ほぼ30代からの”仕事に活かせる”心理学

「あれ?私、避けられてる?」と感じやすい人の心理と処方箋

人に気を使っているのに「私、避けられてる?」と感じる理由

これも意外と多くカウンセリングで伺うご相談なのですが、「私なりに職場の人に気を使っているのですが、なんだか避けられているような気がしてしまって」というお話がありますよ。

自分の思い込みレベルの「嫌われてるのかな?」という不安は、「自分が自分を嫌っている」から起こる投影であることが少なくないですが、この「避けられてる?」と感じる場合は、嫌われている以上の実感を伴うことが多いようです。

例えば、実際に職場の人や友達などが、自分に話しかけてこない、ちょっと距離をおいたスタンスでいる、という現実が伴うものが少なくないということです。

この避けられてる?問題、人によっては「仕事を辞めるかどうか」という問題になることもありますし、対人関係がうまくいかないことが劣等感を刺激して、仕事の中で自分らしさを発揮できずにいたり、辛い気持ちをいつも一人で抱えがちになったり、恋愛でも自信が持てずに遠慮ばかりしてしまうといったお話につながることがありますね。

だからこそ「私なりに気を使っているのに、なんで」と悩んでしまうし、辛い気持ちを抱えやすくなるわけですよね。

「自分としては気を使っているのに、それでも人から避けられてる」と思うなら、「これ以上どうしろと?」と思いやすいものですしね。

ときには、やってられない気分にもなるでしょうし、人に避けられていると感じればがっかりするし、寂しいし、逆に開き直って「もう人なんてアテにしないわ」と分離を強めることもあるかもしれませんよね。

そこで今日は簡単にですが、人から避けられてる?と思いやすい人の心理についてコラムにしてみます。

よろしければどうぞ。

実際に人に避けられているように感じるなら、そこで起きていることは

もし、「あなたが周りに嫌味や暴言を伝え続けていた」とか「なにか問題を起こし続けて多大な迷惑をかけた」といった話なら、今日の内容は当てはまらないかもしれません。

が、僕のもとにこのような相談を持ってきてくださる方の多くは、そういう方ではありません。

むしろ、自分なりに気を使っているのに、なんだか周りが私を避けているように感じて辛い、とお感じの場合が多いのです。

ただ、実際に周囲の人と関わっていると、なんだか自分だけ意外とドライな対応をされ、他の人とは仲良く話しているからこそ、「あぁ、私、避けられているんだ」という認識を強める方も少なくないようです。

 

この状態、やっぱり辛いですよ。

心理的には分離感(人と人がつながっていない感覚)を感じますから、苦しいし、時には痛みを感じることもあるでしょう。

そもそも「自分だけ避けられてる」と感じるだけで苦しいものですし、居心地も悪いし、自分をちっぽけに感じてしまうこともあるかもしれませんよね。

こういったつらい気持ちを感じて悩んでしまうなら、まずその気持ちを誰かに話すことから始めてみてほしいんですね。信頼できる誰か、でもいいですし、我々カウンセラーでもいいですから。

一人で辛い気持ちを抱えていることで不安や辛い気持ちが大きくなると、また別の意味での問題を作ったり、自分への不信感を強めたり、対人関係をこじらせる理由になります。

さて、ここからはその上での話です。

もし、あなたが実際に人から避けられているように感じたり、周囲の人が自分と積極的に関わろうとしてこない、といった状態があるなら、こう考えてみるといいでしょう。

「相手はあなたに対して何かしらの警戒心を抱いている」

言い方を変えるなら「周囲の人はあなたのことがよく分からなくて、怖れを感じている可能性がある」

更にこう考えてみるといいでしょう。

「あなたのことをよく分からない人が、あなたを本当の意味で否定し嫌うことは相当に難しい」

そもそも知らないものや人ををどう嫌えばいいのでしょうか。

つまり、お互いに良く知り合っていないにも関わらず「私は嫌われている」とか「あの人が苦手」と思うなら、それはあくまで「個人の感想」レベルの話なのです。

もっといえば、自意識の話。

「自分は人と違う」という意識が過剰になっていて生じている不安や怖れだということです。

だとしたら、ここで起きていることは、嫌われた、ではなく、避けられた、と解釈したほうが良さそうです。

相手があなたの事がよく分からなくて警戒している、と考えてみたほうが良さそうですよ。

「分からないものは怖い」は鉄板法則。対人関係でも同じ。

人は「分からないものに怖れを感じる」ものです。

そもそも分からないってめちゃ怖いんです。

例えば、仕事で困難な案件・トラブルがあるとものすごいストレスを感じることがあると思いますが、これは「今後の展開がどうなるかわからない」「自分がどう対応すればいいかわからない」と思えば思うほど、怖れを感じ、この恐れを抑圧する分だけの怒りを必要とするんですよね。

そもそも案件の解決法・自分の対処法がわかっていれば、そこまでストレスを感じることはないでしょう。

他にも、例えば「ゲームをするときに、攻略本がないと不安という人」もいますし、「他人の言葉の意味がわからないと途端にイライラしはじめる人」もいたり、「そもそも分からないことには取り組まない」と決めてかかっている人もいます。

 

と同時に、私たちは「分からないことに興味も持つ」ことも多いんです。

「なぜ?どうして?」「もっと知りたい」といった意識ですね。

やっぱり「分からないことを知りたい」「怖れを解消したい」とも思うものなのです。

 

これらの話を対人関係の話として置き換えて考えてみましょう。

まずは、自分にとって「よく分からない人」がそばにいると怖れを感じる、ということが言えます。

だから、その人に興味を持ちつつも、しかし実際には近づかない、関わらないというスタンスを取る人が少なくないものなのです。

実際にその人と関わるとなると、どうしても「怖れ」を行動動機にしますから、相手を警戒したり、深く関わらなかったり、心をひらいて話すことができないものなのです。

それが「私なりに気を使っているのに、相手に避けられている?」と感じる理由になるのです。

これが対人関係の中で相互に起きている、ということになります。

しかし、同時に「分からない何かに興味を持つ」こともありえるわけです。

そもそも興味がないものに怖れなんて感じないのですからね。

そう考えると、更にこう言い換えることができそうですね。

「私なりに気を使っているのに、相手に避けられている?と思っている相手のことが気になって仕方がない。ねぇねぇ、相手はどんな人なの?どう思ってるの?」

これが対人関係の中で相互に起きている、ということになります。

 

これって、職場や仲間の中に気になる異性がいた場合と似ていると思いませんか?

「気になるから相手のことをもっと知りたい。けれど、何を思っているかわからない。だから相手の気持ちを確かめたいけど、なんだか怖くて聞けない〜」みたいな。

心理的に見れば、「人に警戒されている」状態と「気になる人がいる」状態では、相手への興味そのものの意味は異なるかもしれませんが、しかし、「相手に怖れを感じ、かつ興味を持っている」という意味では、とてもよく似た状態だと言えるのです。

何より大事なことは、このような状態になっているとき、実は「自分がとても分かりにくい態度、状態になっている」ということです。

自分は人への怖れや興味を持っていると自覚できていますが、他人はそこまで自分の気持ちを理解できていませんよ。

だから、人は、自分が示す「怖い」「嫌だ」「気になる」といった警戒やその態度だけを見て、人を判断することになるわけです。

あえて突っ込んで書くなら「それってお互いのことをあまり理解し合えていないだけ」と言えます。

分からない人や物の価値が見ない「引き下げ」の心理

だから、ついつい「私って避けられている?」と感じやすい人には、ぜひ覚えておいてほしいことがあるのですよ。

「人が人のことを悪く思うとき」って、何かしらの実害があったときなんて場合もあるでしょうが、多くは「怖れがつくる思い込みから相手を悪く思う(警戒の対象としている)」からなのです。

例えば、職場の異動で新しい上司に変わる時、その人のことが知りたくなるだけでなく、「もしかしてとんでもない上司だったら嫌だなぁ、変な人なんじゃないの?」とか先入観だけで考えてしまうことってないでしょうか?

逆に、きっと素晴らしい上司が来られるんだわ♡と思えたり、今度の上司がどのような人でも上手に付き合っていこう!と思えるなら、いちいち上司の価値を下げるような発想を持つ必要性はないと思いません?

むしろ、もっと上司に興味を持っていけるかもしれません。

 

つまり、人は、怖れを感じる対象の価値を認めると、感じている怖れが増してしまうので、引き下げの心理を使って「その対象の価値を下げようと意識する」のです。

つまり、自分が怖れを感じる人を「素晴らしい人」「すごい人」と思えば思うほど、より関わることは怖くなるし、そばにいるだけで脅威になるわけですよ。

だから、良くわからない人のことをdisる、つまり「引き下げの心理」が働いて、相手の価値を下げるような言動・発想をするようになるんです。

それによって怖れを解消しようとするわけですね。

 

・・・あぁ、これ、もちろん逆効果ですよ(^^;

そんなことをしたら余計に怖れは強化されることになりますよ。

でも、いいか悪いか別にして、ついついそうしてしまうものかもしれませんね。

 

つまり、人の価値を下げる発想が強い人は怖がり。

これは対人関係における「鉄板法則」です。

かつ、「私って避けられているかも?」と思いやすい人とは、どこか怖がりで、怖いものには近づかないようにと考えやすく、その割に普段から気持ちを我慢ばかりするタイプ。

だからこそ、自分を表現できずにいるのかもしれませんし、自分のことを誰かに知ってもらう機会がものすごく少ないのかもしれません。

その結果、人との付き合いで悩みやすくなるのです。

自分を理解してくれる人が多いなら、そこまで悩んだり、怖れを感じることは少ないわけです。

 

ただ、だからといって「怖がりさん」や「私って避けられてるかも?」と感じる人が悪いわけではありません。

怖がりさんも、避けられてると思いやすい人も、まぁそういうパターンがあるだけなのです。そもそも怖がりや警戒心が強いことが悪いことではありませんしね。

言い換えるなら、それがいわゆる「生きづらさ」や「対人関係の問題」などを作っているのではないのです。

本当の問題は、怖れが生じたときに発生する「引き下げ」にあります。

つい分からないものを怖がって警戒しているとき、その対象の価値を下げてしまう。

この時、自分は人や物の価値を評価し、ちゃんと正しく理解していたり、向き合っているわけではありません。むしろ何も見ないでけなしちゃってるんですよ。

このときに「罪悪感」などの加害者意識を感じるのです。

よく知りもしない人やモノに対して、(無意識的に・悪気なく)ケチをつけているから、「相手に警戒されるんじゃないの?」「相手に嫌われたり、避けられるんじゃないの?」と感じてしまうだけでなく、「自分は人や物の価値を下げ、相手を喜ばせたり、いい気分にさせられるようなことができない人間だ」と感じるわけですね。

いわば、罪悪感から自分の価値や自己肯定感が下がっちゃってるんです。

だから、この引き下げの部分を修正して、別のなにかに置き換えることができるならば、この怖れや不安から抜け出しやすくなる、というわけです。

自分の気持ちを表現できる私になろう

このようなお悩みを解決する方法の一つが「自分をより分かりやすく表現しましょう」なのです。

言い方を変えれば、「自分から関わりましょう」「気持ちを伝えましょう」となります。

が、職場などでいきなり自分の話をするなんて気がひける、なんて思いませんか?

自分の話をして相手に取り合えってもらえなかったり、引かれちゃったりなんてしたらもう立ち直れない?ぐらい、自分を表現することを怖がっちゃうこともありますよね?

 

ただ、普段から自分の気持ちを表現しないで我慢していると、我慢する分だけ怖れが強まり、更にギクシャクしてしまったり、人に近づきにくくなっていくものですよ。

この状態を言い換えるなら「相手はこちらのことをたいして知らないから警戒している」ってことなのですよ。

だから、相手の理解を待つより(待って切ない思いを感じ続けるより)自分からよりわかりやすくすればよりよい関係になりやすいものです。

例えば、気持ちのいい挨拶を心がけたり、ちょっとした気遣いを伝えたり、普段から感謝を伝えるように意識するなど、シンプルなコミュニケーションを繰り返せばいいんですよ。

人は感謝や挨拶などの「与える行為」を通じて、「自分は誰かに貢献できているんだ」「自分がいることで人はいい気分になるんだ」といった感覚を感じられるようになります。

すると、ぐっと気分も楽になりますよ。

また、自分がわかりやすくなれば、相手も「こちらを警戒していないのね」と感じることができるので、徐々に普通に接するようになることが多いです。

この状態を例えるならば「二人の間にある分からないという怖れと、そこから生まれる警戒心や、確かめてもいないイメージから生じる誤解をどれだけなくすか」と考えてみればいいんです。

怖れが作り出す妙な幻想を打ち破りましょう、ということですし、その勇気を持つことです。

また「人の価値を見る」「褒める」といった行為によっても、この怖れは超えていけます。

相手の価値を下げるのではなく、素晴らしい!素敵!お幸せに!と思える分だけ、恐れや罪悪感が手放せるのです。

だから、もし自分が「嫉妬しやすいタイプ」という自覚があるなら、その自分を超えることも有効です。

嫉妬しやすい人は、とにかく人を褒めることが苦手なんです。褒めると自分のことをちっぽけに感じてしまうから。

でもそれって自分の中の誤解なんです。自分は自分の価値があるし、それで人と争う必要も凹む必要もない、といえます。

そのために「でも自分ってこんなにちっぽけなんです」と感じる部分を、ちゃんと人に愛してもらってもいいかもしれない。

ちょー嫉妬しやすい自分を信頼できる人に表現して見せてみるんです。

例えば、家族、仲間、友達などでもいいし、パートナーがいる人はパートナーに見せてみるといいでしょう。

本当に絆がある人との間では、おそらく「何いってんの、そんなの昔から知ってる」ぐらいのことを言われてしまいます。

「そんなことで私はあなたのことを嫌いになんてならないよ」という相手の愛を受け取ってみることですよ。すると、どれだけ自分の意識が過剰だったのか、にも気づけると思います。

(そういう意味ではパートナーシップやフレンドシップがあると、対人関係の問題は比較的早く解決できると言えるんですよ。ま、それも難しいと感じる場合は僕たちカウンセラーと話してみてくださいな。)

最後に

僕自身、「避けられてると感じやすいこと」で悩む人のお気持ちは僕なりですがわかります。

ホントしんどいですよね。

ただ、一人で何もぜず、悶々とし続けてもあまり答えは導き出せないかもしれません。

そこで自分がダメなんだと思ってしまうと別の問題を作っちゃうので、要注意かもしれませんよ。

そもそも、このようなケースでの感情的な課題は「恥」を受け入れられるかどうかです。

いわば、自分のことを表現することが「恥ずかしい」と感じる人ほど、避けられやすいと感じやすいのです。

なんてキュートな人なんでしょう♡

もとい(^^;

心理的に「恥」は抑圧すると怖れになるので「人にどう思われているか」と怖れるのですよね・・・。

だからこそ、先に書いた方法などを使って罪悪感を感じる要素を手放しつつ、「自分は自分でいい」と思えていることがポイントです。

自分を支えてくれている人や、そのつながりへの感謝や敬意を心から持ち、表現することができると、よりこの恥の壁は超えやすくなります。

そう考えると、怖れの対象の価値を引き下げてしまうのも、実は恐れではなく、隠れた劣等感の影響や、「人に関わるとか、自分のことを話すとかちょー恥ずかしいなぁ・・・」といった気持ちが強いから起きているんじゃないの?という見立てもできるということなんです。

もちろん全てがそうだとは言い切れないのですけれども。

ただ、少なくとも「今の自分では不十分ではないか」「欠点ばかり気にして囚われてしまっている」など、私は誰かにとって迷惑ではないかという加害者意識の中にいてもあまりメリットはありません。

だから、その加害者意識を手放す事を進めて、自分を楽に表現できるようになると、自ずとこのような悩みから開放されていくと思いますよ。

「人と馴染めない」と不安を感じやすい人の心理と処方箋人と馴染めないと感じる理由は「分離感が必要以上に強まっている状態」にあります。いわば「私と人は違う」という感覚が必要以上に強まっているとき、不安や怖れを感じ、人と馴染めないと感じるのです。その状態を改善するには自分の投影を見つめ直したり、気持ちのいい挨拶や簡単な会話を行うことです。...
カウンセリング・セミナーを利用する
カウンセリングを受ける

なりたい自分になるカウンセリングが人気!
心理カウンセラー浅野寿和のカウンセリングのご利用方法はこちら。

カウンセリングのご案内ご予約可能時間のご案内

 

あなたの質問にお答えします

ブログ読者の皆さんからのご質問に浅野がブログ上お答えする「ネタ募集コーナー」は現在も継続中。よろしければあなたの訊いてみたことを↓のページから送ってくださいね。

ネタ募集企画のお知らせカウンセリングサービス・心理カウンセラー浅野寿和です。 いつもご覧いただきましてありがとうございます。 さて唐突ですが、この度このブ...