悩みの根っこに、愛がある——17年のカウンセリングで気づいたこと
こんにちは。
心理カウンセラーの浅野寿和です。
今日は、少し個人的な話を書かせてください。
いつものコラムとは違います。
カウンセラーとしてではなく、一人の人間として書く記事です。
これを書くのに、正直、少し時間がかかりました。
Index
子どもの頃から、肌が荒れていました
いわゆる重度のアトピーでした。
見た目のコンプレックスは、ずっとありました。
「なんで自分はこうなんだろう」という問いを、答えのないまま抱えて育ちました。
自分を好きになれなかった。
人前に出るのが怖かった。
「このまま生きていていいのか」と思うことも、ありました。
ただ。
今振り返ると、一番しんどかったのは、そこじゃなかったんです。
一番苦しかったのは、自分を心配する親の顔を見るたびに、何もできない自分を突きつけられることでした。
病を抱えて生まれてきた自分。
迷惑をかけないように生きているつもりが、何も成し遂げられていない自分。
今日を生きることで精一杯な自分。
それが、ただ悲しいのではなくて。
そんな自分が、誰かに何も与えられていないことが、もっと苦しかった。
その苦しみの正体に、気づくまで時間がかかりました
自分自身がカウンセリングを受け、自分を整えていく中で、少しずつ見えてきたことがあります。
あのとき僕が「生きることがしんどい」と感じていた、その根っこには——
絶望ではなく、願いがありました。
「生まれてきたからには、誰かにとって良い存在でありたい」
そういう願いが、ずっとあったんです。
そうでなければ、あんなに苦しまなかった。
自分への不信感が、あれほど深くならなかったはずで。
愛がない人間は、そこまで苦しまないんですよね。
苦しんでいたのは、誰かのことを大切に思っていたから。
ただ、それを知ったからといって、苦しみがすぐ消えるわけじゃない。
愛があっても、誰かを傷つけることもある。
愛があるからこそ、自分を追い詰めることもある。
それも、知っています。
それでも、気づいたとき、自分の苦しみの見え方が、少し変わりました。
17年、10,000件。同じことを感じ続けました
カウンセラーになってから、のべ10000件以上のご相談をお聞きしてきました。
恋愛、夫婦、仕事、生き方——テーマは違っても、どのご相談の底にも、同じものが流れていました。
パートナーへの不満を話してくれる人の奥に、「この人ともっとわかり合いたかった」という願いがある。
自分を責め続けている人の奥に、「大切な人を傷つけたくなかった」という痛みがある。
「もう誰も信じられない」と言う人の奥に、「本当は、信じたかった」という渇望がある。
問題の形は人それぞれで違う。
でも根っこは、いつも同じ場所にありました。
愛があるから、怖い。
大切だから、傷つく。
誰かのことを思っているから、苦しい。
これは、僕自身が感じてきたことと、まったく同じでした。
だから僕は、悩みを「問題」として扱いません
苦しんでいる人を「問題のある人」として見るのではなく、
「それだけ誰かを大切にしてきた人」として見る。
その視点から話を整理していくと、同じ悩みでも見え方がまるで変わることがあります。
「自分がおかしいのかな」と思っていた人が、「ああ、私はそれだけ大切にしたかったんだ」と気づく瞬間が、カウンセリングの中で何度もありました。
その気づきが次の一歩を、大きく感じ方を変えることを、僕は知っています。
あなたが今、苦しいとしたら
愛があるから、怖い。
大切なものがあるから、失いたくない。
誰かのことを思っているから、傷つく。
少なくとも僕には、そう見えることが多かったのです。
もちろん、すべての苦しみがそうだとは言えない。
そう見えない場合だって、当然あります。
ただ、もしあなたの苦しみの根っこに、誰かへの思いがあるとしたら——
それは、あなたが誰かを大切にしてきた足跡かもしれない。
そう感じることが、少なくなかったということだけ、ここに書いておきたいと思います。
その先の話は、もう少し丁寧にしたいと思います。
よかったら、直接話しましょう。
実際にどんな変化があったか、 来られた方の声を読んでみてください。

