恋愛・夫婦の心理学

好きなの?嫌いなの?どっち?急に態度が変わる彼の心理

恋愛の中で起きる「アンビバレントな感情」とは

私たちは多くの場合、自分のそばにいて愛してくれるパートナーとの関係の中で、「愛」を感じますし、パートナーに対して信頼を向けます。

たとえ、それがどんなパートナーであったとしても、です。

かつ、それが一時的なことであったとしても、ですね。

つまり、多くの人は、本質的には「人を愛したい」「人から愛されたい」「人との関係性を持ちたい」という欲求を持つものだ、と考えることができますし、これは食欲や性欲などと同じ「欲求」ですから、私たちに必要なものなのでなくなることはない、と考えられます。

しかし、恋愛や夫婦関係の中で、何らかのきっかけでパートナーとの関係性が崩れることもありますよね。

客観的にみれば、それが些細な出来事(例えば、買い物を頼んでいたのに忘れた、ちょっときつい言葉で否定的な言動をされた、約束の時間に遅れてきたなど)から起きることであったとしても、そのご本人からすれば「大事(おおごと)」だと捉えてそれが大きく影響する場合があるわけです。

いわば「愛してくれていないからそういったことになるんだ」「私に愛される価値がないからそういった事が起きるんだ」と自分が勝手に解釈しちゃうというわけです。

 

これは巷で「(人の中にある)地雷」を表現されるようなものなのだと思いますよ。「人の地雷はどこに埋まっているかわからない」の「地雷」のことですね。

悪意がなかろうともうっかりその地雷を踏まれると、超不機嫌になるとか、急に連絡したくなくなる、冷たい態度を取りたくなるといった場合のあれですよ。

 

そういった出来事をきっかけとして、僕たちは「パートナーは愛してくれていない(のではないか)」「パートナーのことを信頼できない(のではないか」「もしかして私が悪くて、私は愛されるべき存在ではないのかもしれない」との思いや疑いを感じることがあるわけですね。

そして、自分自身がもしこの状態に陥ると、自分の中で湧き上がる思いや疑いが払拭できないでいると、本来感じている「自分自身の中にある愛」と、それを打ち消そうとする感情が生じるわけですね。

これが恋愛の中で登場する「アンビバレントな感情」です。

ちなみにこういった感情は、ある特定の人と恋愛関係なったから抱えるというよりは、そもそも自分自身が親密な関係性を持つと抱えやすい状態にあった、と考えるほうがベターな場合が多いです。

よって、自分の家族関係や親との関係などに起因することであると認識するほうがいいと僕は思いますよ。

矛盾するパートナーの言動を見て混乱してしまう理由

向き合えない男女

さて、今回のご質問にある「矛盾するパートナーの言動から、その気持ちを掴みきれず混乱してしまう」その理由について少し触れてみたいと思います。

いわゆる人間の抱える葛藤、相克は、アタマでかんたんにイメージできるようなシンプルなものではないものも多いんですよ。

いわば、いい気分を感じたからポジティブになれる、嫌な気分を感じたからネガティヴになる、というわけではないということです。

例えば、ずっと一人ぼっちな感覚を抱えている人がいたとしましょう。

その人が友人に誘われて高級レストランで超絶美味しい料理を食べたとします。

すると、そこで「美味しい!」という快を感じたとしても、その次の瞬間「いくら美味しくても普段はいつも一人だし」とか「私はいつも一人だよな」と感じてしまうこともあるでしょう。

目の前に誘ってくれる友人がいるのにね。

また、その友人は結婚していたり、パートナーがいるなんて場合は更に「友達はそばに人がいるけど、私には・・・」と余計な比較の罠にハマって更に考えなくても良いことを考えてしまうことだってあるかもしれません。

別の例を挙げますと、ずっと自分に自信が感じられない人がいたとしましょう。

その人のことを思って周囲は応援したり、話を聞く人がいても、逆にそれが「気を使われている」「申し訳ない」と感じてしまう人もいるでしょう。

これを職場などで起きることに置き換えるなら、上司が信頼して「君ならできるから!」と投げた仕事を「負担だ」「自分のこと(自信のなさ)について考えてくれていない」と感じたり、急にプレッシャーばかり感じてしんどい思いを抱えるふとだっているでしょう。

また、自分は上司から信頼された!と感じてやる気になったとしても、それで暴走してしまって誰の意見も聞かずにいて、とんでもない失敗をしてしまい痛い思いを抱えることだってありますよね。

逆に、ものすごい失敗を経験したことで、辛い思いなど大きなネガティブな感情を抱えるけれど、しかし周囲のサポートや応援が得られたことで感謝できたり、ひとりじゃないんだな、と思えるような経験をすることだってありますよね。

このように、まぁ人の感情って想像したように動くわけでもなく、またイメージしている以上にかんたんではないんです。

相手のことを思ってポジティブな言動をしたからと言って、相手が必ずしも元気になりポジティヴになるとは限りませんし。

自分が超ネガティブな感情を感じたとしても、そこから何かを学べたり、めちゃめちゃ泣くことでスッキリすることもありますよね。

つまり、ポジティブな感情、ネガティブな感情とはただの分類で、それ以上でもそれ以下でもないということです。

そして、その感情が自分自身や相手にとってどのようにに作用するかは、その人の心の状態による、ということになります。

このようなことは恋愛の中でも頻繁に起きていることでして、いくらこちらの愛情から伝えたことであっても、相手の様子をよく見ずに伝えると自分の意図の逆に作用するケースって少なくないんですよ。

だから、実際のご相談でも「私なりに伝えたことが相手に逆の意味で取られてしまった」というお話も多いものです。(逆の意味で取るのは相手の事情、責任の話なんですけどねー)

また、自分自身が人の好意を素直に受け取れず、ついつい上辺だけで受け取ってしまう・反応してしまう、というご相談もめちゃめちゃ多いです。(人から感謝されても感激できず、いわゆる「一般的に好反応しておいたほうが無難だよなー」という態度しか取れずにいる、みたいな話。)

もちろん、今回のご質問のように『相手が、前にあったときは「好き」だと伝えていたのに、今は逆の言動取ってきて混乱しています』というお声も良く伺いますよ。

何故このようなことが起きるとかと言えば、「私だったらこう思うのに」という基準で物事を見ているからでしょう

「私が〇〇と言われたら、こう思うし、△△の行動をする(そうしておけば、相手はこう思うはずだ)」

なのに、相手はどうしてそうではないのか」

と考え込んじゃうのでしょうね。

 

これがきっと今回のご質問に書いてくださってある「私の気持ちの整理がつかない」部分なのかもしれませんね。

(ま、それが普通といえば普通だとも言えるわけで、だからどうのこうのお伝えしたいわけではないんですけどねぇ。)

もちろん、こちらが善意(悪意なく)で行ったことならば、それを相手がどう受け取るかは相手の責任の範疇にあることだ、とも言えますし、どこまで責任について考えるかは、お互いの間にある信頼関係から考えたほうがいいことだと僕は思いますけどね。

何でもかんでも自分の責任につなげるのは違うけど、しかしすべてを他人のせいにしてしまうと何も起きないし、問題ばかり噴出してくる、というなんとも曖昧で難しい話ですが、まぁそんな感じだと思ってください。

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