ほぼ30代からの”仕事に活かせる”心理学

仕事が苦痛なのに不安が強くて変えられない心理とその処方箋

「不安で仕事を変えられない」を心理する

昨日、久々にマイナビウーマンさまのサイトに寄せた記事がアップされています。

【心理学】仕事が苦痛な理由は? 耐え続けるリスクと7つの対処法

普段はカウンセリングばかりしているのですが、実は誰にも気づかれないところでこっそり取材協力させていただいていたりします。

実はこれ以外にも、既に取材協力が終わり公開待ちのコンテンツがあるのですが、それはこれからのお楽しみとさせてください。そのうち公開のご案内ができるかと思います。

このブログでは恋愛などの話を中心に記事を書いているのですが、時には仕事関連の話も書いておりますよ。

ということで、今日は仕事の話をテーマにします。

「不安で仕事を変えられない」というお声は少なからずお聞きするご相談です。

「今の仕事に苦痛を感じている」が、「自分に何ができるんだろうか」「楽な仕事はないと思うから」「転職することが不安」「年齢のことを考えると怖くて転職できない」などなど、様々なお気持ちを伺うのです。

もちろんその状態が決して悪いということではないのです。むしろみなさん必死であって、そのお気持ちは僕なりに理解させていただきたいといつも思っています。

しかし、不安を感じ続けていると次のようなことが心のなかで起こる可能性があります。その結果「仕事に不安を感じ続ける」といった状況が慢性化することもあるんですね。

 

「感情の麻痺」という考え方

私達は不安など感じたくない感情を感じる状況に置かれると、その感情を抑圧することがあります。これは一つの防衛〜感じたくない感情を感じないようにするための作用〜ですね。

そこで抑圧した感情は次第に感じなくなることがあるんです。

この抑圧が慢性化すると麻痺していくこともあり、その状態に私達は慣れていくのです。

例えば「仕事に対する不安」を麻痺させたとしたら、不安を麻痺している状態に適応していくようになるのです。

言い換えれば、「仕事で不安を感じることが当然」「不安を感じる状況が当たり前」になっていき、その状況が全く変わらないどころか、それが日常になっていくってことです。

すると、今度はその状態を維持しようという動きも心の中で生じるんですね。

アタマでは「不安を感じることなんて避けたい」と思うのですが、なぜか不安を感じる現状を維持する理由ばかり思い浮かび、結果何も変えようとはしなくなる、ということです。

だから、今の仕事に苦痛を感じているけれど、この状態を維持するために「自分に何ができるんだろうか」「楽な仕事はないと思うから」「転職することが不安」「年齢のことを考えると怖くて転職できない」などの理由が必要になる、という逆説的な考え方ができるのです。

あまりいい表現ではないのですが、仕事に対する不安に感じても、その理由を手放したり、覆すような発想や行動を取ることができなくなるのです。

「悩むけど現状維持」「問題は解決しない状態」が続き、これが強いストレスとなって辛さ、生きづらさ、気分の落ち込みなどを感じることがある、というわけです。

 

これは何も仕事や不安という感情に限ったことではなく、別の事例、感情でも起こり得ることです。

例えば恋愛であれば・・・

以前から寂しさを抑圧するしかない事情や状況があり、その寂しさが麻痺した状態になっていると、その麻痺した状態に適応し、その状況を維持しようとする。

その結果、例えば、いつも別れを導く関係ばかり持ったり、一時的な体だけの関係ばかり続けたり、いつもパートナーがそばにいない関係(ex.浮気や不倫関係)を続けることになる、といった状況が生まれる可能性もあるのです。

これらは「麻痺した感情が作る習慣(性)」と表現することができるかもしれません。

 

仕事に対する不安に愛を向ける?

では、このような麻痺した感情はどのように扱えばいいの?という部分ですが、端的に言えばその麻痺した感情に「愛」を向けていけばいい、ってことなんですよ。

愛って書くとなんだか曖昧ですか?

愛とはまぁいろいろな形がありますけど、例えば、理解、受容、肯定的な視点、態度、許し、などなどですね。

今回の場合で言えば、麻痺した不安に対してもたらされるべき「愛」について考えていけばいいのです。

なぜ仕事に対して不安を感じるのか?

その不安は一体何を示しているのか?

どのような理由で不安を感じているのか?

このあたりを見つめていくのです。

先に書いた「自分に何ができるんだろうか」「楽な仕事はないと思うから」「転職することが不安」「年齢のことを考えると怖くて転職できない」といった理由は、麻痺した不安を維持するために必要な理由ですね。

ただここで「どうしてそう思うのか?」について考えていくことがはできますよね?

「自分に何ができるんだろうか」と考えるということは「何かしら貢献したい」という思いによって生じるものですよね。

「楽な仕事はないと思う」としたら、仕事は大変なものだというイメージがあるのかもしれませんが、それだけ「仕事とは価値にあるもの」と見つめているのかもしれません。

また、あなたが触れ合った誰かが「楽な仕事なんてない」とあなたに伝えた可能性だってありませんか?もしあなたがその人の言葉をずっと聞き続けているなら、もしかするとその言葉を伝えた人をあなたは信じることをやめずにいるのかもしれません。

このように「どうしてそう思うのか?」について見つめていくと、仕事に対する不安だけでなく、自分自身が仕事に向けている愛や理解、肯定的な視点や態度も隠れていたりするのです。もちろん仕事という対象だけでなく、「自分にとっての仕事」に対して意味をもたらした人、価値観や観念を与えた人、自分に影響を与えた人に対する愛や理解なども隠れていたりするのです。

この部分を理解し、気づいていくことで、少しづつ自分の感情を扱えるようになっていきます。

僕の経験上、仕事に対する不安を慢性的に感じていたり、自分に何ができるんだろうか?といった不安を感じている方ほど、仕事に価値を見ていることが多いのです。

そもそも仕事に価値を見ていないなら、仕事なら何でもいい、と考えていても不思議ではないし、そこに不満や苦痛は感じないことが多いのです。時には、お金を稼ぐ手段として割り切ることだって容易でしょう。

しかし、仕事に価値を見ていて、そこにやりがい・生きがいを見出したいという気持ちがあるからこそ、その仕事の価値に見合った自分でいられないことが辛いと感じてしまうのです。

ここに本当に隠している感情、無価値感や無力感が眠っています。自分にはできない、無理かもしれない、という思いですね。

だから、もう一度自分自身と向き合って、本当の自分を理解し、そして愛を向けることが抜け道になっていくんですね。

麻痺した不安に対して愛を贈ることで「意欲」が生まれてくることもあるのです。そもそも意欲がなければ不安にはならないでしょう?

そしてその不安は「繊細さ」「観察力」などとして仕事の中で発揮することも可能なのです。

 

今の自分を闇雲に否定しないところから始めよう

実際、仕事のご相談をお受けすると「仕事が不安な自分ってダメですよね」「悩んでいるのに行動しない自分が間違っているんですよね」いったお声を伺うことも多いんですよ。

ただ、少なからず僕は「お気持ちはわかります(が、そんなことないですよ〜)」といったスタンスで向き合わさせていただいています。

それはクライエント様を慰める目的で伝えているわけじゃなく、「否定からは癒やしは起きない、愛を送る必要がある」という考え方から、そうお伝えしています。

そもそも麻痺した感情に愛を向けるということは、すなわち自分自身に愛を向けることです。たとえば、理解、癒やし、安らぎ、受容、許しといった要素を向けることなんですよ。

だから、まず「今の自分を闇雲に否定しないところからスタートしましょうね」とお伝えしています。

ただ、ちょっともどかしいんですけど、多くの場合、この「愛」について考え、実際にそれを向けるには、自分ひとりで難しいことが多いのです。

そもそも麻痺した感情があるところでは、習慣性や現状への適応傾向が生じていることが多いので、圧倒的に一人ではどうにも変えられない事が多いんです。

つまり、本当に誰かのサポートが必要なんです。

しかし、いろんな人の手を借りて、麻痺が解けていくと、それはまるで「あれ?今までどうして悩んでいたんだろう」といった感覚を感じたり、今までとは違う物事の考え方をしている自分や、前向きに考え行動している自分と出会えるものなんですよ。

実際に、今まで仕事への不安から行動できなかった方が、今は自分から向き合える仕事に就かれ、充実した毎日を過ごしていたり、自分自身の今に満足しています、納得しています、とおっしゃってくださる方もいるんですね。

この変化・現象を「モノクロの世界がカラフルに変化した」なんて表現をされるかたもいるぐらいなんですよ。

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