素の中であなたががんばれたこと、できたこと、自分に適していたことはあるのではないでしょうか。

うまくいかなかったことを使って仕事のすべてを否定するより、拾い上げることができる価値を丁寧に見つめていくことが次につながることも多いですよ。」

 

これと同じように、たとえ失恋というカタチで終わった恋愛でも、拾い上げることができる価値はたくさんあると僕は思うのです。

自分が愛したこと、相手のために心を尽くしたこと、好きでいたこと、相手を受け止めたこと・・・

もちろん失恋による痛みが強いときはなかなか拾い上げることが難しいかもしれません。その時は抱えた感情を解放するプロセスを優先させていただきたいし、いつも以上にゆっくり自分の時間を過ごしてもらえればと思うのです。

ただ、ゆっくりとでも書こと向き合えるようになってきたのならば。

なぜあの恋がうまくいかなかったのか、と同じぐらい、自分が与えたこと、努力したこと、愛そうとした意志を丁寧に見つめて、価値を見てほしいなと願っています。

僕は常々「愛したこと」は「価値」だと思っています。

努力であり、行動であり、意志であると思っていますし、カウンセリングでもそう扱わせていただいています。

失恋という事実と向き合うと、つい「なぜうまくいかなかったのか」ばかり考えてしまうかもしれません。それも間違っていない発想です。

が、それと同じぐらい「自分が愛したという努力、行動、意志」も大切なものではないでしょうか。

そこはぜひ丁寧に見つめていただきたいな、と願っています。

つまり、失恋という結果であったとしても、それでも自分には価値がある。誰がなんと言おうと価値があると僕は思うのです。

そう思うことが、もう一度自分を信じるきっかけになっていくことも多いんですよね。

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