否定的な言葉ばかり使う男性の心理|「でも」が多い彼に疲れたときに見たいこと
こんにちは。
心理カウンセラーの浅野寿和です。
今日は、このサイトにお寄せいただいたご質問にお答えしています。
テーマは「否定的な言葉ばかり使う男性の心理」ってなんなんだ?
「何を言っても否定される私・・・悲しすぎる。」
「彼の口から『でも』や『それってさ』が多すぎて疲れる。」
「一言でいいから、肯定してほしいだけ、受け止めてほしいだけなのに、なぜそれができない?会話の基本じゃないの?」
・・・ま、忖度無しに書けば、こうしたしんどさや違和感を抱えながら関係を続けている方、少なくないのかもしれませんね。
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いただいたご質問はこちら
浅野さんへの質問です。
今日はひとつご相談がございます。
話をしていて何かと否定的な返しをしてくる人(彼氏)に対して、ストレスを抱えています。
少しでもストレスを溜めないように付き合いたいです。
具体的な事を書きますと、
- ○○に行こうと誘うと、「そんなとこ行ってどうするの?」だとか、
- テレビを見ていて、「この人バカじゃないの?」とか、
- ○○食べに行こうよ、と誘うと、「そんな気分じゃない」「高いから嫌」だとか。
- 家で○○作ったから持ってくね、というと、「そんなの重いし大変だからいいよ」だとか。
そして、「でもそれってさあ」、「でも疲れない?」を連発します。
そのたび、私は半分キレて顔に出てしまします。
提案内容がよくないのかもしれませんが、それにしてもよく否定する人です。
第一声に、それいいね、とか、ありがとうとか、言ってくれたら嬉しいです。
ネタ募集ネーム:Aさん (※原文のまま掲載しています)
「それいいね」の一言が、なぜこんなに欲しいのか
Aさんのご質問、何度か読み返したんですけど。
最後の一文が、僕はいちばん引っかかったんですよね。
「第一声に、それいいね、とか、ありがとうとか、言ってくれたら嬉しいです」。
いや、そりゃそうですよね、ごもっとも、という話なんですが。
・・・これ、よく見ると、Aさんは「全部賛成して」とは言っていないんですよねぇ。
「否定するな」とすら言っていない。
むしろ、「いちいち『でも』『だって』と言われると、否定されている気分になって嫌ですよね」と書いているのは、僕の方なんですよ(^^;
Aさんがこの質問の中で、彼に求めているのは・・・
たった一言。「まず、受け取ってほしい」ということなんですよね?
・・・この違い、地味に見えるかもしれないんですが、けっこう大事だと思っています。
「もう私のことを否定しないで」と「私の気持ちを一度受け取って」って、似ているようで、ぜんぜん違う話なんです。
- 前者は、彼が何を言うか、どういう言葉をこちらに向けるか、という話。
- 後者は、その意見が出てくる前に、こちらの気持ちを一度受け取る反応があるかどうか、という話。
で、たぶん、Aさんがしんどいのは、意見が食い違うことそのものより、彼の話のクセによって、いちいちこちらの気持ちがぶっ飛ばされているように感じることなんじゃないかな、と思っていますよ。
(ま、実際にぶっ飛ばされている感じなんでしょうけど・・・)
否定的な言葉が多い=悪意がある、とは限らない
もちろん、彼の側にも、彼の側の事情があるとは思います。
まず大事な前提として、否定的な言葉が多い=悪意がある、性格が悪い、と限定するのは避けたいところ。
本人の感覚としては、
- 自分の意見を言っているだけ。
- 事実を述べているつもり。
- 合理的に判断しているだけ。
というケースも少なくないようです。
とはいえ、彼の発言が明らかなこちらへの人格批判なら、話は別ですよ。
それは行き過ぎで、自分の考えや気持ちを伝えるために、相手の人格批判をする必要はない。
ただ、長くカウンセリングをしていると、ただの意見や批判を伝えたつもりで、行き過ぎた発言をする人がいることも知っています。
そこに悪意がないにしても、受け止める側にすれば刺さる話なので、これは看過できない話なんですよ。無理に我慢して受け止め続ける必要がない話でもあります。
・・・話を戻します。
なぜ、そうなってしまうのかに関しては、正直、いくつか可能性はあると思いますよ。
正直、これは人によってかなり違うので、「こういうタイプの男性は〇〇です」と言い切るのは、あまり好ましくないんですよ。
それもまた彼の人格を決め打ちするような話になりかねないので。
ただ、一つだけ、わりとよく見るパターンをお伝えしておきたいと思います。
否定から入る人の中にある、ちょっと切ない仕組み
「他人の意見を受け入れる=自分が揺らぐ」。
そう感じやすい人ほど、
「否定」という形で、相手の価値観と距離を取ろうとすることがあります。
一見「自分が正しい!」と言っているように見えるんですけど、たぶん、「自分の考えが揺らぐことが怖い」の方が強いだろうな、、僕は見ていることが多いですね。
こういう人たちの内面では、
「普段から肯定的な言葉を使って、それで批判されるくらいなら、最初から否定しておいた方がマシだ」
みたいな感覚が、どこかで働いていることがあるんですよね。
これ、自己防衛であると同時に、実は「期待の心理」の現れだったりもします。
「否定的な言葉を使っていれば、傷つかないだろう」という、ちょっと切ない期待。
・・・でも、これ、たいてい裏切られるんですよ。
否定から入れば入るほど、関係はギクシャクして、結局もっと傷つくことになる。
期待して、裏切られて、また否定が増える。
なんとも切ないループです(^^;
▶関連記事:期待の心理とは何か?
もちろん、これが全員に当てはまるわけじゃありません。
ストレスで余裕がなくて、口癖のようになっているだけの人もいれば、単純に「意見が違う=自分が負ける」みたいな競争心が強い人もいる。
正直、理由は一つに絞れないことも多いものですよ。
人の気持ちって、そんな単純なものではないのでねぇ。
見分けるなら、言葉より、そのあとの行動
ここまでご覧になって
「・・・あ、うちの彼も同じようなこと言うわ、実際どんな気持ちなんだろう?」
って、気になった方、います?
彼がどんな意図で否定的な言葉を伝えてきているのか、を検討する一つの目安として、
「言葉そのものより、そのあとの行動を見てみる」
という視点がありますよ。
否定のあと、急にフォローが入ったり、こちらの様子を気にし始めるようなら、「傷つけたくなかった・嫌われたくなかった」あたりの気持ちが動いている可能性がある。
否定のあとも、わりと普通に会話が続いて、好意の表現やサポートがあるなら、たぶん本人は、悪気なく「そういう言い方の癖」になっているだけかもしれない。
ただ、正直に言うと、これもあくまで「傾向」であって、きれいに切り分けられるものじゃないんですよね。
同じ人でも、日によって違ったりしますし。
だから、「行動を見て相手の内面を判断する」より、「行動を見て、少し推測の解像度を上げる」くらいの感覚がいいと思います。
こちらが彼の言動から「あんた・・・こうなんでしょ」と伝えてしまうことも、できれば避けたいことの一つ。
いや、ある意味行き過ぎた発言にもなりかねないのでね。
もちろん、お互いに「思ったことは何でも言って!」という合意が取れていて、そこまで踏み込んでもやっていけるだけの信頼関係があるならいいのかもしれませんけどね。
気づきたいのは、彼の心理以上に、私の疲れの正体
さて、ここまで、彼側の話をしてきましたが。
正直、ここで終わると、また「彼をどう理解するか」という話に戻ってしまうんですよね。
それだと、たぶん、Aさんの一番の疲れの理由まで届かない気がしています。
だから、ちょっと視点を変えますよ。
Aさんに、そしてこれを読んでいるあなたに、一つだけ聞いてみたいことがあります。
あなたがしんどいのは、「意見が違うこと」でしょうか。
それとも、「自分の気持ちが、そのまま受け取られないこと」でしょうか。
この二つ、似ているようで、意味も対処法も異なるものなんです。
前者なら、「彼の意見をどう理解するか」「お互いの気持をどう通わせるか」「それが難しいなら今後のことも考えることも必要になるかも」という感じなのかもしれない。
ただ、後者だとしたら、必要なのは、彼を理解することじゃなくて、「私は、一度受け取ってほしいんだ」ということを、こちらからはっきり伝える方が先、のような気もします。
「もっと良い提案の仕方をすれば、否定されなくなるかも」。
そう考えて、提案の仕方を工夫し続けている方、けっこう多いんですけど・・・
確かに「言い方」の問題もあるんだけど、「今二人の間に横たわっているテーマ」次第で、言い方の工夫でよくなるケースもあれば、足りないケースもあると思いますよ。
気づけば「否定されないように振る舞って」いません?
とはいえ、相手からの否定的な言葉に触れ続けると、受け止める側は、どうしてもその言葉の形に影響されて、心を揺さぶられます。
そして、いつのまにか「否定されないように振る舞う」という位置に、無意識に収まってしまうことがあるんですよね。
機嫌を損ねないように、提案を控える。
いつも反論せず、自分の気持ちを飲み込む。
何ら責められるようなことはしていないつもりなのに、「そんな風に言われちゃう私が悪いのかな」と、考え始める。
この位置に立ち続けると、自分自身がどんどん息苦しくなります。
相手の否定を減らそうとして、自分の存在感の方を、小さくしてしまうからです。
ここで動かしたいのは
「気づけば「否定されないように振る舞って」いないかどうか?」
です。
もちろん、否定的な言葉を伝えられていい気分になることはあまりないんですよ。
気にしないように扱うことはできても、いい気分にはなりにくい。
ただ、それを避けるがゆえに、相手に合わせ続けるとしたら、こちらがしんどいだけじゃなく、今の二人の関係も固定化されちゃうことがあるんですよね。
たとえば、
「さっき『でも』って言われて、ちょっと寂しかったんだよね。意見が違うこと自体は、別にいいんだけどさぁ。二人で出かけたいからそういったのに、こちらの気持ちも受け取ってほしいなぁって思うんだよね。」
と、私の視点と、そこにあった事実を盛らずに、演出せずに伝えてみる。
そんなやり方に象徴される
「相手の内面やあり方を批判しない。けれど、こちらの思いは伝える」
という視点を取り入れながら、
「伝え方を工夫する」とか、「その時の自分の反応を見つめる」ということは、関係を続けていくうえで重要な視点になるかもしれないですよね。
否定的な発言が多い人との関わりは、自分の中で普段気づかない「反応」に出会う場面でもあるのでね。
「否定されないように先回りする」だけではなく、
「私はこう感じた」「ここは受け取ってほしかった」と言葉にする。
そんなふうに、自分の立ち位置を少し動かすこともできますからね。
ただ、相手の言動が不当にあなたを批判し、追い詰める内容なら、受け止めることより、自分の気持ちの安全を最優先してくださいね。
*
ちなみに今日のこの話。
実は「浮気する男としない男の違い」の記事でも書いた話と、根っこは同じ心理なんですよね。
人がどんな行動を取るかは、性格の良し悪しというより、その人が今、どんな「立ち位置」に立っているかに、かなり左右されるんです。
▶あわせて読みたい:浮気する男としない男の違い|「この人はしない」と思っていた人ほど、なぜ
最後に|一人で抱え込まなくていい、という選択肢
否定的な言葉にさらされ続けると、自分でも気づかないうちに、しんどさが積もっていきます。
実際のカウンセリングでも
「これくらい我慢すべき」「大したことじゃない」
そう思い続けてきた方ほど、反論して彼を傷つけたくなかったり、関係を悪化させたくなくて、我慢してこられた場合が多いです。
ただ、自分の気持ちが受け取られないまま、我慢だけを続けるのは、ちょっとしんどいですよね。
もし、「私が彼をもっと理解しなきゃ」というところで、ぐるぐる止まっているなら。
一度、自分のことにも目を向けて、「私は今、何を嫌だと感じているんだろう」「何がしんどいんだろう」「何を受け取ってほしいんだろう」の方を、見てみるのも一つの方法です。
僕のカウンセリングでも、まず「彼がどういう人なのか」だけを分析するわけではないんですよね。
今、あなたがどの心理状態(立ち位置)に立っているかを、一緒に確認するところから始めます。
- 今の関係の中で、何を嫌だと感じているのか。
- 何を我慢しているのか。
- 本当は何を受け取ってほしいのか。
その上で、「私、今のこの関係をどうしたいのか」を整理していく感じです。
もちろん、ご相談時点で迷いがあっても構わないんです。
「彼への気持ちはまだあるし、一緒にやっていきたいけど、でもこのままでも不安」
「結婚やこの先のことを真剣に考えているからこそ、今のこの状態を無視できない」
そんな率直なお気持ちを伝えてくださる方も少なくないですよ。
もし、今の関係を見つめ直したい、そろそろ限界かもしれない、と感じているなら、いつでもカウンセリングをご利用ください。
とはいえ、否定的な言葉が多い人だから、といって、単純に悪だと言い切れるものではないです。
ただ、今日いちばん伝えたかったのは、彼の心理の正体より、Aさんが本当に欲しかったのは何か、という部分でした。
その違いに気づくことも重要なことなのでね。
この記事が、パートナーさんへの理解だけでなく、自分が本当は何を求めているかに気づくきっかけになれば幸いです。
こちらの記事も参考にどうぞ
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恋愛では、相手の気持ちを知ろうとするほど、
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