ほぼ30代からの心理学

気が利くようで利かない?メリーゴーラウンド系男子(女子)の話

メリーゴーラウンド系男子(女子)とは

勝手に僕が命名した「メリーゴーラウンド系男子(女子)」なる男性。

この定義は

・基本いい人。優しい人。
・基本気遣いの姿勢は見せ、人のことを悪く言わないタイプ。
・ただ、自分の思うことはお伺いを立てずに突き通してくるタイプ。
・だから不満が溜まりやすく、いつも何かしら我慢している自立タイプ。

なぜメリーゴーラウンド系と呼んでいるかというと・・・

・本人はいつも「周囲にものすごく気を使っている」と感じている。
・ただ、あくまで「自分の中の良かれと思うこと・気遣い」を続ける。
・その結果、なぜか周囲が「なんでもっと気が使えないのよ」と反応し始める。

この「自分の中で良かれと思うこと」の世界でぐるぐる回る様子が「メリーゴーラウンド」に似ている、という意味で表現しているんです。

メリーゴーラウンド自体、とても魅力的なアトラクションです。みんなを喜ばせる力もあります。しかも他の遊園地のアトラクションと比較しても安全で楽しい。

ただ、メリーゴーラウンドはその場で回るだけのアトラクションとも言えますよね。

この「その場だけ、自分の中だけ」で繰り返される思考の流れが悪いわけではないのでしょう。

ただ、周囲の人との関わりの中では、「自分だけのアイデア」ではうまくいかないこともありますし、時にはトラブルのもとになることもあるようです。

職場でも「相手への思いやり」って大切ですもんね。

 

ある女性社員のストレス

「うちの課の上司(男性)、何も言わず仕事ばかりふってきてホント嫌。分かるけど、もうちょっと考えてほしい。」

その女性はとても生真面目で仕事熱心、普段はそんなに愚痴を言わずにいるのですが、仕事量の増加からストレスを貯めている様子。

他の人に仕事を回してよ、とまでは思わないけれど、でもこちらの事情を気にすることなく仕事を振り続けてくる男性上司のやり方に不満があるようです。

「しかも、休憩時間に普通に笑顔で話しかけてくる。最近どう?って、よく言えるなとか思うんです。しかも話の内容はどうでもいい話。

世間話している暇なんてないよ、って思うぐらい忙しいのに。

話しかけられて、こちらは文句も嫌な顔もできないじゃないですか。

だんだんイライラしてきて、今では顔も見たくありません。何考えているんだか。」

まぁこの話もなるほどと思えることだな、と僕は思うんですね。

言ってしまえば「それが気遣いのつもり?」みたいな風に感じてしまうことってありますもんね。

しかし、仕事は仕事だからしっかりと受けたいと思う、その方のお気持ちが伝わってくるようなお話だと思うんですね。

そんなに上司が嫌なら嫌だと言えばいい、いわゆる「嫌なものは嫌といいましょう」という話もありますけど、「嫌なものは嫌だというと角が立つ」場面もあるわけで、職場の対人関係はある程度の社会性を発揮しないとねぇ、という場面でもあると思うんですよね。

まぁNo程度は言っていいような気がしますけどね、うんうん。

 

ここであえて上司側の心情を推し量ってみると、こんな感じかもしれませんね。

「あの人は信頼できるから、仕事をお願いしよう。いつも引き受けてくれるから本当に助かる。だから普段から関わって気を使っておこう。」

まぁ上司がいい人であれば、きっと上司なりに気遣いを見せるわけで、きっと悪い人じゃないのですよ。

が、その上司の気遣いが思いきり逆効果になっている感じなんでしょうね。

その世間話がいらないんだよ、みたいなね。

そもそも私の不満がわからないの?みたいなね。

なんとも切ない話です。

ただ、このようなケースって基本どちらも悪くない、と僕は考えます。

もちろん自分の思い先行で部下の気持ちに気づけなかった上司や、自分の気持ちをわかりやすく表現しなかった部下側にも課題はあるのかもしれません。

ただそれはこれから解決していけばいいことです。「だからダメなんだ」って考え方は僕は用いません。だって人間だから、できないことや気づけないことって当たり前のようにありますもんね。これもその一つの形でしょ?ぐらい思います。

が、お互いに敵意なんてなかったのに、関わることを繰り返すことで互いの気分が悪くなるなら、それこそ切ない話ですよね。

まぁ、お互いに自分の気持ちに気づいてもらえないと感じると、ついこのような不満が出てくるのかもしれませんね。

与えている側は「自分は気を使っているのに」

受け取る側は「なんで気づいてくれないの」

 

もうお分かりですよね。これ職場の話で例えていますけど、恋愛や夫婦関係のトラブルってこのような形になっていることが多いって分かりますか?

 

メーリーゴーラウンドさんのふるまい方・扱い方

このメリーゴーラウンドさんは「与えたいこと(相手への思いやり)が自分の内面にだけにあるタイプ」なんです。

ただ、その与えたいことが周りに伝わるかどうか、となると、なかなか微妙になることも多くて、ここがテーマなんですよね。

そもそも相手に何かを与えたいとき、いわゆるプロダクトアウト的発想「いいことはいい」だけでは届かないこともあるわけですよ。

例えば、人は励まされても、応援されても、嬉しくても、YESと言えないときがあるなんとも繊細な生き物ですからね。

だから僕たちは相手を見て、思いやるという能力を持っています。それが伝わったとき、伝えた側がとても嬉しいものですよ。

ただ、どのような形にせよ、自分の想いが相手に伝わらない(伝えない)なら、それはそれでお互いが負け(自分が与えたけど意味はなく、相手にもいい影響を感じられない)という形になってしまうことが多いんですよね。

与えたい気持ちはある。しかしなぜかそれがから回る、うまく伝わらない、としたら、それは自立的な世界観〜自分が思う良かれと思うこと〜の向こう側、相手は何を感じているのか、に意識が向くかどうか、が鍵になりそうですね。

これがいわゆる自分の判断や正しさを超える、ということでもあるんですけど。

 

ただ、そもそもメリーゴラーウンドさんは思いやりがある人であることは間違いないです。

そこは全面的に受け取っていただきたいのです。

問題は、人と関わること、ちょっと遠慮していませんか?という部分。

相手のことを見て、なにを感じているのかを気づいてみようとすること、遠慮してません?

実は自立が邪魔をして、相手に関わることを遠慮しすぎているのかもしれませんよ。

分からなきゃ、相手の周囲の人に聞いてみてもいいかもしれない。

まず自分なりに相手のことを考え、与えようとしていることにOKを出して、その上でその精度を高めてみようとすると、なかなか「人を上手に喜ばせることっておもしろいものだ」と思える、そんな風に僕は思うのですがいかがでしょうか。

もし、自分なりの愛情を分かってもらえないことで自分にダメ出しをするなら、それこそ自分に罰を与えているようなものなのでできれば手放したいですね。

 

また、もしあなたがメリーゴーラウンドさんと向き合う時は、相手は自分の気持ちに「気づいてない」ことでがっかりしたり、傷つかないようにすることでしょうね。もしかすると、気づいていないが、善意(本当に知らない)場合もあるわけですから。

そりゃ相手があなたの気持ちを知っていて、しかし気づかないふりをしているならアレですけど、いつも「私のことなんてどうでもいいんだ」的に捉えてしまうことが被害者意識の現れだった、自分の自信がなかった、というケースもあります。

相手はあなたに関心があり、自分なりに与えようとしている、と考えてみる。

もし、あなたが相手の立場だったらなにを伝えてもらいたいでしょうか。どこを分かってもらいたいでしょうか。

そこを表現すると、相手ではなく「自分の気分」がぐっと良くなります。

それでもガッカリしたり、気づいてもらえないことで感情がざわつくなら、あなた自身の中に「分かって欲しいけど表現していない自分」がいるのかもしれませんよ。

その自分を見つめて理解するといいと思います。

それこそより良い関係性への課題、次のステップへのテーマとして考えてもらうといいのではないでしょうか。

 

メリーゴーラウンドさんを理解すると、恩恵が訪れる

さて、このメリーゴーラウンドさんをやたら「気が利かない」とディスる人がいます。

まぁ、そういう話はこの世の中にゴロゴロ転がっていますし、ぶっちゃけそう思うこともあるかもなぁ・・・って僕も感じることがありますよ。

ただ、メリーゴーラウンドさんは極力ディスらないほうが、あなたの心の平和は保たれるし、自己肯定感も高まりやすいかな、と僕は考えます。

その理由は「投影」にあるんです。

もし、メリーゴーラウンドさんをディスって「気が利かねぇなぁ」と思うとしたら、「いくら気を使っているにしてもそれじゃダメだよ」とダメ出ししていることになりますね。

すると、その投影〜自分が感じていることを世界に映し出す〜の影響で「自分の中にある誰かへの好意、愛情」も「実は相手にとって迷惑なんじゃないか、気が利かないって思われてるんじゃないか」と自分が感じることになるわけですね。

こうなると、自分なりに気を使い、相手のことを考えている事自体に自信が持てなくなり、「自分が何をすればいいのかわからなくなる」というわけです。

まさに人を呪わば穴二つって感じですね。

すると今度は自分自身が「ちゃんと気が使える人にならなきゃ」と自分にプレッシャーを掛けるようになるんです。

これ、おそらく恥の禁止や制限になると思います。

失敗しちゃいけない、空気を読まなきゃいけない、ちゃんと理解しなきゃいけない・・・そんなプレッシャーの中で毎日過ごしていたら、ねぇ、人がうざくなりません?

実際にうざいのは、いつも過剰に恥を意識している自分のあり方なんですけど。

 

なので、メリーゴーラウンドさんに限りませんが、気が利かないと人をdisることはあんまりオススメしません。その気持はわかりますけどね。

相手なりの気遣い、考え、発想を理解する器、思いやりを持って接すると、その投影で「自分が相手を理解しているように、自分のことを理解してくれる人」のことを意識し、思い出せるので、なんともこの世界には優しい人がいるものだなぁ、と思えるようになっていきますよ。

それこそ感じ方一つの問題なんですけど、でも大きなメリットがありますよね。