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エッチを断ると不機嫌になる男性の心理って実は・・・
浅野さんへの質問
お忙しいところすみません。今の悩みを色々検索しているうちに浅野さんのHPにたどりつきました。よろしくお願いいたします。
最近ようやく彼氏ができ、3か月になりました。
2人ともアラフォーです。2~3週間に一度会っています。
会っている時はとても優しい彼です。
言いにくい話なのですが、問題はHができないと拗ねます・・
その場では沢山人もいるので無理に引き留めることもありません。
ですが、その後のメールが最悪です。
こちらが体調が悪いと言っても・・次はね♪・・など言っても「あり得ない」「俺なら好きな人に言われたら絶対に答える」などこのようなやりとりが続いています。
今回も同じ出来事で毎回気まずい感じになっております。
返信はかえってきますが、何をメールしても内容はほぼ上記の文です(><)
毎回義務の様に思ってしまうのは嫌ですし、何か良いアドバイスあれば教えてください。
せっかく出会ったので自分とは合わないのにただしがみ付いているだけかなぁとも思ってしまいます。
どうぞ宜しくお願いいたします。
ネタ募集ネーム:hiさん
hiさん、ネタのご協力ありがとうございますm(_ _)m
なるほどですね。エッチを断ると彼が不機嫌になってしまうわけですね。
これは「上手なエッチの断り方」としてよく使われる方法ですよね。
これ、ある意味王道というか、誰も傷つけないし、効果がある方法だと言われていますよね。
他にも
ちゃんと愛情表現して「明日にしよう?」とか。
ちょっとお預けだなぁ~。週末までまってね、とか。
いろいろ伝える方法もありますけどね。
この方法がうまく効果を発揮すればいいんですけど、彼の場合はうまくいかない、ということですね?
では、こういった男性の気持ちを含めてコラムにしていきますね。
よろしければどうぞ。
エッチを拒否されると不機嫌になる男性の心理
まず、男性がエッチを拒否されると不機嫌になるのはどうして?という話から。
これは「自分自身が受け入れてもらえない」と感じるからです。
エッチを断られることで「パートナーに自分そのものを受容されていない」と感じるので不機嫌になると考えられます。
男性にとってのエッチって、快感や喜びを感じるものでもありつつ、罪悪感を強く刺激されるものです。
よく男性がエッチの途中に「大丈夫?」と気を使い続けるのは、そこで加害者意識を感じているからだ、という考え方があるんですよ。
どこか行為の最中ずっと女性を傷つけているような感じがする。
そんな加害者意識・罪悪感ですね。
だから相手を満足させたいとも思うし、人によっては過剰に気を使ったりするわけです。
また、そもそもエッチ自体が「タブー(禁止)」という観念・感覚とくっつきやすいものです。まだまだ社会的にも抑圧されており、どこか「隠さないといけないもの」という感覚が根深いものでもあります。
もし、男性がこの「タブー」という感覚をエッチに関して強く抱いているとしたら、エッチはとてもマズイものでありつつも、しかし自分とのエッチを受け入れてくれる彼女の存在はとても大きなものになりますよね。
そもそもエッチは、お互いの自己嫌悪(最も隠したい部分を)を愛し合うという性質も持ち合わせるものですしね。
だから、更に「受け入れてもらえないことで傷つく」と考えられるわけです。
逆に、すんなりOKをもらうことで「相手に自分でも受容できない自分を受け入れてもらえる」ような感覚を覚える人もいますよ。
そう考えると「普段から自分を受容できない部分が多い人」「自分を隠して生きてきた人」ほど、エッチを受け容れてもらえるとすごく喜び、逆に拒絶されるとメタメタに傷つく、と考えることもできます。
男性の中に眠る理想の女性像
また、このようなエッチと男性心理を見つめていく上で重要な要素に『男性の深層心理に存在するであろう「理想とする女性像」(の影響)』という考え方があります。
男性がどのような「理想の女性像」を女性に投影するか(女性に映し出して見ているか)という部分、つまりその男性が「パートナー(女性)や恋愛関係そのものに何を求めているか」によって、彼のエッチに対する価値観、言動が変わってくるものだとも考えられます。
ただ、この話を書き始めると相当に長い話になるので、今回は省略するとして・・・
僕の見解では、hiさんの彼さんは「恋愛関係になってエッチができる」=「彼女は自分のすべてを受け入れてくれる存在だ」と感じている可能性があるかな、と思います。
だから、hiさんが断ると「受け入れてくれないなんてひどい」と伝えてきているのではないでしょうか。
そう。
「受け入れてくれないなんてひどい」です。
ただ彼女に「そんなに俺のことが嫌いなんだ(びえーん)」「受け容れてもらえないからすごく辛いし悲しい」と言える男性はある意味勇者でしてね。
そんなこと口が裂けても言えんわ!なんて思う男性の方が多いので、その代わりに「自分が求められたら、絶対に受け入れる」という言葉を使って「何で受け容れてくれないんだ!」言っているのではないでしょうか。
このように書きますと、男性の持つ観念・感覚的な部分が、女性の皆さんにも分かりやすくなってきませんか?
*
ちなみにこのような「エッチを断ると不機嫌になる男性」の心理を小難しい言葉のまま表現するなら、彼は彼女に「母性・肉体性」という理想の女性像を投影している可能性が高いとなりますかね。
もちろん、すべての男性がそう感じるわけじゃないのですよ。
男性の中の「理想の女性像」は、個々の男性の心理状態、経験、成熟さなどの影響で変わるものです。
他のパターンもありますけど、この話を書くと長くなるので今回は省略します。
気になったら、セミナー・カウンセリングなどで聞いてくださいね。
*
きっとその彼さんは「え、僕のことを受け入れてくれるんじゃなかったの?」と、がっかりしているだけなのでしょう。
ただ、このような欲求、多くの男性は上手に吐き出せませんし、殆どの場合プライドの問題でうまく表現できません。
だから、「ありえない」という強い否定的な言葉をお使いなのではないでしょうか。
これが僕の見解です。
なお、おそらくこのような状況に置かれた男性は、とかく論理的に話すことが多いでしょう。それがキチンと筋の通った話かどうかは別にして「こうだからこうなんだ!」「これが正しいし、自分ならこうする!」といった風に話す人が多いハズ。
それほどまでに「自分は正しいのだから、どうか受け入れて」という気持ちを表現していると考えることもできるのです。
もちろん男性側の表現にも女性への配慮がほしいところですけどね。
そう考えますと、素直に「僕のことをどうか愛してください」と言える男性は超少ないってことですな。
わかりやすさ=「相手の気持への理解」+「私の自己表現」
もちろん体調が悪いのに無理をする必要はないと僕も思うんですよ。
hiさんが、できれば上手に彼の気持ちを扱いたいと願われていることも、僕なりに理解できる気がしています。
ただ、もし彼が「自分を受け入れてくれていない」と感じ、hiさんに強い言葉を伝えてくるなら、あなたにとって彼の言葉は「あなたへの批判」や「ただニーズをぶつけられている」ようにしか聞こえないはずです。
だから、手をこまねいてしまうし、どう向き合ったらいいのかがわからなくなる事が多いのではないでしょうか。
そこでは「彼は私のことを考えていないのよね」と思われる可能性大です。
しかしこの彼の言動って、見方を変えると「甘えたい」という欲求を表現しているだけだと言えます。
まぁあまり上手な表現ではないかもしれませんが、これも依存の一形態ということですね。
ここで、彼の言動を「批判・無理解な言動」と取るか、それとも「甘えからくる言動」と取るか。
この違いで、次の一手も変わってきますよね。
*
もちろん「あなたはパートナーなのだから、彼の依存をしっかり引き受けてくださいね」という話ではありません。そんなことは他人がとやかくいう話ではない気がしますよ、僕は。
僕がお伝えしたいことは、「確かに彼は不機嫌かつ文句を言いますけど、しかしあなたを批判したいわけではないのかもしれませんねぇ」とお伝えしたいわけでございます。
彼の言動(もちろん相手の言い方もあるだろうと思いますが)を、真正面から受け止めず、上手に扱うことができるなら、もっと分かりあえる可能性が出てきそうです。
そもそもね、人は自分の影響を受け容れてくれた人の影響ならば、喜んで受けようとするものです。
多くの人にとって、自分の気持ちに理解を示そうとせず、自分の事情ばかり述べる人がいるなら、その人の話はあまり聞く気にならないでしょう。
hiさんも一方的に彼に「ありえない」と言われれば、正直相手の要求に答える気分にもならないわ〜と思われる可能性があるし、そりゃある意味ごもっともな話だと僕は思ってしまいます。
ただ、それは彼にとっても同じことなのかもしれません。
例えば、「体調が悪い」「次はね♪」という言葉、何も悪い言葉じゃないと思いますけど、いわゆる女性側の事情を示す言葉ですよね。
この言葉だけ伝えたという事実だけで「あなたの事情が彼にどれだけ伝わるか」という部分を考えてみてほしいんです。
*
これは一般論になりますけど、いわゆる「気を使う人」「相手を傷つけたくないと思う人」「Noが言えない人」「恥ずかしがり屋さん」ほど、相手に気遣うあまり、悪意なく「自分の事情」ばかり話しているケースって少なくないのです。
つい遠慮ばかりしてしまうので、自分の事情だけを話して、「相手の気持ちを自分なりに理解していること」や「相手のことをどう思っているか」を伝えていないんです。
だから、無意識的に「これを言えば分かるでしょう?(分かってよ)」といった雰囲気が醸し出されますし、最低限のコミュニケーションで気持ちは伝わるはずだと思いこんでいる方も少なくないんです。
こうなると彼のようなタイプの男性ほど、「あなたが何を考えているかわからない」という不安を感じ、その不安を解消したい(あなたの気持ちを確かめたくなって)あなたに強くエッチを求めてくる可能性がありそうなのですよ。
自分を受け容れてくれる=「エッチに応じてくれる」ことが、あなたの愛を確かめることになり、そこに強くこだわりたくなるぐらい、彼はあなたのことが好きなのかもしれません。(※単純に自分の欲求だけで動いている男性の場合は例外、ですけどね。)
だから、彼の話をどう受け止めるか、そしてどんなメッセージを返すか次第で、相手の反応が変わる可能性って高いんですよ。
一度、普段のコミュニケーションがどのようなものになっているかもチェックしてみてもいいかもしれませんね。
自分の思いはしっかり伝えよう
あなたがそう思われるのであれば、例えば「義務のようになってしまうのが嫌だし、ちゃんとお互い楽しみながら愛し合いたい」と伝えてみるのも一つの方法かもしれませんね。
もちろん相手への好意を伝えながら、です。
ただ、hiさんがお断りになる、何か事情があるんでしょうか?
そこまでは今回書いてくださっていませんが、もしその事情があるなら、そこは相手に伝わっているでしょうか。
ときには、自分の悩み、躊躇の理由をパートナーに話してみると、お互いに理解が深まる場合も多いですよ。
人は他人から「大した理由なく拒絶されている」と感じていると(そう誤解していると)は、相手のことをガンガン問い詰めたくなるものです。
その理由はシンプルで「なぜ自分が拒絶されているかわからないから不安」なのです。
その理由がわかればまだ相手のことを理解したいと思えますし、どこか安心できるのですけど、理由が全くわからないとなると不安からついきつい言葉を使う人が出てきます。
もちろんお互いの信頼関係がどこまで深まっているかという要素も見逃せないことなのですが、一度「あなたの気持ちが彼に伝わっているか」「好意が伝わっているか」「伝えているか」も意識してチェックしてみてくださいね。
ちなみに僕の経験上、彼のようなタイプの人は、あなたのことがより理解でき、かつ、あなたに受け入れてもらえていると感じる度合いだけ、紳士的になったり、待てるようになります。
あなたのことがわからないと思う分だけ、拒絶を感じるし、不満を溜め込む可能性がある、と考えてみてください。
上手なパートナーとのコミュニケーションの秘訣とは
僕たちは常に「自分が思っているほど、人に受け入れられていないわけではない」けれど、「自分が期待しているほど、人に愛されているわけではない」ことが多いものです。
だから、ついついパートナーから自分が思うような反応が返ってこないとショックを受け、どう対処したらよいかわからなくなるものですね。
ただ、パートナーとの関係では、我慢ばかりせず、自分の気持ち・言いたいことを相手に伝わるように、ちゃんと向き合って話すことも大切なことです。
とかく日本人は、「思っていることを伝える」「Noを伝える」が苦手な人が多い、と言われています。
それゆえ「あなたに迷惑かけないように愛します(がんばります)」と思うし、実際にそう伝える人が多いんです。
ただ、それでは「私が相手をどう思っているか」が伝わらないんですよね。
だから、自分の気持ちが伝わらないと「もういい加減にして!」と思うようになる傾向が強いものです。
うーん、もしそうなのであれば、なにか別の不安もまだ感じておられるのでしょうか。
ただ「会っている時はとても優しい彼です。」と書いてくださっていますよね。
もしそう思われるなら、彼とのコミュニケーションの中では「相手の気持ちに理解を示す」こと、「自分の思いを伝える」ことの両面を大切にしてみてください。
相手に自分の気持ちを伝えるための必要条件は「相手がどんな気持ちなのか」をちゃんと理解することですね。
セクシャルエネルギーの視点から見たエッチの問題
【ここからはおまけ編です】
ちなみに、エッチにまつわる問題って、セクシャルエネルギーとの関連から考えることができます。
特に、パートナーのどちらかがセクシャリティ(自分自身のエネルギー)を強くブロックしている状態であると、エッチの問題が起きやすくなるという考え方もあります。
これは「自分が抑え込んでいる感情はパートナーから現れる」という考え方から導けることなのですよ。
例えば、自分の目の前に明らかに怒っている人がいるとしましょう。
その人に「怒ってますよね?」とあなたが伝え、相手は平然とした表情で「いや~怒ってなんかないですよ」と怒りを隠す反応したとき・・・
さて、自分の気持ちはどうなるでしょうね?
なんだかイラッとしません?
「怒ってるくせに怒ってないっていうなー」「怒ってるって認めてよ~」と思いませんか。
怒っていなかったこちらが怒りを感じますよね。
そう、自分と心理的距離が近い関係にある人の「抑圧した感情」は、こちら側に現れてくるんです。
*
この考え方を今回のお話に当てはめてみると、「自分自身がセクシャルエネルギーを抑圧していると、パートナーがそれを感じて、エッチにこだわる」という考え方もできるんです。
もちろんこれは無意識レベルの話なので、お互いにそんな自覚はないと思いますし、そう言われたってねぇ・・・と思われると思うのですけどもねー。
セクシャルエネルギーとは「自分らしさ」でもあり、「性的な欲求」でもあり、「生命力」でもあり、「自分自身が高揚するエネルギー」でもあります。
だから、
・いつも相手に合わせた我慢する恋愛をしがち
・自分らしさを抑えている
・言いたいことがいえなくなりがち
・性的なものに対する不安を抱えている
などの状態になると、今回のようなパートナーとの問題が起きやすいという考え方もあるんですよ。
このあたりの自分の内面にある要素を見つめ直していくと、自分の思いが相手にダイレクトに思いが伝わったり、自分の魅力が解放されますから、自分の言動の影響力・説得力が増すこともあるんですよね。
だから、自分に優しく、大切にしましょうね。
自分を肯定していきましょう。
魅力を知りましょう。
自分の今の気持ちも大切にしましょう。
自分が自分であることが喜べるように、自分を表現し、自分から与え、人からの好意を受け取るように取り組んでみませんか?
というご提案を僕はさせていただくんですよね。
そもそもセクシャルエネルギーの問題は、エッチ、不倫、浮気、離婚などの問題の根底に眠るパターンを作ることが多いものです。
「自分が思う人生を生きる」「自分がパートナーとの心から愛しあう」ことをブロックする問題は、セクシャルエネルギーと深い関係のあるものですから。
これは今の自分に対する一つの問題提起とも考えることができますから、自分の恋愛パターン、エッチに対する価値観、自分自身の普段のふるまいを見つめ直してみるきっかけにされてもいいかもしれませんね。
とくに、うまく恋愛がいかないな、自分が不自由だな、うまく表現できていないかもな~と思う部分を見つめ直すチャンスにすることもできますね。
もちろん、今までの自分を否定する必要はないんですよ。
以上、なにか参考になりましたら幸いです。
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