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パートナーとの関わり方をどう見極めるかという話
- パートナーが何もしてくれません。
- パートナーが全く私のことに興味を持っていない様子で(連絡もないし)
- 「週末は一緒に過ごしたい」とお願いしても断られてしまいます・・・。
- 休日、いつも家で寝ているパートナーを見てるとイライラします。
- いつも仕事で会えないばかりの彼。それって愛情がないってことなんですか?
などなど、この仕事をさせていただいておりますと様々な形の
「私のパートナーはどういうつもりなんでしょう?」
というご質問を伺うことがしばしば、いや、かなりある、と言えるでしょうか。
もちろんそのお声はお声として伺わせていただいておりますし、そこにあるお気持ちも受け止めさせていただければと思っているんです。
ただ、正直なところを申し上げますと、それは相手に聞いてみないとわからん!が答えです。
が、よくよくお話を伺うと
「あー、そのパートナーさんははっきりあなたの意思を伝えたほうがいいかもですね」
というケースと
「あー、そのパートナーさんには優しさや安らぎを与えるアプローチがいいかもですね」
というケースとが存在すると僕は考えているのです。
要はですね。
あなたからはっきり意思表示をしたほうがいい(しっかり話し合ったほうがいい)ケース
と
話し合うより相手に優しさ、やすらぎなどを提供したほうがいいケース
があるというわけです。
逆に言えば、あなたからハッキリ意思表示したほうがいいケースで相手に優しくしていても何も変わらないこともありますし。
優しくしたほうがいいケースなのに、相手と話し合おうとしすぎて関係がこじれてしまうなんてケースもあります。
この見極めは非常に難しいもので100%正しい答えはないと言えますが、しかしある程度、今の状況や相手との関わり方を判断する材料は存在するとも言えるのです。
今日はそんな話を簡単にコラムにしようと思います。
よろしければお付き合いください。
パートナーと積極的に関わらない人の心理について考える
さて、ではまず「パートナーと積極的に関わらない人の心理」についてサクッと見ていきましょう。
代表的な例は以下のとおりです。
恋愛となると急に依存的になってしまう(相手に丸投げタイプ)
さて、世の中には恋愛をすると急に依存的になってしまうという方が一定数存在するようです。
僕が知る限り、まぁまぁよく聞く話といいますかね。
もちろん普段仕事など必死で頑張っているからこそ、パートナーには甘えたい、受け止めてほしいと思う人がいても不思議ではないのですよね。
だから、マイペースを崩さなかったり、パートナーに対して最低限の礼儀?尊重?がなくなっちゃう人もいます。
時には「パートナーをまるで自分を扱うように扱ってしまう」というちょっと恐ろしい投影が働いてしまう場合もあるんですけどね(戦慄・・・)
ただ、パートナー(恋愛・結婚生活)って「自分だけが癒やされるもの・楽するもの」と考えてしまうと、お互いがお互いを尊重することが難しくなってしまいます。
つまり、気を許すこと、ハートを開くことと、相手にどっぷり依存することは違うことなのですが、そのあたりの線引がうまく行かないと、まぁまぁ揉めることも少なくないようですよ。
*
ということで、この手の恋愛に依存するタイプの人には、ハッキリ自分の意見を伝える方がその後の展開が良くなりやすい、なんて場合が少なくないですかね。
逆に、相手の依存を受け止めすぎることで「昔は優しくしてくれた」だの「こっちはそんなつもりはない」だの言われてカチーンと来ますのでね。
ただ、ハッキリ自分の意見を伝えることと、相手をdisることも全く違うことなので、そのあたりお間違えなきよう・・・。
そもそも愛されていることに気づけない(愛情を向けられることに慣れていないタイプ)
世の中には、ハイリスク・ハイリターン、ローリスク・ローリターン、なんて話がありますけどね。
恋愛でもハイリスク・ハイリターンという観念のもと、めっちゃ困難な恋愛に挑んで大きなリターンを期待する人や
リスクがあまりない関係を選んで、リターンが少なくてもいいや、と考える人がいる、と僕は思うのです。
で、いわゆる「自分がそこまで愛されているとは思えない」と感じている人ほど
ハイリスク・ハイリターンな恋愛か、ローリスク・ローリターンな恋愛、どちらかを選ぶ傾向がある、と僕は考えています。
つまり
「愛される自信がないから、めっちゃ頑張って大きなリターンを得ようとする」
「そこまで愛されなくてもいいから、とりあえず平穏な生活でいい」
そう考える人がいいか悪いか別にして存在する、ということです。
これはどちらも無価値感〜私には価値がない〜という思いに対する補償行為〜埋め合わせの行為〜とも言えますけど、まぁそれはそれとして。
で、いわゆる「ローリスク・ローリターン」と言う考え方を用いて恋愛をしている人の中に、全く恋愛に興味がないような、二人の関係を発展させていく意思がないような態度を取る人がいる、という話なんですわね。
つまり、いいか悪いか別にして「そもそも愛されていることに気づけない人」ほど、週末はいつも家にいるとか、パートナーに対してあまり手をかけない、なんてことが起きるといいますか。
・・・ええ、はい、分かります。
「じゃぁ私の気持ちはどないなるっちゅーんじゃ!ボケー!!!(激怒)」
というお気持ちになられることもあろうかと思うのですよ。
だから、あれこれパートナーに説教したくなるお気持ちも僕なりに分かるのです。
そりゃ〜
「あんたの性根叩き直してやろか!震えて待てぃ!」
と思われる人がいても不思議ではないと思いますのでねぇ・・・。
*
ただ、このパターンにハマっている人は
「実はそこまで自分が愛されていることを知らない」
という傾向があるといえるのです。
なので、いわゆる説教や感情のマシンガンぶっ放す!という行為は、相手に「やはり自分は大した人間ではない」と思わせるだけの説得力を持ってしまうのですよねぇ。
実は、自分の価値を感じない人ほど「自分が愛されている」とは思わないので、相手に気を使ったり、相手に申し訳ないと思う気持ちを募らせやすいのです。
だから、自分から関わっても相手は喜ばないだろう、という否定的な観念を持ちやすい。
そこに愛しているからこその説教をぶっ放せば、まぁ相手は「自分が悪い、ほんとくだらない人間だ」と思ってしまいかねないわけですなぁ。
もちろんそれは相手の問題で相手の心の癖、感じ方の問題なんですけどね。
ただ、このような前提があると考えるなら、このタイプのパートナーとは、ロマンスを楽しんでもらい、相手の価値を伝えてあげたり、相手を褒めてあげる方が得策、となるのです。
ストレス抱えすぎて参っちゃってる(戦闘モードから無気力モードになってしまったタイプ)
さて、僕たちってストレスや悩みを抱えると、ドンドン心に余裕がなくなっていくことがあるわけですが、その仕組みってご存知でしょうか。
もちろん人によってストレスに強い人、そうではない敏感な人に分かれるとは思うのですが
僕たちがストレスと向き合っている状態ってのは、基本「闘争モード」になっていると考えていただければいいんですよね。
例えるならば、体に入った異物に対して体は戦う姿勢を見せるわけですが、心も同じような仕組みを持っていて、ストレス要因に対して対処しようと自分のエネルギーを使い、いわば緊張状態となっていくわけです。
この状態が慢性化すると、もう戦えない・・・ってモードになっちゃうわけです。
また、ストレス要因に対して戦っている状態にある人ほど、戦い続けているわけですから、気持ちの面で緩むことは難しくなるんですよ。
すなわち、ずっと何かと戦い続けている人にとって、人を愛することも戦いだし、恋愛関係を継続することも戦いですし、パートナーを喜ばせることも戦い、と認識されることが多いのです。
そして、自分の限界が近くなると
「もう戦えない・・・」
そう思う人も出てくるのです。
つまり、恋愛も継続させることはできないし、好きな人を愛するためのエネルギーも残っていない、と感じる人もいるということ。
「そもそもそんな気になれない自分ってのは、結婚にも向かないし、人を愛することができない人間だ・・・。」
そんな風に思う、いわば「疲れ果てた戦士」のような人達もいるのです。
この状態にある人に対して
「これからの二人のことを考えるために話し合いましょう」とか「どうしてあなたは週末寝てばっかりなの?」と言い続けるとしたら、まぁその発言の意図は誤解される可能性が高いかもしれません。
それこそ
「あなたは私のことを考えていないし、愛していないと言われているのだ」ではなく
「あぁ、自分が相手を愛していないんだ。自分がダメなんだ・・・」とね。
とかく疲れ果てた戦士状態にある人ってそもそも「相手のために」という気持ちを持っていた可能性が高いのです。
だからこそ、恋愛でも結婚生活でもなにか問題が起きると自分を責めやすいのです。
そして、気持ちに余裕がない人ほど、自分を責めることで、戦うべきと認識する出来事から逃れようとするのです。
それぐらい気持ちに余裕がないってことなんですよ。
言い換えるなら「自分が負けを認めればもう戦わなくて済む、楽になれる・・・」そう考えてしまう人もいるのです。
この状態を「愛がある、愛がない」といった判断で見ること自体、僕はとても危なっかしいことだと考えちゃうんですよ。
えぇ、えぇ、そうですよね。
もちろんあなたはパートナーに
「私のことを愛しているなら、見えない敵と戦ってボロボロになって!」
「あなたはその程度のことでくたばるような人ではないでしょ!血を流しながらでも這いつくばってでも私のところに来て!」
なんて頼んだ覚えはないですよね?
むしろ
「相手がちゃんと私との関係を続けていくと意志を示してくれるでであれば、私も相手のことをまるっと受け入れる覚悟ができるし、相手のことを支えていくことだってできる」
なんて思う方も少なくないんじゃないかな、なんて僕は思いますしね。
だから、ちゃんと向き合って欲しい、ちゃんと二人の関係を大切にしていることを示して欲しい、と相手に願うのかもしれませんしね。
ただ、相手はその余裕がない、もしくは、その余裕を完全に失いかけているとしたら・・・。
二人に必要なのは対立でもコミットでもなく、まず休息とやすらぎなのではないでしょうか。
なんて僕は思いますよ。
*
よって、今にもぶっ潰れそうな相手に「今後のことを考えましょう」だの「いつも寝てばっかいるんじゃねーよ」と伝えれば・・・
うーん・・・。
この場合は、あなたが相手のことを愛している、という明確な意思表示(表現)が必要かな、と思います。
で、相手の癒しになってあげて、相手といる時間を相手の気持ちや心の余裕の回復に当てるほうがいいように僕は思います。
もちろん疲れ果てた戦士のような人ほど、申し訳ないだの、君に悪いだの、一人でいたいだの、反発してくるとは思うのですけどね。
「おめぇ、その体で戦うって、死にたいのかっ!!」
ぐらいの情熱を持って、優しく相手を包んであげたり関わってあげるといいんじゃないでしょうか。
ま、それぐらいのお気持ちをお持ちの女性のみなさんと、僕はかなりお話させていただている気がしますけども。
ただ、「でも相手は私と関わろうとしないし、私のことを望んでいないかも?」という不安で、関わることを躊躇してしまっている方も多いのかな?とも思う次第。
まぁここは相手の負担にならないようにすることが選択肢の一つになるので、時には相手の様子次第で待ってあげることも必要です。
が、あなたが相手のことを愛してあげたい、癒やして安らぎを与えてあげたいと思うなら、それこそ胸を張ってそうすればいい、と僕は思っちゃうんですけどねー。
最後に
ということで
もしあなたのパートナーがなかなか関わってくれないという状況があったとしたら。
パートナーとの関わり方は相手の様子を参考にして決めてもいいかもしれませんねぇ。
よーく相手の状況を見ること。
甘やかしてもあかん場合に甘やかすと、どんどんあなたの怒りの導火線が短くなるかもしれませんし。
こっちから詰めたら、それで相手の余裕がなくなって終わる関係もありますしね。
繰り返しになりますが、100%正しい答えはなかなか導けないのですけれども、現状を把握して対策を立てることもまた大切なことかもしれませんよね。
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