恋愛・夫婦の心理学

「好かれたい気持ち」より「与えること」を考えるとうまくいく

人は自分を見て理解してほしいもの

先日ですね、とある人(クライエントさまじゃないよ)と話をしていてふっと思ったことを今日のコラムにしますよ。

これ、意外と重要な話で「好きな人に好かれたいのに・・・」と思っている方には参考になるんじゃないかと思うのです。

 

その人はこう話しておられたわけでございますよ。

『仕事上の話だけど、例えば、私のことを知ってくれて、会いたかったと言われるとすごく嬉しくなるんだよね。

でもさ、最近「その次」が気になる。

相手の勝手なイメージで私のことを話されると、ちょっとしんどくなることがあってね。

もちろん私と会いたかったと言ってくれることはすごく嬉しいし、ありがたいのよ。』

 

この話って、「人は自分の主観でものを見て話す」という内容で、そんなことはまぁ普通といえば普通のことなんですよ。

だから、「人ってそんなものですよね?」といってしまえば、それで終わる話だったのです。

ただ、この話、僕はやけに気になったわけです。

と同時に、こんな事を考えていたんです。

「この話、あえて逆の意味で解釈するとどうなるだろうか?」と。

人は自分の思い込みや判断で相手を見る。

それが普通のことだからこそ「自分のイメージで相手を判断しないこと」が、どれだけ「信頼関係を作る上で効果的なことなのか」

 

そもそも恋愛では「みんな」ではなく「相手」に「こんな人はなかなかいない」と思ってもらえれば良いわけですからね。

自分を磨くことは素晴らしいことですから続けていただきたいのですが、どこか「ネガティヴな動機」でそれ以上の自分ばかり狙ってしまうと、パートナーとの間ではなんか空振ることも多いんですよね。

例えば、相手が「今の君でいい」と言っているのに、「今の自分じゃ嫌だ!」と言い続けるほうが揉めるリスクが高いといいますか。

だから、自分の今あるものを使って、「キラリと光る自分を表現すること」は、相手だけでなく自分の気分も良くなることだよね、とも思うのですよ。

 

「あの人に好かれたい」という欲求はまぁ消えない

さて、いわゆる恋愛のご相談を伺っておりますと「あの人に好かれたい」という言葉をお聞きすることがありますよ。

「気になる人に近づきたいし、正直好かれたいけど、どうしたら良いのかわからない」といったお話ですね。

また、「停滞感がすごい今の関係の中で、もう一度お互い向き合えるようになるにはどうすればいいでしょうか?」というお話も伺います。

更には、「恋愛から長く遠ざかっていたんですが、そろそろお年頃でもあり、恋愛・結婚を考えたいなと思っているんですが、気分が乗らないんです。いろいろと興味を持とうと考えているのですが、正直どこから手を付けたら良いのかわからないんですよね」というお話もあります。

 

さて、これらのお話に共通していることってなんだと思います?

僕は「あの人に好かれたい」という気持ちが結構強くなっていることのように思うのです。

最初の例は分かりやすいですが、「停滞感」の話も、「恋愛から遠ざかっていた」という話も、どちらも「どうすりゃ相手に好かれるの?」「いい人と関係性を結べるの?」とお考えになっているように僕は思うのです。

そして、相手に好かれる気がしない、と思えば思うほど、なーんか嫌な気分になったり、恋愛や結婚が面倒なことのように思えてしまうのかもしれません。

つまり、自分から好きな人との関係に興味を持ちつつも、どこかで「好かれたい」という欲求が強まっている様子が見える。

だからそれがうまくいかないことで悩む、ってことなんじゃないかと僕は思うのです。

ま、誰だって愛されたい生き物だって言ってしまえばそれまでなんですけど(^^;

 

また、ご相談をいただく方の中には「我慢や無理、犠牲ばかりの恋愛をして苦しい」っておっしゃってる方もいるわけですが、この場合も実は「好かれるには?」という気持ちが強まっているといえます。

そもそも無理や我慢ばかりするといった「犠牲」は、「自分一人でできる、相手に好かれるための最終兵器的手段」とも言えます。

自分の欲求を満たそうと自分一人で行動できることを突き詰めれば、おそらく自立か犠牲、ぐらいしか残りませんよね。(実際に欲求が満たされることは殆どないのですけれど。)

例えば、自分が思い切り苦しいし損をするけれど、嫌われるよりはマシ(好かれたい)と思うから、結構苦しいこともできちゃうわけですよね?

そんな苦しい思いをした経験が「もう恋愛なんてえぇわ」と自立に向かわせることってありませんでした?

そう考えると、「好かれるには?」という気持ちだけ突き詰めるとしたら、どうしても「犠牲」の匂いがしてくるよなぁ、と僕は思っていたりするのです。

このような「好かれたい」という気持ちって、僕たちの欲求です。

そもそも欲求とは僕たちの中でなくなることはないもの(なくなるとそれはそれで困るもの)でもあります。

だから、どーしても恋愛や結婚などで悩むときには、「愛されるには?」「好かれるには?」と考えてしまうものなんですよね。

それは恋愛だけでなく、職場の対人関係や友人関係でも同じことが言えるかもしれませんけどね。

 

ただ、「好かれたい」と感じること自体はとても普通のことですよ。

だってニンゲンだもの。

もとい、だって欲求だもの。

 

また、そういった気持ちが欲求から生じるものだからこそ、僕たちは好かれないことで不満(満たされない感覚)を感じるんです。

なかなか口には出さないけどね。

 

「あの人に好かれたい」より「〇〇」を優先するとうまくいく

さて、では「好かれたい」って気持ちが強くて悩んでしまう状態にあるとき、どのようにすればいい関係になれるのでしょうか?

究極的な答えだけを先に書いてしまうなら、「相手に興味を持って関わること」なんでしょう。

自分がどう振る舞うかも大事なことですが、相手に興味や好感を持って接することが一番いい影響を与え、自分の気持ちを素直に表現している状態だと僕は思うわけですよ。

逆に、好かれようとして、過剰に相手の気持ちを探ったり、マニピュレートしようと試みたり、相手を疑った状態で近づいても、あまりいい結果は導けそうにないと思いません?

少なからず相手によほどの好意が無い限り、また、二人の間で信頼関係がない限り、相手に警戒されてしまうのではないでしょうか。

 

とはいえ、好かれたいという気持ちがあって普通。

そして、普通はその欲求を動機で動く人が多いものです。

ならば、その逆を考えてみるってのも一つの方法じゃないですか?

相手のいいところを見て、相手のいい影響を受け容れて、相手にいい影響を与えていく」

これを優先すれば、なかなか「(その人にとって)そんな人はいないね」って思われやすくなるってことですよね。

言い換えるなら、「相手を見て、良い部分を肯定する、悩んでいる部分などを理解する」といったスタンスで関わっていくと、繰り返しになりますけど「なかなかそんな人はいないね」って思われやすくなると思うのです。

これが僕の思う「自分の中の相手のイメージだけで判断しない」ってことです。

むしろ、その観念を相手に当てはめて接することで、実は相手が「なんかプレッシャー」「この人は自分の思い込みだけでは接しているんじゃないか?」と感じてしまうことも意外と少なくない話です。(でも、みんなオトナだから、そう思ってもすぐには相手に言わないけどね。)

それぐらい、人は「今の自分、というものを見てほしいし、尊重してほしいもの」ってことです。

かつ、相手にも自分と同じ欲求があるってことですね。

だから、今の自分(いい部分も欠点含め)で、それでいいよ、と言ってもらうと嬉しいものなのです(超自立の人を除く)。

そして、そんなふうに接してくれた人のことを「大切にしたいな」と思うものなのです。

ということで、「好かれたい」という気持ちを優先してそればかり考えるより、「相手を見て理解する、与える、承認すること」を進めたほうが、関係がうまくいく可能性が高まると僕は思うのです。

もし、自分の中で「好かれたい」という欲求がどーしても手放せないと感じるなら、それは自分を否定しているときなんです。

どこかで「自分は好かれるわけがない」と思うから、「どーしても好かれたい(嫌われたくない)」という気持ちが手放せないという話でしてね。

でも、それって誤解じゃね?という部分から自分を見つめ直していくと、今の自分で十分愛される、ってことが理解しやすくなりますよ。

 

ちなみに、この最大のメリットは、自分から先に「与えていること」にあります。

多くの大人はちょっとばかり「依存」というものに罪悪感を感じやすいのです。

つまり「いつももらってばかりでは申し訳ない」と思ういい人が多いってこと。

きっとあなたもそうじゃないですか?いい人でしょ?

どこか「お互いさま」「支え合い」というものを望んでいるのではないでしょうか。

だから、自分から先に与えておくことで、相手からの好意を胸を張って受け取れるようになる方が多いのですよ。

 

繰り返しになりますが、相手に与えることが犠牲になっちゃうと逆効果ですよ。

ただ、その場合は「犠牲=ダメ」と考えるのではなく、素直に自分に問いかけてみましょう。

「何でそんなに好かれたいと思ってるの?」

好かれたいのは普通のこと。

だってニンゲン、いや、欲求だもの。

ここでも「どうして自分を信頼できなくなっちゃったのんだろうね」という誤解について見つめていくといい感じなんですよね。

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