恋愛と男性心理

否定的な言葉ばかり使う男性の心理と「本音の見分け方」を解説します!

何かと否定的な言葉を返してくる彼のこと

浅野さんへの質問です。

今日はひとつご相談がございます。

話をしていて何かと否定的な返しをしてくる人(彼氏)に対して、ストレスを抱えています。
少しでもストレスを溜めないように付き合いたいです。

具体的な事を書きますと、
○○に行こうと誘うと、‘そんなとこ行ってどうするの?’だとか、
テレビを見ていて、‘この人バカじゃないの?’とか、
○○食べに行こうよ、と誘うと、‘そんな気分じゃない’ ‘高いから嫌’だとか。
家で○○作ったから持ってくね、というと、‘そんなの重いし大変だからいいよ’だとか。
そして、‘でもそれってさあ’、‘でも疲れない?’を連発します。
‘でも’がでるたび、私は半分キレて顔に出てしまします。
提案内容がよくないのかもしれませんが、それにしてもよく否定する人です。

第一声に、それいいね、とか、ありがとうとか、言ってくれたら嬉しいです。

ネタ募集ネーム:Aさん (※原文のまま掲載しています)

Aさん、ネタのご協力ありがとうございますm(_ _)m

なるほど、おっしゃる通り「それいいね」とか「ありがとう」とか言ってほしいですよね。

何を言っても否定的な言葉が返ってくると、こちらも否定された嫌な気持ちが残りますもんね。

では、今日は「否定的な言葉ばかり使う男性心理」についてコラムにしますね。

よろしければどうぞ。

否定的な言葉ばかり使う人の心理

何かと否定的な言葉を使う男性

さて、「否定的な言葉ばかり使う人の心理」の最大の特徴は「自分の価値観を肯定できていないこと」です。

どこか、他人の意見や考えで「自分の考えや意見が間違っている」と感じやすいのです。

他者との意見や価値観の衝突が起きると「傷つきたくない」と強く感じます。

だから「自分は間違っていない(間違っているのはお前だ)」と言わんばかりに、他者の意見や価値観に否定的な言葉ばかり使うのです。

もし、自分の意見や価値観を肯定できているなら、他者の価値観を争うより話し合うことを選ぶ心の余裕が持てるはずなんですね。

※「傷つきたくない気持ちが強い心理」に関しては、次のページの「人が自立に至る理由」に記載されているので、こちらも合わせて参考になさってくださいね。

自立と依存 〜心の成長プロセスの解説〜自立と依存 〜心の成長プロセス〜 「自立と依存」とは、「今の自分の心の状態を示す言葉」で「自分の成長プロセスと課題を示す指標」です...

だからでしょうか。

「普段から肯定的な言葉を使っているのに、それで批判されるならすごく辛い」と考えている人も多いのです。

このパターンは「自己防衛」でもあり、「期待の心理」の現れなんですね。

「期待」の心理とはなにか? 〜「2つの期待」について解説します〜「期待」とはなにか 「あんな人のようになれたらいいな」 「彼には優しくしてもらいたい」 「子供には幸せになってほしい」 「部下に...

「否定的な言葉を使っていれば傷つかないだろう」という期待です。

だからといって、嫌われたショックを緩和できるわけでないのですけども。

むしろ「否定的な言葉を使えば傷つかないはず」という「期待」が裏切られて、余計に失望し落ち込むはずなんです(^^;

他者の意見を受け入れたくない競争心が強い

また否定的な言葉ばかり使う男性ほど

「他者の意見を受け入れたくないという競争心」が強い場合が多いです。

例えば、

他人の意見に対して「そんなことをして意味があるの?」と伝える人がいるとしたら

これは明らかに「他人の意見を否定している」わけですが

同時に「相手の意見に同意したり、受け容れること」を嫌がっている、とも言えるのです。

このような反応を見せる人は

「相手の意見を受け容れると、自分の意見は尊重されず、受け入れてもらえなくなる」

と感じている可能性が高いのです。

もちろんそれは誤解で「他人の意見を尊重できるから、自分の意見が尊重されやすくなるのです」(好意の返報性)。

しかし、否定的な言葉を使う人はそう思えないので、他人の意見に否定的な意見をぶつけて「自分の意見を受け容れさせるように他人の意見と競争する」のです。

これは「自分の気持ちを大切にしてほしい」という要求だと考えることができます。

いちいち否定しないと気がすまない

否定的な言葉ばかり使う男性の中には

「何でもかんでも否定することで、自分が優位に立ちたい」と考えている人がいます。

「自分の意見に関心を持ってもらえない」という自己否定感が強い人ほど

「他者からの関心や肯定的な意見が欲しい」という欲求が強まります。

そのため「否定的な言葉を使って相手の興味関心を引く」という行動に出るのです。

これは「コントロールの心理」だということもできますし、あまり成熟したコミュニケーション方法とはいえないかもしれません。

このタイプの人は、自分の意見をゴリ押しする傾向が強いので「対人関係としての問題が表面化しやすい」とも言えます。

コントロールの心理 〜思い通りにならないと気がすまない?〜人をコントロールしたい! 〜思い通りにならないと気がすまない?〜 今日はコントロールの心理に関する解説です。 僕たちさまざまな「...

※なお、あまりに否定的な言動が多く耐えられない場合などは、何より自分の安全確保を優先してくださいね。

口癖のように否定的な言葉がでてくるタイプ

ただし、否定的な言葉を使う人が、常に傷つきたくない気持ちや承認欲求が強いとは限りません。

実は、悪意なく、まるで口癖のように「否定的な言葉」を使う人がいます。

このタイプの人は、普段から「自分を律する意識が強い」のです。

そのために、思考・価値観がかなりネガティブなのですね。

言い換えるなら「普段から自分を否定的に見て認めていない習慣を持っている」のです。

だから、パートナーや家族など近しい人のことを、「自分と同じように扱う」ことがあるわけです。

例えば、自分を強く律している人は、普段から自分に対して

  • 大人は感情的になっちゃダメ
  • 喜ぶと調子に乗るからダメ
  • 喜怒哀楽をハッキリさせるなんて自分をコントロールできていない証拠

などと考え、そのように振る舞います。

すると、

例えば、他人の感情が表面化しそうになるときも

「それって大人としてどうかと思うよ」という言葉を反射的に発してしまうのです。

特に「自分と他人は違う存在だ」という境界線が曖昧になりやすい、パートナー、親、子供、家族などの中で起きやすい現象ですね。

とかく恋愛や夫婦関係では気が緩んでしまうので「自分に向けている言葉」をパートナーに向けてしまうのです。

ただ、これは「悪気がなく伝えてしまうパターン」とも言えるので、話し合えば解決することも多いですよ。(言われる方は嫌だと思いますが(^^;)

否定的な言葉ばかり使う男性の本心の見分け方

否定的な言葉を使う男性を見分けようとする女性

では、どのようにすれば否定的な言葉を使う男性の本心を見分けることができるのでしょうか?

その方法についても簡単にですが解説しておきますね。

相手の言動より行動を見る

これは男性の気持ちを見立てる上での鉄板法則です。

男性は女性ほど、感情のやり取りや表現が上手ではないものです。

だからこそ、その男性の言葉より、その後の行動を見ることです。

例えば、

否定的な言葉を使い、こちらがそれに従ったことで、怒らなくなる、もしくは安心し相手が優しくなる、急に気を使い始めるなら「相手のコントロール」と言えそう。

相手が否定的な言葉のあとで、急にフォローし始めたり、急に距離を取り始めたり(Lineが返ってこないなど)、こちらの様子を気遣うような言動が見られるなら「傷つきたくない・嫌われたくない気持ちが強い」と言えそう。

否定的な言葉のあとも、普通に会話できたり、こちらへの好意の表現やサポートがある場合は「否定する意図はなく口癖のように伝えている可能性が高い」と言えそう。

もちろん詳しく見ていかないとなんとも言えないことではありますが、ザックリとこんな感じだと思っていただくといいかな、と思います。

否定的な言葉ばかり使う男性との関わり方

否定的な言葉を使う男性とそれを聞く女性

では、否定的な言葉ばかり使う男性と上手に付き合っていくにはどうすればいいでしょうか、

いくつか考えられる対処法をご紹介します。

※ただし、相手の言動が余りに酷い場合は、決して無理をせず、自分を守る行動を優先してくださいね!

相手の否定的な言動には過剰に反応しない

相手が否定的な言葉を使ったとき、あえて反応を薄くする。

普通にコミュニケーションをとってきたときは、ちょっと強めに反応する。

これを繰り返すことで、相手は

「こう言うと相手はあまり反応しないんだ・・・」と感じやすくなります。

もちろん相手の話を聞くべきときはキチンと向き合って聞いてほしいのですよ。

ただ、「日常の中の会話で出てくる否定的な意見」には、あえて軽くスルーすることもアリですよ。

つい、やりがちなのがこの逆なんです。

「相手の否定的な言葉に、こちらも付き合っちゃう」

怒ったり、我慢したり、反論したり・・・

これは相手の否定的な発言を強化しかねないので、避けたほうが無難でしょうね。

普段からお互いの本音を言い合える時間を作る

これは「普段からお互いの本音をきちんと向き合って話し合う時間を作っておくこと」です。

否定的な言葉を使う人の中には

「否定的な(刺激が強い)言葉を使わないと興味を持ってもらえない」

と思いこんでいる人がいます。

このような方に、カウンセリングの中で僕から

「二人で話し合う時間を定期的に取ってみたらどうでしょう?」

とおすすめすると、徐々に否定的な言葉が減ったケースが多々あります。

つまり「否定的で刺激が強い言葉を使わなくても、相手に気持ちは届くと学習できる」なら、あえて否定的な言葉を用いる理由はなくなるわけです。

なので、お互いが本音をしっかり話し合える時間を作ることがおすすめなのです。

肯定的な言葉を投げかけて彼を導く

これは「普段から肯定的な言葉の投げかけを続けてみる方法」です。

否定的な言葉を使う人ほど

肯定的な言葉で組み立てるコミュニケーション方法を知らない

そんな可能性も否定できないのですよ。

えー!って驚く方もいるかも知れませんが

自分に厳しい人、自立が強い人、人の愛を奪おう(人の気持ちをコントロールしよう)としている人などに散見されることなんです。

実は僕の知り合いに(根はいい人なんですが)、すごくネガティブ思考が強く文句が多い男性がいるのです。

その人に「ありがとう」と伝えると、なぜか急に黙るんです(^^;

これって「彼の文化、価値観にない反応」に対する「反応」なのですよね。

ありがとうと言われたことが少なすぎて、反応の仕方すらわからないようなのです。

だとすると、普段から肯定的な意見、発言を続けておけば、相手はそれに慣れる可能性も出てきます。

もちろん無理やり相手を変える意識を持ってもつらいだけなので

とりあえず肯定的な言葉を撒いておくような意識でいるといいと思います。

また、「肯定的な言葉の投げかけ」には

自分自身の自己肯定感を高める作用がありますから、自分自身のためにもおすすめですね。

あなたの心のメンテも忘れずに

心のメンテナンスをする女性

とはいえ

やはり「否定的な言葉」には「それなりの影響力がある」と言えます。

相手の言葉にどんな意味が込められているかは別にして

その言葉を受け止める側は、ついついその言葉の形に影響され、心を揺さぶられます。

また、否定的な言葉を長く聞いているだけで、その言葉が持つ意味に自分の心が馴染んじゃうこともあるのですね。

だから、知らず知らずのうちに

こちらの気持ちがネガティヴになったり、自分に厳しい視点を向け始めることも少なくないんです。

だから、あなた自身の心のメンテナンス・ケアも忘れないでくださいね。

我慢せず溜め込まないことは欠かさないほうがいいと思います。

また、普段から気分転換を心がけてみたり

あまりに辛いなら信頼できる人に話を聞いてもらうこともいい方法ですよ。

 

以上、なにか参考になりましたら幸いです。

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