恋愛・夫婦の心理学

Noが言えず恋愛が辛くなってしまう人の心理とその対策方法

Noが言えず恋愛が辛くなってしまう人のご相談事例

NOが言えない

恋愛やご夫婦に関するご相談の中に「私、彼に言いたいことが言えないんです」というものがあります。

例えば

相手から要求されると辛くても断れないとか、自分の事情より相手の事情を優先しすぎて余裕がなくなっている、相手のわがままに振り回されてしんどい、相手の機嫌を損ないたくなくて、ついムリをしてしまう、といったご相談が多いでしょうか。

中にはこんな切実なケースもありますよ。

彼が結婚したいとプロポーズしてくれたのですが、そのことで困ってしまっています。

彼の気持ちは嬉しいですし、感謝しています。でも、実は私、彼と結婚するまでの気持ちに至っていないんです。もう少し自分のこと(仕事など)を考えたいし、正直な気持ちを話すと「本当に彼でいいのかな」と思っているんです。

本当は「もう少し考えたい」が本音ですし、彼にも分かってもらいたいと思っています。

でも、プロポーズしてくれた彼の気持ちや様子を見ていたら、彼を傷つけたくなくて自分の気持ちを言い出せませんでした。逆に『嬉しい、ありがとう』と伝えたです。

そうしたら彼は舞い上がっちゃって、もう結婚する気満々になってしまっています。

そんな彼を見ると、余計に自分の気持ちを言い出しづらくなってしまって。今は彼と連絡をすること自体が苦痛になり始めています。

彼のことは傷つけたくありません。それぐらい彼はいい人なんです。プロポーズが今じゃなかったら、私も結婚について考えられたかもしれません。でも私の気持ちも譲れないし、正直彼にはもう少し考えてくれないかな、と思ってしまっています。

私、一体どうすればいいんでしょう。はっきり気持ちを伝えなかった私も悪いと思うのですが、もう別れるしかないのでしょうか。

ということで、今回は「Noが言えず恋愛が辛くなってしまう人」の心理とその対策についてまとめてみます。

よろしければお付き合いください。

NOが言えず恋愛が辛くなってしまうのは罪悪感の影響

いわゆる自分の意見やNOが言えなくて困ってしまったというお悩みって、そのご本人さんにとっては深刻なものになりやすいものだと僕は感じています。

どこかNoが言えないことで、自分が追い詰められちゃったり、自分の意見を伝えられずにいるので心苦しかったり、と、まぁいい気分になることはないことが多いでしょうからね。

しかし、そう理解していても、なかなかNOが言い出せなかったり、自分の意見を伝えられずに我慢している人も少なくないのではないでしょうか。

さて、この「NOが言えない」「自分の意見が言えない」という話には「それって(みんなから)好かれたいってことじゃないかな?」という見立てが存在します。

いわば、人に嫌われたくない→みんなから好かれたい、と感じていて、嫌われることや相手と衝突することを何より避けようと考えているので、NOや自分の意見が言えないのではないか?という考え方です。

たしかにその考え方もなるほど、と僕も思えるのです。

が、僕は「そもそも自分から好んで人と衝突したいわけではないでしょう」なんて思ってしまいます。

自分から好んで悪者になりたくもないでしょうし、嫌われたくもないものでしょうからね。

たしかに健全な意見の衝突(いわゆる議論や合意形成の過程の話ですね)もありますし、それは必要なことです。

が、自分から不必要に悪者になる必要なんてないし、それが嫌だという気持ちがあるなら、それも一旦大切に受け止めるべき気持ちなのだろうと思うのです。

ただ、もしここに問題があるとしたら「どうしてそこまで自分が苦しい思いをするのに、それでも相手に嫌われたくないとか、傷つけたくないと思うのだろう」という部分にあると見ています。

これは「悪い自分になりたくない」という気持ち、いわば罪悪感から生じている可能性があります。

すでに「自分が悪い存在だ」と感じているから、これ以上悪い自分になることだけはなんとか避けたいと感じている可能性があるということを示しています。

その結果、いつもNOや自分の意見が言えないということです。

もし、そもそも自分が悪い存在だとしたら、きっと愛されないし、人から好意を向けてもらえることもないだろうし、今後自分を受け入れてくれるパートナーが現れるとも想像し難いですよね。

NOが言えない人が見ている世界はけっこうしんどい?

そもそも「自分の気持ちや意見を言えないこと」は本当に辛いです。いつも我慢ばかりしていなきゃいけないなら、こんなに息苦しいことはありません。

ただ、そういった思いを通じて見ている「社会」や「他人」ってどこか「悪者ばかり」ってことになりません?

いわゆる「自分が感じている罪悪感」を通じてみている世界、ってことなんですけどね。

もしそのような自分が見ている世界の中で、「自分の意見を伝えたり、相手にNOと言う」としたら、どこかメッタメタにされたり、ボコボコにされそうな想像が湧いてこないでしょうか。

だからこそ「私のせいで相手が傷つくこと」は、自分が極悪人になるような非常に厳しい感覚をもたらすことがあるのではないでしょうか。

実際はただ自分の意見を伝えているだけなのですけど(それによって相手が傷つくこともあるかもしれませんが)、それが「すごく悪いこと(相手の気持ちをズタズタにしているようなこと)」として感じてしまうなら、そりゃ何も言えなくなると思うのですよね。

つまり、このような罪悪感が強い人にとっての「NO」は、かなり強い「存在の否定」に近いニュアンスを持つのではないか、と僕は見ています。

だから、分かっていてもNOや自分の意見が言えないのです。その罪悪感やそれに伴う観念にしがみついている限り、ということですけどね。

「彼も私も罰にしない、相手を思っている存在だ」と理解してみると

実は、このような罪悪感を通じて物事を見ている人ほど、「人に自分の意見が通じる」「人にも自分と同じような相手を理解しようとする気持ちがある」ということを上手に感じ取れていない場合が少なくないんです。

最初に書いた事例で言えば「プロポーズした彼も私の気持ちを蔑ろにしたわけじゃないのだろう」と、なかなか理解できずにいる、ということなんです。

むしろ「自分の意見をごまかして嬉しいと答えた自分が全て悪い」と感じていたり、「まだ私は結婚って気分じゃないのにどうして分かってくれないの」と、プロポーズした彼を悪者のような存在として見ている可能性があるのです。

そのご本人もおそらくそんな事を言いたくて彼と付き合っているわけじゃないはずなのです。もちろん彼も同じでしょう。

そもそも彼の好意をはねのけたくて悩んでいるわけではないはずでしょう。彼の好意にはありがたいと思っているのだと思うのです。しかし、今の自分の気持ちもあって、それをどう扱えばいいか悩んでいるだけではないでしょうか。

そのコト自体、悩ましいことではありますが、悪いことじゃないんです。

ここに気づくか気づかないかが、まぁ運命の分かれ道かなぁ、と僕は思います。

そしてここで「彼も私も罰にしない」「お互いに相手を思っている存在だ」と理解してみるとどうでしょうか。

そこではじめて伝えることができる「ありがとう」もあれば、「自分の気持ち」もあると思うんですよ。

例えば「彼がそこまで私との結婚を望んでくれるって嬉しい。ありがとう。ただ、私の中であなたが嫌いとか、悪いという意味じゃなくて、まだ結婚に対しての不安があって、相談したいことがあるんだけど、それ聞いてもらってもいいかな。」と伝えることができるかもしれません。

しかし、NOや自分の意見を伝えることが悪いと思っていると「彼の意見を突っぱねてしまう私が悪い」と感じるから、素直な気持ちを言い出せないのかもしれません。

自分らしく「NO」や「自分の意見」を伝えるために

ここでのポイントは「罪悪感なんてものに用はない」です。

どちらも悪くない、それでいい、という視点を持つことです。

相手の意見も、自分の意見も、正しいではなく、それはお互いにとって大切な気持ちだと捉えることですし、そう捉えられるように自分の物事の見方が罪悪感的なものになりすぎていないか、チェックしてみるといいでしょう。

そして、あなたが相手の意見を大切に扱えないと心苦しいように、相手も同じなのだと理解することができたなら、たとえ相手の気持ちが自分の気持ちに沿わないことであったとしても「ありがとう」と受け止めることができるようになるでしょう。

また、たとえ自分から彼の気持ちにNOと伝えるにしても、相手の気持ちに感謝できていれば、強烈な心苦しさは出てきませんよ。

心苦しいのは「自分が悪いことをしている」と思うからなのです。ならば、悪いことではない、相手への心からの感謝や、相手の気持ちへの共感することを進めればいいのです。

その上で、自分の意見を伝えてみましょう。

そもそも自分の意見を伝えることは悪いことじゃありません。わかりやすく自分(の考え、気持ち)を人に示すために必要なことです。

むしろ、意見を述べなかったことでお互いが困惑するなんてことも多いでしょうし、できる限り早い段階でNOを言わなかったがために揉めたり問題になることもたくさんありますよね。

NOや自分の意見が言えない人ほど、この共感や感謝を「私がやっても意味がない」と思うぐらい、自分を割るものとして捉えていることが多いですが、それこそが誤解であり、癒やすべきポイントなんですよね。

それほどまでに罪悪感は幾重にも罠を仕掛けてくる存在なのですよ。

が、この罪悪感を選択することにも一つ意味があるのです。

それが「自分が悪いなぁと思うことで物事の責任の所在を曖昧にしつつ、どこかで相手に対する気遣いを示している」ということ。

そして、この曖昧さを使えば使うほど、まぁ問題はややこしくなるってことなんですよ。

相手の本当の気持ちと、自分の本当の気持ち。

この2つをしっかり見つめて、上手に相手の気持ちに寄り添い、理解して受け取り、その上で自分の意見を「主語は私」として伝えてみましょう。

それだけで直接的にNOと言わなくても、なんとなくNOが伝えられるようになるかもしれません。

あまりにNOが言えない人にムリにNOと言ってもらってもしんどいこともあるでしょうから、ここは少し工夫して、自分らしいNOの伝え方を模索されてみてはいかがでしょうか。

何でもかんでも正面切ってNOと言えることが正義ではないと僕は思うのです。

※本記事は2021/10/20にアメブロ恋愛テクニックに投稿した記事の加筆、再編集版です。

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